異世界日記

メンマ麺

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地獄の二年

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「起床！ゴミどもさっさと起きろ！」
「この声に俺達は、毎朝起こされる、まるで家畜のような」
「扱いを受けるが最近では、慣れ始めている自分が怖い」

「連日劣悪な環境で作業食事寝泊まりをしているせいか」
「病気に倒れそのまま亡くなる奴も珍しくは、無い」

「朝は、毎日薄い豆のスープに固くパサパサなパンを大急ぎで口に放り込む」
「作業場に着くと粗悪なツルハシと今にも穴の空きそうなスコップで」
「少し大きめのバケツに石炭を入れ天秤状にして何往復もする」
「中には、運悪く落盤に巻き込まれ生き埋めになることもある」

「そんないつ死んでもおかしくない状況でひたすら働き続ける」
「こと一年辛いが最近では、仲間たちとも仲良くなり」
「色々と教えてもらっている」

「こんな地獄の用な日々にも月に１度だけ自由にしていい日がある」
「今日は、待ちに待った休みの日だ殆どの者達は、日々の疲れを」
「癒すために一日中寝ているものが大半だが」
「俺達の班は違う何故ならここを出ても金が無いからだ」

「そこで俺達の班は、貴重な１日を使い近くの森で」
「野生動物などを狩、兵士等に売って貰い資金源を得ている」
「もちろん寝床に隠していれば他の班に見つかり」
「盗まれる可能性が有るため各々で隠し場所に隠している」

「そんな日々を過ごしながらカールに簡単な字を教わり」
「二年の歳月が過ぎようとしていた」

「なぁアルベルト！そろそろお前も俺もこの地獄から去らば」
「出来んるじゃないか？」

「何でだ？カール何か情報でもあるのか？」

「あぁ！簡単な事だよ俺達ここに来てそろそろ二年がたつだろ！」

「そっか。もうそんななるのか！早いもんだな」
「カールは、ここを出たら何をするんだ？」

「俺か！俺は、冒険者ギルドに登録して日銭を稼いでいこうと思う」
「またこんな地獄に逆戻りは、嫌だからな！」
「お前こそどうするんだよアルベルト！」

「俺は、この時かなり悩んだ正直に言うと俺は、自分が誰かなのか思い」
「出せない。アルベルトと呼ばれては、要るが何かしっくりとこない」
「だがこんな辛い生活は、懲り懲りだ」
「だがそんな俺に気を使ってかカールは、俺に声を掛けてくれた」
「気がする本当なら俺からお願いすることなんだろうが」
「なかなか恥ずかしくて言い出せないでいた。」

「…俺は、この世界のこと全く分からないからどうするか悩み中だ」

「何辛気臭い顔してんだよ、なぁ！」
「アルベルトもし良かったら俺とコンビ組まないか？」

「…！？良いのか？」

「何を今さら！俺は、お前と吊るんで要ると結構面白いんだよ」
「だから、どうかと思って」

「カールお前に迷惑かけるかも知れないが良いのか？」

「お前何勘違いしてんだ？俺は、お前の狩の能力を買ってんだよ」
「もしお前が邪魔なら声なんて掛けねぇよ」

「だがこの時のカールの優しさには、男ながら少しだけ惚れそうになった」
「この二年間本当に辛く苦しかったからだ」
「時には、裏切られ、踏みにじられてきた俺には、かなり暖かい」
「言葉だった。」

「翌日から俺達は、更に仕事に生を出した」
「あともう少しだあともう少しだと！自分を奮い立たせ」
「釈放の暇で働き続けた。」

「そして遂に！釈放の時がきた」

「アルベルト、カール檻から出ろ」
「今日でお前たちは、法令に載っとり釈放とする！釈放するに辺り」
「貴様らに渡すものがある。受け取れ」

「すると鎧を着た男が皮製の巾着袋を俺達に渡してきた」
「中身を確認するとそこには、少しばかりの金が入っていた」
「俺は、少し驚いていた何故なら」
「こんな劣悪な環境で働かせて、いざ刑期満了と共に外に放り出されると」
「思っていたからだ。」

「では、お前たちもう二度とこんなところには、戻って来るなよ」
「そう鎧を着た男が言うと何だか少し穏やかな気持ちになった。」

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