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第5章 クラーレスカ正教国の聖女
第5章第036話 大脱出?
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第5章第036話 大脱出?
・Side:ツキシマ・レイコ
教都に着いて、絡んできた赤い鎧の人を排除したら、座敷牢に入れられた一行です。
牢屋というよりは、貴族用貴賓室の入り口を厳重にした感じですが。まさに座敷牢です。
部屋はそこそこ立派ですし、あまりにスムーズに案内されたので、無抵抗でした。まぁ、出ようと思ったら、いつでも破壊できますので慌てなかったというのもありますが。
ベットは一人一つずつありますが。トゥーラさんとアライさんはセレブロさんにべったりです。マットの上にベットから毛布を持ってきてセレブロさんの寝床とし、自分たちもご相伴にあずかっています。あとで私も混ざりたいです。
「リシャーフさん、丁重にって言葉は、正教国では厳重にとか慎重にという意味でも持っているとかですか? さっきからこんな感じなんですけど」
「そんなことは無い…はずですが…」
リシャーフさんまで一緒に放り込まれるという時点で、なにかしら連絡の不備がとか現場の暴走かって考えられますけど。
まぁここでじっとしているのも何ですから脱出を考えたいところ。壁を割るのは簡単ですが、闇雲に飛び出したところでどこへ行ったら良いか…。
「…まずはアインコール殿下達と合流ですかね?」
アイズン伯爵やネタリア外相も来られているとか。だったら、ダンテ隊長にエカテリンさんもいるでしょう。
「迎賓館の場所は分りますが。そこに確実に居られるのかどうかはなんとも…」
まさか向こうまで座敷牢ってことはないですよね? 変なところ壊して巻き込まれたでは謝礼になりませんので。やっぱレッドさんに探索をお願いしましょう。
高い位置に人が出られないような窓がありますので。リシャーフさんにお願いしてレッドさんをそこから出して貰います。
ひとっ飛びしてもらい、探知でアインコール殿下やアイズン伯爵の場所を探してもらいましょう。
レッドさんは自力で離陸が出来ますが、ここからはバサバサと飛び立つ音だけ聞こえます。
しばらくすると、レッドさんが窓からスーッと入ってきました。私の胸にダイレクト着地です。同時に、教会の敷地のマップが頭の中に入ってきました。
アインコール殿下らが見つかりました。ここから五十メートルくらいの処ですね。やはりダンテ隊長とエカテリンさんもいますよ。こことは違って普通の部屋で、一応歓待されているようですね。
「アインコール殿下らの場所が分りましたけど。すぐに出ましょうか? 向こうも今夜は動きはなさそうですが」
外は夕方をすぎて暗くなり始めています。
「…ここで一泊しますか? 動くのは明日の朝にでも」
ただ。アインコール殿下のところにはレッドさんに行ってもらいましょう。歓待っぽくいろいろ食事が運び込まれているようですが、皆さん口を付けていないようなんですよね。万能毒味役レッドさんを先にデリバリーです。
一応こちらにもまともな食事は出されましたけど。信用できないので、手持ちの食料で済ませました。
まぁセレブロさん中心に素敵な寝床も出来たようなので、一晩ぐっすりと休みましょう。…アライさんも同衾しました。モフモフですね、この子も。
…トゥーラさんがタルーサさんに寝床から剥がされてきました。一応護衛ですからね。交代で不寝番だそうです。
さて朝です。
昨晩夕食に手を付けなかったせいか、朝食は出てきませんね。まぁ、どのみち食べませんけど。
朝も手持ちの糧食で済ませて。では行きますか。
向こう側から閂がかかった扉ですが。閂の大体の位置は覚えていますので、扉の裏がからドコンッ!と蹴ります。一発で折れましたね。
『すごいすごい』
アライさんがヒャーヒャーと喜んでいます。
「な…何事だっ!!」
詰めていた衛兵が慌ててやって来ます。私達が牢破りしたことはすぐに分ったようですが…
「我々はネイルコード国王太子のところに向かう。巫女様はネイルコード国在留大使であるし、こちらはエルセニム国王女だ。もし剣を向けるというのなら、聖騎士団団長として貴様らを処断せねばならんが。どうする?」
リシャーフさんが、胸元のゴルゲットを掲げつつ詰め寄ります。流石お膝元、名乗らなくてもすでにリシャーフさんの事は知っているようですね。
「あ…いえ、われわれはサラダーン祭司長から、聖女様ら一行は丁重にと言われて…ただもう一つ、昨日の北門の外で起きた騒動の原因となった者達を捕らえて牢に入れておけとも言われまして…」
「北門の騒動? アバババのこと?」
「北門から出てすぐのところで、丘が一つ吹き飛んだとか。教都全体に音が響きましたし、茸みたいな黒い雲が上っていきますし、街中が一時騒然としたのですが…ご存じないですか? あの…そこの黒髪の少女があれをされたのだと、赤竜騎士団らを捕縛して連れてきた者らが言っていたのですが… あの、その方が巫女様だというのはほんとうでしょうか?」
「「「「……」」」」
「丁重に扱え」+「騒動を起こした者を牢屋に」=座敷牢
…間違っていると断ずるには、臨機応変に対応したこの人達がかわいそうだと思ってしまいました。
「事情は理解しました。あなた達の責を問うことはありませんので、その命令を発した上司に、誰をどこに入れたのか、正確に報告してきなさい。今すぐっ!」
「はっ! はいぃぃっ!」
走っていく衛兵さん。
さて。衛兵さんを待っていてもしょうがないですし。特段他の兵が集まってくることもなく。アインコール殿下のおられる貴賓館まで来れました。
入り口で誰何されましたが。リシャーフさんの顔パスです。…それなのに座敷牢だったんですね?
さらに…銀髪紅眼、でかい狼、二足歩行するアライグマ、黒髪のガキが同行。通して良いんですか?
アインコール殿下のおられる部屋では、丁度朝食の最中でした。レッドさんが上座でドンですよ、ごめんなさいごめんなさい…
まぁ、レッドさんが毒味をしてくれるので、皆さん安心して召し上がれたそうです。毒味さえされれば、けっこう上質な朝食です。
「まさか皆さんが先に着かれているとは思いませんでした」
ともかく。アインコール殿下にご挨拶です。
「ははは。母上のあの帆船を借りたのだ。一隻で進めば相当に速いぞ、あの船は」
クイーン・ローザリンテ号ですか。高速帆船の名前は伊達ではないですね。
「レイコちゃん!マーリアちゃん!、問題無かった?」
エカテリンさんが抱きついてきます。
「ん~。トラブルはそこそこあったけど。まぁ無事につきました。あっと、こちらはアライさんです」
二足で立って、手を上げて挨拶するでかいアライグマ。
「キュルキュル」
「初めまして、だそうです」
「この子、お話が出来るの?」
アライさんについて簡単に説明します。動物では無く、アライグマ人と言っていいくらいの生き物で。私はこの子とその一族に大変期待しております。私がこの子の言葉を理解できることからも、おそらく赤竜神も彼女らのことを知ってます。
「ふむ。言葉で交流が出来る余地があるのなら、動物扱いするのは非礼という物だな。ネイルコード国王太子アインコールである。よろしく頼む」
握手を求める殿下! そんなに融通が利いていいんですか?
「キュルキュル アイーコル。キュキュウ キュルックル キュルキュル アライ キュルクー」
「アインコール殿下よろしく。私の名前はキュルックルだけど、みなはアライと呼んでくれます…って感じです。キュルックルって、私達が発音しても微妙に違うみたいで、暫定的にアライさんになりました」
「ふむ。アライ殿、またあなたの国についての話とかも聞かせて欲しい」
『よろこんで』
ネイルコード国とアライさんとのファーストコンタクトも無事終了。帰ってから色々忙しくなりそうです。
私達は朝食もまだです。私はともかく、アライさんはお腹が空いたみたいです。
幸い、アインコール殿下らに出された朝食は結構な量です。皆でご相伴にあずかりましょうかね。
・Side:ツキシマ・レイコ
教都に着いて、絡んできた赤い鎧の人を排除したら、座敷牢に入れられた一行です。
牢屋というよりは、貴族用貴賓室の入り口を厳重にした感じですが。まさに座敷牢です。
部屋はそこそこ立派ですし、あまりにスムーズに案内されたので、無抵抗でした。まぁ、出ようと思ったら、いつでも破壊できますので慌てなかったというのもありますが。
ベットは一人一つずつありますが。トゥーラさんとアライさんはセレブロさんにべったりです。マットの上にベットから毛布を持ってきてセレブロさんの寝床とし、自分たちもご相伴にあずかっています。あとで私も混ざりたいです。
「リシャーフさん、丁重にって言葉は、正教国では厳重にとか慎重にという意味でも持っているとかですか? さっきからこんな感じなんですけど」
「そんなことは無い…はずですが…」
リシャーフさんまで一緒に放り込まれるという時点で、なにかしら連絡の不備がとか現場の暴走かって考えられますけど。
まぁここでじっとしているのも何ですから脱出を考えたいところ。壁を割るのは簡単ですが、闇雲に飛び出したところでどこへ行ったら良いか…。
「…まずはアインコール殿下達と合流ですかね?」
アイズン伯爵やネタリア外相も来られているとか。だったら、ダンテ隊長にエカテリンさんもいるでしょう。
「迎賓館の場所は分りますが。そこに確実に居られるのかどうかはなんとも…」
まさか向こうまで座敷牢ってことはないですよね? 変なところ壊して巻き込まれたでは謝礼になりませんので。やっぱレッドさんに探索をお願いしましょう。
高い位置に人が出られないような窓がありますので。リシャーフさんにお願いしてレッドさんをそこから出して貰います。
ひとっ飛びしてもらい、探知でアインコール殿下やアイズン伯爵の場所を探してもらいましょう。
レッドさんは自力で離陸が出来ますが、ここからはバサバサと飛び立つ音だけ聞こえます。
しばらくすると、レッドさんが窓からスーッと入ってきました。私の胸にダイレクト着地です。同時に、教会の敷地のマップが頭の中に入ってきました。
アインコール殿下らが見つかりました。ここから五十メートルくらいの処ですね。やはりダンテ隊長とエカテリンさんもいますよ。こことは違って普通の部屋で、一応歓待されているようですね。
「アインコール殿下らの場所が分りましたけど。すぐに出ましょうか? 向こうも今夜は動きはなさそうですが」
外は夕方をすぎて暗くなり始めています。
「…ここで一泊しますか? 動くのは明日の朝にでも」
ただ。アインコール殿下のところにはレッドさんに行ってもらいましょう。歓待っぽくいろいろ食事が運び込まれているようですが、皆さん口を付けていないようなんですよね。万能毒味役レッドさんを先にデリバリーです。
一応こちらにもまともな食事は出されましたけど。信用できないので、手持ちの食料で済ませました。
まぁセレブロさん中心に素敵な寝床も出来たようなので、一晩ぐっすりと休みましょう。…アライさんも同衾しました。モフモフですね、この子も。
…トゥーラさんがタルーサさんに寝床から剥がされてきました。一応護衛ですからね。交代で不寝番だそうです。
さて朝です。
昨晩夕食に手を付けなかったせいか、朝食は出てきませんね。まぁ、どのみち食べませんけど。
朝も手持ちの糧食で済ませて。では行きますか。
向こう側から閂がかかった扉ですが。閂の大体の位置は覚えていますので、扉の裏がからドコンッ!と蹴ります。一発で折れましたね。
『すごいすごい』
アライさんがヒャーヒャーと喜んでいます。
「な…何事だっ!!」
詰めていた衛兵が慌ててやって来ます。私達が牢破りしたことはすぐに分ったようですが…
「我々はネイルコード国王太子のところに向かう。巫女様はネイルコード国在留大使であるし、こちらはエルセニム国王女だ。もし剣を向けるというのなら、聖騎士団団長として貴様らを処断せねばならんが。どうする?」
リシャーフさんが、胸元のゴルゲットを掲げつつ詰め寄ります。流石お膝元、名乗らなくてもすでにリシャーフさんの事は知っているようですね。
「あ…いえ、われわれはサラダーン祭司長から、聖女様ら一行は丁重にと言われて…ただもう一つ、昨日の北門の外で起きた騒動の原因となった者達を捕らえて牢に入れておけとも言われまして…」
「北門の騒動? アバババのこと?」
「北門から出てすぐのところで、丘が一つ吹き飛んだとか。教都全体に音が響きましたし、茸みたいな黒い雲が上っていきますし、街中が一時騒然としたのですが…ご存じないですか? あの…そこの黒髪の少女があれをされたのだと、赤竜騎士団らを捕縛して連れてきた者らが言っていたのですが… あの、その方が巫女様だというのはほんとうでしょうか?」
「「「「……」」」」
「丁重に扱え」+「騒動を起こした者を牢屋に」=座敷牢
…間違っていると断ずるには、臨機応変に対応したこの人達がかわいそうだと思ってしまいました。
「事情は理解しました。あなた達の責を問うことはありませんので、その命令を発した上司に、誰をどこに入れたのか、正確に報告してきなさい。今すぐっ!」
「はっ! はいぃぃっ!」
走っていく衛兵さん。
さて。衛兵さんを待っていてもしょうがないですし。特段他の兵が集まってくることもなく。アインコール殿下のおられる貴賓館まで来れました。
入り口で誰何されましたが。リシャーフさんの顔パスです。…それなのに座敷牢だったんですね?
さらに…銀髪紅眼、でかい狼、二足歩行するアライグマ、黒髪のガキが同行。通して良いんですか?
アインコール殿下のおられる部屋では、丁度朝食の最中でした。レッドさんが上座でドンですよ、ごめんなさいごめんなさい…
まぁ、レッドさんが毒味をしてくれるので、皆さん安心して召し上がれたそうです。毒味さえされれば、けっこう上質な朝食です。
「まさか皆さんが先に着かれているとは思いませんでした」
ともかく。アインコール殿下にご挨拶です。
「ははは。母上のあの帆船を借りたのだ。一隻で進めば相当に速いぞ、あの船は」
クイーン・ローザリンテ号ですか。高速帆船の名前は伊達ではないですね。
「レイコちゃん!マーリアちゃん!、問題無かった?」
エカテリンさんが抱きついてきます。
「ん~。トラブルはそこそこあったけど。まぁ無事につきました。あっと、こちらはアライさんです」
二足で立って、手を上げて挨拶するでかいアライグマ。
「キュルキュル」
「初めまして、だそうです」
「この子、お話が出来るの?」
アライさんについて簡単に説明します。動物では無く、アライグマ人と言っていいくらいの生き物で。私はこの子とその一族に大変期待しております。私がこの子の言葉を理解できることからも、おそらく赤竜神も彼女らのことを知ってます。
「ふむ。言葉で交流が出来る余地があるのなら、動物扱いするのは非礼という物だな。ネイルコード国王太子アインコールである。よろしく頼む」
握手を求める殿下! そんなに融通が利いていいんですか?
「キュルキュル アイーコル。キュキュウ キュルックル キュルキュル アライ キュルクー」
「アインコール殿下よろしく。私の名前はキュルックルだけど、みなはアライと呼んでくれます…って感じです。キュルックルって、私達が発音しても微妙に違うみたいで、暫定的にアライさんになりました」
「ふむ。アライ殿、またあなたの国についての話とかも聞かせて欲しい」
『よろこんで』
ネイルコード国とアライさんとのファーストコンタクトも無事終了。帰ってから色々忙しくなりそうです。
私達は朝食もまだです。私はともかく、アライさんはお腹が空いたみたいです。
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