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螺旋編 四章:螺旋の邂逅
未熟な傭兵
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ベルグリンド王国の王都に所属する『黒獣傭兵団』の団長ガルドに勧誘され、幼いエリクは傭兵になった。
それからのエリクは王都の傭兵団がいる場所で寝泊まりをし、飲食をガルドと共にする。
そして詰め所に設けられたそれなりの広場を使い、ガルドはエリクに技術を教え込んだ。
「――……エリク。お前、得物は棍棒か?」
「ああ」
「もうボロボロじゃねぇかよ。……その腰に下げてる剣は?」
「……」
「うへ、錆びだらけだな。しかもほとんど刃の部分が折れてら。なんで捨てねぇんだよ?」
「……」
「なんかワケ有りか。……しかし、流石に使えるようにしねぇとな。それ、寄越しな」
「……どうする?」
「別にそんなボロ、要らねぇよ。ちょっと研いで、ナイフにしてやるだけだ」
「ないふ?」
「ナイフも知らねぇのか。……ほれ。俺が持ってる短剣と、似たようなモンだ」
ガルドは後ろ腰に下げていた短剣を引き抜き、それを器用に右手の指を使いながら回転させ、エリクに見せる為に止める。
武器屋で短剣に近しい物を見ていたエリクは、それがガルドの言うナイフなのだと納得した。
「……これを、それにするのか?」
「ああ。その無駄に長い鞘も、調整してやるよ。とりあえずはまともな武器と防具からだな」
「……金、ない」
「そんなの、解体屋のやり取りで分かってるっての。まったく、詐欺《ぼ》られてるのにも気付いてねぇなんて……。お前の親は、いったい何してんだ?」
「『おや』って、なんだ?」
「……お前、家族は?」
「『かぞく』って、なんだ?」
「……そうか。まぁ、珍しい事でもねぇな」
エリクに両親が居らず、言葉や知識を教えられる人間が傍に居ない事をガルドは察する。
王国内でそうした孤児は珍しくもなく、一部では親の居ない子供を預かる孤児院などもあるはずだった。
そうした施設にエリクは暮らしておらず、貧民街の何処かで暮らしながら魔物狩りを行い生計を立てている。
ガルドはエリクの今の境遇を大まかに理解し、近寄りながらエリクの腰に下げた鞘と左手に持つ錆びて折れた剣を握り取った。
「あ……」
「とりあえず、これは俺が預かる。あと、その棍棒も捨てちまえ。……今日からお前は、そっちにある武器を持ってみろ」
「……?」
ガルドは広場の端に指を向け、エリクはそちらを見る。
隅にはボロボロの納屋があり、そこには傭兵団が管理している武器が置いてあった。
ガルドはその納屋に向かい、エリクもそれに付いて行く。
しかし納屋を開けたガルドは表情を強張らせる。
納屋の中には夥しい量の埃が舞い、整理されず散乱している武器の状態だった。
それを見たガルドは顔を納屋から逸らし、詰め所がある方へ大声で怒鳴った。
「――……ワーグナァアアアッ!!」
「!?」
いきなり大声を上げたガルドにエリクは驚き、思わず身を引く。
そして怒りの表情を露わにするガルドは、腕を組みながら待つように佇んだ。
数十秒後、詰め所からある人物が飛び出すように出て来る。
それに気付いたエリクだったが、同時に気付いたガルドが再び大声を上げた。
「遅ぇぞ、ワーグナー!!」
「す、すいやせん! おやっさん!!」
出て来たのは、ワーグナーと呼ばれる青年。
年頃は十代後半であり、八歳のエリクとは十歳近い差がある。
細くも無く太くも無い中肉中背の身体ながら、ワーグナーは息を乱してガルドがいる場所まで駆け込んだ。
その際に、ワーグナーとエリクは目が合う。
初めて見るエリクの顔に怪訝そうな表情を浮かべたワーグナーだったが、すぐにガルドに意識を向け直した。
「な、なんですか。おやっさん?」
「確か、今はお前が武器庫の番をしてたはずだよな?」
「え? あっ、はい」
「……忘れてたな?」
「い、いや……」
「さっさと片付けやがれ!!」
「は、はいっ!!」
ガルドは怒鳴りながらワーグナーへ掃除を命じる。
ワーグナーは片付けられず散乱した中を見て嫌な表情を浮かべたが、後ろで怒気を発するガルドに気付いて渋々ながら掃除を始めた。
そうして納屋の中を片付けるワーグナーを見ながら、ガルドは軽く指を向けてエリクに話す。
「このサボり魔は、ワーグナーって言ってな。この傭兵団の中じゃ、お前と歳は近い方だろうぜ」
「……」
「おい、ワーグナー」
「は、はい?」
「今日から傭兵団に入った、エリクだ。今日からお前が、この傭兵団の事を色々と教えろ」
「えっ、俺がっすか?」
「ああ。戦闘の方は俺が教えるが、生きる上で必要な知識が色々と欠けてる。そっちをお前が教えろよ」
「え……?」
「ほれ、さっさと片付けろ! 日が暮れちまうだろうが!!」
「は、はいぃ!!」
ワーグナーは怒鳴られながら掃除を再開し、ガルドは溜息を吐きながら軽く首を横に振る。
これがエリクとワーグナーの出会いであり、それから二人は兄弟分として傭兵団の中で組まされた。
傭兵団の中で最も若いワーグナーは雑用を任される事が多く、戦った経験は少ない。
逆にエリクはガルドから様々な技術を教え込まれ、ガルドが我流で磨いたナイフ投げと剣捌きを徹底的に叩き込まれた。
「……おやっさん!」
「なんだ、ワーグナー?」
「エリクだけじゃなくて、俺にも戦い方を教えてくださいよ!」
「なんだ、お前もやってみたいのか?」
「当たり前じゃないっすか! ずっと雑用雑用で、まともに剣も持たせてくれねぇし、討伐とかも連れて行ってくれないでしょ! 俺も戦えるようになりたいっすよ!」
「……よし、いいだろう。だが、手は抜かねぇぞ?」
エリクを贔屓していると感じたワーグナーが不満を見せた為、ガルドはワーグナーにも戦闘技術を教える。
しかしその翌日、ワーグナーは筋肉痛を患い動くだけで凄まじい苦痛の表情を見せながら雑用をこなす破目となった。
そして雑用を教えられながら手伝うエリクは、そのワーグナーを横目に話し掛ける。
「……イタタ……。クソ……ッ」
「?」
「……お前、おやっさんと毎日、あんな訓練をしてたのかよ……?」
「ああ」
「……ったく。おやっさんが夢中になるわけだよ……」
「?」
「この傭兵団はな、傭兵とは名ばかりの平民上がりの奴等しかいねぇんだ。誰も彼も仕事を無くしたり、金を稼ぐ手段が分からないから、ここで傭兵をやってるのさ」
「そ、そうか」
「……お前、親は?」
「いない」
「そうか。……俺は、親父が飲んだくれの酒好きでな。そんな親父に呆れたお袋は、他に男を作って俺と親父を置いて逃げちまった」
「……」
「親父はますます酒癖が悪くなって、俺はもう親父の傍にいるのが嫌で故郷の町から逃げたんだ」
「……」
「そんな時に、おやっさんに会った。おやっさんは王都まで俺を連れて来てくれて、ガキの俺をこの傭兵団に雇ってくれた。……でも仕事は雑用ばっかで、戦いに行く時に連れてってくれない。いつもここで、留守番だ」
「……」
「そんなおやっさんが、俺より年下のお前に……。正直、良い顔なんて出来ねぇよ」
「……」
「俺だって、いつか戦場に出て、拾ってくれたおやっさんに認められるくらいの傭兵になりてぇんだ。……だから、お前には絶対に負けねぇからな」
「……」
「おい、何とか言えよ?」
「なにをいってるか、わからない」
「……ああ、そうかよ……」
エリクが言葉を上手く覚えられず、また発声すらも怪しい事をワーグナーは思い出す。
せっかくの意思表明を理解してもらえなかったワーグナーは率直に落ち込み、筋肉痛に苦しみながら雑用を続けた。
それから時折、ガルドはエリクと共にワーグナーにも戦い方を教えていく。
淡々と戦い方を学んでいくエリクと、それに必死に付いて行こうとするワーグナーを見たガルドは、満足そうな笑みを漏らしながら徹底的に教え込んだ。
それから半年後、王国内の伯爵家が反旗を掲げ、ベルグリンド王国とベルグリンド王族に対する内乱を起こす。
内乱こそが、傭兵になったエリクの初陣だった。
それからのエリクは王都の傭兵団がいる場所で寝泊まりをし、飲食をガルドと共にする。
そして詰め所に設けられたそれなりの広場を使い、ガルドはエリクに技術を教え込んだ。
「――……エリク。お前、得物は棍棒か?」
「ああ」
「もうボロボロじゃねぇかよ。……その腰に下げてる剣は?」
「……」
「うへ、錆びだらけだな。しかもほとんど刃の部分が折れてら。なんで捨てねぇんだよ?」
「……」
「なんかワケ有りか。……しかし、流石に使えるようにしねぇとな。それ、寄越しな」
「……どうする?」
「別にそんなボロ、要らねぇよ。ちょっと研いで、ナイフにしてやるだけだ」
「ないふ?」
「ナイフも知らねぇのか。……ほれ。俺が持ってる短剣と、似たようなモンだ」
ガルドは後ろ腰に下げていた短剣を引き抜き、それを器用に右手の指を使いながら回転させ、エリクに見せる為に止める。
武器屋で短剣に近しい物を見ていたエリクは、それがガルドの言うナイフなのだと納得した。
「……これを、それにするのか?」
「ああ。その無駄に長い鞘も、調整してやるよ。とりあえずはまともな武器と防具からだな」
「……金、ない」
「そんなの、解体屋のやり取りで分かってるっての。まったく、詐欺《ぼ》られてるのにも気付いてねぇなんて……。お前の親は、いったい何してんだ?」
「『おや』って、なんだ?」
「……お前、家族は?」
「『かぞく』って、なんだ?」
「……そうか。まぁ、珍しい事でもねぇな」
エリクに両親が居らず、言葉や知識を教えられる人間が傍に居ない事をガルドは察する。
王国内でそうした孤児は珍しくもなく、一部では親の居ない子供を預かる孤児院などもあるはずだった。
そうした施設にエリクは暮らしておらず、貧民街の何処かで暮らしながら魔物狩りを行い生計を立てている。
ガルドはエリクの今の境遇を大まかに理解し、近寄りながらエリクの腰に下げた鞘と左手に持つ錆びて折れた剣を握り取った。
「あ……」
「とりあえず、これは俺が預かる。あと、その棍棒も捨てちまえ。……今日からお前は、そっちにある武器を持ってみろ」
「……?」
ガルドは広場の端に指を向け、エリクはそちらを見る。
隅にはボロボロの納屋があり、そこには傭兵団が管理している武器が置いてあった。
ガルドはその納屋に向かい、エリクもそれに付いて行く。
しかし納屋を開けたガルドは表情を強張らせる。
納屋の中には夥しい量の埃が舞い、整理されず散乱している武器の状態だった。
それを見たガルドは顔を納屋から逸らし、詰め所がある方へ大声で怒鳴った。
「――……ワーグナァアアアッ!!」
「!?」
いきなり大声を上げたガルドにエリクは驚き、思わず身を引く。
そして怒りの表情を露わにするガルドは、腕を組みながら待つように佇んだ。
数十秒後、詰め所からある人物が飛び出すように出て来る。
それに気付いたエリクだったが、同時に気付いたガルドが再び大声を上げた。
「遅ぇぞ、ワーグナー!!」
「す、すいやせん! おやっさん!!」
出て来たのは、ワーグナーと呼ばれる青年。
年頃は十代後半であり、八歳のエリクとは十歳近い差がある。
細くも無く太くも無い中肉中背の身体ながら、ワーグナーは息を乱してガルドがいる場所まで駆け込んだ。
その際に、ワーグナーとエリクは目が合う。
初めて見るエリクの顔に怪訝そうな表情を浮かべたワーグナーだったが、すぐにガルドに意識を向け直した。
「な、なんですか。おやっさん?」
「確か、今はお前が武器庫の番をしてたはずだよな?」
「え? あっ、はい」
「……忘れてたな?」
「い、いや……」
「さっさと片付けやがれ!!」
「は、はいっ!!」
ガルドは怒鳴りながらワーグナーへ掃除を命じる。
ワーグナーは片付けられず散乱した中を見て嫌な表情を浮かべたが、後ろで怒気を発するガルドに気付いて渋々ながら掃除を始めた。
そうして納屋の中を片付けるワーグナーを見ながら、ガルドは軽く指を向けてエリクに話す。
「このサボり魔は、ワーグナーって言ってな。この傭兵団の中じゃ、お前と歳は近い方だろうぜ」
「……」
「おい、ワーグナー」
「は、はい?」
「今日から傭兵団に入った、エリクだ。今日からお前が、この傭兵団の事を色々と教えろ」
「えっ、俺がっすか?」
「ああ。戦闘の方は俺が教えるが、生きる上で必要な知識が色々と欠けてる。そっちをお前が教えろよ」
「え……?」
「ほれ、さっさと片付けろ! 日が暮れちまうだろうが!!」
「は、はいぃ!!」
ワーグナーは怒鳴られながら掃除を再開し、ガルドは溜息を吐きながら軽く首を横に振る。
これがエリクとワーグナーの出会いであり、それから二人は兄弟分として傭兵団の中で組まされた。
傭兵団の中で最も若いワーグナーは雑用を任される事が多く、戦った経験は少ない。
逆にエリクはガルドから様々な技術を教え込まれ、ガルドが我流で磨いたナイフ投げと剣捌きを徹底的に叩き込まれた。
「……おやっさん!」
「なんだ、ワーグナー?」
「エリクだけじゃなくて、俺にも戦い方を教えてくださいよ!」
「なんだ、お前もやってみたいのか?」
「当たり前じゃないっすか! ずっと雑用雑用で、まともに剣も持たせてくれねぇし、討伐とかも連れて行ってくれないでしょ! 俺も戦えるようになりたいっすよ!」
「……よし、いいだろう。だが、手は抜かねぇぞ?」
エリクを贔屓していると感じたワーグナーが不満を見せた為、ガルドはワーグナーにも戦闘技術を教える。
しかしその翌日、ワーグナーは筋肉痛を患い動くだけで凄まじい苦痛の表情を見せながら雑用をこなす破目となった。
そして雑用を教えられながら手伝うエリクは、そのワーグナーを横目に話し掛ける。
「……イタタ……。クソ……ッ」
「?」
「……お前、おやっさんと毎日、あんな訓練をしてたのかよ……?」
「ああ」
「……ったく。おやっさんが夢中になるわけだよ……」
「?」
「この傭兵団はな、傭兵とは名ばかりの平民上がりの奴等しかいねぇんだ。誰も彼も仕事を無くしたり、金を稼ぐ手段が分からないから、ここで傭兵をやってるのさ」
「そ、そうか」
「……お前、親は?」
「いない」
「そうか。……俺は、親父が飲んだくれの酒好きでな。そんな親父に呆れたお袋は、他に男を作って俺と親父を置いて逃げちまった」
「……」
「親父はますます酒癖が悪くなって、俺はもう親父の傍にいるのが嫌で故郷の町から逃げたんだ」
「……」
「そんな時に、おやっさんに会った。おやっさんは王都まで俺を連れて来てくれて、ガキの俺をこの傭兵団に雇ってくれた。……でも仕事は雑用ばっかで、戦いに行く時に連れてってくれない。いつもここで、留守番だ」
「……」
「そんなおやっさんが、俺より年下のお前に……。正直、良い顔なんて出来ねぇよ」
「……」
「俺だって、いつか戦場に出て、拾ってくれたおやっさんに認められるくらいの傭兵になりてぇんだ。……だから、お前には絶対に負けねぇからな」
「……」
「おい、何とか言えよ?」
「なにをいってるか、わからない」
「……ああ、そうかよ……」
エリクが言葉を上手く覚えられず、また発声すらも怪しい事をワーグナーは思い出す。
せっかくの意思表明を理解してもらえなかったワーグナーは率直に落ち込み、筋肉痛に苦しみながら雑用を続けた。
それから時折、ガルドはエリクと共にワーグナーにも戦い方を教えていく。
淡々と戦い方を学んでいくエリクと、それに必死に付いて行こうとするワーグナーを見たガルドは、満足そうな笑みを漏らしながら徹底的に教え込んだ。
それから半年後、王国内の伯爵家が反旗を掲げ、ベルグリンド王国とベルグリンド王族に対する内乱を起こす。
内乱こそが、傭兵になったエリクの初陣だった。
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