227 / 325
第6章 エイゼル市に響くウェディングベル
第6章第039話 新年めでたいですねほんと色々と
しおりを挟む
第6章第039話 新年めでたいですねほんと色々と
・Side:ツキシマ・レイコ
今日は日本で言うところの大晦日。私がこちらの世界に転生して…再生されて、二度目の新年を迎えようとしております。
毎度大晦日には、ファルリード亭は深夜まで営業しております。食堂がフードコートとして拡充されたのもありますが、今年はさらに繁盛しています。
限定の試験メニュー、"すき焼き"も好評です。っても、材料を各卓で鍋に…ではなく、出来上がったものを出す形になります。この辺将来的にはお鍋と一緒に各卓で作って貰う形式にする予定です。
限定な理由は砂糖ですね。蜂蜜や果実で使用量は減らしていますが、甘辛いすき焼きタレには必要ですから、日常に出すにはコストが嵩みます。卵は解いた物を出すことになります。まぁ一個の大きさがダチョウクラスですから致し方なし。
ボア肉、ネギっぽい野菜、豆腐、葉物と、けっこう豪華ですよ。私としては、さらにご飯が欲しいところですが…さすがに家で食べる分の在庫すら心許ないので… 来年こそは!
鍋が見送られたのは、"見た目質素すぎる"からですね。へたするとお湯で煮ているだけに見えますから。まぁこの辺はお試しメニューとしてから浸透させていくことになるでしょう。
さて。いつもは王都に詰めているタロウさんのご両親のケーンさんとリマさんが年末年始のお泊まりに来ていまして。宿泊はファルリード亭ではなくアイリさん家の客室を用意しておりますが。私とマーリアちゃんとアライさんがファルリード亭の方を手伝うと言うことで、ではお風呂と食事はそちらでと言うことで、皆さんで来ております。
「王都の家の方にも風呂は付けたが。でかいお風呂ってのもまた格別だな。是非王都にも銭湯の支店を出して欲しいもんだ」
お湯を沸かすのはマナ板で簡単にできますし、手押しポンプもそこそこ出回り始めましたので。浴槽と給排水さえ出来ればお風呂は設置できるようになりました。貴族街や比較的裕福なところでは浴室建築が増えていますし。庶民でも六六とかでお金を出し合って風呂桶を買ったりしているようです。風呂桶なら樽の延長ですしね。
そのうち水不足になるのでは?とは思いましたが。王都を通りエイゼル市に流れ込むカラスウ河以外にも、周囲の山から流れてくる小川や井戸水など、水事情は結構潤沢な地域です。アイズン伯爵の施策で灌漑用水路もガンガン掘っていますしね。人口の増加に合わせて、王都とエイゼル市周辺の農作地や水道も拡張され続けているそうです。
真冬のお風呂というご馳走の後は、個室で一家水入らずで御会食。こちらもすき焼きですが、こちらは部屋で具を鍋に並べて作っていきます。
アイリさんは家の方で試したときに手順は習得しています。まず脂身を焼いて、肉を並べてタレを足して。具材を並べて煮えるのを待ちます。
「こうやって家族で食卓に着くのは久しぶりだな、タロウ」
「アイリさんがお嫁に来てくれて。なんか食事も華やかよね」
お嫁さんと一緒に両親と会食と言うことで、なんかタロウさんの方が照れくさそうですね。アイリさんは姉さん女房発揮して、タロウさんに色々鍋の指示をしています。
すき焼きや鍋は家族でつつくには最適の料理です。
「肉への火の通り方を自分で決められるのはいいな。堅くなるギリギリを見極められる」
「お野菜も美味しいけど。この豆腐ってのも面白いわね。本当に豆から出来ているの?これ」
概ね好評でなによりです。
生卵はまだ解禁とはならないところが残念ですが、産みたての玉子をすぐ洗浄消毒するという方向で研究中です。石けんに使ったソーダがここでも使えそうです。
アイリさんは、肉、野菜、豆腐とルーチンで食べることを覚えました。お昼もきちんと食べているはずなのに健啖ですね。
まぁ普段はダイエットの為に節制していますので。大晦日くらいわね。
…と思ったら。
貴族街の教会の鐘が聞こえたころ、アイリさんが気持ち悪くなったのかお手洗いに駆け込みました。
その様子に察するところがあったのか、リマさんが付いていきます。ん?お手洗い脇でなんか話していますね。
…なんか様子が変ですが。戻ってきたアイリさんが爆弾発言!
「レイコちゃん…どうも出来ちゃったみたい。…赤ちゃん」
「「「「え~~~~っ!!!」」」」
衝撃の報告ですっ!。 …タロウさんまで一緒になって驚いていますけど、おいっ!
「おめでとうございます!アイリさんっ! うわ~楽しみですね」
「アイリさんおめでとう! きっとかわいい赤ちゃんなんだろうな」
皆がお祝いを言う中。ん? なんか気まずそうですねミオンさん。
「実は…わたしもね… 多分三ヶ月ちょっと」
「「「「え~~~~っ!」」」」
おおっとここにきてダブルでおめでたですか?
…カヤンさんは驚いていません。うん、これが普通でしょう。あれ? モーラちゃんも落ち着いていますね。
「カヤンさんとモーラちゃんは知ってたの?」
「うん。まぁ大げさにしたくないって黙ってたんだけど」
そう言えば、今日はモーラちゃんがいつもよりミオンさんに纏わり付いていると思ったら。そういうことでしたか。
「よーしっ! おじいちゃん頑張っちゃうぞっ! 義娘とお世話になっているファルリード亭女将の懐妊祝いだ! 今ここに居るお客達の勘定は全部私が持つっ! あと、酒も追加で配ってくれ!」
「「「おおおっ!」」」
ケーンさんがまたもや大盤振る舞いです。
食堂もでかくなっていますし、ファルリード亭も安い方じゃないですし、皆さん年越しの宴会の最中ですから。驕るにしても総額けっこう凄いことになりますよ? あ、はい、問題なしですか。流石大商会の次期会頭です。
居合わせた客達が、次々に祝いの杯を上げてくれますが。祝わられたアイリさんは真っ赤になっています。タロウさんも縮こまってますね。…ちょっとデリカシー無かったかな?ケーンさん。
反面ミオンさんは肝っ玉ですね、平然としています。流石にミオンさんに酒をすすめる人はいませんが、逆にミオンさんが小さめの樽持って注いで回っています。モーラちゃんとアライさんも給仕で忙しくなりました。私も手伝いに出ますか。
「なになに? なんか盛り上がっているねっ! って、え~っ!アイリおめでとうっ!」
エカテリンさんが護衛の交代にやってきました。といっても、これから正月明けまで私達の家で一緒に過ごすみたいな感じですけどね。なんか同僚からは、新年のシフトをエカテリンさんが肩代わりしてくれることに感謝されているそうです。
さらに! エカテリンさんからも衝撃の報告がありました。
「今朝くらいに連絡が来たんだけどね。カステラード軍相夫人アーメリア様ご懐妊。さらに、ユルガルム辺境候嫡男ウードゥルが夫人ターナンシュ様、第二子ご懐妊。これは新年早々、慶事が続くねぇ」
これはまたあちこちからおめでたい話が舞い込んできますね。
ファルリード亭で食事していた人からもさらに歓声が上がります。
「第二王子妃様と、アイズン伯爵の娘様が二人目をご懐妊か! こりゃめでたいなっ!」
「乾杯だっ!乾杯っ!」
カステラード殿下には最初のお子様。ターナンシュ様には、シュバール様に次いで二人目。
…これはまた秋に、アイズン伯爵を護衛してユルガルム領行きですかね?
-------------------------------------------------------------------------------
これにて6章終わりです。
劇中では2年経ちました。キャラが時間経過で変化していくって、いろいろ難しいですね。
・Side:ツキシマ・レイコ
今日は日本で言うところの大晦日。私がこちらの世界に転生して…再生されて、二度目の新年を迎えようとしております。
毎度大晦日には、ファルリード亭は深夜まで営業しております。食堂がフードコートとして拡充されたのもありますが、今年はさらに繁盛しています。
限定の試験メニュー、"すき焼き"も好評です。っても、材料を各卓で鍋に…ではなく、出来上がったものを出す形になります。この辺将来的にはお鍋と一緒に各卓で作って貰う形式にする予定です。
限定な理由は砂糖ですね。蜂蜜や果実で使用量は減らしていますが、甘辛いすき焼きタレには必要ですから、日常に出すにはコストが嵩みます。卵は解いた物を出すことになります。まぁ一個の大きさがダチョウクラスですから致し方なし。
ボア肉、ネギっぽい野菜、豆腐、葉物と、けっこう豪華ですよ。私としては、さらにご飯が欲しいところですが…さすがに家で食べる分の在庫すら心許ないので… 来年こそは!
鍋が見送られたのは、"見た目質素すぎる"からですね。へたするとお湯で煮ているだけに見えますから。まぁこの辺はお試しメニューとしてから浸透させていくことになるでしょう。
さて。いつもは王都に詰めているタロウさんのご両親のケーンさんとリマさんが年末年始のお泊まりに来ていまして。宿泊はファルリード亭ではなくアイリさん家の客室を用意しておりますが。私とマーリアちゃんとアライさんがファルリード亭の方を手伝うと言うことで、ではお風呂と食事はそちらでと言うことで、皆さんで来ております。
「王都の家の方にも風呂は付けたが。でかいお風呂ってのもまた格別だな。是非王都にも銭湯の支店を出して欲しいもんだ」
お湯を沸かすのはマナ板で簡単にできますし、手押しポンプもそこそこ出回り始めましたので。浴槽と給排水さえ出来ればお風呂は設置できるようになりました。貴族街や比較的裕福なところでは浴室建築が増えていますし。庶民でも六六とかでお金を出し合って風呂桶を買ったりしているようです。風呂桶なら樽の延長ですしね。
そのうち水不足になるのでは?とは思いましたが。王都を通りエイゼル市に流れ込むカラスウ河以外にも、周囲の山から流れてくる小川や井戸水など、水事情は結構潤沢な地域です。アイズン伯爵の施策で灌漑用水路もガンガン掘っていますしね。人口の増加に合わせて、王都とエイゼル市周辺の農作地や水道も拡張され続けているそうです。
真冬のお風呂というご馳走の後は、個室で一家水入らずで御会食。こちらもすき焼きですが、こちらは部屋で具を鍋に並べて作っていきます。
アイリさんは家の方で試したときに手順は習得しています。まず脂身を焼いて、肉を並べてタレを足して。具材を並べて煮えるのを待ちます。
「こうやって家族で食卓に着くのは久しぶりだな、タロウ」
「アイリさんがお嫁に来てくれて。なんか食事も華やかよね」
お嫁さんと一緒に両親と会食と言うことで、なんかタロウさんの方が照れくさそうですね。アイリさんは姉さん女房発揮して、タロウさんに色々鍋の指示をしています。
すき焼きや鍋は家族でつつくには最適の料理です。
「肉への火の通り方を自分で決められるのはいいな。堅くなるギリギリを見極められる」
「お野菜も美味しいけど。この豆腐ってのも面白いわね。本当に豆から出来ているの?これ」
概ね好評でなによりです。
生卵はまだ解禁とはならないところが残念ですが、産みたての玉子をすぐ洗浄消毒するという方向で研究中です。石けんに使ったソーダがここでも使えそうです。
アイリさんは、肉、野菜、豆腐とルーチンで食べることを覚えました。お昼もきちんと食べているはずなのに健啖ですね。
まぁ普段はダイエットの為に節制していますので。大晦日くらいわね。
…と思ったら。
貴族街の教会の鐘が聞こえたころ、アイリさんが気持ち悪くなったのかお手洗いに駆け込みました。
その様子に察するところがあったのか、リマさんが付いていきます。ん?お手洗い脇でなんか話していますね。
…なんか様子が変ですが。戻ってきたアイリさんが爆弾発言!
「レイコちゃん…どうも出来ちゃったみたい。…赤ちゃん」
「「「「え~~~~っ!!!」」」」
衝撃の報告ですっ!。 …タロウさんまで一緒になって驚いていますけど、おいっ!
「おめでとうございます!アイリさんっ! うわ~楽しみですね」
「アイリさんおめでとう! きっとかわいい赤ちゃんなんだろうな」
皆がお祝いを言う中。ん? なんか気まずそうですねミオンさん。
「実は…わたしもね… 多分三ヶ月ちょっと」
「「「「え~~~~っ!」」」」
おおっとここにきてダブルでおめでたですか?
…カヤンさんは驚いていません。うん、これが普通でしょう。あれ? モーラちゃんも落ち着いていますね。
「カヤンさんとモーラちゃんは知ってたの?」
「うん。まぁ大げさにしたくないって黙ってたんだけど」
そう言えば、今日はモーラちゃんがいつもよりミオンさんに纏わり付いていると思ったら。そういうことでしたか。
「よーしっ! おじいちゃん頑張っちゃうぞっ! 義娘とお世話になっているファルリード亭女将の懐妊祝いだ! 今ここに居るお客達の勘定は全部私が持つっ! あと、酒も追加で配ってくれ!」
「「「おおおっ!」」」
ケーンさんがまたもや大盤振る舞いです。
食堂もでかくなっていますし、ファルリード亭も安い方じゃないですし、皆さん年越しの宴会の最中ですから。驕るにしても総額けっこう凄いことになりますよ? あ、はい、問題なしですか。流石大商会の次期会頭です。
居合わせた客達が、次々に祝いの杯を上げてくれますが。祝わられたアイリさんは真っ赤になっています。タロウさんも縮こまってますね。…ちょっとデリカシー無かったかな?ケーンさん。
反面ミオンさんは肝っ玉ですね、平然としています。流石にミオンさんに酒をすすめる人はいませんが、逆にミオンさんが小さめの樽持って注いで回っています。モーラちゃんとアライさんも給仕で忙しくなりました。私も手伝いに出ますか。
「なになに? なんか盛り上がっているねっ! って、え~っ!アイリおめでとうっ!」
エカテリンさんが護衛の交代にやってきました。といっても、これから正月明けまで私達の家で一緒に過ごすみたいな感じですけどね。なんか同僚からは、新年のシフトをエカテリンさんが肩代わりしてくれることに感謝されているそうです。
さらに! エカテリンさんからも衝撃の報告がありました。
「今朝くらいに連絡が来たんだけどね。カステラード軍相夫人アーメリア様ご懐妊。さらに、ユルガルム辺境候嫡男ウードゥルが夫人ターナンシュ様、第二子ご懐妊。これは新年早々、慶事が続くねぇ」
これはまたあちこちからおめでたい話が舞い込んできますね。
ファルリード亭で食事していた人からもさらに歓声が上がります。
「第二王子妃様と、アイズン伯爵の娘様が二人目をご懐妊か! こりゃめでたいなっ!」
「乾杯だっ!乾杯っ!」
カステラード殿下には最初のお子様。ターナンシュ様には、シュバール様に次いで二人目。
…これはまた秋に、アイズン伯爵を護衛してユルガルム領行きですかね?
-------------------------------------------------------------------------------
これにて6章終わりです。
劇中では2年経ちました。キャラが時間経過で変化していくって、いろいろ難しいですね。
0
お気に入りに追加
33
あなたにおすすめの小説
【完結】公女が死んだ、その後のこと
杜野秋人
恋愛
【第17回恋愛小説大賞 奨励賞受賞しました!】
「お母様……」
冷たく薄暗く、不潔で不快な地下の罪人牢で、彼女は独り、亡き母に語りかける。その掌の中には、ひと粒の小さな白い錠剤。
古ぼけた簡易寝台に座り、彼女はそのままゆっくりと、覚悟を決めたように横たわる。
「言いつけを、守ります」
最期にそう呟いて、彼女は震える手で錠剤を口に含み、そのまま飲み下した。
こうして、第二王子ボアネルジェスの婚約者でありカストリア公爵家の次期女公爵でもある公女オフィーリアは、獄中にて自ら命を断った。
そして彼女の死後、その影響はマケダニア王国の王宮内外の至るところで噴出した。
「ええい、公務が回らん!オフィーリアは何をやっている!?」
「殿下は何を仰せか!すでに公女は儚くなられたでしょうが!」
「くっ……、な、ならば蘇生させ」
「あれから何日経つとお思いで!?お気は確かか!」
「何故だ!何故この私が裁かれねばならん!」
「そうよ!お父様も私も何も悪くないわ!悪いのは全部お義姉さまよ!」
「…………申し開きがあるのなら、今ここではなく取り調べと裁判の場で存分に申すがよいわ。⸺連れて行け」
「まっ、待て!話を」
「嫌ぁ〜!」
「今さら何しに戻ってきたかね先々代様。わしらはもう、公女さま以外にお仕えする気も従う気もないんじゃがな?」
「なっ……貴様!領主たる儂の言うことが聞けんと」
「領主だったのは亡くなった女公さまとその娘の公女さまじゃ。あの方らはあんたと違って、わしら領民を第一に考えて下さった。あんたと違ってな!」
「くっ……!」
「なっ、譲位せよだと!?」
「本国の決定にございます。これ以上の混迷は連邦友邦にまで悪影響を与えかねないと。⸺潔く観念なさいませ。さあ、ご署名を」
「おのれ、謀りおったか!」
「…………父上が悪いのですよ。あの時止めてさえいれば、彼女は死なずに済んだのに」
◆人が亡くなる描写、及びベッドシーンがあるのでR15で。生々しい表現は避けています。
◆公女が亡くなってからが本番。なので最初の方、恋愛要素はほぼありません。最後はちゃんとジャンル:恋愛です。
◆ドアマットヒロインを書こうとしたはずが。どうしてこうなった?
◆作中の演出として自死のシーンがありますが、決して推奨し助長するものではありません。早まっちゃう前に然るべき窓口に一言相談を。
◆作者の作品は特に断りなき場合、基本的に同一の世界観に基づいています。が、他作品とリンクする予定は特にありません。本作単品でお楽しみ頂けます。
◆この作品は小説家になろうでも公開します。
◆24/2/17、HOTランキング女性向け1位!?1位は初ですありがとうございます!
前回は断頭台で首を落とされましたが、今回はお父様と協力して貴方達を断頭台に招待します。
夢見 歩
ファンタジー
長年、義母と義弟に虐げられた末に無実の罪で断頭台に立たされたステラ。
陛下は父親に「同じ子を持つ親としての最後の温情だ」と断頭台の刃を落とす合図を出すように命令を下した。
「お父様!助けてください!
私は決してネヴィルの名に恥じるような事はしておりません!
お父様ッ!!!!!」
ステラが断頭台の上でいくら泣き叫び、手を必死で伸ばしながら助けを求めても父親がステラを見ることは無かった。
ステラは断頭台の窪みに首を押さえつけられ、ステラの父親の上げた手が勢いよく振り下ろされると同時に頭上から鋭い刃によって首がはねられた。
しかし死んだはずのステラが目を開けると十歳まで時間が巻き戻っていて…?
娘と父親による人生のやり直しという名の復讐劇が今ここに始まる。
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
全力で執筆中です!お気に入り登録して頂けるとやる気に繋がりますのでぜひよろしくお願いします( * ॑꒳ ॑*)
婚約者すらいない私に、離縁状が届いたのですが・・・・・・。
夢草 蝶
恋愛
侯爵家の末姫で、人付き合いが好きではないシェーラは、邸の敷地から出ることなく過ごしていた。
そのため、当然婚約者もいない。
なのにある日、何故かシェーラ宛に離縁状が届く。
差出人の名前に覚えのなかったシェーラは、間違いだろうとその離縁状を燃やしてしまう。
すると後日、見知らぬ男が怒りの形相で邸に押し掛けてきて──?
妹に出ていけと言われたので守護霊を全員引き連れて出ていきます
兎屋亀吉
恋愛
ヨナーク伯爵家の令嬢アリシアは幼い頃に顔に大怪我を負ってから、霊を視認し使役する能力を身に着けていた。顔の傷によって政略結婚の駒としては使えなくなってしまったアリシアは当然のように冷遇されたが、アリシアを守る守護霊の力によって生活はどんどん豊かになっていった。しかしそんなある日、アリシアの父アビゲイルが亡くなる。次に伯爵家当主となったのはアリシアの妹ミーシャのところに婿入りしていたケインという男。ミーシャとケインはアリシアのことを邪魔に思っており、アリシアは着の身着のままの状態で伯爵家から放り出されてしまう。そこからヨナーク伯爵家の没落が始まった。
記憶がないので離縁します。今更謝られても困りますからね。
せいめ
恋愛
メイドにいじめられ、頭をぶつけた私は、前世の記憶を思い出す。前世では兄2人と取っ組み合いの喧嘩をするくらい気の強かった私が、メイドにいじめられているなんて…。どれ、やり返してやるか!まずは邸の使用人を教育しよう。その後は、顔も知らない旦那様と離婚して、平民として自由に生きていこう。
頭をぶつけて現世記憶を失ったけど、前世の記憶で逞しく生きて行く、侯爵夫人のお話。
ご都合主義です。誤字脱字お許しください。
5年も苦しんだのだから、もうスッキリ幸せになってもいいですよね?
gacchi
恋愛
13歳の学園入学時から5年、第一王子と婚約しているミレーヌは王子妃教育に疲れていた。好きでもない王子のために苦労する意味ってあるんでしょうか。
そんなミレーヌに王子は新しい恋人を連れて
「婚約解消してくれる?優しいミレーヌなら許してくれるよね?」
もう私、こんな婚約者忘れてスッキリ幸せになってもいいですよね?
3/5 1章完結しました。おまけの後、2章になります。
4/4 完結しました。奨励賞受賞ありがとうございました。
1章が書籍になりました。
夫から国外追放を言い渡されました
杉本凪咲
恋愛
夫は冷淡に私を国外追放に処した。
どうやら、私が使用人をいじめたことが原因らしい。
抵抗虚しく兵士によって連れていかれてしまう私。
そんな私に、被害者である使用人は笑いかけていた……
婚約者に毒を飲まされた私から【毒を分解しました】と聞こえてきました。え?
こん
恋愛
成人パーティーに参加した私は言われのない罪で婚約者に問い詰められ、遂には毒殺をしようとしたと疑われる。
「あくまでシラを切るつもりだな。だが、これもお前がこれを飲めばわかる話だ。これを飲め!」
そう言って婚約者は毒の入ったグラスを渡す。渡された私は躊躇なくグラスを一気に煽る。味は普通だ。しかし、飲んでから30秒経ったあたりで苦しくなり初め、もう無理かも知れないと思った時だった。
【毒を検知しました】
「え?」
私から感情のない声がし、しまいには毒を分解してしまった。私が驚いている所に友達の魔法使いが駆けつける。
※なろう様で掲載した作品を少し変えたものです
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる