1,003 / 1,360
革命編 五章:決戦の大地
異なる二人
しおりを挟む再び起きた天変地異により、世界は黄金色の空と巨大な歯車によって包まれる。
そして月食によって生じた影が巨大な穴となり、『天界』へ繋がる通路が形成された。
その『天界』へ赴き、創造神の権能を手に入れる為にウォーリス達は『鍵』であるアルトリアとリエスティアを伴いながら空に出来た通路の光へ突入する。
それを追跡しながら『天界』への通路へ突入したのは、『青』が指揮し光学迷彩に偽装されている箱舟だった。
通路の光へ突入した箱舟は、強い光に包まれながら飛翔を続ける。
その光の眩しさを画面に映し出され、艦橋に居る者達は思わず目を細めた。
それを察するように、『青』とテクラノスは画面に映し出された外の光景を閉じる。
仄かな明かりに照らされる艦橋の内部で、『青』は改めながら全員に口を開いた。
「――……『天界』に辿り着くまで、しばらく時間が掛かる。それまで箱舟のことは魔導人形に任せ、各々は時が来るまで休養しておくといい」
「休養……こんな状況で?」
「何かあれば、警報が鳴るようにしてある」
「いや、そういう事では……」
「我もまた、『天界』に到着する前にやる事がある。ではな――……」
「お、おい……」
淡々とした表情と声色で話す『青』は、そう言いながら艦橋の扉から出て行く。
それを呼び止めようとした元『赤』のシルエスカだったが、遮られた扉を境にしながら苦々しい面持ちを浮かべるだけに留まった。
そんな二人を他所に、マギルスはテクラノスの方を見ながら首を傾げて問い掛ける。
「時間って、どのくらい掛かるの?」
「丸一日程度は掛かるという話だ」
「えっ、そんなに掛かるの?」
「師父の話では、『天界』はこちらの世界とは異なる星だと言う。そこまで移動するのには、この箱舟でもそれだけ掛かるらしい」
「へぇ、そっか。……違う星かぁ。そういえば、クロエが前に言ってたかも。夜空に見える星には、僕達みたいな生き物がいる世界があるって。『天界』って、その一つなのかな?」
「儂は知らん。……だが師父は、五百年前の天変地異で『天界』へ赴いた事があるらしい」
「そうなんだ。だから行くのに時間が掛かるって知ってるんだね」
二人はそうした会話を行われると、『天界』に辿り着く一日ほどの時間を有する事が周知される。
それを聞いたそれぞれが溜息を漏らし、最初の一人としてゴズヴァールが組んでいた腕を解きながら扉側へ向かいながらマギルスに話し掛けた。
「エアハルトのところに行く。お前も来るか?」
「うーん、僕は休む! まだ疲れてるし、魔力も全快じゃないもん」
「そうか。なら、ゆっくり休んでいろ」
「はーい!」
ゴズヴァールはそうした声を向けた後、自動的に開かれる扉の先へ向かう。
それに続くようにマギルスも動くと、エリクの方を見ながら呼び掛けた。
「エリクおじさんも休むなら、一緒に来る?」
「……いや。俺は少し、ケイルと話をしてから行く」
「そっか。じゃあ、僕は先に寝てるねー!」
呑気な様子でそうした声を向けるマギルスは、二人と同じように扉を通って休んでいた部屋まで戻る。
するとそれに合わせ、シルエスカと老執事バリスは互いに頷きながら傍に立つエリクへ声を向けた。
「我等も、与えられた部屋に戻る。……この箱舟といい、魔導人形といい。我々が知らぬ間に『青』達がしていた事を、頭の中で整理しておきたい。でないと、戦いに集中できなさそうだ」
「それでは失礼します、エリク殿」
「ああ」
シルエスカとバリスはそう伝えた後、艦橋の扉から出て行く。
すると今度は、武玄と巴がケイルの方へ話し掛けた。
「軽流、お前はどうする?」
「アタシは、エリクと話してから行きます」
「……」
「親方様」
「……分かっている。では、先に行っているぞ」
そうした問い掛けを向けた武玄に、ケイルは後から部屋に来る事を伝える。
しかしエリクに一睨みを向ける武玄を宥める巴に応じながら、二人は扉から出ていった。
艦橋には席に座りながら操作盤を扱っているテクラノスを除き、エリクとケイルの二人だけが残る事になる。
それから二人は顔と視線を合わせるように振り向けると、互いに躊躇うように口を微かに動かした後、先に声を発したのはエリクの方だった。
「……ケイル。さっきの話、どう思う?」
「……どの話だよ」
「この箱舟、あの魔導人形達とその母船《ふね》。全て未来で作られていた機械ばかりだ」
「……そうだな」
「『青』は、コレを作るのに協力した者が居ると言っていた。……もしかして、アリアが――……」
「それは無い」
「!」
エリクが言い掛けていた言葉を遮るように、ケイルは強い口調で止める。
それに僅かな驚きを浮かべたエリクだったが、ケイルが渋い表情を浮かべているのに気付きながら敢えて言葉を続けた。
「未来のアリアが、あの魔導人形達を数多く造っていた。だから現代でも、この魔導人形を造れた」
「そんなわけないだろ……。第一アリアだったら、この箱舟の造り方は知らないはずだ。造ったのは『黒』と、未来の連中なんだからよ」
「いや。未来の時、俺の魂はアリアの制約がいた。俺の視界を通してこの箱舟《ふね》の構造を覚えていれば、アリアでも造れる」
「それが無理だってんだよ。お前は箱舟の構造を全て見ちゃいないし、構造の説明も聞いてない。だがアタシが見た限り、この箱舟の構造と未来の構造と一致している。お前が見てすらいない箱舟を、アリアが造れるわけがないだろ」
「……だが、あの魔導人形は俺を助けてくれた」
「それは、『青』が操作して助けたんだろ。……それにアリア本人は今まで帝国にいて、今は敵に捕まっちまってるんだぞ。どうやって『青』に協力しながら魔導人形や箱舟を造り、お前を助ける時間があったってんだよ」
「……それは……ッ」
二人は強い口調で会話を向け合いながら、互いの意見に否定的な意思を見せる。
『青』の協力者がアリアだと思うエリクは、未来の魔導人形やその母船を造り方を知る唯一の人物だと考えていた。
一方で今現在のアリアが記憶を失くした状態で目覚めてからすぐに帝国へ向かい、『青』と協力できる状況では無かったとケイルは考えている。
そうした思考の違いによって口論染みた強い言葉を向け合っていた二人だったが、ケイルの現実的な言葉がエリクの勢いを上回り始める。
しかしエリクの思考にある光景と物が思い出され、その気付きによって閉じかけていた口を開いた。
「……そうか、アリアの短杖だ」
「!」
「アリアの持っていた短杖にも、アリアの魂が宿っていた。……なら、その短杖の方にクロエの能力が掛かっていたとしたら……!」
「……ッ」
「もし短杖を『青』が持っていたとしたら、二人が協力できた理由になる。……ケイル。やはり『青』の言っている協力者は、アリアで間違いな――……」
「……それ以上は、止めとけよ」
「!」
未来の出来事を覚えていたエリクは、アリアの短杖宿っていた魂の存在を思い出す。
その短杖に宿ったアリアの魂が、未来と同じように魔導人形へ憑依し、『青』に協力しているという発想まで至らせた。
しかしその発想を、震える声色と渋るような表情を強めたケイルが止める。
それを聞いたエリクは不可解な様子を示し、ケイルに問い掛けた。
「ケイル?」
「……お前、自分で何を言っているか分かってるのか?」
「?」
「……アタシも、この箱舟と魔導人形達を見て、同じ事を考えた。……短杖の方に宿ってるアリアが、何かしら協力してるんだろうってさ」
「なら……!」
「……でもよ。そいつは本当に、アタシ等の知ってるアリアなのか?」
「え……?」
ケイルの言葉をエリクは理解できず、困惑した表情で声を漏らす。
そんなエリクの様子に溜息を漏らすケイルは、顔と視線を逸らしながら言葉を続けた。
「お前、言ってたよな。未来の最後で、アリアともう一人のアリアが一つの身体に戻ったって」
「あ、ああ」
「もしそれが本当なら、未来のアリアと短杖に宿っていた魂が上手く融合できたって事なんだろ。……仮にそのアリアが『黒』の能力で未来の記憶を受け継いだまま、短杖に宿ってたとする。じゃあ、そいつはアタシ等の知ってるアリアなのか?」
「……!」
「違うだろ。……そのアリアは、未来であんな事をやっちまってた方と融合してるんだ。だから未来で人間を襲ってた魔導人形も作れちまう」
「……だが、その魔導人形が俺達を助けて……」
「ああ、確かに今は人助けしてくれてるんだろ。その理由は、未来でやっちまった事の罪滅ぼしかもな。……でも、だったら。今のアリアはなんだ?」
「……え?」
「忘れたわけじゃないだろ。……アタシ等が知ってて助けようとしてるアリアは、記憶を失っちまってる方だ!」
「!?」
「エリク。お前はさ、どっちのアリアを助けたいんだ?」
「……それは……」
「未来で人間を虐殺しまくってたアリアの方か? それとも、アタシ等の事を忘れちまってるアリアの方か? どっちだよ」
「……ッ」
「さっきからお前は、二人のアリアを混同してたんだ。どっちも同じ、お前の知ってるアリアだと思ってよ」
「……俺は、ただ……」
ケイルに今までの言動について指摘されたエリクは、自身の思考に困惑を抱きながら口籠る。
そんなエリクに視線を戻したケイルは、身体を向けずに隣に立ちながらこう伝えた。
「だからさ。その二人の区別は、ちゃんと頭の中で付けておけよ。……でないと、いざって時に混乱するぞ」
「……ケイル……」
「そしてもし、二人のアリアがまた魂を融合させるような事があったら。……お前は、そんなアリアを受け入れられるのか?」
「……!」
「記憶を失ってるくらいだったら、また関係を築き直せばいい。……でももし、未来のアリアが記憶や人格まで支配しちまうような融合だったら……」
ケイルはそこで言葉を止めると、エリクは息を飲む。
そして視線を交わさずに肩を向け合う二人の中で、エリクがその先の言葉を問い掛けた。
「……だったら、なんだ?」
「……これからの戦いが無事に終わったとしても。そいつはもう、お前やアタシ等とは関わらないようにするだろうな」
「!?」
「未来であんな事をして、アタシ等と殺し合った奴だ。……それで呑気にアタシ等とまた関わって旅しようなんて言って来たら、逆にキレちまそうだ」
「ケイル……」
「未来でアリアがやった事、お前なら許せるんだろう。……でも、それを許せない奴もいる。許しちゃいけないと思う奴もいる。……それを忘れずに、ちゃんと区切りは付けとけよ」
「……」
そう伝えた後、ケイルはそのまま扉に向かって艦橋から出て行く。
しかしエリクはそれを追う事も出来ず、ただその場に佇みながら唖然とした表情を浮かべ、言葉を失くしてしまったかのように黙り続けた。
それから一時間ほど経ち続けていたエリクは、黙ったまま艦橋《ブリッジ》を出て行く。
そして自分達が寝ていた部屋まで歩き戻り、ぐっすりと寝ているマギルスの隣にある寝台で横になりながら心身の疲れを癒すように眠った。
こうして『青』の協力者がアリアである可能性を考えたエリクだったが、そこで一つの命題を与えられる。
それは同時に存在する現代と未来のアリアを区別するという、愚直なエリクには難解な問題となっていた。
0
お気に入りに追加
381
あなたにおすすめの小説
異世界召喚に条件を付けたのに、女神様に呼ばれた
りゅう
ファンタジー
異世界召喚。サラリーマンだって、そんな空想をする。
いや、さすがに大人なので空想する内容も大人だ。少年の心が残っていても、現実社会でもまれた人間はまた別の空想をするのだ。
その日の神岡龍二も、日々の生活から離れ異世界を想像して遊んでいるだけのハズだった。そこには何の問題もないハズだった。だが、そんなお気楽な日々は、この日が最後となってしまった。
男子高校生だった俺は異世界で幼児になり 訳あり筋肉ムキムキ集団に保護されました。
カヨワイさつき
ファンタジー
高校3年生の神野千明(かみの ちあき)。
今年のメインイベントは受験、
あとはたのしみにしている北海道への修学旅行。
だがそんな彼は飛行機が苦手だった。
電車バスはもちろん、ひどい乗り物酔いをするのだった。今回も飛行機で乗り物酔いをおこしトイレにこもっていたら、いつのまにか気を失った?そして、ちがう場所にいた?!
あれ?身の危険?!でも、夢の中だよな?
急死に一生?と思ったら、筋肉ムキムキのワイルドなイケメンに拾われたチアキ。
さらに、何かがおかしいと思ったら3歳児になっていた?!
変なレアスキルや神具、
八百万(やおよろず)の神の加護。
レアチート盛りだくさん?!
半ばあたりシリアス
後半ざまぁ。
訳あり幼児と訳あり集団たちとの物語。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
北海道、アイヌ語、かっこ良さげな名前
お腹がすいた時に食べたい食べ物など
思いついた名前とかをもじり、
なんとか、名前決めてます。
***
お名前使用してもいいよ💕っていう
心優しい方、教えて下さい🥺
悪役には使わないようにします、たぶん。
ちょっとオネェだったり、
アレ…だったりする程度です😁
すでに、使用オッケーしてくださった心優しい
皆様ありがとうございます😘
読んでくださる方や応援してくださる全てに
めっちゃ感謝を込めて💕
ありがとうございます💞
【完結】悪役に転生したのにメインヒロインにガチ恋されている件
エース皇命
ファンタジー
前世で大好きだったファンタジー大作『ロード・オブ・ザ・ヒーロー』の悪役、レッド・モルドロスに転生してしまった桐生英介。もっと努力して意義のある人生を送っておけばよかった、という後悔から、学院で他を圧倒する努力を積み重ねる。
しかし、その一生懸命な姿に、メインヒロインであるシャロットは惚れ、卒業式の日に告白してきて……。
悪役というより、むしろ真っ当に生きようと、ファンタジーの世界で生き抜いていく。
ヒロインとの恋、仲間との友情──あれ? 全然悪役じゃないんだけど! 気づけば主人公になっていた、悪役レッドの物語!
※小説家になろう、エブリスタにも投稿しています。
初めての異世界転生
藤井 サトル
ファンタジー
その日、幸村 大地(ゆきむら だいち)は女神に選ばれた。
女神とのやり取りの末、大地は女神の手によって異世界へと転生する。その身には女神にいくつもの能力を授かって。
まさにファンタジーの世界へ来た大地は聖女を始めにいろんな人に出会い、出会い金を稼いだり、稼いだ金が直ぐに消えたり、路上で寝たり、チート能力を振るったりと、たぶん楽しく世界を謳歌する。
このお話は【転生者】大地と【聖女】リリア。そこに女神成分をひとつまみが合わさった異世界騒動物語である。
悪役令嬢を陥れようとして失敗したヒロインのその後
柚木崎 史乃
ファンタジー
女伯グリゼルダはもう不惑の歳だが、過去に起こしたスキャンダルが原因で異性から敬遠され未だに独身だった。
二十二年前、グリゼルダは恋仲になった王太子と結託して彼の婚約者である公爵令嬢を陥れようとした。
けれど、返り討ちに遭ってしまい、結局恋人である王太子とも破局してしまったのだ。
ある時、グリゼルダは王都で開かれた仮面舞踏会に参加する。そこで、トラヴィスという年下の青年と知り合ったグリゼルダは彼と恋仲になった。そして、どんどん彼に夢中になっていく。
だが、ある日。トラヴィスは、突然グリゼルダの前から姿を消してしまう。グリゼルダはショックのあまり倒れてしまい、気づいた時には病院のベッドの上にいた。
グリゼルダは、心配そうに自分の顔を覗き込む執事にトラヴィスと連絡が取れなくなってしまったことを伝える。すると、執事は首を傾げた。
そして、困惑した様子でグリゼルダに尋ねたのだ。「トラヴィスって、一体誰ですか? そんな方、この世に存在しませんよね?」と──。
神様に与えられたのは≪ゴミ≫スキル。家の恥だと勘当されたけど、ゴミなら何でも再生出来て自由に使えて……ゴミ扱いされてた古代兵器に懐かれました
向原 行人
ファンタジー
僕、カーティスは由緒正しき賢者の家系に生まれたんだけど、十六歳のスキル授与の儀で授かったスキルは、まさかのゴミスキルだった。
実の父から家の恥だと言われて勘当され、行く当ても無く、着いた先はゴミだらけの古代遺跡。
そこで打ち捨てられていたゴミが話し掛けてきて、自分は古代兵器で、助けて欲しいと言ってきた。
なるほど。僕が得たのはゴミと意思疎通が出来るスキルなんだ……って、嬉しくないっ!
そんな事を思いながらも、話し込んでしまったし、連れて行ってあげる事に。
だけど、僕はただゴミに協力しているだけなのに、どこかの国の騎士に襲われたり、変な魔法使いに絡まれたり、僕を家から追い出した父や弟が現れたり。
どうして皆、ゴミが欲しいの!? ……って、あれ? いつの間にかゴミスキルが成長して、ゴミの修理が出来る様になっていた。
一先ず、いつも一緒に居るゴミを修理してあげたら、見知らぬ銀髪美少女が居て……って、どういう事!? え、こっちが本当の姿なの!? ……とりあえず服を着てっ!
僕を命の恩人だって言うのはさておき、ご奉仕するっていうのはどういう事……え!? ちょっと待って! それくらい自分で出来るからっ!
それから、銀髪美少女の元仲間だという古代兵器と呼ばれる美少女たちに狙われ、返り討ちにして、可哀想だから修理してあげたら……僕についてくるって!?
待って! 僕に奉仕する順番でケンカするとか、訳が分かんないよっ!
※第○話:主人公視点
挿話○:タイトルに書かれたキャラの視点
となります。
最強転生悪役令嬢は人生を謳歌したい!~今更SSクラスに戻れと言われても『もう遅い!』Cクラスで最強を目指します!~【改稿版】
てんてんどんどん
ファンタジー
ベビーベッドの上からこんにちは。
私はセレスティア・ラル・シャンデール(0歳)。聖王国のお姫様。
私はなぜかRPGの裏ボス令嬢に転生したようです。
何故それを思い出したかというと、ごくごくとミルクを飲んでいるときに、兄(4歳)のアレスが、「僕も飲みたいー!」と哺乳瓶を取り上げてしまい、「何してくれるんじゃワレ!??」と怒った途端――私は闇の女神の力が覚醒しました。
闇の女神の力も、転生した記憶も。
本来なら、愛する家族が目の前で魔族に惨殺され、愛した国民たちが目の前で魔族に食われていく様に泣き崩れ見ながら、魔王に復讐を誓ったその途端目覚める力を、私はミルクを取られた途端に目覚めさせてしまったのです。
とりあえず、0歳は何も出来なくて暇なのでちょっと魔王を倒して来ようと思います。デコピンで。
--これは最強裏ボスに転生した脳筋主人公が最弱クラスで最強を目指す勘違いTueee物語--
※最強裏ボス転生令嬢は友情を謳歌したい!の改稿版です(5万文字から10万文字にふえています)
※27話あたりからが新規です
※作中で主人公最強、たぶん神様も敵わない(でも陰キャ)
※超ご都合主義。深く考えたらきっと負け
※主人公はそこまで考えてないのに周囲が勝手に深読みして有能に祀り上げられる勘違いもの。
※副題が完結した時点で物語は終了します。俺たちの戦いはこれからだ!
※他Webサイトにも投稿しております。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる