うちの店長レイプ犯!?

貝鳴みづす

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第四章『葵と結衣』

第十八話「葵の報復」★★★

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 仕方なく葵は結衣から唇を離す。
 名残惜しそうにしている葵とは正反対に、結衣は睨みつけるように眉を寄せていた。

「レイプよくないです!!」
「ごめんごめん」
「申し訳ありません」

 適当に相槌を打ちながら、新は結衣の下着に手をかけた。
 こいつ全然反省してねえな……抵抗できずにされるがままになっている結衣は憐憫の目で新を見ていた。
 ちなみに葵も同じく謝りながら、拘束する手を解く気はないようで。結衣は若干諦めのため息を付いていた。
 そんなことは気にかけず、新は喜々として大事なところを守る布地を剥ぎ取っていく。
 二人に見られながら下腹部を丸出しにした結衣が、羞恥に悶えるように足をくねらせる。
 
「もじもじしてる結衣ちゃん可愛い~」
「撮影します? デジタルフォトフレームで玄関に流しておきましょう」
「わぁ家庭的~…………なわけないでしょ!! いい加減にして下さい!!」

 語気を強めて威嚇するがまるで効果はない。
 当然といえば当然だ。
 自分は今、両手を封じられ壁に押さえつけられているのだから。
 凄んだところで相手にされないのは当たり前のことだった。

「こういうプレイもいいね」
「そうですね」
「全然よくないです!」

 興奮しているからか、すっかり上機嫌になった新は舐めるように結衣の足を注視してから目線が上にあがっていく。
 そして下腹部までやってくると新の視線はぴたりと止まる。
 口角を上げながら新は言う。

「いやいやって言いながら、結衣の体は喜んでるよ?」
「えっ……」

 新の指が下の口に触れれば、自分でもわかるほどぬるりとした体液で新の指が滑る。
 
「あ……、こ、これは…………」

 ぐちゅぐちゅとわざとらしく音を立てられて、結衣は言葉に詰まる。
 上の口では文句を言いながら、下の口はこんなにいやらしく濡らしているのだから、弁解のしようがなかった。

「ぐしょぬれまんこ、すぐ入りそうだね?」
「結衣様、エロエロですよ! さいっこうに可愛いですねっ!」

 指で愛撫され、二人に言葉で責められる。
 新の指が動くたび、気持ちよさが全身に広がっていくようだ。

「はぁ……あ、んん……っ」

 我慢できずに吐息を漏らせば、新が私の顔を見た。

「ほら、やっぱり感じてる。我慢しなくていいよ? このままイクまで続けるね」
「あっ……、やぁっ……!」

 果てるまで愛撫が終わらないと宣言されて、新の嬲るような指使いがよりいっそう敏感に感じ取れてしまう。
 ――ああだめ、どうにも言葉で責められるのはだめだ。まるで脳を直接いじられているかのようで、痺れるような快感が体に流れておかしくなる。
 女を蕩けさせる言葉と、一番高いところまで連れて行こうとする指技に、結衣は劣情が高まりすぐになにも考えられなくなってきた。

(や……やばい、なにこれっ、気持ちよすぎる……っ!)

 葵との一件で体が敏感になっているのだろうか。
 いつもより心地の良い指使いは結衣を甘美の世界にあっという間に導いてしまった。
 
「んやぁ……っ、いい……っ、イクッ……!!」

 小さく体を震わせながら、頭の中に火花が走った。
 その様子を見て、新は誇らしそうにしている。
 息を荒げた結衣を見て、葵が言う。

「ふふ、目がとろとろですよ~? そんなに気持ちよかったですか?」

 葵の言葉に結衣は耳まで真っ赤に染める。
 反論はできない。なぜなら、葵の言う通り、気持ちよくて仕方がなかったからだ。
 余韻を残す体を揺らしながら、結衣は葵のほうを振り向いた。

「もう……、いじめないで、ください……っ」

 息も絶え絶えに葵に提案してみれば、彼女もまた、目尻を下げて笑みを作る。
 ついさっき嫌になるほど見た、人を虐めることを悦とする表情。
 しまった、と思った。私は助けを求める相手を間違えてしまったようだ。

 瞬間。拘束された腕が強く引っ張られる。
 絶頂を迎えたばかりで上手く力が入らない足は絡まり、引きずられるまま、床に突っ伏してしまった。
 起き上がろうとしたら、すぐさま私の上に何かがのしかかる。
 首をひねって見上げたら、従属しているはずの葵が主人の上でふんぞり返っていた。
 
「さあ、結衣様? 『ゆいのおまんこに、あらたのおちんちん下さい』っておねだりして下さい」

 臀部に指を這わせて、葵は結衣に強要するように言った。
 結衣は目を白黒させると「えっ?」と聞き返す。
 新の方に振り返ると、結衣の一言を待っているようだった。

 ――そんなこと言えるわけがない。
 新と二人きりならまだしも、ここには葵がいるのだ。
 そんな痴態を晒すなんて恥ずかしさのあまり想像するだけで憤死してしまいそうだった。
 葵が揺するように体重をかけ、催促する。

「早くして下さい。欲しいでしょう? 新様のおちんちん」
「うぅ……っ」

 どんなに言われても、無理なものは無理だ。
 口をつぐんだまま、結衣はうなだれていた。
 少しの間そうしていると、背中にかかっていた重りがふっと軽くなる。
 見上げてみればそこにはすでに葵はいなくなっていた。

「――強情すぎです。私の言うこと聞けませんか?」

 耳元で聞こえる声。振り返ると、葵はいつのまにか目の前にいた。
 さすがの身のこなしに、結衣は驚きを隠せずに絶句してしまう。
 
「結衣様、私に抱かれているとき、必死に『新のおちんちんじゃないと嫌! 新のおちんちん欲しいの!!』ってわーわー言っていたじゃないですか。ほら、目の前で見ていてあげますので、早く挿れてもらって下さい」
「なっ――」

 あることないことをわざとらしく吹聴しながら、葵は怪しく嗤っている。
 だが、瞳の中にはうっすらとだが怨嗟の炎が見え隠れしていた。
 結衣の困惑している反応を見て、葵は鬱憤を晴らしているようだった。
 ――さっき彼女に襲われたとき、私が拒否してしまったのを恨んでいるのだろうか。

(だとしても、この報復は酷すぎる……!)
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