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2章
背中の痛み
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体が、燃えるように熱い、特に背中が、熱くて、熱くて、痛い。
助けて、・・・・・さん!
私は誰に助けを求めたのだろうか?
名前・・・思い出せない。
赤毛のモジャモヤのお髭で・・・。
誰だっけ・・・・そんな人、知り合いに居たっけ?。
思い出せない・・・・。
それより、体が、熱い、熱い、熱い。
それに、喉が渇いた。
「・・・・お水・・・喉・・・」
「・・・目が覚めたのか?・・・水か?・・水だな・・・ほら飲め!ユックリだ、ユックリ飲め」
ゴクゴクとミズキは、必死になって、コップの水を、飲みほした。
甘い、この水は、甘露のようだった。
ホッと、一息ついた。
「人を呼んでくる、待ってろ」
「グレン?」
ユックリと目を開けると、視界がひろがった。
知らない風景に戸惑う。
体を動かすと、背中に、焼け付くような痛みが走る。
「痛っぅぅぅぅぅぅ!」
どうして、背中がこんなに痛いの?
「ここは・・・・」
朦朧とした、あたまで、考えていると、部屋のドアがあいた。
「目が覚めた様だね、ミズキ」
「ランスロット?ここは・・・わたし・・・」
「落ち着いて、今、薬師が来るから」
ミズキは少し嫌な顔になった。
コンコンと、また、ドアが開くと、宮廷専用の薬師と、グレンが入ってきた。
「初めまして、氷の貴婦人、私が薬師の、イオルで、そこに居るのは弟子のオルバと申します。」
宮廷の薬師イオルは、白髪交じりの、伸びきった髭に、身長は弟子よりも、120~130くらい?まるで、白雪姫に出てくる、小人の様です。
弟子のオルバは、栗色の髪で、身長は、160と言ったところどでしょうか?年齢は、15歳くらいの幼さの残った少年の様でした。
「それでは、背中を見せてください」
「せなか?」
「そうです、早く治療にかかれないではないですか?」
「ちりょう?」
「何も思い出せないのか?まあしょうがないですな、目が覚めたばかりで、頭も混乱しておるようだの?いいかい?お嬢さんは、背中を刺されて、今の今まで、昏睡状態だったんですぞ!勿論、この宮廷一の薬師、イオルとその弟子、オルバが、なんとかしましたが!それは、それは、とても危険な状態だったのですぞ!」
薬師のイオルは、まくしたてるように言った。
然も、ドヤ顔です。
「そっ、それはどうもありがとうございます」
「痛っ!」
頭を下げ様として、背中に激痛が走った」
「人の話を聞け、困った、お嬢さんじゃの?ほれ、服を脱がんかい」
言うなり、ミズキの服を引っ張り、ミズキの小さいAカップの胸が、思いっきりダブルでポロリです。
ミズキは、反射的に、いいえ、憎しみを込めて、薬師のイオルを首を絞めていた。
周りはというと、ランスロットは、困った顔で頬を人差し指で擦り、グレンは、ミズキの小さな胸に釘づけです。弟子のオルバは、何度も、「スミマセン!スミマセン!!これ以上、絞めたら、お師匠様が死んじゃいます。」と言って、ミズキに縋りついています。
なんとかその場は、収まり、ランスロットとグレンは部屋を出ていった。
ミズキはうつ伏せになり、ケガの治療をした。
魔石を、特殊な方法で、柔らかな魔石にし、クリーム状の魔石と薬草を混ぜた薬を、ミズキの背中の患部に塗り込んでいた。
塗り終わると、また、明日来ますと言って、出ていった。
薬師の部屋では
弟子のオルバは、薬師のイオルの指示通りに、薬を調合していた。
「お師匠様・・・贅沢ですね、この薬をふんだんに使うなんて・・・」
「まあ、陛下のご命令だから、普段調合できない、薬を思う存分作れるぞ!良かったなオルバ・・・だが、薬草の『精霊の果実』と『アンチドーテ』が、足りないのぉ」
「先日、薬草を街の薬屋に、注文をしてきたのですが、ここ最近、遺跡に行くものが居ないため、『精霊の果実』が、手に入らないそうです。お師匠様、どうしましょう?」
「そうか・・それは困ったのぉ・・・おお、そうじゃ、ギルドに、『精霊の果実』を取ってきて貰おう、陛下は金の糸目は付けず、最高の治療をと、言って下さったからのぉ、金はいくらでもある、やりたい放題じゃ!ホホホホホ」
「そうですか、噂通り、陛下の愛人なんですね、あのひと・・・それにしても、美人でしたね、氷の貴婦人・・・・」
ほんのり顔を、赤くするオルバだった。
「ああ、美人じゃったのぉ、だが、貧乳は、わしの趣味じゃ無いがの、ふぉふぉふぉ」
「お師匠様・・・・・問題は起こさないでくださいね」
弟子のオルバを悩ませた。
アイテム紹介
精霊の果実:ステータス以上を治す果物、東の遺跡の150階層以下まで行かないと手に入らない。
アンチドーテ:解毒作用がある薬草、この薬草は、簡単に森の中で手に入る、特に光虫の居るところに生えているアンチドーテは、最高級品で、巷にも出ていない逸品。
助けて、・・・・・さん!
私は誰に助けを求めたのだろうか?
名前・・・思い出せない。
赤毛のモジャモヤのお髭で・・・。
誰だっけ・・・・そんな人、知り合いに居たっけ?。
思い出せない・・・・。
それより、体が、熱い、熱い、熱い。
それに、喉が渇いた。
「・・・・お水・・・喉・・・」
「・・・目が覚めたのか?・・・水か?・・水だな・・・ほら飲め!ユックリだ、ユックリ飲め」
ゴクゴクとミズキは、必死になって、コップの水を、飲みほした。
甘い、この水は、甘露のようだった。
ホッと、一息ついた。
「人を呼んでくる、待ってろ」
「グレン?」
ユックリと目を開けると、視界がひろがった。
知らない風景に戸惑う。
体を動かすと、背中に、焼け付くような痛みが走る。
「痛っぅぅぅぅぅぅ!」
どうして、背中がこんなに痛いの?
「ここは・・・・」
朦朧とした、あたまで、考えていると、部屋のドアがあいた。
「目が覚めた様だね、ミズキ」
「ランスロット?ここは・・・わたし・・・」
「落ち着いて、今、薬師が来るから」
ミズキは少し嫌な顔になった。
コンコンと、また、ドアが開くと、宮廷専用の薬師と、グレンが入ってきた。
「初めまして、氷の貴婦人、私が薬師の、イオルで、そこに居るのは弟子のオルバと申します。」
宮廷の薬師イオルは、白髪交じりの、伸びきった髭に、身長は弟子よりも、120~130くらい?まるで、白雪姫に出てくる、小人の様です。
弟子のオルバは、栗色の髪で、身長は、160と言ったところどでしょうか?年齢は、15歳くらいの幼さの残った少年の様でした。
「それでは、背中を見せてください」
「せなか?」
「そうです、早く治療にかかれないではないですか?」
「ちりょう?」
「何も思い出せないのか?まあしょうがないですな、目が覚めたばかりで、頭も混乱しておるようだの?いいかい?お嬢さんは、背中を刺されて、今の今まで、昏睡状態だったんですぞ!勿論、この宮廷一の薬師、イオルとその弟子、オルバが、なんとかしましたが!それは、それは、とても危険な状態だったのですぞ!」
薬師のイオルは、まくしたてるように言った。
然も、ドヤ顔です。
「そっ、それはどうもありがとうございます」
「痛っ!」
頭を下げ様として、背中に激痛が走った」
「人の話を聞け、困った、お嬢さんじゃの?ほれ、服を脱がんかい」
言うなり、ミズキの服を引っ張り、ミズキの小さいAカップの胸が、思いっきりダブルでポロリです。
ミズキは、反射的に、いいえ、憎しみを込めて、薬師のイオルを首を絞めていた。
周りはというと、ランスロットは、困った顔で頬を人差し指で擦り、グレンは、ミズキの小さな胸に釘づけです。弟子のオルバは、何度も、「スミマセン!スミマセン!!これ以上、絞めたら、お師匠様が死んじゃいます。」と言って、ミズキに縋りついています。
なんとかその場は、収まり、ランスロットとグレンは部屋を出ていった。
ミズキはうつ伏せになり、ケガの治療をした。
魔石を、特殊な方法で、柔らかな魔石にし、クリーム状の魔石と薬草を混ぜた薬を、ミズキの背中の患部に塗り込んでいた。
塗り終わると、また、明日来ますと言って、出ていった。
薬師の部屋では
弟子のオルバは、薬師のイオルの指示通りに、薬を調合していた。
「お師匠様・・・贅沢ですね、この薬をふんだんに使うなんて・・・」
「まあ、陛下のご命令だから、普段調合できない、薬を思う存分作れるぞ!良かったなオルバ・・・だが、薬草の『精霊の果実』と『アンチドーテ』が、足りないのぉ」
「先日、薬草を街の薬屋に、注文をしてきたのですが、ここ最近、遺跡に行くものが居ないため、『精霊の果実』が、手に入らないそうです。お師匠様、どうしましょう?」
「そうか・・それは困ったのぉ・・・おお、そうじゃ、ギルドに、『精霊の果実』を取ってきて貰おう、陛下は金の糸目は付けず、最高の治療をと、言って下さったからのぉ、金はいくらでもある、やりたい放題じゃ!ホホホホホ」
「そうですか、噂通り、陛下の愛人なんですね、あのひと・・・それにしても、美人でしたね、氷の貴婦人・・・・」
ほんのり顔を、赤くするオルバだった。
「ああ、美人じゃったのぉ、だが、貧乳は、わしの趣味じゃ無いがの、ふぉふぉふぉ」
「お師匠様・・・・・問題は起こさないでくださいね」
弟子のオルバを悩ませた。
アイテム紹介
精霊の果実:ステータス以上を治す果物、東の遺跡の150階層以下まで行かないと手に入らない。
アンチドーテ:解毒作用がある薬草、この薬草は、簡単に森の中で手に入る、特に光虫の居るところに生えているアンチドーテは、最高級品で、巷にも出ていない逸品。
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