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29 バレちゃった
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国王のいう事も分かる。
別の世界から招いた聖女たち、おまけとは言え勇者と魔女。
この五人を守り浄化を進めるためには、ある程度以上の人員が必要だという理屈があるだろう。聖女の身の回りの世話をするものも必要なら、快適に過ごせるよう環境を整えるもの、食事を作るもの、細々とした雑用をするものだって必要だ。
「悪いけどね、あたし、自分の力量を把握したうえでベストと思う提案をしている。これが容れられないんなら、同行はお断り。王様のいいと思うだけの人数を投入して。で、あたしは除いて」
「うむ……」
「聖女様たちにも聞いた方がいいよ。快適で安全な旅程を求めるなら、王様が言うように大人数の方がいいんだしさ」
「それはともかく魔女殿。魔女殿の転移魔法で瘴気の下へ直接向かう事は可能か?」
それが出来るのなら、迅速に浄化が進む。そういう国王にハニー・ビーは首を振った。
「無理。地図とか見てそこへ行こうってのは出来ない。あたしが出来るのは視認できる範囲への転移と、行ったことがある場所への転移。あ、だから、あたしが同行することになった場合は、10人を送っても問題ない部屋を用意して見せてほしい」
ただし、と魔女は続ける。
「あたしがするのは事が起きたときに命を守ること。一日旅をして、夜には城に戻って、次の朝にまた旅の続きってのは出来るけどやらないよ?一切合切面倒見るなんて面倒くさい真似はぜーったいしない。それぞれがやれることをやったうえで、どうしようもなくなったら助ける。あたしは、正義の味方でも、みんなのお母さんでも、便利な道具でもないからね?」
「うむ、それは尤もだ。此度の事はランティス国の問題なのだから、魔女殿におんぶにだっこの幼児のような真似はせぬ」
空になったカップが下げられ、新しいカップにまた違う種類の茶が淹れられた。ハニー・ビーはにんまりと笑い、それを口にする。出来るのならやってくれというような王でなかったのは良かったのか悪かったのかと思いながら。
こちらの要求を受け入れず魔女に丸投げするような相手なら、禁書と茶葉は惜しいものの、物別れになってもいいと思った上での発言だったのだ。
「……今、気付いたのだが魔女殿」
「ん?」
「もしやそなた、元の世界に戻れるのでは……」
国王の台詞に、あー、気づいちゃったかと、バツの悪そうな顔をするハニー・ビー。
「出来るよ?ってか、元の世界の師匠に”召喚されて別の世界にいる。せっかくだからこの世界の見識を広めがてら物見遊山としゃれこむ”って手紙を送ったし。返事は”勝手におし”だったし」
ハニー・ビーはそこまで言ってから、少し気まずそうに俯く。
「でもさ、ニホンって知らないし、ねーさんたちとにーさんを帰すことは出来ないんだよ。あたしだけ帰れるなんて言ったら、あの人等はどう思う?だから、今回関わった揉め事の始末が付いたら、旅に出て、満足したらそのままフェードアウトしてみんなに知られないようにして元の世界に帰るつもりだった」
「そうか……知らぬ事とは言えまたも勝手に巻き込んだことを詫びよう」
「いや?最終的には自分で決めたことだし、やることやってからでもさっき言った計画は実行できるしね」
あとは王様がガーラントや聖女たちと相談して決めるとの事となり、辞去しようとしたハニー・ビーを国王が止めた。
「部屋を用意させるから城に留まってはどうだ」
「えー」
「城にある限りの茶葉を用意させよう。水屋がある部屋が良いな。茶器も勿論そろえる。ああ、そうだ。出入りの商人に在庫がある茶葉を全種納めさせ、知り得る限りの茶葉を集めさせよう」
「……ヨロシクオネガイシマス」
欲に負けたハニー・ビーだった。
その後は禁書庫と図書館に案内され、さすがに禁書庫の本は持ち出し禁止だが図書館の本なら部屋に持っていいと言われたハニー・ビーは大喜びである。
未知の書物、味わったことのないお茶、居心地の良い部屋。これらがあれば、一年でも部屋に籠っていられると王に言い、それをされては浄化が進まぬと笑われた。
結局、浄化の旅はハニー・ビーの提案が通り、召喚された五人とガーラント他五名となった。魔女+10人である。聖女たちも勇者も世話を焼かれることを好まず、入浴や着替えを自分ですることが当たり前の生活であった事、快適さより早さを重視する事が決め手となった。
どうしたって大人数の移動となれば鈍重となる。
これがこの国の高位ご令嬢だった場合は、侍女を最低でも五人、下働きをするものを十人は連れて行くと言われ、日本人組はたいそう驚いた。着替えも入浴も髪を梳かす事さえ人の手を借りての生活は、それこそ”ラノベあるある”だったのだが、自分がその立場に立つのはまっぴらごめんだと言った。
非戦闘員が増えれば彼らを守るための護衛も必要となる。それも平時ではなく有事。失われることが許されない聖女一行の旅となれば、国王が言ったように本来なら小隊2個くらいは当たり前、いや、むしろそれでは少ない位なのだそうだ。
出立は半月後と決まった。
それまで、聖女は浄化のための修行。勇者は剣を学ぶ。魔女の鑑定で【剣術】のスキル持ちであることが分かったからだ。当然、錬度はゼロである。たかだか半月でどこまで出来るかは分からないが、全く触れたことのない剣を佩いていてもいざという時に使えない。翔馬は「勇者補正が効いてくれてチートできりゃいいんだけどね」といいつつ、まじめに修練している。
ハニー・ビーは聖女たちと勇者の腕輪に収納の魔法を付与したあと、ガーラントに魔法指南を行う事にした。
ガーラントは渋ったが、それは新しい魔法を覚えるのが嫌だということでは決してなく、むしろ是非にでも覚えたかったのだが、単に魔女と一対一になりたくなかったせいである。
「少人数の工程でスピード重視。そんな旅だったら収納魔法が使えれば便利だってサルでもわかるでしょ」
「はぁ……。いや、でもそれは魔女殿の魔法付与でどうにかなるのでは……」
「はぁ!?あたしに寄り掛かって旅する気!?召喚は瘴気浄化の為にアンタが始めたことだろうがっ。あたしがいつまでもいると思うなよっ。百年後、二百年後にまた国難が迫ったとして!この国はまた召喚頼りでやり過ごすのかっ!自分の力で何とかしようと思わないのかっ!その時はもう自分はいないからどうでもいいのかっ!国の先の事も考えろっ!てめーの国だろうっ」
正論である。
ガーラントは陳謝して魔女に教えを乞うたのであった。
別の世界から招いた聖女たち、おまけとは言え勇者と魔女。
この五人を守り浄化を進めるためには、ある程度以上の人員が必要だという理屈があるだろう。聖女の身の回りの世話をするものも必要なら、快適に過ごせるよう環境を整えるもの、食事を作るもの、細々とした雑用をするものだって必要だ。
「悪いけどね、あたし、自分の力量を把握したうえでベストと思う提案をしている。これが容れられないんなら、同行はお断り。王様のいいと思うだけの人数を投入して。で、あたしは除いて」
「うむ……」
「聖女様たちにも聞いた方がいいよ。快適で安全な旅程を求めるなら、王様が言うように大人数の方がいいんだしさ」
「それはともかく魔女殿。魔女殿の転移魔法で瘴気の下へ直接向かう事は可能か?」
それが出来るのなら、迅速に浄化が進む。そういう国王にハニー・ビーは首を振った。
「無理。地図とか見てそこへ行こうってのは出来ない。あたしが出来るのは視認できる範囲への転移と、行ったことがある場所への転移。あ、だから、あたしが同行することになった場合は、10人を送っても問題ない部屋を用意して見せてほしい」
ただし、と魔女は続ける。
「あたしがするのは事が起きたときに命を守ること。一日旅をして、夜には城に戻って、次の朝にまた旅の続きってのは出来るけどやらないよ?一切合切面倒見るなんて面倒くさい真似はぜーったいしない。それぞれがやれることをやったうえで、どうしようもなくなったら助ける。あたしは、正義の味方でも、みんなのお母さんでも、便利な道具でもないからね?」
「うむ、それは尤もだ。此度の事はランティス国の問題なのだから、魔女殿におんぶにだっこの幼児のような真似はせぬ」
空になったカップが下げられ、新しいカップにまた違う種類の茶が淹れられた。ハニー・ビーはにんまりと笑い、それを口にする。出来るのならやってくれというような王でなかったのは良かったのか悪かったのかと思いながら。
こちらの要求を受け入れず魔女に丸投げするような相手なら、禁書と茶葉は惜しいものの、物別れになってもいいと思った上での発言だったのだ。
「……今、気付いたのだが魔女殿」
「ん?」
「もしやそなた、元の世界に戻れるのでは……」
国王の台詞に、あー、気づいちゃったかと、バツの悪そうな顔をするハニー・ビー。
「出来るよ?ってか、元の世界の師匠に”召喚されて別の世界にいる。せっかくだからこの世界の見識を広めがてら物見遊山としゃれこむ”って手紙を送ったし。返事は”勝手におし”だったし」
ハニー・ビーはそこまで言ってから、少し気まずそうに俯く。
「でもさ、ニホンって知らないし、ねーさんたちとにーさんを帰すことは出来ないんだよ。あたしだけ帰れるなんて言ったら、あの人等はどう思う?だから、今回関わった揉め事の始末が付いたら、旅に出て、満足したらそのままフェードアウトしてみんなに知られないようにして元の世界に帰るつもりだった」
「そうか……知らぬ事とは言えまたも勝手に巻き込んだことを詫びよう」
「いや?最終的には自分で決めたことだし、やることやってからでもさっき言った計画は実行できるしね」
あとは王様がガーラントや聖女たちと相談して決めるとの事となり、辞去しようとしたハニー・ビーを国王が止めた。
「部屋を用意させるから城に留まってはどうだ」
「えー」
「城にある限りの茶葉を用意させよう。水屋がある部屋が良いな。茶器も勿論そろえる。ああ、そうだ。出入りの商人に在庫がある茶葉を全種納めさせ、知り得る限りの茶葉を集めさせよう」
「……ヨロシクオネガイシマス」
欲に負けたハニー・ビーだった。
その後は禁書庫と図書館に案内され、さすがに禁書庫の本は持ち出し禁止だが図書館の本なら部屋に持っていいと言われたハニー・ビーは大喜びである。
未知の書物、味わったことのないお茶、居心地の良い部屋。これらがあれば、一年でも部屋に籠っていられると王に言い、それをされては浄化が進まぬと笑われた。
結局、浄化の旅はハニー・ビーの提案が通り、召喚された五人とガーラント他五名となった。魔女+10人である。聖女たちも勇者も世話を焼かれることを好まず、入浴や着替えを自分ですることが当たり前の生活であった事、快適さより早さを重視する事が決め手となった。
どうしたって大人数の移動となれば鈍重となる。
これがこの国の高位ご令嬢だった場合は、侍女を最低でも五人、下働きをするものを十人は連れて行くと言われ、日本人組はたいそう驚いた。着替えも入浴も髪を梳かす事さえ人の手を借りての生活は、それこそ”ラノベあるある”だったのだが、自分がその立場に立つのはまっぴらごめんだと言った。
非戦闘員が増えれば彼らを守るための護衛も必要となる。それも平時ではなく有事。失われることが許されない聖女一行の旅となれば、国王が言ったように本来なら小隊2個くらいは当たり前、いや、むしろそれでは少ない位なのだそうだ。
出立は半月後と決まった。
それまで、聖女は浄化のための修行。勇者は剣を学ぶ。魔女の鑑定で【剣術】のスキル持ちであることが分かったからだ。当然、錬度はゼロである。たかだか半月でどこまで出来るかは分からないが、全く触れたことのない剣を佩いていてもいざという時に使えない。翔馬は「勇者補正が効いてくれてチートできりゃいいんだけどね」といいつつ、まじめに修練している。
ハニー・ビーは聖女たちと勇者の腕輪に収納の魔法を付与したあと、ガーラントに魔法指南を行う事にした。
ガーラントは渋ったが、それは新しい魔法を覚えるのが嫌だということでは決してなく、むしろ是非にでも覚えたかったのだが、単に魔女と一対一になりたくなかったせいである。
「少人数の工程でスピード重視。そんな旅だったら収納魔法が使えれば便利だってサルでもわかるでしょ」
「はぁ……。いや、でもそれは魔女殿の魔法付与でどうにかなるのでは……」
「はぁ!?あたしに寄り掛かって旅する気!?召喚は瘴気浄化の為にアンタが始めたことだろうがっ。あたしがいつまでもいると思うなよっ。百年後、二百年後にまた国難が迫ったとして!この国はまた召喚頼りでやり過ごすのかっ!自分の力で何とかしようと思わないのかっ!その時はもう自分はいないからどうでもいいのかっ!国の先の事も考えろっ!てめーの国だろうっ」
正論である。
ガーラントは陳謝して魔女に教えを乞うたのであった。
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