知らない人に婚約破棄されました

あらすじ
「マリア。君との婚約を破棄したい」

「えっ……」

 この人、誰?

 気がつくと知らない男に婚約破棄をされていた。どれだけ記憶を漁ってみても、身に覚えがない。パニックになり、私は家に逃げ帰る。

 翌日、魔法学院では私が婚約破棄された話が生徒の間に広まってしまっていた。悪夢から逃れるように校舎の屋上へ向かい、一人ベンチで過ごす。

 そこにやって来たのは、私と同じように暗い表情をしたアルフォンス殿下だった。
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