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君が良い5
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驚いていたクロードはマリアからの口付けを理解すると一瞬で破顔した。
子供の様な笑顔でマリアを見つめるクロード。マリアはクロードがこんなふうに笑うんだと少し可笑しくなった。
マリアの知っている無口でいつも眉間に皺を寄せているクロードからだいぶかけ離れていたから、おかしかった。
「子供みたい」
本当に子供の様なクロード、自然とマリアはクスリと笑った。
「そこまで子供では無いよマリア」
そんなマリアの子供発言にクロード少しだけムッとするが、マリアの屈託なのい笑顔にほだされて益々、駄々っ子の様になる。
マリアの前ではもう自分自身を繕う気になれず。子供っぽさに少しだけ自覚していたクロードは耳を真っ赤にするしかなかった。
『これが本来のクロードなのね』と思うと。クロードが可愛くて、愛おしくてどうしようもない。
可愛さ余って、イタズラをしたくなる。
「ほらそんなとこよクロード、ホントお子ちゃまみたい。」
目元も赤いわよと茶化す。
「うるさいマリア、子供がこんな事する訳無いだろ?」と言って意趣返しにマリアの唇を吸い深く舌を絡ませる。
「んっ・・・んんッ」
最初は驚いたマリアはクロードの舌に快感を拾うとうっとりと潤んだ瞳を閉じた。
「ハァ・・・」
うっとりとクロードとの口付けの余韻に浸る。
この口付けは好き。
マリアはクロードの看病の時にしていた口付けを思い出した。
舌を絡ませる時、ザラつくクロードの舌がマリアの舌と擦れて新たな刺激がマリアを官能を刺激する。
はぁぁ・・・気持ち良い。
もっとちょうだいクロード!気持ちいいの。
気持ちがいいのはやめたく無い、むしろもっと気持ちが良くなる様に角度を変えて、強く弱くクロードの唇を貪った。
もしかしたら今以上の快感が得られるかも知れないと思ってクロードの背中に手を回す。そして、クロードが与えてくれる快感を求める様にマリアは舌でクロード舌を刺激する。
「気持ち・・いい」
口から溢れる吐息。
クロードの唾液を嚥下するとマリア瞳もトロンとしてクロードを見つめる。
「もっと、気持ちいい事しよう?マリア」
自然とクロードの口から想いが溢れた。
「気持ちいい事?うんクロード、気持ちいい事しよう」
朦朧としているマリアはクロードの言葉に頷く。
理性が溶け出して、考えが上手くまとまらない。
このままクロードに身を任せて気持ち良くなりたい。
マリアの言葉と同時にクロードの体はマリアの上にのしかかった。
クロードがのしかかる気持ちいい圧力にクロードの背中に腕を回してクロードのシャツを握る。
マリアの仕草にクロードは堪らないというふうに目を細める。
「マリア?そんなに煽らないでくれる?大事にしたいのにマリアを乱暴に扱ってしまいそうだよ」
愛しくてマリアの鼻先にキスをしようとしたがマリアの唇がクロードの唇を奪った。
クロードはそのままユックリと優しく、深く、マリアの舌を絡めながら、今までの想いをマリアに移す様に。
マリアからのキスはクロードに幸福をもたらす。
クロードは夢の様だと感じていた。
クロードは当事者の自分を抜きに離婚をさせた父が許せなかった。離婚が成立して直ぐに他の女をあてがってきた母も許せなかった。そして一番許せなかったのは、マリアが離婚に同意した事だった。
マリアの父シュタール伯爵からもマリアとの結婚を諌められ、マリアにとってこの結婚は迷惑以外何物でもないと態度で示された様に思っていたからだ。
『カルバンでは無く、少しでも自分を見て欲しい。』そう思う事がそんなに悪い事なのだろうか?
どす黒い感情にのまれていたクロードはマリアの胸元の赤い痣に激昂して一階の食堂で押し倒してマリアの体だけでも奪おうとした。
どれほどマリアに焦がれていたのかを知って欲しくて、触れたくて、一つになりたくて。
想いが暴走した。
それにしても。
あの腹黒の団長との事で勘違いしていたとは思いもよらなかったが、誤解が解けた時のマリアの表情は忘れられない。
嫉妬してくれてたなんて、可愛いマリア。
マリアからのおねだりはことのほかクロードの沈んでいた感情を浮き上がらせる。
もっと甘く、もっと気持ちよく、マリアを自分で満たしたい欲求が膨れ上がる。
クロードのかた手はユックリとだが確実にヒップラインを撫でて、マリアの気持ちを高める。
もう一方の手はマリアの胸をユックリと揉み出す。
想像以上の柔らかさだった。
こんなにも柔らかいとは、クロードは何度も何度もマリアの胸を片手で堪能する。
そのままクロードの唇はマリアの首筋を舐めた。
「しょっぱくて美味しい」
ピチャピチャと何度も首筋を舐める。
『しょっぱい?』
しょっぱいってどう言う事?
・・・・汗をかいて・・・お風呂に入っていない。
・・・まずい!
・・・体が臭い!
・・・クロード!舐めないで!
辞めて!
「クッ、クロード!離れて!近寄らないで!」
突然!マリアが豹変した事にクロードは呆然とした。
子供の様な笑顔でマリアを見つめるクロード。マリアはクロードがこんなふうに笑うんだと少し可笑しくなった。
マリアの知っている無口でいつも眉間に皺を寄せているクロードからだいぶかけ離れていたから、おかしかった。
「子供みたい」
本当に子供の様なクロード、自然とマリアはクスリと笑った。
「そこまで子供では無いよマリア」
そんなマリアの子供発言にクロード少しだけムッとするが、マリアの屈託なのい笑顔にほだされて益々、駄々っ子の様になる。
マリアの前ではもう自分自身を繕う気になれず。子供っぽさに少しだけ自覚していたクロードは耳を真っ赤にするしかなかった。
『これが本来のクロードなのね』と思うと。クロードが可愛くて、愛おしくてどうしようもない。
可愛さ余って、イタズラをしたくなる。
「ほらそんなとこよクロード、ホントお子ちゃまみたい。」
目元も赤いわよと茶化す。
「うるさいマリア、子供がこんな事する訳無いだろ?」と言って意趣返しにマリアの唇を吸い深く舌を絡ませる。
「んっ・・・んんッ」
最初は驚いたマリアはクロードの舌に快感を拾うとうっとりと潤んだ瞳を閉じた。
「ハァ・・・」
うっとりとクロードとの口付けの余韻に浸る。
この口付けは好き。
マリアはクロードの看病の時にしていた口付けを思い出した。
舌を絡ませる時、ザラつくクロードの舌がマリアの舌と擦れて新たな刺激がマリアを官能を刺激する。
はぁぁ・・・気持ち良い。
もっとちょうだいクロード!気持ちいいの。
気持ちがいいのはやめたく無い、むしろもっと気持ちが良くなる様に角度を変えて、強く弱くクロードの唇を貪った。
もしかしたら今以上の快感が得られるかも知れないと思ってクロードの背中に手を回す。そして、クロードが与えてくれる快感を求める様にマリアは舌でクロード舌を刺激する。
「気持ち・・いい」
口から溢れる吐息。
クロードの唾液を嚥下するとマリア瞳もトロンとしてクロードを見つめる。
「もっと、気持ちいい事しよう?マリア」
自然とクロードの口から想いが溢れた。
「気持ちいい事?うんクロード、気持ちいい事しよう」
朦朧としているマリアはクロードの言葉に頷く。
理性が溶け出して、考えが上手くまとまらない。
このままクロードに身を任せて気持ち良くなりたい。
マリアの言葉と同時にクロードの体はマリアの上にのしかかった。
クロードがのしかかる気持ちいい圧力にクロードの背中に腕を回してクロードのシャツを握る。
マリアの仕草にクロードは堪らないというふうに目を細める。
「マリア?そんなに煽らないでくれる?大事にしたいのにマリアを乱暴に扱ってしまいそうだよ」
愛しくてマリアの鼻先にキスをしようとしたがマリアの唇がクロードの唇を奪った。
クロードはそのままユックリと優しく、深く、マリアの舌を絡めながら、今までの想いをマリアに移す様に。
マリアからのキスはクロードに幸福をもたらす。
クロードは夢の様だと感じていた。
クロードは当事者の自分を抜きに離婚をさせた父が許せなかった。離婚が成立して直ぐに他の女をあてがってきた母も許せなかった。そして一番許せなかったのは、マリアが離婚に同意した事だった。
マリアの父シュタール伯爵からもマリアとの結婚を諌められ、マリアにとってこの結婚は迷惑以外何物でもないと態度で示された様に思っていたからだ。
『カルバンでは無く、少しでも自分を見て欲しい。』そう思う事がそんなに悪い事なのだろうか?
どす黒い感情にのまれていたクロードはマリアの胸元の赤い痣に激昂して一階の食堂で押し倒してマリアの体だけでも奪おうとした。
どれほどマリアに焦がれていたのかを知って欲しくて、触れたくて、一つになりたくて。
想いが暴走した。
それにしても。
あの腹黒の団長との事で勘違いしていたとは思いもよらなかったが、誤解が解けた時のマリアの表情は忘れられない。
嫉妬してくれてたなんて、可愛いマリア。
マリアからのおねだりはことのほかクロードの沈んでいた感情を浮き上がらせる。
もっと甘く、もっと気持ちよく、マリアを自分で満たしたい欲求が膨れ上がる。
クロードのかた手はユックリとだが確実にヒップラインを撫でて、マリアの気持ちを高める。
もう一方の手はマリアの胸をユックリと揉み出す。
想像以上の柔らかさだった。
こんなにも柔らかいとは、クロードは何度も何度もマリアの胸を片手で堪能する。
そのままクロードの唇はマリアの首筋を舐めた。
「しょっぱくて美味しい」
ピチャピチャと何度も首筋を舐める。
『しょっぱい?』
しょっぱいってどう言う事?
・・・・汗をかいて・・・お風呂に入っていない。
・・・まずい!
・・・体が臭い!
・・・クロード!舐めないで!
辞めて!
「クッ、クロード!離れて!近寄らないで!」
突然!マリアが豹変した事にクロードは呆然とした。
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