上 下
21 / 21
千年の追想、あるいは追悼(5話ラストからの分岐) BADENDルート 〜愛に狂った怪物〜

愛に狂った怪物 02

しおりを挟む
 トルマーレ王国には、様々な噂が流れていた。

『淫猥なエスピリカが王子を誑かした』
『王子はエスピリカの族長を"そういう意味で"寵愛している』
『エスピリカは男でも子を宿すらしい』

 そして、近頃最もまことしやかに囁かれている噂は―――。

『蛇の悪魔が、王子に取り憑いた』

*****
 ルビーラの腹には新たな命が宿っていた。

「今、動いたぞ!」
「ふふ、まだそんな時期ではありませんよ」

 ダイモンドはルビーラの腹へ耳を当て、嬉々として伴侶へ微笑んだ。
 ルビーラもまた、気の早い伴侶へ微笑み返した。

 ルビーラが邪神と相見みえてから、既にひと月が経っていた。
 ふたりは毎晩激しく身体を交わらせるも、公務は文句の付けようがないほど完璧にこなしていた。殊にダイモンドは、エスピリカに息子まで誑かされたと思い詰めた父が完全に生気を失ってから、次期王としての準備を始めていた。
 王妃のもがりで肩を寄せ合った父子おやこはもういない。今在るのは、腑抜けになった父親を、時折蛇のような眼光で睨む王子だけだった。

「私はもうじき王となる。きみを伴侶とすること、何人なんぴと足りとも、異は唱えさせない」

 ダイモンドの背中から、黒い蛇の影がちらちら覗く。ルビーラは以前よりそれに気付いていたが、もはや意に介することはなかった。蛇が影をちらつかせる度、ダイモンドの瞳が蛇の瞳になる度。ルビーラの腹の蛇は熱を持って疼いた。


 腹を愛おしげに撫でる伴侶を見つめ、ルビーラはこのひと月の出来事へ想いを巡らせていた。
 あの日からふたりは、人目も憚らず互いの私室を行き来するようになっていた。この世界に互いしか存在しないかのように、夜ごと熱く交わっていた。
 当然、同胞からも王家の家臣からも、ルビーラへは鋭いまなざしが向けられた。

『族長、我らは王家に仕える一族です。貴方がそれでは、他の者へ示しが付きません』

 族長へ苦言を呈したのは、アメトというエスピリカだった。一族随一の屈強な心身を持つ彼は、同胞からの信頼も厚く、エスピリカの幹部として常にルビーラを支えていた。
 いつも心強い味方であった彼さえも、長へ苦い顔を向けていた。  

『ダイモンド王子はこの国を担い、存続させてゆくお方です。我らは従者、それ以上にはなれません。解っておられるはずです』
『……つまり、子を成せる者なら問題ないと?』
『それだけの問題ではありません! たとえ子を成せる者であろうと、エスピリカが王家と結ばれることなどあってはならないのです!』

 逞しいその身体を屈め、縋るように説く彼を、ルビーラは感情の読み取れぬ眼で見つめていた。
 その立ち振舞いに痺れを切らしたアメトは、思わず長の腕に掴みかかった。
 睨むように見つめた紅い瞳の中。鋭利な刃物のようになった瞳孔に気付き、彼は息を呑んだ。

『族長……! その眼は……!      瞳孔が……!!』

 アメトは眼を見開いた。長の肩を鷲掴んで、その紅い宝石のような瞳を覗き込んだ。

『蛇の眼ではありませんか……! まさか、族長、"あの術"を……!』
『離しなさいアメト。私には、あの方さえ居れば良いのです』

 ルビーラの、冬さえ凍えるような声が響いた。そのまなざしまでもが、心の芯まで凍てつくような光を宿していた。

『嘘だ……! 貴方は……貴方は、そんなことを言う人じゃない! 蛇に、"あの存在"に取り憑かれたんだ! どうしてそんなことをしたのですか!! あれは、あの術は―――』  
『そこで何をしている』

 眼を見開いたまま、アメトが振り返った。視線の先には、近頃異様な威圧感を放つようになった君主――トルマーレの王子が、鬼神のように佇んでいた。

『お、王子……! 大変です、我らエスピリカは取り返しのつかないことを―――』 
『取り乱すな、アメト。我が問へ答えろ。"我が伴侶"とそこで何をしている』

 動揺し敬礼すら忘れた家臣へ、ゆっくりと王子は歩み寄る。今までの、穏和で気さくだった王子と同一人物とは思えないほど、高圧的な振る舞いだった。

『我が、伴侶……?』
『今しがた、エスピリカが王家と結ばれることなどあってはならぬと申したようだが。それは何故なにゆえだ? 申してみろ』
『そ、それは、我らは従者だからです。王家のお方とは身分が―――』
『エスピリカから妃を迎え入れるのは、前例がないだけで禁ずる法などない。出過ぎた口を聞くな』
『……っ、しかし―――』
『ましてや、子を成せる者ならば何の問題も無かろう。世継ぎが生まれるのなら、国の存続に何の障りがあるというのだ』 
『………王子……!』
『口を慎め。これ以上出過ぎた真似をするのなら、次はない』

 アメトは言葉を失っていた。邪神の禁術を知る彼は、君主と一族の長、ふたりの言動からすべてを悟ったのであった。
 ダイモンドは"伴侶"の肩をそっと抱くと、自らの私室へと消えていった。
 取り残されたアメトは一人、王宮の床へと崩れ落ちた。

『蛇の眼だ……蛇の悪魔が、ふたりへ取り憑いてしまった……』

 消えたふたりの後を追うように、黒い蛇のような影が床を蠢いていた。

*****

 今や、ふたりの関係について物申してくる家臣はいなくなった。王の命が風前の灯火であるゆえ、独裁的な王子へ逆らえる者などいなかった。


 今日こんにちも、いつものようにふたりは王子の私室で身を寄せ合っていた。 

「今朝より大きくなっている気がするぞ」

 痣が刻まれたルビーラの腹を、ダイモンドは撫で上げた。

「確かに、成長が早い気がします。創造の神より賜ったこの身体、やはり人間とは一線を画すのでしょう」
「いずれ、成長が早いのは良いことだ。我らの子に早く会えるのだからな」
「ええ、そうですね」

 グレーの瞳と紅い瞳の光が交わる。そこからふたつの唇が重なり、いつものように臥榻へとなだれ込んだ。
 ルビーラはかけがえのない伴侶を見上げた。その瞳が、瞳孔が、人間とは思えないほど鋭く見下ろしていた。
 そして自らの腹の痣からは、その痣が宙へ浮き上がったかのように、蛇の黒い影が眼だけを光らせこちらを睨んでいた。

 ―――この瞳が、今は私だけを映すなら。蛇が私を狂わせようと構わない。

 心も身体も深く、どこまでも奥深くまで結ばれる悦楽の前で、蛇の影などどうでもよかった。ただ目の前に、愛する者が己を熱く見つめている。その事実さえあれば何もいらなかった。

*****

 燃えるような激しい情事を終え、ふたりは眠りについた。日に日に膨らむ腹を撫で上げながら、眠る想い人の隣でルビーラは目を閉じていた。
 ―――胎内なかで、動いている。
 胎動とはどこか異なるその蠢き。手のひらを伝うそれが、だんだんと大きくなって行く。

「う゛っ、ふ………!」

 激しくなる蠢きとともに込み上げた吐き気。耐え兼ねたルビーラは跳ね起きた。

「う゛っ、うぇっ……!」

 臥榻から転げ落ちるようにして床へうずくまり、口元を両手で覆った。もはやはらわたを口から吐き出しそうな感覚だった。

「どうした、大丈夫か!?」

 異変に目を醒ましたダイモンドが彼に駆け寄る。

「……ぁ、くる、し……」
「苦しいのか? 産気づいたのか!? 産婆を呼ぶ! ばあや―――」 

 ルビーラは弱々しく首を振りながらダイモンドの腕を掴んだ。

「う゛ぅっ、でて、くる―――」

 尻の谷間から生暖かいものがあふれ、破水したことを察した。
 液体だけではない、"何か"がそこから出てくる。意志を持ち、胎内から這い出てこようとする"それ"が腹の中で暴れ回ってている。
 ルビーラの寝間着のローブをめくり上げ、ダイモンドは絶句した。ルビーラの"そこ"から、何かが生まれ出てきていた。人に似た形をしているが、どす黒い鱗に覆われた腕が生えた"それ"は、すでに上半身を外の世界へはみ出させていた。

「なん、だ……これは……」
「はぁッ……う、ぅ……!」

 ルビーラの苦しげにいきむ声とともに、それは脚の先まで身体を這い出させた。
 ぬらぬら光る鱗に覆われた腕と脚。生まれたばかりの赤子ながら、自力で立ち上がったおぞましすぎる"それ"は、朱殷しゅあんの眼光で両親を仰ぎ見た。

「っ、ルビーラ、大丈夫か」

 我に返ったダイモンドは、この世の者とは思えぬ"それ"を余所に、出産を終えた伴侶を案じた。

「はぁっ……はぁっ……」

 ダイモンドはうずくまったまま肩で息をするルビーラを抱き寄せ、己の肩へ凭れさせた。

 ルビーラはすぐ近くにある、淡いグレーの瞳へ目を向けた。

 ―――ダイモンド……

 ルビーラは思い出した。
 蛇のような鋭い瞳ではなく、どこまでもまっすぐな、ダイヤモンドの光を放つ虹彩。己が愛したのは、この瞳だった。
 この瞳に見つめられて、磁力のように惹かれ合い、ともに成長していった日々が、胸の中を駆け巡る。
 
 ――蛇の瞳ではなく、この宝石のような瞳を、私は愛して―――。

「ぐっ………!」

 ダイモンドの鈍い呻きが響く。
 不気味な赤子が突如、彼に飛びついたのだ。乾いた血のような眼を光らせたそれは、先割れた長い舌を見せながら大口を開いた。

「ダイモンド!」

 蛇のように鋭い牙がダイモンドへ突き刺さらんとした瞬間、ルビーラは覆い被さり彼を護った。

「………っ!」 
「ルビーラ!!」

 華奢な首元を紅く染めた"それ"は、驚いたかのように飛び退いた。

『火山神スピネルの末裔が……』

 耳の中で、地を這うような声が響く。
 かと思うと、黒い瘴気をまとい蛇の面を被った人型が、異空間をくぐったように床より這い出てきた。
 その巨体を月光へ晒し、面の下の不気味な眼光がダイモンドを射抜ぬかんばかりに尖っていた。

「……っ、アポフィウス、様……」

 すべてを諦観した顔で、出現した"君主"をルビーラは見上げていた。
 それを見たダイモンドは瞬時に悟った。

「貴殿か……エスピリカの太古の君主というのは……!」 

 アポフィウスは凍てつくような眼で火山神の末裔を見つめた。

『憎き火山神スピネル……我が下僕を奪い、我を闇の世へ追いやりし仇……貴様にも我が蛇の呪いをかけたが、彼奴きゃつが阻みおったか……貴様が我が傀儡となるまで、あとわずかだったと言うに……』

 アポフィウスはルビーラを奪い取ると、その首元に手を当てた。出血が止まり、傷は跡形もなく消えていた。

『だが、火山神の力も此処までぞ。此奴の魂を手に、我は力を取り戻す』

 言うや否や、アポフィウスは抱えあげたルビーラのローブを引き裂き裂いた。 
 出産を終えたばかりのそこへ、禍々しい邪神の屹立が背後から突き立てられた。

「ひっ、あああっ!!」
「なっ! ルビーラ!!」

 目の前で強姦される想い人へ駆け寄ろうとするダイモンドを、どこからともなく現れた無数の蛇が阻んだ。

「貴様!! ルビーラを離せ!!」

 ダイモンドが必死に振り払うも、蛇は次々湧き出ては彼の行く手を阻んだ。

『貴様の父親の命もあとわずかだ。火山神の加護があろうと、生の気力無き者の命は尽きる』

 ダイモンドが蛇の狭間から懸命に手を伸ばす。その手を何とか掴もうと、ルビーラが手を伸ばした瞬間―――

『喰らえ』

 不気味な赤子が蛇のように巨大な口を開け、ダイモンドを飲み込んだ。

「………ダイ、……!」

 愛する者が目の前で、一瞬にして消えた。 
 自身より大きな獲物を丸呑みにした赤子は苦しげに呻きながらも、あっという間に飲み込んだそれと同等の大きさに身体を変えた。
 振り返る"それ"を見て、ルビーラは息が止まった。
 赤子は、飲み込んだ獲物ダイモンドそっくりの姿となっていた。しかしその眼に宿るのは金剛石のような輝きではなく、光を通さぬ朱殷の蛇の目じゃのめであった。

『火山神の末裔、残すは一匹のみ……とどめを刺すのだ』

 "それ"は邪神より命じられると、火山神最後の末裔を討つべく、数多の蛇と共に壁をすり抜けて行った。

 奈落の絶望と突き上げられる苦痛の中、ルビーラの意識は途切れた。

*****

 暗い、昏い空間に淀んだ空気。陰の気に満ち溢れたそこで、ルビーラは意識を取り戻した。

「かはっ、う゛ぅ……!」

 もう何度目か分からぬ出産を迎える。胎内から、人間のはらわたのような色形の蛇が這い出てくる。
 邪神アポフィウスが侵蝕したトルマーレ宮殿には、毒瘴にまみれた無数の蛇と、ルビーラが生み落としたアポフィウスの子で溢れていた。

『瘴の蛇がトルマーレの民を喰らい尽くす。火山神を信奉せし者が消え去らば、彼奴は神の座を堕つゆえ……是程これほど我に力が戻れば、あの憎き火山神も風前の灯火ぞ』

 蛇を冠する邪神は、王宮の窓から見える火山を睨みつけた。

『永きに渡り我から力を奪いし仇……此度、引導を渡す。このトルマーレは我が物ぞ』

 すでにトルマーレは、アポフィウスの分身―――蛇が支配していた。王も王子も行方不明となった今、蛇で溢れる街は地獄絵図そのものだった。

 アポフィウスは気が遠のきかけているルビーラの髪を掴み上げた。

「うっ………」
『肉体滅びようと、貴様は我の子を生み続けるのだ。我が生の力で再び貴様の器を創り、それに貴様の魂を込める。魂は既に我が手中にあるのだからな』

 焦点の合わない紅玉の瞳が宙を見つめる。
 するとその視界の隅に―――

「ダイ、モンド……?」

 愛する者を目の前で飲み込んだ"それ"が、王宮内を通り過ぎて行った。その手と口は紅く染まり、トルマーレの民を殺めたことを物語っていた。
 金糸のような髪は返り血で紅く染まり、精悍さが消え去った鋭利な顔つきは大蛇のようだった。そして何より、ダイヤモンドの光を放つ瞳はどこにも見つからなかった。

 ―――私が、愛に狂ったから。愛する者おろか、トルマーレを―――。
 
 自責の念の果てに、ルビーラはすでに正気を失っていた。

 それでも"あれ"が視界の端に映る度、思い出すのは金剛石の輝きのような、まっすぐな光。

「ダイ、モンド……」

 正気と共に、ルビーラは再び意識を手放していった。



      ――むかしむかしの物語 BADEND――


 

 
しおりを挟む
感想 0

この作品の感想を投稿する

あなたにおすすめの小説

どうやら俺は悪役令息らしい🤔

osero
BL
俺は第2王子のことが好きで、嫉妬から編入生をいじめている悪役令息らしい。 でもぶっちゃけ俺、第2王子のこと知らないんだよなー

十七歳の心模様

須藤慎弥
BL
好きだからこそ、恋人の邪魔はしたくない… ほんわか読者モデル×影の薄い平凡くん 柊一とは不釣り合いだと自覚しながらも、 葵は初めての恋に溺れていた。 付き合って一年が経ったある日、柊一が告白されている現場を目撃してしまう。 告白を断られてしまった女の子は泣き崩れ、 その瞬間…葵の胸に卑屈な思いが広がった。 ※fujossy様にて行われた「梅雨のBLコンテスト」出品作です。

いっぱい命じて〜無自覚SubはヤンキーDomに甘えたい〜

きよひ
BL
無愛想な高一Domヤンキー×Subの自覚がない高三サッカー部員 Normalの諏訪大輝は近頃、謎の体調不良に悩まされていた。 そんな折に出会った金髪の一年生、甘井呂翔。 初めて会った瞬間から甘井呂に惹かれるものがあった諏訪は、Domである彼がPlayする様子を覗き見てしまう。 甘井呂に優しく支配されるSubに自分を重ねて胸を熱くしたことに戸惑う諏訪だが……。 第二性に振り回されながらも、互いだけを求め合うようになる青春の物語。 ※現代ベースのDom/Subユニバースの世界観(独自解釈・オリジナル要素あり) ※不良の喧嘩描写、イジメ描写有り 初日は5話更新、翌日からは2話ずつ更新の予定です。

異世界で8歳児になった僕は半獣さん達と仲良くスローライフを目ざします

み馬
BL
志望校に合格した春、桜の樹の下で意識を失った主人公・斗馬 亮介(とうま りょうすけ)は、気がついたとき、異世界で8歳児の姿にもどっていた。 わけもわからず放心していると、いきなり巨大な黒蛇に襲われるが、水の精霊〈ミュオン・リヒテル・リノアース〉と、半獣属の大熊〈ハイロ〉があらわれて……!? これは、異世界へ転移した8歳児が、しゃべる動物たちとスローライフ?を目ざす、ファンタジーBLです。 おとなサイド(半獣×精霊)のカプありにつき、R15にしておきました。 ※ 独自設定、造語、出産描写あり。幕開け(前置き)長め。第21話に登場人物紹介を載せましたので、ご参考ください。 ★お試し読みは、第1部(第22〜27話あたり)がオススメです。物語の傾向がわかりやすいかと思います★ ★第11回BL小説大賞エントリー作品★最終結果2773作品中/414位★応援ありがとうございました★

もう、いいのです。

千 遊雲
恋愛
婚約者の王子殿下に、好かれていないと分かっていました。 けれど、嫌われていても構わない。そう思い、放置していた私が悪かったのでしょうか?

キサラギムツキ
BL
長い間アプローチし続け恋人同士になれたのはよかったが…………… 攻め視点から最後受け視点。 残酷な描写があります。気になる方はお気をつけください。

オッサン、エルフの森の歌姫【ディーバ】になる

クロタ
BL
召喚儀式の失敗で、現代日本から異世界に飛ばされて捨てられたオッサン(39歳)と、彼を拾って過保護に庇護するエルフ(300歳、外見年齢20代)のお話です。

病んでる愛はゲームの世界で充分です!

書鈴 夏(ショベルカー)
BL
ヤンデレゲームが好きな平凡男子高校生、田山直也。 幼馴染の一条翔に呆れられながらも、今日もゲームに勤しんでいた。 席替えで隣になった大人しい目隠れ生徒との交流を始め、周りの生徒たちから重い愛を現実でも向けられるようになってしまう。 田山の明日はどっちだ!! ヤンデレ大好き普通の男子高校生、田山直也がなんやかんやあってヤンデレ男子たちに執着される話です。 BL大賞参加作品です。よろしくお願いします。 11/21 本編一旦完結になります。小話ができ次第追加していきます。

処理中です...