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第二章
14 私が拾った苛められっ子 2
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不承不承ながらも苛められっ子くんの訴えを受け入れることにする。
匂いが怖いとか言われちゃったら、そうするしかない。
なので現在、ベッドの上の彼とドアの前の私との距離は3メートル位。それだけ距離を置いているというのに「すみません、窓を開けさせてください。それと、ドアも大きく開けてほしいです」などと言われた私は、彼との交流を諦めるほうが良いのではないか。
私は記憶喪失とは言っても、周囲が私のことを知っているので生活に不安は無い。身元がハッキリしているうえに、なんと公爵令嬢というお嬢様の身分がある。
だが、彼は、彼を知る者も彼が知る者もいない正真正銘のぼっちなのだ。助けただの拾っただのと恩着せがましい事をして彼の負担を増やすのは可哀想じゃないか。
最初は私の暴れっぷりに引いたのかと思ったけど、匂いが怖いとか言われちゃなぁ。
「迷惑かけてごめんね。あのー、ここの屋敷が嫌じゃなかったらずっといていいよ。私は近寄らないようにするけど、お父様がお仕事を見つけてくれるって言ってたから。行く宛てないんだよね?あっ、あと、名前!名前だけ私に付けさせてもらえない――かな?一応、考えてきたんだけど。あ、嫌なら嫌って言ってもいいから。……どう?」
なるべく押しつけがましくないように言ったつもりだけどどうだろうか。
「名前、付けてくれるの、嬉しい……です」
なんていい子!傍に寄るのも怖い私からの名前を受け取ってくれるのか!
「あのね、スピネルってどうかな?赤い宝石の名前なんだけど。ルビーとかガーネットとかだと女性名前っぽいでしょ?君の目が宝石みたいに綺麗な赤だからとっても似合うと思う」
苛められっ子くんは口の中で「スピネル……スピネル……」と何度か呟いた後に、私に向かって笑顔を作ってくれた。多分。
顔の下半分はまだシーツに覆われたままなので定かではないけど、目元は緩んでいるので、きっと笑ってくれたんだと思う。
ちなみに私は全く宝石に詳しくはない。赤い宝石と言われてその三つの名前が浮かぶけど、具体的に色の違いは分からない。
「ありがとうございます」
苛められっ子くん改めスピネルは、顔に当てていたシーツを下げてはにかんだ笑みでお礼を言ってくれた。
かーわーいいー!可愛いよ、スピネル!
思わず両手を広げて私が近づこうとした途端に強張るスピネルの表情を見て「あっ、ごめん」とまたドアの傍に下がる。
うう……。怖い匂いをどうにかしないと仲良くなれない。でも、どうしたらいいんだろうか。やっぱり重曹風呂と、あと、食生活の改善とか?肉や油ものを避けて野菜中心で――って、ああっ、私から近寄らないって言っちゃったよ、さっき。
匂いが改善したら近くに寄ってもいいかなぁ……?ダメ?
この屋敷には子どもはいない。使用人で家族がいる人もいるんだけど、屋敷内に子供を連れてくることはないので私は会った事が無い。今の段階でそうなんだから、おそらく記憶を失う前もそうだっただろうと思う。
そこに同年代のスピネルが現れたんだから、出来れば友だちになりたい。スピネルがこの屋敷で働くことを考えたら友達っていうのは難しいかもしれないとは私でも分かる。
それでも、友達が欲しい。
勝手な事を言っているのは分かってる。
スピネルは何故か私の匂いが怖いんだもんなぁ。友達になってくれと言っても断固お断りされる案件だ。臭いから嫌だというのと怖いから嫌だというのとどっちが悲惨?どっちも拒絶されることに変わりはないけどさ。
結構、寂しいのかもしれない、私。
いや、そんな事を思っちゃだめだ。両親も使用人たちもみんな優しいのに、友達が欲しいっていうのは贅沢だ。駄々こねちゃいかん。
「同じ屋敷内にいるのも嫌、かな?」
スピネルの強張った顔を見ると、やはり自分のわがままを通せないと思う。
「孤児院とか、あと、別の働き口とかを紹介することは出来ると思う」
お父様におねだりすれば。
「いえっ、嫌とかじゃないんです。怖いですけど」
やっぱり怖いのか。切ない。
「お屋敷の方々から、お嬢様は僕が側付きになることを望んでいると伺いました。僕、こんな状態ですけど、それでもいいのなら是非お嬢様にお仕えしたいです」
「え?でも、私が怖いんでしょ!?」
「きっと、そのうち慣れると思います。それまでご迷惑をおかけしますが……。それに、怖いのはお嬢様じゃないです。お嬢様の匂いなんです」
それもどうかとは思うけど、でも、いいの?本当に友達になってくれる?――そこまでは言ってないけど、傍にいれば友達にもいつかなれるんじゃないだろうか。
「私も頑張る!重曹風呂に入って食事を改善して匂いを変える!だから、このお屋敷にいてほしいっ」
嬉しい。
自分の欲望に忠実でゴメン、スピネル。でも、体質改善頑張るから。
「あ、いえ、匂いと言いましたけど、体臭とかじゃなくて……えーと、なんだろう」
体臭じゃない?なに?フェロモンとかそういうの?それだったらどうやって改善すればいいのだろう。
「僕が慣れるように努めます。だから、お嬢様はそのままでいてほしいです」
なんていい子だー。
こうして、私はお友達(候補)との第一歩を踏み出したのだ。
匂いが怖いとか言われちゃったら、そうするしかない。
なので現在、ベッドの上の彼とドアの前の私との距離は3メートル位。それだけ距離を置いているというのに「すみません、窓を開けさせてください。それと、ドアも大きく開けてほしいです」などと言われた私は、彼との交流を諦めるほうが良いのではないか。
私は記憶喪失とは言っても、周囲が私のことを知っているので生活に不安は無い。身元がハッキリしているうえに、なんと公爵令嬢というお嬢様の身分がある。
だが、彼は、彼を知る者も彼が知る者もいない正真正銘のぼっちなのだ。助けただの拾っただのと恩着せがましい事をして彼の負担を増やすのは可哀想じゃないか。
最初は私の暴れっぷりに引いたのかと思ったけど、匂いが怖いとか言われちゃなぁ。
「迷惑かけてごめんね。あのー、ここの屋敷が嫌じゃなかったらずっといていいよ。私は近寄らないようにするけど、お父様がお仕事を見つけてくれるって言ってたから。行く宛てないんだよね?あっ、あと、名前!名前だけ私に付けさせてもらえない――かな?一応、考えてきたんだけど。あ、嫌なら嫌って言ってもいいから。……どう?」
なるべく押しつけがましくないように言ったつもりだけどどうだろうか。
「名前、付けてくれるの、嬉しい……です」
なんていい子!傍に寄るのも怖い私からの名前を受け取ってくれるのか!
「あのね、スピネルってどうかな?赤い宝石の名前なんだけど。ルビーとかガーネットとかだと女性名前っぽいでしょ?君の目が宝石みたいに綺麗な赤だからとっても似合うと思う」
苛められっ子くんは口の中で「スピネル……スピネル……」と何度か呟いた後に、私に向かって笑顔を作ってくれた。多分。
顔の下半分はまだシーツに覆われたままなので定かではないけど、目元は緩んでいるので、きっと笑ってくれたんだと思う。
ちなみに私は全く宝石に詳しくはない。赤い宝石と言われてその三つの名前が浮かぶけど、具体的に色の違いは分からない。
「ありがとうございます」
苛められっ子くん改めスピネルは、顔に当てていたシーツを下げてはにかんだ笑みでお礼を言ってくれた。
かーわーいいー!可愛いよ、スピネル!
思わず両手を広げて私が近づこうとした途端に強張るスピネルの表情を見て「あっ、ごめん」とまたドアの傍に下がる。
うう……。怖い匂いをどうにかしないと仲良くなれない。でも、どうしたらいいんだろうか。やっぱり重曹風呂と、あと、食生活の改善とか?肉や油ものを避けて野菜中心で――って、ああっ、私から近寄らないって言っちゃったよ、さっき。
匂いが改善したら近くに寄ってもいいかなぁ……?ダメ?
この屋敷には子どもはいない。使用人で家族がいる人もいるんだけど、屋敷内に子供を連れてくることはないので私は会った事が無い。今の段階でそうなんだから、おそらく記憶を失う前もそうだっただろうと思う。
そこに同年代のスピネルが現れたんだから、出来れば友だちになりたい。スピネルがこの屋敷で働くことを考えたら友達っていうのは難しいかもしれないとは私でも分かる。
それでも、友達が欲しい。
勝手な事を言っているのは分かってる。
スピネルは何故か私の匂いが怖いんだもんなぁ。友達になってくれと言っても断固お断りされる案件だ。臭いから嫌だというのと怖いから嫌だというのとどっちが悲惨?どっちも拒絶されることに変わりはないけどさ。
結構、寂しいのかもしれない、私。
いや、そんな事を思っちゃだめだ。両親も使用人たちもみんな優しいのに、友達が欲しいっていうのは贅沢だ。駄々こねちゃいかん。
「同じ屋敷内にいるのも嫌、かな?」
スピネルの強張った顔を見ると、やはり自分のわがままを通せないと思う。
「孤児院とか、あと、別の働き口とかを紹介することは出来ると思う」
お父様におねだりすれば。
「いえっ、嫌とかじゃないんです。怖いですけど」
やっぱり怖いのか。切ない。
「お屋敷の方々から、お嬢様は僕が側付きになることを望んでいると伺いました。僕、こんな状態ですけど、それでもいいのなら是非お嬢様にお仕えしたいです」
「え?でも、私が怖いんでしょ!?」
「きっと、そのうち慣れると思います。それまでご迷惑をおかけしますが……。それに、怖いのはお嬢様じゃないです。お嬢様の匂いなんです」
それもどうかとは思うけど、でも、いいの?本当に友達になってくれる?――そこまでは言ってないけど、傍にいれば友達にもいつかなれるんじゃないだろうか。
「私も頑張る!重曹風呂に入って食事を改善して匂いを変える!だから、このお屋敷にいてほしいっ」
嬉しい。
自分の欲望に忠実でゴメン、スピネル。でも、体質改善頑張るから。
「あ、いえ、匂いと言いましたけど、体臭とかじゃなくて……えーと、なんだろう」
体臭じゃない?なに?フェロモンとかそういうの?それだったらどうやって改善すればいいのだろう。
「僕が慣れるように努めます。だから、お嬢様はそのままでいてほしいです」
なんていい子だー。
こうして、私はお友達(候補)との第一歩を踏み出したのだ。
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