うちの店長レイプ犯!?

貝鳴みづす

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第三章『新と結衣』

第十話「そういうどころではない」★★

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 額と額が当たりそうなほど、顔が近い。
 間近に見ても、やはり市松は美人だった。
 同じ女なのに、息が止まるかと思うほど緊張する。

「ほら、思い出して下さい」
「ひゃっ!」
 そっと、結衣の小ぶりな胸に触れる。
 しばらく包み込むように揉んでから、その山の突起を弄りだす。
「あっ、や、やめっ!」
 痺れるような快感に、結衣は戸惑いの声をあげた。
 同じ女性にこんな姿を見られるのは、恥ずかしすぎる。
 必死で市松から抜け出そうとしてみたり、その手を払おうと暴れた。しかし、相手は全く動じていない。

「私に力で勝てるとでもお思いですか?」
 市松は心底面白いものをみるように、自分の下で暴れる結衣を見下ろした。
 彼女には、自分がそのへんの誰よりも強いという自負がある。だからそんな自分に抵抗してくる相手が、なによりも可愛くて仕方なく、市松の加虐心をくすぐった。

「うぅ……」
 結衣は小さくうめく。
 抵抗できないと悟り、暴れるのをやめた。
 その代わり顔を背けて、できるだけ声をあげないよう耐えることにした。

「なるほど。私と勝負しようということですね?」
 それなら、と、右手を下半身へ滑らせる。
 その手は迷うことなくクリトリスまで到着した。すでに濡れているその膨らみを、指でそっと擦る。
「あぅっ! だ、だめっ」
 ぴくりと結衣の身体が跳ねた。
 
「あっ、あぁうっ」
 優しすぎるその動きに、もう声を抑えることはできなかった。
「な、んでっ、ふぁっ、こんな……っ」
 なぜ、こんなことをするのか。
 彼女は新の従者ではないのか。

 市松は、にこりと笑う。
「それは、結衣様。とりあえずこうしておけば、死のうなんて、考える余裕もないでしょう?」
「うっ……んんっ」
 止まらない愛撫に、結衣は涙を浮かべる。
 たしかに、今は死ぬとか死なないとか、そういうどころではない。

「それよりほら、私のこと思い出しました?」
 クリトリスをなで続けながら、市松は結衣を見つめる。
「思い出せないなら、もっと強くして差し上げますね。そのほうがきっと、思い出そうって気になるでしょう?」
 そう微笑んで、クリトリスをふたつの指で軽くつまんだ。
「あああうううっ!」
 結衣の声がいっそう高くなる。

「まっ、まって、いまっ……、おもいだす、からぁっ」
「はい。お願いします」
 懇願する結衣に、市松は満面の笑みを浮かべた。
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