先生との1年間

スオン

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2年12月

2年12月 1

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  12月。
 時間が経つのも早くて、今日は年内最後の部活動の日。
 あたりは雪面一色だ。地面が見える場所はなく、それどころか雪かきが必要な毎日だ。
 ここまで雪が降ると、自転車はもう使えない。学校の往復は、徒歩になってしまう。
 その分、朝早く起きないといけないのがつらい。
 今もこうして、積もった雪の上を黙々と歩いて、学校までの道を歩いている。

 弓道場では矢を撃つわけだから、他の室内系の部活のように、締め切るわけにもいかず、冷たい風が吹いていても、一定の開放をしていないといけない。
 だから、冬の弓道場は地獄のように寒い。
 もっと南の地方だったなら、そんなことはないのだろう。いや、南とはいっても、日本だったらどこでもそれなりに寒いのかな。
 むしろ、ここより北の地方だと、もっと雪が積もるから、弓道場周りも毎日雪かきが必要になったりするのかな。
 それは嫌だなぁ。つらすぎる。

 今年はいろいろあったなぁ。
 先生と出会って、1年が11人も入ってきて。それでも大会ではそれなりに成績を残せて。
 学校までの道を歩きながら、俺は先月の出来事を思い出していた。

 先月の地方大会は、俺は予選敗退だった。
 森田はなんとここでも入賞して、1月の全国大会に出場だ。すごいやつだ。

 単純に力不足だと思った。

 大会前日の旅館であんなことをした後だったけど、それで調子を崩したって訳でもないのだ。
 そんなことを考えていたら、また、先月のことを思い出してしまった。

・・・・・・・・・・・・・・・・

 旅館での夕食での出来事。
 二人の先生のケツの穴を観察するということをした後、女将さんが来たため慌てて俺たちは客室に戻った。

 客間で先生と2人きりになる。
 当然、2人とも浴衣姿だ。
 先生は所在なさげに、とりあえず座椅子に座る。

 改めて2人きりになると、先生は恥ずかしく感じるのか、何とはなしにTVを付けたけれど、
 気分を変えるために、俺はわざとらしく明るく振舞った。

「先生、そういえば、腰は大丈夫なの?」
「あ、忘れてた。痛くはないから大丈夫かな?」
「よかった。あんなに身体使った後だからね」
「う・・・お前、もう言うなよ?学校でも言うなよ?」
「わかってます。あれは・・・まぁ、事故だったってことで・・・」
「全く・・・なんであんなことになっっちまったんだ・・・」
「でも、清野先生も、悪気があってやったわけじゃないと思うけど」
「まぁ、それはそうだけどな。普段は面倒見がいい人なんだけど。酒が入るとどうも・・・」
「え、先生、もしかして前もなにかあったの?」
「え?いや、なにもない!なにもないぞ!」

 先生は妙に慌てていた。
 普段は少し厳つい顔をしているから、初対面の人には少し威圧感があるんだけれど、その顔が明らかに狼狽を示している。

 何かあったのだろうか・・・
 多分、前の県大会のときの夜だ。
 あの日、清野先生と夜に飲みに行っている。そのときに何かあったのだろうか。

 夕食での出来事を思い返してみる。
 先生の痴態を見ることができたのは嬉しい。嬉しいけど、一体
 普段の先生の恥ずかしい姿を見るためには、俺が動いているのだけど、今日の俺は、ほとんど何もしていない。
 清野先生が主導で動いていた。
 
 そもそも、今日の出来事自体、よっぽど仲が良くないとやらないような気がする。
 いや、仲が良くても、あそこまでやるのだろうか?
 大人の男同士の関係だと、そういうこともあるのか?
 それか、清野先生もゲイなのだろうか・・・?

 いや、多分違うだろうな。
 あの人からはそんな感じはしない。
 今までゲイの人と直接会ったことはないけど、なんとなく、違う気がする。

 そんなことを考えながら、なんとなくTVを見たり見なかったりしていたら、大分時間が過ぎていた。

「うわ、もうこんな時間か。そういえば、先生、せっかくだから温泉行かない?」
「え、あぁ。そうか、ここは温泉があったか・・・」
「あれ、あまり気乗りしない?温泉あまり好きじゃないの?」
「いや、そんなことはない。むしろ好きだ」
「じゃ、一緒に行かない?」
「ん、んー」

 先生は妙にもじもじしている。
 ピンときた。
 さっきの夕食であんなことがあったから、また裸になるのが恥ずかしいのだろう。

「えー、じゃあ俺1人で行ってくるよ。先生とお風呂入るの楽しみだったのになぁ」
「ん、んー。わかったよ。せっかき来たんだしな!」

 やったー!。
 2人で温泉に向かうことにした。

 温泉は旅館の1階にあった。
 脱衣所からして広く、あらためてここが安い旅館ではないことが伺える。
 床も掃除が行き届いていて、水場の汚れなんて全くない。

 夜も大分遅くなっているからか、他に人はいなかった。

 脱衣所でいそいそと浴衣を脱ぐ。
 普段の服だったら時間はかかるけど、浴衣だから簡単だ。
 それでも、俺はゆっくりと浴衣を脱いでいく。
 先生の脱衣を目に焼き付けるために。

 先生の裸は夕食の時間に堪能したし、射精まで見れたのだけど、それとこれとは別な気がする。
 やっぱり、先生の裸の身体は、見れるときには見ておきたい。

 先生はタオルをロッカーに置くと、さらっと帯を緩めて、あっさりと浴衣を脱いでしまった。
 あっという間に、パンツ一丁だ。
 夕食の時に見せてもらった、黒と青のボーダー柄のボクサーブリーフだ。
 まぁ、着替えていないから当たり前なんだけど。
 これといって特徴のない、いかにも安そうなデザインだ。ウエストも深くて、股下も浅くない。
 でも、先生のデカい身体に対してぴちっとしていて、身体のラインが丸わかりだし、それに先生が履いているというだけで、なんというかセクシーに見えてしまう。

 そんな先生の脱衣風景をまじまじと見ていたら、先生が振り向いた。

「おい、どうした?」
「え、いや~、あはは」
「ったく、さっさと行くぞ!」

 そう言って先生はゴムに手をかけ、するっとボクサーブリーフを下ろした。
 相変わらずムッチムチに肉厚の雄雄しいケツが現れる。
 この瞬間がたまらないのだ。

 腰にできている、青くなっている痣も目に映った。
 夕飯のときの、あの出来事のきっかけになった痣。
 ぱっと見は痛々しいが、先生はもう痛さを訴えることもなく、身体も自由に動かせている。
 見た目ほどのひどい症状はないんだろう。
 
 先生の前は、手に持ったタオルでガードされ、見えなかった。
 悔しい。
 清野先生に、使い込んでいないことをからかわれていたから、もう一度見てやろうと思ったんだけど・・・
 
 っと。
 あまりにも時間をかけすぎたな。
 俺も慌てて脱いだ浴衣とパンツをロッカーにしまい込み、先生の後を追った。
 
 浴場はやはり広かった。シャワーブースも相当の数が設置されている。
 今はあまり人数もいなかいけど、
 俺たちは身体を洗うのもそこそこに、露天風呂に向かった。

 外は相変わらず、雪がしんしんと降っている。
 あまり大雪ではないけれど、寒いのは変わらないから、ざぶんと一気に湯の中に入る。

「あぁ、気持ちいいな・・・」
「そうだね。外は寒いけど、お湯は熱いから丁度いいね」

 何気ない会話。
 何ともまどろっこしいことをしていると思う。
 
 全裸の先生と広々とした風呂にいるんだ。
 本当は、テンションが上がったふりをして、抱き着いたり、身体を触ったりしてしまいたい。 
 さっきは射精までさせられたんだ。
 普通のふりを装っているけど、先生は何か思うところがあると思う。

 そんなことを考えながら、夜空を見ていた。
 そんな時間が過ぎていった
 意外にも、先生の方から切り出してきた。 

「なぁ、夕飯のときのことなんだが・・・」
「え?」
「さっきの」
「あ、ああ。先生、大変だったね」
「いや、まぁ、そうなんだが」
「大丈夫、言わないから。俺、こう見えて口は結構堅い方だよ。旅館で先生が、“お尻を披露して、ケツの穴御開帳した挙句、射精した”だなんて・・・」
「・・・」
「ぐわっ!」

 無言で全力でお湯を顔にかけられた。
 少しだけ、いつもの感じに戻る。
 先生も笑顔が戻っていた。
 俺はいつもの調子でにやにや笑いながら、お湯の中で先生のすぐ隣まで移動した。

「ふふっ、でも、先生、本当は興奮したんじゃない?俺たちにケツの穴とか、射精するの見られて」
「す、するかよ!」
「俺、ちょっと興奮しちゃったんだよね、あまり見る機会ないからさ。また見られたくなったら、俺に言ってくれたらいつでも見てあげるよ!」
「はいはい」
「でも、先生のチンコ、すごく大きかったよね。うらやましいなぁ。そういえば、清野先生が言ってたけどさ、先生って何人くらいと付き合ってきたの?」
 
 勢いで切り出してみた。
 実は俺も前から思っていたことだ。
 確かに先生のチンポは、仮性包茎だけど、サイズは十分に大きいと思う。だが、色については、なんというか、俺とあまり変わりないような気がするのだ。
 今も隣にいる先生のチンポと、自分のものを見比べてみる。
 お湯の中だからわかりにくいけれど、色だけならあまり変わらないように見えるのだ。
 
「は、はぁ?」
「いやー、清野先生が先生のチンポを見て言ったことが気になっちゃって」
「お前なぁ」
「ほら、確かに、俺のものと比べても、色は変わんないかなーって。実は先生、童貞だったりする?」
「あのなぁ」
「まぁ、さすがに、前にも彼女いたって言ってたし、違うか」

 先生はあまり話したがらないみたいだ。
 どうも、こういう会話だと、そこまであけすけとは話してくれないのだ。
 大人になっても、そういう会話が苦手な人がいるのだろう。

 今日はこれくらいが限界か。
 いつか、もっと先生と仲良くなって、色々

 例えば、俺が卒業してから、先生と会った時にでも、話してくれるのかな・・・
 そんなことを考えてしまった。

「ねぇ、先生、本当に身体大丈夫?」
「あぁ、これか。痛みはもうないんだ」
「でも、見た目すごく痛そうなんだよね。ちょっと俺も心配だよ。念のため確認させてくれない?」
「・・・・」

 先生は無言になる。
 どうしたんだろう?と思った。
 言ってから思い出したが、清野先生が先生を辱めるきっかけとなる会話と、同じことを俺が言っていることに気づいた。

 やましいことがないというと、嘘になる。でも、心配なのは嘘ではないのだ。
 数秒の沈黙の後、先生は後ろを向いて中腰になり、露天風呂の岩に手をついて、腰を突き出す格好をした。

 ドキッとする。
 俺は痣を見るという建前で、先生の身体に近づく。

 お湯の雫が滴る先生の身体は、すごくセクシーだ。
 改めて先生の身体を眺めてみる。薄いながらも背中にも毛が生えているのがわかった。
 腰辺りは産毛程度だけど、尻にはまた濃いめに毛が生えているのがわかる。
 温泉につかって濡れているから、ケツ表面に生えている長めの尻毛が尻タブにへばりついている様が卑猥だ。  
 少し足を開いて中腰になっているから、ケツの割れ目に生えているケツ毛も丸見えになっている。
 さっきの夕飯のときにも見れたけど、何度見ても、けしからん身体をしている。

「うーん、すごく青いんだよね。本当に痛くないの?」
「あぁ、大丈夫だ」
「本当?」
「うぅ・・・」
「あっ、ごめん」
「いや、いいんだ」

 腰の痣に触れると、先生は少し呻き声を漏らした。
 触られると痛むのだろうか。
 そのままケツを揉みしだいてやりたかったけど、ちょっとかわいそうだから、やめることにした。

 先生の裸体を堪能したのと、長く風呂に入っていたこともあり、俺はすこし頭がぽわんとしてきた。のぼせたのかもしれない。
 先生ものぼせたのか、顔が赤くなっていた。

 風呂から上がり、部屋に戻る。
 すでに日をまたいだ時間になっていた。

「ほら、明日も大会なんだから、もう寝ろ寝ろ」
「はーい」

 俺はおとなしく布団に入った。
 先生と同じ部屋で寝るのだから、色々考えてきたものがあるのだけれど、さっきの夕食後の出来事ですっかり忘れてしまった。
 少し離れた場所に、もう一つの布団。
 先生はそこで寝るのだが、これだけ距離があると、寝ぼけたふりして布団に入り込むのも無理がありそうだ。
 あきらめて目をつぶった。
 さっきの先生の痴態を、忘れないように脳内で繰り返してみた。

 それも目が覚めている状態で、他に生徒がいるのに、ケツ丸出しの状態でさらされる先生。
 そういえば、俺があまりに先生のケツをいじるもんだから、最近はちょっとコンプレックスになってきたって言ってたっけ。
 ということは、先生は前より、ケツを見られるのが恥ずかしかったってことか。
 そんな恥ずかしいデカ尻をモロ出しにされ、しっかりと生えた尻毛を3人にみられて、先生はどれだけ恥ずかしかったのか。
 あの後はさらに、ケツタブを開かされ、剛毛が密集した肛門周りのケツ毛もかき分けられ、ケツ毛に彩られた肛門も披露させられた。
 そういえば、ケツ毛にトイレットペーパーも絡まってたっけ。
 あれだけ毛深いんだから、少し引っ付いていても、仕方がないんだろうな。
 その後に、清野先生に勃起したチンポをさらされて、仮性包茎であることや、黒ずんでいないからあまり経験がないことを考察されていたっけ。
 そのまま、清野先生に足コキで射精して・・・

 布団に入った先生を見る。
 いびきは聞こえないけど、多分寝ている。
 さっきまでのことは、夢だったかのように。
 あまり気にしていないのかな。やっぱり、ノンケだから、なのかなぁ。
 俺からしたら、ケツやチンポを見られた挙句、人前で射精するなんて、すっごく恥ずかしいんだけどな。
 
 そんなことを考えながら、俺は少しずつまどろんで、地方大会の前日夜を終えたのだった。

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