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黄金の国
グウル国王
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目を開けると、月明りではなく太陽の光が入ってきているのが分かった。
物音がして、開いている隙間を見るとパンと水が置いてある。
「ローザさん?」
「怪我の具合はどうですか。」
ローザにそう言われ、私は包帯を巻いている箇所を確認する。
包帯には血が滲んでいて、鈍い痛みがある。
「贅沢かもしれませんが、血を止める薬草はありませんか?」
「薬草?調合ができるのですか?」
そんな問いかけに、見えもしないのに首を振る。
「私の魔法は食べた植物の効果を付与すること。だから、薬草があればなんとかなります。」
「魔法は、使わない方がいいって言ったはずです。こうしてる間にも貴女の魔力は減少している。魔法を使えばそれだけ、減りが早くなりますよ。薬なら持ってくるので。」
ローザが立ち上がる音がして、私は思わず呼び止めた。
「ソラはどうしてますか。」
「ソラ様は薬で眠っています。一番奥の部屋に閉じ込められている状態です。ですが、危害を加えることは絶対にないのでご安心を。」
ソラの身が安全なのは良かったが、どうやって助け出すかが問題だ。
「ソラ様の警護は私以外の騎士に任されています。かなりの人数をソラ様に充てているようですね。」
「国王が欲しかったのはソラですもんね。ソラを手に入れた今、私が死んでさえくれればいいと思っているのでは?」
「グウル王は、そんな方じゃなかったんです。本当に。」
力の入った言葉に、それが嘘をついているようには聞こえない。
「ローザさんが知っている国王は、どんな人なんです?」
砂の擦れる音が聞こえ、ローザが腰を下ろしたのが分かった。
「黄金の国が、周りからどう思われているのか。勿論、騎士である私もよく知っています。代々この国は、宝石の商売を生業にしてきた。山で採掘し、宝飾として使用できるように加工して、それを別の国の貴族に売る。そうして富を得たこの国は、他の国にも劣らない安定した財政状態を維持している。金で解決はよくあることです。なぜなら周りもそれで納得してくれるから。この国は宝石の加工職人が多かった。だから、戦える武力なんてものはなかったんです。民を傷つけずに解決できるのなら、お金など安い物。それが歴代の国王の考えだったのです。そうして、現在のグウル国王も金を出し惜しみすることはない、豪快な方でした。」
綺麗な宝石を欲しがる貴族がいて、その希少性から値が上がっていく。
この国の職人はそれほど優秀な人が多くいて、それだけ欲しがる人がいたということだ。
値段は次第に吊り上がり、宝石というものは手に届かない存在になっていく。
「この国にはあらゆる商人が来るようになりました。上質な絹、滑らかな陶器、純度の高い金属など、高値で買ってくれるこの国に集まるのです。そして、流行に敏感なグウル王はそれを試しに買ってくれるということを分かっている。中には、表では売買できないものを商売しにくる者もいました。捕獲禁止の魔獣や、珍しいエルフを奴隷として売りに来るんです。それをグウル王は買って、私に任せるんですよ。私が、逃がすと知っているから。」
言葉を詰まらせるローザの声が悲しそうだ。
「貴女を穴に落としたとき、それはもう驚きました。使ったことのない地下牢に落とすなんて本当に思っていなかった。その上、槍を使うなんて見たことがない。私の心臓がうるさく悲鳴をあげて、それでも私は一縷の望みを抱いていた。グウル王が一言、私に任せると言ってくれたなら。今までのように、逃がすと分かっている私に頼んでくれたなら。貴女を殺すつもりがないと思えたのに。」
ローザの話す国王は、人を殺すような人間ではなかったということだ。
信じていたかった国王は、ローザに何も言ってはくれなかった。
だから彼は、黙って一人でここに来ている。
「商人の中に怪しい人物はいませんでしたか?ドラゴンの話をする商人はいませんでしたか?」
私の呼びかけにローザは静かに答える。
「グウル国王は商売の話をするとき、会議室でなさいます。その時側にいる騎士は私ではありません。その騎士も商売の時の会話は他言無用とされているんです。」
「そんな危険になりえる場面で、ローザさんは護衛じゃないんですね。騎士団長なのに。」
そんなことを何気なく言えば、ローザはぽつりと言った。
「私は、先代の国王から買われた奴隷のエルフなんです。」
そんな台詞に驚きはしたが、私は黙って耳を傾ける。
「まだ幼かった私は、何があって裏の商売人に捕まったのかさえ覚えていません。そんな私を先代の国王は買ってくれて、私を本当の子供のように育てて下さった。グウル王は私のことを年の離れた弟のように、面倒を見て下さった。だからこそ、その恩に報いるために騎士になったのです。」
珍しいエルフは山賊や海賊、闇の商売人に捕まって奴隷として売買されてしまう。
そんな幼いエルフは売られた先でどうなってしまうのか。
考えただけでも恐ろしいが、ローザは家族のように育てて貰えたのだ。
「私が騎士になって、さらには団長になっても、商売の時は別の騎士を護衛につけさせていました。それは、先代の国王と、グウル国王の優しさなのです。闇の商売人の聞くに堪えない恐ろしい奴隷の話を私に聞かせないため。直接国王から聞かされたことはありませんが、一度だけ騎士が話しているのを聞いたのです。聞いてるだけでおかしくなる話ばかりだと。人間じゃないだけマシだと。他言無用なのは、私の耳に入れさせないためなのでしょう。」
話を聞いている限りでは、グウル国王はローザをかなり大切にしているように思えた。
残酷な話を聞かせないように、徹底的に守っているように思える。
「可能性の話、なのですが。グウル王は何者かに操られているのではないかと思っています。」
「操られる!?そんな魔法があるのですか?」
「可能性、ですからね。でも、貴方から見て突然国王が変わったのなら疑う余地はあります。一応なのですが、国王のこともよく見といてくれませんか?なにか異変があれば教えてください。」
「分かりました。しかし、グウル国王を操るだなんて一体誰がそんなことを。」
証拠が何もない以上、ドクヘビのことを話す訳にはいかない。
それに、本当に操られているかどうかも分からないのだ。
「国王が変わったのはいつですか。というか、ソラに会いたいと言い出したのはいつです。」
「変わったのは、1か月ほど前でしょうか。ソラ様に会いたいというのは噂が出始めてすぐのことです。」
「それなら、1か月前に国王に謁見した人物を調べたほうがいいです。商人でも貴族でもなんでも、手がかりになると思います。」
「分かりました。しかし、貴女がここから出る方が先決では?このままでは持って5日程度ですよ。」
5日、と明確な数字を出されて悪寒がする。
まだ体力があるうちになんとかしたい。
「この地下牢、亡くなった遺体を運び出すための通路が存在するはずなんです。ですので、私はそちらを調べています。貴女はできるだけ魔力や体力の消費を抑えてください。いいですね?」
ローザはそう言うと立ち上がり、靴音が遠ざかる音がした。
物音がして、開いている隙間を見るとパンと水が置いてある。
「ローザさん?」
「怪我の具合はどうですか。」
ローザにそう言われ、私は包帯を巻いている箇所を確認する。
包帯には血が滲んでいて、鈍い痛みがある。
「贅沢かもしれませんが、血を止める薬草はありませんか?」
「薬草?調合ができるのですか?」
そんな問いかけに、見えもしないのに首を振る。
「私の魔法は食べた植物の効果を付与すること。だから、薬草があればなんとかなります。」
「魔法は、使わない方がいいって言ったはずです。こうしてる間にも貴女の魔力は減少している。魔法を使えばそれだけ、減りが早くなりますよ。薬なら持ってくるので。」
ローザが立ち上がる音がして、私は思わず呼び止めた。
「ソラはどうしてますか。」
「ソラ様は薬で眠っています。一番奥の部屋に閉じ込められている状態です。ですが、危害を加えることは絶対にないのでご安心を。」
ソラの身が安全なのは良かったが、どうやって助け出すかが問題だ。
「ソラ様の警護は私以外の騎士に任されています。かなりの人数をソラ様に充てているようですね。」
「国王が欲しかったのはソラですもんね。ソラを手に入れた今、私が死んでさえくれればいいと思っているのでは?」
「グウル王は、そんな方じゃなかったんです。本当に。」
力の入った言葉に、それが嘘をついているようには聞こえない。
「ローザさんが知っている国王は、どんな人なんです?」
砂の擦れる音が聞こえ、ローザが腰を下ろしたのが分かった。
「黄金の国が、周りからどう思われているのか。勿論、騎士である私もよく知っています。代々この国は、宝石の商売を生業にしてきた。山で採掘し、宝飾として使用できるように加工して、それを別の国の貴族に売る。そうして富を得たこの国は、他の国にも劣らない安定した財政状態を維持している。金で解決はよくあることです。なぜなら周りもそれで納得してくれるから。この国は宝石の加工職人が多かった。だから、戦える武力なんてものはなかったんです。民を傷つけずに解決できるのなら、お金など安い物。それが歴代の国王の考えだったのです。そうして、現在のグウル国王も金を出し惜しみすることはない、豪快な方でした。」
綺麗な宝石を欲しがる貴族がいて、その希少性から値が上がっていく。
この国の職人はそれほど優秀な人が多くいて、それだけ欲しがる人がいたということだ。
値段は次第に吊り上がり、宝石というものは手に届かない存在になっていく。
「この国にはあらゆる商人が来るようになりました。上質な絹、滑らかな陶器、純度の高い金属など、高値で買ってくれるこの国に集まるのです。そして、流行に敏感なグウル王はそれを試しに買ってくれるということを分かっている。中には、表では売買できないものを商売しにくる者もいました。捕獲禁止の魔獣や、珍しいエルフを奴隷として売りに来るんです。それをグウル王は買って、私に任せるんですよ。私が、逃がすと知っているから。」
言葉を詰まらせるローザの声が悲しそうだ。
「貴女を穴に落としたとき、それはもう驚きました。使ったことのない地下牢に落とすなんて本当に思っていなかった。その上、槍を使うなんて見たことがない。私の心臓がうるさく悲鳴をあげて、それでも私は一縷の望みを抱いていた。グウル王が一言、私に任せると言ってくれたなら。今までのように、逃がすと分かっている私に頼んでくれたなら。貴女を殺すつもりがないと思えたのに。」
ローザの話す国王は、人を殺すような人間ではなかったということだ。
信じていたかった国王は、ローザに何も言ってはくれなかった。
だから彼は、黙って一人でここに来ている。
「商人の中に怪しい人物はいませんでしたか?ドラゴンの話をする商人はいませんでしたか?」
私の呼びかけにローザは静かに答える。
「グウル国王は商売の話をするとき、会議室でなさいます。その時側にいる騎士は私ではありません。その騎士も商売の時の会話は他言無用とされているんです。」
「そんな危険になりえる場面で、ローザさんは護衛じゃないんですね。騎士団長なのに。」
そんなことを何気なく言えば、ローザはぽつりと言った。
「私は、先代の国王から買われた奴隷のエルフなんです。」
そんな台詞に驚きはしたが、私は黙って耳を傾ける。
「まだ幼かった私は、何があって裏の商売人に捕まったのかさえ覚えていません。そんな私を先代の国王は買ってくれて、私を本当の子供のように育てて下さった。グウル王は私のことを年の離れた弟のように、面倒を見て下さった。だからこそ、その恩に報いるために騎士になったのです。」
珍しいエルフは山賊や海賊、闇の商売人に捕まって奴隷として売買されてしまう。
そんな幼いエルフは売られた先でどうなってしまうのか。
考えただけでも恐ろしいが、ローザは家族のように育てて貰えたのだ。
「私が騎士になって、さらには団長になっても、商売の時は別の騎士を護衛につけさせていました。それは、先代の国王と、グウル国王の優しさなのです。闇の商売人の聞くに堪えない恐ろしい奴隷の話を私に聞かせないため。直接国王から聞かされたことはありませんが、一度だけ騎士が話しているのを聞いたのです。聞いてるだけでおかしくなる話ばかりだと。人間じゃないだけマシだと。他言無用なのは、私の耳に入れさせないためなのでしょう。」
話を聞いている限りでは、グウル国王はローザをかなり大切にしているように思えた。
残酷な話を聞かせないように、徹底的に守っているように思える。
「可能性の話、なのですが。グウル王は何者かに操られているのではないかと思っています。」
「操られる!?そんな魔法があるのですか?」
「可能性、ですからね。でも、貴方から見て突然国王が変わったのなら疑う余地はあります。一応なのですが、国王のこともよく見といてくれませんか?なにか異変があれば教えてください。」
「分かりました。しかし、グウル国王を操るだなんて一体誰がそんなことを。」
証拠が何もない以上、ドクヘビのことを話す訳にはいかない。
それに、本当に操られているかどうかも分からないのだ。
「国王が変わったのはいつですか。というか、ソラに会いたいと言い出したのはいつです。」
「変わったのは、1か月ほど前でしょうか。ソラ様に会いたいというのは噂が出始めてすぐのことです。」
「それなら、1か月前に国王に謁見した人物を調べたほうがいいです。商人でも貴族でもなんでも、手がかりになると思います。」
「分かりました。しかし、貴女がここから出る方が先決では?このままでは持って5日程度ですよ。」
5日、と明確な数字を出されて悪寒がする。
まだ体力があるうちになんとかしたい。
「この地下牢、亡くなった遺体を運び出すための通路が存在するはずなんです。ですので、私はそちらを調べています。貴女はできるだけ魔力や体力の消費を抑えてください。いいですね?」
ローザはそう言うと立ち上がり、靴音が遠ざかる音がした。
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