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第4章 帝国編

王都へ

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1万もの魔物の侵攻に対し海斗は新たなるアプリSAの力によって味方の力を上昇させ殲滅

そして追加で現れた2千の魔物もNFAのバズーカで撃退できた。

その後怒られたけど

そして魔王が日本人だと判り魔王の住む塔へと向かう

そこで魔王を捕らえる事ができ、アルフさんは先に王都へと連行していった。

そこでも怒られたんだけど

海斗達は東堂兄妹とレオン、メアと共に学園都市から王都へと向かう事になった


「レオン、これ使ってみる?」

道中、休憩している時に海斗は剣をレオンに渡す

ガウスから奪った魔剣。コピーしていくつか保存してあり、編集機能を使って強化出来るかな?と試してみたのだが

修復速度が上がっただけで余り魅力を感じなかった

まあNFAと比べたら駄目だよね。あれバランスブレイカーだし

「良いのか!?」

レオンは受け取ってすぐに魔剣だと気付いたみたい。喜んでもらえて良かったよ

「良いなぁ」

ヨシユキが羨ましそうに見てるけど

「ヨシユキ君は剣使えるの?」

「いや、使えないんだけど、やっぱ魔剣って浪漫じゃん?」

「分かるか!ヨシユキ!」

レオンとヨシユキが意気投合してしまった。武器の話に盛り上がっている

女性陣はそれを生温い目で見守っていた

気持ちは分かるよ。俺も最初にNFA取ったくらいだし

仕方ないと保存からもう1本魔剣を取り出した

しかし色が違う。レオンに渡したのはガウスと同じ黒だが、ヨシユキには青い色になっている

編集機能で色変更出来るのかな?と思い試し成功した1本

「マジで!?海斗さん、サンキュー!」

「おいおい、何で魔剣がポンポン出てくるんだよ・・」

あー、レオンとメア、アルフさんにはこの説明してないな

余り喋ると余計な危険に巻き込まれそうなんだよなぁ、どうしようか?

ま、2人なら大丈夫そうだよね。と説明してみる


「・・うん、海斗さんだもん、しょうがないと思います」

「だな、海斗だもんな」

待って、メアもレオンも俺の名前で納得して完結させないで

「「だって海斗=理不尽だから」」

くっ!今までの行動のせいで反論出来ないから否定し辛い

東堂兄妹に目をやると明後日の方向を向いている。

どうやら味方はいないようだ

休憩も終わり海斗達は王都へ向けて出発

海斗はバイク、残りはキックボードで走っている

道中は相変わらず海斗の空間の術からのデストロイ作戦だ

ヨシユキはレオンに剣の使い方を教えてもらいながら空間の術で止まっている魔物を教材に教えている。

たまに魔物の動きを遅くさせて実践的な戦闘を繰り返しながら進んで行く

ちなみに海斗のレベルはコア変更時から3上がっているがアプリが増えただけで他は変更無しだ。

何故だろう?上がり辛くなってるし、やっぱりゲームみたいにレベルが上がるにつれてEXPが多く必要なのか?

教えてモノリスさん

『レベルと経験値は比例していきます』

ですよねー

これからあの殲滅した時以上に魔物を狩っていかないとならないのかな・・

レオンとヨシユキの戦闘を見ながら少し落ち込んでしまった

「海斗もヨシユキに剣教えてやったらどうだ?」

「いやいや、俺の剣は素人レベルだから全く参考ならないよ」

俺の剣は完全にスローモーション頼り。そんな剣でヨシユキを教えても絶対に変になる。

レオンの剣は騎士学校を出てるだけあって基本が綺麗だ

そうしてレオンとヨシユキの剣講座を見学しながら泊まる街へと到着した

「今夜は此処に泊まるから」

「中々大きい街だね」

レオンとメアはこの街を知っているみたいで宿の案内をしながら迷いなく歩いていく

「レオンと私の故郷なんです」

へー、それは初耳だ。レオンとメアはこの街で育ち、レオンが騎士学校へ入学すると知ってメアが追いかけて来たんだと

くっ!!羨ましくなんかないやい!

宿に到着して中へと入ると恰幅の良い女性が受付にいる

「ただいま」

はい?今ただいまって言った?

「おやレオン、帰ってきたのかい。メアちゃんも一緒かい」

「ご無沙汰してます。タタさん」

まさかの実家!?レオンの家宿屋だったの?

レオンとメアはタタさんと呼ばれる女性と話している。よく見れば目元がレオンに似てる気がする

「それで、後ろの子達を紹介してくれないかい?」

こちらを見ながらタタさんが聞いてくる

「ああ、俺達の仲間だ」

「初めまして、天道 海斗です」

「東堂 ヨシユキです」

「東堂 スミレです」

日本人らしくお辞儀してしまった。この癖は絶対治らないだろうなと横の東堂兄妹を見ながら思ってしまう

「あらあら、初めまして。レオンの母親でタタだよ。礼儀正しい子達じゃないかい

この子と一緒にいてくれて有り難うね。宿代は要らないからゆっくりしていきなさいな」

おお!有難い。お礼を言って部屋に案内された

レオンとメアはお互いの両親に結婚の報告をしてくるそうだ

・・メアの親父さんに殴られてきやがれ

夜はレオンとメアの両親と近所の知り合いが集まってちょっとした宴会を開いてくれた


美味しい食べ物と飲み物で盛り上がる。

けっしてレオンの右頬が腫れ上がっているのを見たからではない

一夜明け

海斗達は朝ご飯を食べていると宿のドアから男性が1人入ってきた。昨日会ったメアの親父さんだ

「すまない、メア達は今日王都へ向けて出発するんだったかい?」

そう言えば昨日酔いながら話してたんだっけ。確認に来たのかな?

「そうだよ。お父さん達酔ってたから、ちゃんと聞いてなかったと思ってたけど」

メアの親父さんは少しハメを外していたのだろう、バツの悪い顔をしていた

「いや、義息子と娘が帰ってきて結婚の報告をされたらな。親としては仕方ないんだよ」

そりゃそうだよね

「そうじゃなかった!すまないが一緒に来てもらってもいいだろうか?」


おっと?何か用事でもあるのかな?


「ちょっと街で揉め事が出来てしまってね」


えーー、トラブルは勘弁してほしいなぁ
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