回復手段が独占された世界に転移した悪徳霊能者。「身体が整う水」としてポーションを売り出す

 日本で有数の霊能者ツボタは同業者に騙され、強力な悪霊に飲み込まれてしまった。

 次に目を覚ました先は見慣れない森の中。瀕死の状態で地面を這っていると、女の地縛霊と出会う。地縛霊は言う。「命が助かる方法がある。私の願いを叶えてくれるなら、教えてあげる」と。

 ツボタは地縛霊の願いを叶えることを約束した。その願いとは、ある宗教を「潰す」ことだった。その宗教の名前は「アスター教」。異世界で回復魔法とポーションの販売を独占し、あらゆる国家の上に立つ存在。

 ツボタは元天才錬金術師の霊、ニンニンからポーション合成の技術を引き継ぎ、悪徳霊能者としてのノウハウを駆使してアスター教の没落を企む。
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