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7.見つけた
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その日良貴たちの任務は程よく痛めつけて捕まえるというやりやすいもののはずだった。
一通りのことをこなす良貴は狙撃にまわり残りの人たちは狙撃の護衛と建物内に入ったりなどでわけられていた。
「なんか嫌な音したな」
接近戦をした相手の体から骨が折れたような音がしたが何も聞かなかったことにする。他からも聞こえてはいけない音聞こえるしさ。
次の獲物がいないのを確認し普は狙撃のいる場所を見る。何も起きていないだろうか…
任務の数日前、日用品などを買いに出かけたときに人がぶつかってきた。周りには自然なぶつかり方にしか見えないだろう。わざとだと思った。睨めば
「す、すみません声かけたかっただけで…」
「気をつけてください」
とふざけたやつの相手などしたくないと先へ進みかけたとき
「見つけた」
と小さな声が聞こえ振り返ったがもういなかった。
買い物を済ませ家に帰り自分の部屋へ行き影じいの日記を開きペラペラとめくり目当てのページを読む。
◯月☓日
菊桜建物内で仲間とは違う視線を感じた。
廊下で紙の束をばら撒いたやつがいて拾うのを手伝っていたとき小さな声で「見つけた」と聞こえた。
振り返ると「すみませんねありがとう」と言われ
た。
◯日
俺の足を駄目にしたやつは同じやり方をすべきだったと言ったどういう意味だ。
✗月△日
今思えばあいつは出入りしている奴じゃなかった。菊桜内に協力者がいる。ノアと虎二とリエンを殺し俺の足を奪ったのは同一人物だ。
今は戦闘用の義足をしているから孫ぐらいは守れる。
何かあって狙われるのはルートや良貴、あとは仲良くなった人だろうか
他国でも狙われた者がいるようだ
詳しい情報がないどうすれば
片腕が義手になっているかもしれない
出会った数日後にはなにか起きるのか?
これを読んだということは普、命をかける覚悟をしなさい。誰にも助けてもらえなくても守りなさい。
俺が殺していれば…守ってやれなくてすまない
影じいは戦闘になって足をなくした。
リエンの父 ノアは夜道で殺された。
父 虎二 母 リエンは任務中に。安全な通路になかったはずの罠があってリエンは虫の息、虎二は応急手当をしても厳しい怪我だった。状況を自分たちの状態を理解した虎二は
「父と普を頼む」
と声に反応しないリエンに愛してると言いリエンと自分の命を終わらせた。その場にはルートと良貴を含めた仲間がいた。
「…」
任務予定でいくと良貴か…。
他の仲間も戦闘は終わりそうだ。
「…だ、だれか」
突然無線が繋がりかすれた声が聞こえる。
「う…ごけない…よし……たかを」
他の仲間も聞いてたようだが話をせず普は狙撃ポイントに走った。
体制が不利だなと思いながら銃で刃物のが当たるのを防いで敵を蹴り飛ばす。
1人だったらとっくに刺されていただろう。普が護衛をと言ったのには何かあるのかと思いつつ立ち上がると敵が突っ込んできた。マントで見えなかった片腕が見える。
「ぐっ」
銃で防ぎつつ見たが振り落とされたのはどう見ても剣だ。かなり特殊な義手だ。力もあるし速い上に特殊な剣…敵には相性が良かったのだろう。コチラにとっては良くないが。
剣がかすって腕から血が流れる。
倒れている仲間を置いて戦いやすい場所を探したとして倒せるだろうか。拳銃を取るタイミングがあれば
「しまっ」
避けた瞬間体勢を崩してしまった。
これは避けられないなと死を覚悟したとき
バンッと音がして剣の義手のついた肩に銃弾が当たった。
敵が倒れつつ距離を取ろうと動けば片足も撃ち普が飛び掛かっていた。殺気立った普は一瞬こちらを見た。置いて逃げろということか?なぜ…
「伊藤逃げろ」
他の仲間が来て叫ぶ。
伊藤を守るようにして普にも声をかけているが聞こえていない。
隙があれば敵を斬りつけている。必要以上に足を切りつけ…刺した…のに苦痛の顔をしていない。
「離れろ普!!罠だ!」
気付いたときには遅く右腕を剣が貫通していた。
敵は勝ったとでもいうのか笑って…いたが表情が変わった。貫通している方の手で剣を掴み左手で拳銃を持ち義手の肩をこれでもかと撃った。敵が剣を動かせなくなると引き抜き血も痛みも気にせず痛めつけ始めた。
「大事な人達を殺したんだ死ぬ覚悟ぐらいできてるだろ!」
無傷の足にも刃物が刺す。何度も何度も…
「普もうやめろ!」
動けない敵から引き剥がせば押さえ込み仲間が腕の応急手当てと敵の応急処置と拘束をする。
「なんで殺した!」
「力のあるやつはこき使われて使えなくなれば捨てられる。死ねば楽になれる。仲間がそうだった…それ…が…最初…だ」
痛みを感じないようだが血が流れすぎていたため意識を失った。
「くそ…」
と怒りをあらわにしている普も顔色が悪く止血はしているが血が流れている。
仲間が呼んだヘリに気を失った普を抱き抱えたまま乗り込む。嫌だか死なれても困るので拘束したまま敵も乗せる。
病院へ向け飛ぶ中で腕の切断の可能性が高いと聞いた。敵は両足の切断になるだろうとも。
手術が終わるのを待つ部屋に虎二、エリザ、ルートが来た
「良貴さん」
「俺を使っておびき寄せて…普の腕が…なにか起きることを知っていたみたいだ。また話せなかったんだ」
「あの敵は普さんの両親とノアの命と影虎さんの足を奪った人間のようです。良貴さんに向けて書かれた日記に書かれていないことが普さんの方の日記には書かれているのかもしれません」
手術室からドクターが出てきた。
「腕は切断し適合する戦闘用の義手を取り付けました。犯人は腕の義手を外し両足は切断義足なしです。」
犯人の体について聞くと生まれつきか過去の薬物によるものかで痛みを感じないのかもしれません。目が覚めたら確認してみるしかないですねとドクターは言った。
静かな寝息をたてる普を見ながらどうして行くべきか考えたがあの光景がショックだったのか頭が働かず一旦家に帰ることにした。
一通りのことをこなす良貴は狙撃にまわり残りの人たちは狙撃の護衛と建物内に入ったりなどでわけられていた。
「なんか嫌な音したな」
接近戦をした相手の体から骨が折れたような音がしたが何も聞かなかったことにする。他からも聞こえてはいけない音聞こえるしさ。
次の獲物がいないのを確認し普は狙撃のいる場所を見る。何も起きていないだろうか…
任務の数日前、日用品などを買いに出かけたときに人がぶつかってきた。周りには自然なぶつかり方にしか見えないだろう。わざとだと思った。睨めば
「す、すみません声かけたかっただけで…」
「気をつけてください」
とふざけたやつの相手などしたくないと先へ進みかけたとき
「見つけた」
と小さな声が聞こえ振り返ったがもういなかった。
買い物を済ませ家に帰り自分の部屋へ行き影じいの日記を開きペラペラとめくり目当てのページを読む。
◯月☓日
菊桜建物内で仲間とは違う視線を感じた。
廊下で紙の束をばら撒いたやつがいて拾うのを手伝っていたとき小さな声で「見つけた」と聞こえた。
振り返ると「すみませんねありがとう」と言われ
た。
◯日
俺の足を駄目にしたやつは同じやり方をすべきだったと言ったどういう意味だ。
✗月△日
今思えばあいつは出入りしている奴じゃなかった。菊桜内に協力者がいる。ノアと虎二とリエンを殺し俺の足を奪ったのは同一人物だ。
今は戦闘用の義足をしているから孫ぐらいは守れる。
何かあって狙われるのはルートや良貴、あとは仲良くなった人だろうか
他国でも狙われた者がいるようだ
詳しい情報がないどうすれば
片腕が義手になっているかもしれない
出会った数日後にはなにか起きるのか?
これを読んだということは普、命をかける覚悟をしなさい。誰にも助けてもらえなくても守りなさい。
俺が殺していれば…守ってやれなくてすまない
影じいは戦闘になって足をなくした。
リエンの父 ノアは夜道で殺された。
父 虎二 母 リエンは任務中に。安全な通路になかったはずの罠があってリエンは虫の息、虎二は応急手当をしても厳しい怪我だった。状況を自分たちの状態を理解した虎二は
「父と普を頼む」
と声に反応しないリエンに愛してると言いリエンと自分の命を終わらせた。その場にはルートと良貴を含めた仲間がいた。
「…」
任務予定でいくと良貴か…。
他の仲間も戦闘は終わりそうだ。
「…だ、だれか」
突然無線が繋がりかすれた声が聞こえる。
「う…ごけない…よし……たかを」
他の仲間も聞いてたようだが話をせず普は狙撃ポイントに走った。
体制が不利だなと思いながら銃で刃物のが当たるのを防いで敵を蹴り飛ばす。
1人だったらとっくに刺されていただろう。普が護衛をと言ったのには何かあるのかと思いつつ立ち上がると敵が突っ込んできた。マントで見えなかった片腕が見える。
「ぐっ」
銃で防ぎつつ見たが振り落とされたのはどう見ても剣だ。かなり特殊な義手だ。力もあるし速い上に特殊な剣…敵には相性が良かったのだろう。コチラにとっては良くないが。
剣がかすって腕から血が流れる。
倒れている仲間を置いて戦いやすい場所を探したとして倒せるだろうか。拳銃を取るタイミングがあれば
「しまっ」
避けた瞬間体勢を崩してしまった。
これは避けられないなと死を覚悟したとき
バンッと音がして剣の義手のついた肩に銃弾が当たった。
敵が倒れつつ距離を取ろうと動けば片足も撃ち普が飛び掛かっていた。殺気立った普は一瞬こちらを見た。置いて逃げろということか?なぜ…
「伊藤逃げろ」
他の仲間が来て叫ぶ。
伊藤を守るようにして普にも声をかけているが聞こえていない。
隙があれば敵を斬りつけている。必要以上に足を切りつけ…刺した…のに苦痛の顔をしていない。
「離れろ普!!罠だ!」
気付いたときには遅く右腕を剣が貫通していた。
敵は勝ったとでもいうのか笑って…いたが表情が変わった。貫通している方の手で剣を掴み左手で拳銃を持ち義手の肩をこれでもかと撃った。敵が剣を動かせなくなると引き抜き血も痛みも気にせず痛めつけ始めた。
「大事な人達を殺したんだ死ぬ覚悟ぐらいできてるだろ!」
無傷の足にも刃物が刺す。何度も何度も…
「普もうやめろ!」
動けない敵から引き剥がせば押さえ込み仲間が腕の応急手当てと敵の応急処置と拘束をする。
「なんで殺した!」
「力のあるやつはこき使われて使えなくなれば捨てられる。死ねば楽になれる。仲間がそうだった…それ…が…最初…だ」
痛みを感じないようだが血が流れすぎていたため意識を失った。
「くそ…」
と怒りをあらわにしている普も顔色が悪く止血はしているが血が流れている。
仲間が呼んだヘリに気を失った普を抱き抱えたまま乗り込む。嫌だか死なれても困るので拘束したまま敵も乗せる。
病院へ向け飛ぶ中で腕の切断の可能性が高いと聞いた。敵は両足の切断になるだろうとも。
手術が終わるのを待つ部屋に虎二、エリザ、ルートが来た
「良貴さん」
「俺を使っておびき寄せて…普の腕が…なにか起きることを知っていたみたいだ。また話せなかったんだ」
「あの敵は普さんの両親とノアの命と影虎さんの足を奪った人間のようです。良貴さんに向けて書かれた日記に書かれていないことが普さんの方の日記には書かれているのかもしれません」
手術室からドクターが出てきた。
「腕は切断し適合する戦闘用の義手を取り付けました。犯人は腕の義手を外し両足は切断義足なしです。」
犯人の体について聞くと生まれつきか過去の薬物によるものかで痛みを感じないのかもしれません。目が覚めたら確認してみるしかないですねとドクターは言った。
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