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第3章 魔王編
作戦を言っただけなのに引かれる
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「穴?穴など掘ってどうすんだ?」
先生の1人が意図が理解出来ないという感じで聞いてきた
「いえ、穴を掘れたら色々出来そうなんですけど」
「穴なんて空けても見て直ぐにわかるだろう?迂回されたらどうすんだ?」
まあ、普通はそう言うよね
海斗は壁に貼ってあった地図の前に立って説明を始める
クマランの村の近くには大きな崖があり後は平野と山だ
なので先ずは崖側を通るように平野部の山側の広範囲に大きな落とし穴を間隔を狭くし沢山作る。
そして見せ用の穴の近くに土魔法で薄く蓋をする見えない落とし穴を作るという風に絵に描いて説明した
見える落とし穴を避けると本命の落とし穴に落ちる算段だ
しかしこれを全体的に作るのは時間的に無理なので半分だけ
それでも落とし穴があると判断した魔物は躊躇して進みが遅くなるはず
もし強行して進んできてもペースは遅くなりこちらからの攻撃がしやすくなる。
ちなみにその間の土を柔らかくしておけば足を取られて落ちやすくなる方法もありかな
あ!穴の中には棘や水を入れて刺したり溺れさせるのは良い手だよね!
後、全体の5分の1の確率で深い穴を開けておけば更に侵攻は遅くなるかも。あとは半分残った方の平原だけど
落とし穴が無いと分かったら魔物の速度は上がると思うんだよね。だから最初は分かりづらい様に傾斜を崖側につけておき砂浜にしておく。
すると移動が遅くなるし魔物の体力も奪えると思うんだよね
こちら側に来るたびに少しずつ傾斜を強めていく
すると少しずつ崖側に滑って寄っていくのでそこに長距離で魔法を放つ。これは当たらなくてもいい。
ただ目線を逸らすための攻撃だからだ
そしてそこに大きな蟻地獄をいくつか作って土魔法で流動させる
すると魔物は知らない内にどんどん滑って崖や蟻地獄へと落ちていき、崖下へと落下していくという作戦だ。
崖下には土魔法で棘を用意しておけば自動的に数を減らして行けると思う
そして減った魔物がこちらに来たところを総力戦で叩こうと言う訳だ。
これならば少ない人数でも何とかなりそうでは無いだろうか?
説明が終わった後、何故か先生達が引いていた
あれ?なんかおかしな事言ったかな?もしかしてこの作戦に大きな穴があるとか?
穴だけに?
コホン!よくよく見るとなんだコイツという顔だ
「海斗殿、これはちょっと・・」
「エゲツない、なんという卑怯な作戦なんだ」
「相手の行動を操作して罠に嵌めるなんて!?悪魔か!」
「正々堂々と戦うのでは無いのか!?」
「1対1にするような作戦なのだと思っていたのに・・」
ひでぇ・・ちょっと思いついた事を言っただけなのに
というか普通の戦法だと思うんだけど
騎士や魔法使いは正々堂々と戦うものだと思っていた先生達からは卑怯や騙しは邪道だったらしい
だからサーニャは盗賊に対してあんな言動を起こしたのか!?それに第3魔法科の生徒達が簡単に幻術に引っかかる筈だよ
教育方針見直した方がいいんじゃない?
逆に海斗が呆れ返っていた
学校の教育は置いといて、現状学園都市にいる土魔法と水魔法の使い手を総動員すればギリギリ可能だという事で魔法を使える人は生徒も含めて先行して作業を進めておくという事で決定した
最終的には海斗の作戦が採用されたのだが納得がいかない
作戦名が「エゲツない誘導殲滅」と名付けられたから
なんだよ!不貞腐れるぞ、この野郎
落ち込む海斗をアリアが終始慰めていた
次の日には学園都市中に話が流れており街中が騒がしくなっている
備蓄をするもの、心配で避難を開始する人、魔物を倒すために志願する人、怯え家に引き篭もる人
そこら中に不安と喧騒が流れている。
海斗は朝からマツキヨ商会にいた。昨日の時点で対抗戦は中止となり、アリアとマリーはウルが死んだ事で実害は無いだろうけど、暫くは家にいる方針をとった
なので一先ず護衛の任は解かれている
マツキヨ商会にいるのは村に行くのに必要な物資とキキにキックボードの余りがないか訪ねる為だ
「こんにちは海斗さん。聞きましたよ、大変な事になりました。私も微力ながらお手伝いをさせて頂くつもりです。」
物資の後ろ盾は有り難い。お礼を言ってキキがいるかどうか聞いてみる。
「一応学校は全て臨時休校になったのですが生徒達は自主的に学校に行って道具を開発しております。少しでも役に立ちたいらしくて・・
キキも学校にいるはずですよ」
無茶するなぁと思いマツキヨさんにお礼を言って第2魔道具科学校へと向かう
学校に着くと生徒と先生が一丸となって魔道具を作っていた
キックボードを改良して数人で移動できる乗り物や、竹とんぼ型の監視カメラモドキ、大型の簡易テントを全員で作っている
「あ!海斗さん」
見て回っているとキキが気付いて寄ってきてくれた
「学校は休みじゃなかったの?」
「そのはずだったんですけど、居ても立っても居られなくなって。
私達に出来る事といえばなるべく負担を減らす為の支援をする事だけですから」
グッと拳を握りしめて戦えない事を悔やんでいる
「だけじゃないさ、その頑張りのお陰で前線の人達は全力で戦う事が出来るんだよ。誇っていい」
キキの頭を撫でて褒めちぎり今回の事の責任と重大さを感じとる
キキに話をしてキックボードの余りがないか訪ねると試作品なら沢山あると言われたのでいくつかもらう事になりました
なんか変な装置が付いているのばかりだけど大丈夫なの?
聞いてみると目を逸らされた。ねぇ?廃棄処分に困ってたからとかじゃないよね?ね?
先生の1人が意図が理解出来ないという感じで聞いてきた
「いえ、穴を掘れたら色々出来そうなんですけど」
「穴なんて空けても見て直ぐにわかるだろう?迂回されたらどうすんだ?」
まあ、普通はそう言うよね
海斗は壁に貼ってあった地図の前に立って説明を始める
クマランの村の近くには大きな崖があり後は平野と山だ
なので先ずは崖側を通るように平野部の山側の広範囲に大きな落とし穴を間隔を狭くし沢山作る。
そして見せ用の穴の近くに土魔法で薄く蓋をする見えない落とし穴を作るという風に絵に描いて説明した
見える落とし穴を避けると本命の落とし穴に落ちる算段だ
しかしこれを全体的に作るのは時間的に無理なので半分だけ
それでも落とし穴があると判断した魔物は躊躇して進みが遅くなるはず
もし強行して進んできてもペースは遅くなりこちらからの攻撃がしやすくなる。
ちなみにその間の土を柔らかくしておけば足を取られて落ちやすくなる方法もありかな
あ!穴の中には棘や水を入れて刺したり溺れさせるのは良い手だよね!
後、全体の5分の1の確率で深い穴を開けておけば更に侵攻は遅くなるかも。あとは半分残った方の平原だけど
落とし穴が無いと分かったら魔物の速度は上がると思うんだよね。だから最初は分かりづらい様に傾斜を崖側につけておき砂浜にしておく。
すると移動が遅くなるし魔物の体力も奪えると思うんだよね
こちら側に来るたびに少しずつ傾斜を強めていく
すると少しずつ崖側に滑って寄っていくのでそこに長距離で魔法を放つ。これは当たらなくてもいい。
ただ目線を逸らすための攻撃だからだ
そしてそこに大きな蟻地獄をいくつか作って土魔法で流動させる
すると魔物は知らない内にどんどん滑って崖や蟻地獄へと落ちていき、崖下へと落下していくという作戦だ。
崖下には土魔法で棘を用意しておけば自動的に数を減らして行けると思う
そして減った魔物がこちらに来たところを総力戦で叩こうと言う訳だ。
これならば少ない人数でも何とかなりそうでは無いだろうか?
説明が終わった後、何故か先生達が引いていた
あれ?なんかおかしな事言ったかな?もしかしてこの作戦に大きな穴があるとか?
穴だけに?
コホン!よくよく見るとなんだコイツという顔だ
「海斗殿、これはちょっと・・」
「エゲツない、なんという卑怯な作戦なんだ」
「相手の行動を操作して罠に嵌めるなんて!?悪魔か!」
「正々堂々と戦うのでは無いのか!?」
「1対1にするような作戦なのだと思っていたのに・・」
ひでぇ・・ちょっと思いついた事を言っただけなのに
というか普通の戦法だと思うんだけど
騎士や魔法使いは正々堂々と戦うものだと思っていた先生達からは卑怯や騙しは邪道だったらしい
だからサーニャは盗賊に対してあんな言動を起こしたのか!?それに第3魔法科の生徒達が簡単に幻術に引っかかる筈だよ
教育方針見直した方がいいんじゃない?
逆に海斗が呆れ返っていた
学校の教育は置いといて、現状学園都市にいる土魔法と水魔法の使い手を総動員すればギリギリ可能だという事で魔法を使える人は生徒も含めて先行して作業を進めておくという事で決定した
最終的には海斗の作戦が採用されたのだが納得がいかない
作戦名が「エゲツない誘導殲滅」と名付けられたから
なんだよ!不貞腐れるぞ、この野郎
落ち込む海斗をアリアが終始慰めていた
次の日には学園都市中に話が流れており街中が騒がしくなっている
備蓄をするもの、心配で避難を開始する人、魔物を倒すために志願する人、怯え家に引き篭もる人
そこら中に不安と喧騒が流れている。
海斗は朝からマツキヨ商会にいた。昨日の時点で対抗戦は中止となり、アリアとマリーはウルが死んだ事で実害は無いだろうけど、暫くは家にいる方針をとった
なので一先ず護衛の任は解かれている
マツキヨ商会にいるのは村に行くのに必要な物資とキキにキックボードの余りがないか訪ねる為だ
「こんにちは海斗さん。聞きましたよ、大変な事になりました。私も微力ながらお手伝いをさせて頂くつもりです。」
物資の後ろ盾は有り難い。お礼を言ってキキがいるかどうか聞いてみる。
「一応学校は全て臨時休校になったのですが生徒達は自主的に学校に行って道具を開発しております。少しでも役に立ちたいらしくて・・
キキも学校にいるはずですよ」
無茶するなぁと思いマツキヨさんにお礼を言って第2魔道具科学校へと向かう
学校に着くと生徒と先生が一丸となって魔道具を作っていた
キックボードを改良して数人で移動できる乗り物や、竹とんぼ型の監視カメラモドキ、大型の簡易テントを全員で作っている
「あ!海斗さん」
見て回っているとキキが気付いて寄ってきてくれた
「学校は休みじゃなかったの?」
「そのはずだったんですけど、居ても立っても居られなくなって。
私達に出来る事といえばなるべく負担を減らす為の支援をする事だけですから」
グッと拳を握りしめて戦えない事を悔やんでいる
「だけじゃないさ、その頑張りのお陰で前線の人達は全力で戦う事が出来るんだよ。誇っていい」
キキの頭を撫でて褒めちぎり今回の事の責任と重大さを感じとる
キキに話をしてキックボードの余りがないか訪ねると試作品なら沢山あると言われたのでいくつかもらう事になりました
なんか変な装置が付いているのばかりだけど大丈夫なの?
聞いてみると目を逸らされた。ねぇ?廃棄処分に困ってたからとかじゃないよね?ね?
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