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119 魔女、日本に行く 3
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ハニー・ビーが派手な出で立ちで路地から姿を現した途端、時間が止まったかのように周囲の人々が動きを止めて彼女を見つめた。
感嘆の息があちこちで漏れる。
『……ねぇ、あの人、日本人じゃないよね』
『そりゃ、見ればわかるだろ。ハリウッド女優、とか?見たことないけど』
――そうだね、日本人じゃないね。ヴェーリオス人だって言っても分からないよね。
『お姫さまみたいね』
『凄い、あんな綺麗な人初めて見た』
――魔女だよ。お姫さまじゃないよ。
『画像……いや、動画撮りたい』
『拙くない?』
『ネットにアップしなきゃ平気じゃない?』
『いやいや、盗撮でしょ、それ』
――盗撮は気分悪いな。反射の魔法をかけておこう。あたしを撮ろうとしたら自分が映るように。
ひそひそというには大きな声がハニー・ビーの耳に届くが、無視してデインティネスの元へ向かう。日本人には見えないという事で言葉が通じないと思われているだろう。
「ネスにーさん……あたし、目立ってる」
「おお、すっげーいい!お前の魅力を遺憾無く引き上げてる。すげー綺麗だよ、ハニー・ビー。俺のセンス褒めてもいいぞ、ハニー・ビー」
「褒めない……ってか、目立たないようにって話じゃなかったの?」
敢えて目立つ服を用意したようである。
「目立つべくして目立つのはいいんだよ。つまり、こっち製の服なら非常識じゃねえだろ?当たり前に目立つだけで。ヴェーリオスなら魔女だって一目でわかる格好でも、こっちじゃ異質だ。そういう目立ち方は良くない。どのみちその容姿じゃ目立たないようにってのはハッキリ言って無理。やるだけ無駄。どうせ目立つなら、似合う服にする方がいいだろ」
詭弁である。
確かに日本で一般的な服装ではないが、マキシ丈のワンピースにコルセットジレという格好は、この世界で”異質”と言われるほど非常識な恰好ではない。
しかし、そんな常識を知らないハニー・ビーは、そう言うものかなと抗議を諦めた。
「それに、お前さんは俺の孫の弟子。言うなればひ孫みたいなもんだろ?ひーじーちゃんが、ひ孫に似合う可愛い恰好させたいと思っても咎められる筋合いは無い!」
胸を張って言うが孫の弟子とひ孫とでは大分違う。そして、デインティネスの本音はこちらにあった。
「やりたいならホントのひ孫にしてやんなよ。サンダーバードねーさんの方が可愛い恰好似合うし」
「アレは自分で好きなようにおしゃれしてんだろ。お前は十年一日ずーっと魔女の格好でいるじゃねぇか」
「魔女になって十年も経ってない」
「比喩だよ、分かってんだろ!?」
軽口を叩き合いながらデインティネスの先導で二人はハニー・ビーの望みの店へと向かう。
ちなみに、話している言語はデインティネスのある大陸の共通語である。よって二人の会話を理解できるものはいない。彼らの言葉が全くの未知のものである故に、周囲から更に興味を持たれているが二人は歯牙にもかけない。
「ネスにーさん、お小遣い幾らくれる?」
店に着いて一渡り茶葉を確認したハニー・ビーは、また右手の平を上にしてデインティネスに突き出した。
意気込んだ目で瞬きすらせずに凝視され、デインティネスは苦笑する。
「好きなだけ買え。ひ孫の買い物で金を出させるほどひーじーちゃんは甲斐性無しじゃねぇぞ」
途端にハニー・ビーの目が煌めく。
あれもこれもと吟味し始めたハニー・ビーに、店員が煎茶をお盆に乗せて持ってきた。
『宜しければご一服どうぞ』
『ありがとう。頂きます』
二人の客が交わしている言葉がまるで分らなくて仕方なく日本語で接客した店員が、日本語で返されて驚く。
しかも片言ではなく母国語でもあるかのように流暢だ。
日本語が話せるなら最初から話してればいいのに――そう思ったとたんに年若く美しい女性の方の客にチラリと横目で見られて狼狽えた。
『失礼致しました』
心の声が聞こえた訳でも無かろうに、なんともタイミング良く……いや、タイミング悪く非難の目を向けられた店員が慌てて目を伏せ謝罪した。
謝罪した後、何で謝ってんだろう――と自分の訳が分からない行動に引っかかりを感じたが、客商売ゆえに客を不愉快にさせたのだから謝って当然だと自分を納得させた。
「どうした、ハニー・ビー」
「ん?なんでもない。ただ、あのおねーさんがあたしに向けてイラッとした気持ちを出したのを感じただけ」
「へぇ?店を変えるか?」
「んーん、別にいい。このお茶、美味しい」
出された煎茶を味わってから、ハニー・ビーはまた茶葉の見分に入った。
『この挽き茶、とてもいい香り。あたし、お茶は色々と味わってきたけど、ここまで香りの立っている挽き茶は初めて』
『こちらは、抹茶といいまして京都の宇治にて碾茶をよしず・藁で日光を遮り被覆栽培いたしまして若葉を手摘みにし、蒸した後に揉捻せずに乾燥させたものを刻み、葉脈などを除いて真の葉の部分だけを粉末状にしたものでございます』
『細部にこだわった繊細な手仕事だね。それでこの香りが出るんだ』
うっとりとした顔で香りを確認したハニー・ビーが振り返り、言葉を発する前にデインティネスが頷く。
「目は口ほどに――ってホントだな。そんなキラキラした目でおねだりされちゃ、うんというしかないだろううよ」
クスリと笑いながら言った台詞は、さて、ハニー・ビーに届いていたかどうか。
頷きを見た途端に店員に向きなおり、あれこれと注文を始める。
その様子を近づいてみているデインティネスは、値札を見て目をむいた。
「ひゃくぐらむ……いちまんはっせんえん……」
それをハニー・ビーは一キロも注文していた。
いや、ハニー・ビーの喜ぶ顔が見れるのなら金に糸目は付けない。付けないが、お茶ってのはこんなに値が張るものだったのか……。
長命種である自分が一生遊んで暮らしても問題ないどころか、来世の分まで稼いだ金があるデインティネス。高額のお茶の一キロや二キロで身代が揺らぐことなど全くないのだが、彼にとってはたかがお茶である。
そのたかがお茶の値段にカルチャーショックを受けたのであった。
感嘆の息があちこちで漏れる。
『……ねぇ、あの人、日本人じゃないよね』
『そりゃ、見ればわかるだろ。ハリウッド女優、とか?見たことないけど』
――そうだね、日本人じゃないね。ヴェーリオス人だって言っても分からないよね。
『お姫さまみたいね』
『凄い、あんな綺麗な人初めて見た』
――魔女だよ。お姫さまじゃないよ。
『画像……いや、動画撮りたい』
『拙くない?』
『ネットにアップしなきゃ平気じゃない?』
『いやいや、盗撮でしょ、それ』
――盗撮は気分悪いな。反射の魔法をかけておこう。あたしを撮ろうとしたら自分が映るように。
ひそひそというには大きな声がハニー・ビーの耳に届くが、無視してデインティネスの元へ向かう。日本人には見えないという事で言葉が通じないと思われているだろう。
「ネスにーさん……あたし、目立ってる」
「おお、すっげーいい!お前の魅力を遺憾無く引き上げてる。すげー綺麗だよ、ハニー・ビー。俺のセンス褒めてもいいぞ、ハニー・ビー」
「褒めない……ってか、目立たないようにって話じゃなかったの?」
敢えて目立つ服を用意したようである。
「目立つべくして目立つのはいいんだよ。つまり、こっち製の服なら非常識じゃねえだろ?当たり前に目立つだけで。ヴェーリオスなら魔女だって一目でわかる格好でも、こっちじゃ異質だ。そういう目立ち方は良くない。どのみちその容姿じゃ目立たないようにってのはハッキリ言って無理。やるだけ無駄。どうせ目立つなら、似合う服にする方がいいだろ」
詭弁である。
確かに日本で一般的な服装ではないが、マキシ丈のワンピースにコルセットジレという格好は、この世界で”異質”と言われるほど非常識な恰好ではない。
しかし、そんな常識を知らないハニー・ビーは、そう言うものかなと抗議を諦めた。
「それに、お前さんは俺の孫の弟子。言うなればひ孫みたいなもんだろ?ひーじーちゃんが、ひ孫に似合う可愛い恰好させたいと思っても咎められる筋合いは無い!」
胸を張って言うが孫の弟子とひ孫とでは大分違う。そして、デインティネスの本音はこちらにあった。
「やりたいならホントのひ孫にしてやんなよ。サンダーバードねーさんの方が可愛い恰好似合うし」
「アレは自分で好きなようにおしゃれしてんだろ。お前は十年一日ずーっと魔女の格好でいるじゃねぇか」
「魔女になって十年も経ってない」
「比喩だよ、分かってんだろ!?」
軽口を叩き合いながらデインティネスの先導で二人はハニー・ビーの望みの店へと向かう。
ちなみに、話している言語はデインティネスのある大陸の共通語である。よって二人の会話を理解できるものはいない。彼らの言葉が全くの未知のものである故に、周囲から更に興味を持たれているが二人は歯牙にもかけない。
「ネスにーさん、お小遣い幾らくれる?」
店に着いて一渡り茶葉を確認したハニー・ビーは、また右手の平を上にしてデインティネスに突き出した。
意気込んだ目で瞬きすらせずに凝視され、デインティネスは苦笑する。
「好きなだけ買え。ひ孫の買い物で金を出させるほどひーじーちゃんは甲斐性無しじゃねぇぞ」
途端にハニー・ビーの目が煌めく。
あれもこれもと吟味し始めたハニー・ビーに、店員が煎茶をお盆に乗せて持ってきた。
『宜しければご一服どうぞ』
『ありがとう。頂きます』
二人の客が交わしている言葉がまるで分らなくて仕方なく日本語で接客した店員が、日本語で返されて驚く。
しかも片言ではなく母国語でもあるかのように流暢だ。
日本語が話せるなら最初から話してればいいのに――そう思ったとたんに年若く美しい女性の方の客にチラリと横目で見られて狼狽えた。
『失礼致しました』
心の声が聞こえた訳でも無かろうに、なんともタイミング良く……いや、タイミング悪く非難の目を向けられた店員が慌てて目を伏せ謝罪した。
謝罪した後、何で謝ってんだろう――と自分の訳が分からない行動に引っかかりを感じたが、客商売ゆえに客を不愉快にさせたのだから謝って当然だと自分を納得させた。
「どうした、ハニー・ビー」
「ん?なんでもない。ただ、あのおねーさんがあたしに向けてイラッとした気持ちを出したのを感じただけ」
「へぇ?店を変えるか?」
「んーん、別にいい。このお茶、美味しい」
出された煎茶を味わってから、ハニー・ビーはまた茶葉の見分に入った。
『この挽き茶、とてもいい香り。あたし、お茶は色々と味わってきたけど、ここまで香りの立っている挽き茶は初めて』
『こちらは、抹茶といいまして京都の宇治にて碾茶をよしず・藁で日光を遮り被覆栽培いたしまして若葉を手摘みにし、蒸した後に揉捻せずに乾燥させたものを刻み、葉脈などを除いて真の葉の部分だけを粉末状にしたものでございます』
『細部にこだわった繊細な手仕事だね。それでこの香りが出るんだ』
うっとりとした顔で香りを確認したハニー・ビーが振り返り、言葉を発する前にデインティネスが頷く。
「目は口ほどに――ってホントだな。そんなキラキラした目でおねだりされちゃ、うんというしかないだろううよ」
クスリと笑いながら言った台詞は、さて、ハニー・ビーに届いていたかどうか。
頷きを見た途端に店員に向きなおり、あれこれと注文を始める。
その様子を近づいてみているデインティネスは、値札を見て目をむいた。
「ひゃくぐらむ……いちまんはっせんえん……」
それをハニー・ビーは一キロも注文していた。
いや、ハニー・ビーの喜ぶ顔が見れるのなら金に糸目は付けない。付けないが、お茶ってのはこんなに値が張るものだったのか……。
長命種である自分が一生遊んで暮らしても問題ないどころか、来世の分まで稼いだ金があるデインティネス。高額のお茶の一キロや二キロで身代が揺らぐことなど全くないのだが、彼にとってはたかがお茶である。
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