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第3章 ダーコラ国国境紛争

第3章第008話 馬鹿が西からやってきた

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第3章第008話 馬鹿が西からやってきた

・Side:ツキシマ・レイコ

 「だから。ここに赤竜神の巫女様がおられるのは分っているんだ。さっさとここにお連れしろ! 私を誰だと思っている?!」

 …誰なんでしょう? 知らない人です。

 着ている物は…ザフロ祭司のものと意匠が似ているようですが、金糸による刺繍やら、指に填めた宝石やら、無駄にキラキラしています。それ以前に体型が…なんというか、恰幅が良いを越えてただ肥えてますね…
 この世界に来て、あまり極端に太っている人は見ませんでした。一番恰幅が良い人が、せいぜい王宮でお会いしたマラート内相でしたし。太れるほど食費に余裕があるというより、そこまで太れるほど動かないで済む人が居ないんでしょうね。…まぁ、体重に悩んでいる乙女は何人かいましたが。

 付き人らしい文官っぽい人と、これまた無駄にギラギラした鎧を着けた護衛らしき人が数人付いています。

 「なんだここは! こんなところで巫女様を働かせているのか! この不信心者共が!」

 こんなところってのも失礼だな。私が望んで働いてるんだよ。
 …もうすでに悪印象しかないですが。監督官さんに押しつけるのも気の毒です。

 「あなたは誰なんですか?」

 私に用があるとのことで、太った祭司の所に行って聞いてみた…のですが。

 「…なんだこの黒髪のガキは。私は崇高なるクラーレスカ正教国から遣わされた祭司長クエッタ・シクジリ様だぞ。さっさと巫女様をここへお呼びしろ」

 …シクジリ? 名前で吹きそうになるのを我慢します。流石に名前だけで吹くのは失礼でしょう。
 なんと。赤竜神の巫女に会いに来たのに、私については何も知らないようで。女性祭司の格好をした乙女とか想像していたんですかね? しかもここに連れてこいとな。
 馬鹿の暴言に、周囲の人たちの空気が張り詰めます。

 「あのー。こちらの方が多分お探しのレイコ様だと思いますが…」

 お付きの人が、馬鹿に耳打ちしています。訝しげな表情をするシクジッタさんですが。
 あ、レッドさんが私の背中に飛んできました。
 流石にレッドさんを見れば分るでしょう。…この人もやっと、私がその巫女だと理解したようですね。
 
 「こ…これは失礼いたしました。まさかあなた様が巫女様とはつゆ知らず… そのような粗末なお召し物で現れるとは、お人が悪い」

 慌てて取り繕ってます。まぁ確かに、作業用に汚れても良い服を着ていますが。

 「…で。この黒髪のガキの私に何のようですか、シクジッタさん?」

 「…クエッタ・シクジリです。ネイルコード王国で巫女様が不当な扱いを受けていると伺い、正教国クラーレスカにお招きすべく、お迎えに参上いたしました」

 「…別に私は不当な扱いなんかされていませんし、ネイルコード王国も気に入っていますので、間に合ってます。どうぞお引き取りを」

 何都合が良いこと言っているだろ?この馬鹿。

 「お待ちを! ダーコラ国からも、あなたの扱いについて告発を得ています。現に無理矢理働かされているではないですか? もし脅されているようなら、我々がお助けしますが?」

 「生きるための仕事を無理矢理って、それって聖職者が言っていいことなんですか? さっきまで私のことも分らなかったのに、なにを知った風なことを言ってるんですか? 黒髪のガキなんか連れていかなくても、崇高なる正教国様とやらは困らないでしょう?」

 自分の失言は無視しても、流石に拒絶されたのは理解したのか。薄い笑みを張り付かせていた馬鹿の顔に怒りが浮かぶ。

 「…いいからそのトカゲと一緒に来い。綺麗な服で飾って毎日美味い物が食えるくらいの生活はさせてやると言ってるんだ」

 「早速馬脚を現わしたって感じですけね。何度でも言いますが、私はこの国が好きです。あなたのような人がいる国は嫌いです。せめてボアくらいの頭があるのなら、そろそろ理解して下さいね、そこのボア並の腹をした人」

 ボア並と言うところで、周囲に笑いが起きる。…ちなみにボアの脂肪率は人間より少ないくらいですが、雑食で何でも食べるので、イメージは地球のそれと似たような物のようですね。

 「このクソガキが。優しい顔しておりばつけ上がりおって! おい護衛!そいつを馬車に押し込めろ」

 …短気ですねぇ。もう実力行使ですか。なんでまたこんなのを派遣したんでしょう?その正教国って。
 派手な鎧を着けた護衛が、私の肩を掴もうとしますが。うーん、この人が悪人かどうかはまだ分らないので。腕の骨にひび入れる程度で勘弁してあげましょうか。伸ばしてきた腕を裏拳ではじきます。

 パカンっ!

 「がぁ!」

 騎士が腕を押さえてうずくまりますが。
 パカン?えらく軽い音がしましたね、まるて空き缶叩いたような。張りぼてですか? そのフルアーマー。

 「貴様、逆らうか? ええい顔さえ綺麗なら問題ない。痛い目に遭わせて言うことを聞かせろ!」

 おっ? 顔は止めとけってか? なんかテンション上がってきましたね。
 もう一人の騎士が、にやりとしながら私のお腹を狙って殴ってきます。うん、こいつなら手加減は要らないですよね。
 流石に子供相手にそれはアウトです。向かってきた拳を、ドッチボールを受け止める感じでキャッチ! 反動で体が浮きますが、問題ありません。派手騎士が驚いているところを手首を掴んで、

 クギャッ

 っと。

 「グワァァッ!」

 手首を押さえて絶叫していますが。さらにその腹をねらってお返しです! さすがにそのまま殴ると、相手の内臓とかがシャレにならないので。鎧を掌底で押すように、ベコンと。ん? 鎧がベコン?
 派手騎士は吹き飛ばされて、乗ってきた馬車に激突しています。知ってます? 馬車って横からの衝撃にけっこう弱いんですよ。簡単に車軸が折れます。

 「きさま! 正教国に逆らうのか?」

 と、太った祭司が騒いでおります。何を今更… 従う気なんかさらさらありません。

 そこに、別の騎士が馬でやってきました。…その鎧はアイズン伯爵の護衛騎士の方ですね?

 「レイコ様! ご無事で…はあるようですが、なんかすでにいろいろあったようですね。」

 腕を押さえてうずくまっている騎士と、射軸の折れた馬車に突っ込んで悶絶している騎士を見て、駆けつけた騎士さんが嘆息しています。

 「貴族街に滞在していた正教国の祭司が、今朝方に街を出たという報告があったので、お知らせと状況確認を…と思っていたのですが。クエッタ様でしたっけ?なにかありましたか?」

 「何かでは無い! このガキが正教国の騎士に暴力を振るったのだ! 見れば分るであろう」

 「ガキですか…。アイズン伯爵が客人として遇しており、ネイルコード王国から大使として認められているレイコ様を、ガキですか? この国では、国から認められた大使は伯爵扱いだということはご存じですよね? レイコ様、この祭司の仰ることは事実で?」

 今更のように、太った祭司が焦り始めるが。吐いた唾は飲み込めないよ。

 「無理矢理連れて行こうとしたので抵抗したら、殴られそうになりまして。それで反撃を」

 「ほうほう。無理矢理ですか」

 ニヤニヤする騎士さんです。なんか楽しくなってきていません?

 「何を言う! 赤竜神様が使わされた巫女様と小竜様だぞ! 正教国で保護するのが道理であろう! それを貴様ら、こんなところで巫女様を働かせ寄って!」

 「…などと申しておりますが。レイコ様いかがで?」

 うーん、この騎士さんもなんかノリノリですな。どんだけ嫌われているんだ正教国。

 「私は、赤竜神には好きに過ごして良いといわれていますし。こんなところって、生きていくのに働くのは当たり前でしょ?」

 「…それがなぜ街道工事なんかを」

 今更ですか? 最初に確認すべき事じゃないですか?それ。

 「なんかって、街道は大事でしょ? 正教国では、麦やらお金やらは、祈れば湧いてくるのかもしれませんけど」

 「…案外、祈ったら湧いてくると思っているのかもしれませんな。ははは」

 労働は尊い。まぁ、自分で働きたくないと思っていても、これを真っ向から否定するような宗教なんて無いでしょう。悪い貴族とかなら言いそうですが…宗教関係者が貴族ごっこをするようになっているとか? やはり正教国はヤバい国ですね。

 「ここであったことと、あなたが発言したことなどは、詳細に調査して上に報告させて戴きます。おそらく後ほど、ネイルコード国名義で正教国の方にも抗議が行くとは思いますので、よろしくお願いいたします。では、これ以上醜態をさらす前に、退散されてはいかがですかな?」

 ぐぬぬ…という顔の太った祭司。しかし、権威も騎士も通じないとなれば、出来ることはないのだろう、退散を決めたようですが。しかし馬車は大破済みです。

 「おい。街に戻るから馬車を貸せ!」

 と、今度は監督官さんの方に食って掛かってます。

 「貴人用の馬車なんてここには無いですし。荷馬車での緊急輸送は、けが人などに限られるというのが規則です。けが人に備えて、用事も無いのに出すわけには行きません」

 「私は、正教国の祭司だぞ!」

 「でしたら、正教国の祭司のお力で、許可を貰ってからまた来て下さいな。領庁から指示があれば、それに従いましょう。今の私の権限では、それ以上はいかんとも」

 融通の利かない振りをする監督官さん。うーん、公務員の鏡ですな。
 まぁこれ以上監督官さんに矛先が向くのは避けたいかな。

 「なんならあなたもケガ人にしてあげましょうか?」

 と、凄んでみます。あれです、指の間でバチバチ放電です。脂汗だらだらと狼狽える太った祭司。

 「…なにを仰っているのですか?…正教国はあなたの敵ではありませんぞ!」

 「いえ、敵でしょ?。現に私の意思を無視して連れ去ろうとしたじゃないですか。監督官さん、子供の誘拐未遂って、この国でも犯罪ですよね?」

 「もちろんです。現行犯なら、衛兵以外でも捕縛が許されています。周囲に証人がいないと後でちょっと面倒ですが…ここなら証人には困らなそうですね」

 と見渡すと。周囲には人足の人が集まってきていました。

 「もちろんだぜ。嬢ちゃんか嫌がっているのも皆が聞いたしな。それを無理矢理連れ去ろうとしているのも、先に殴りかかったのも見ているぜ」

 太った祭司の残った護衛が剣に手をかけているが。張りぼて騎士如きでは、斧やらツルハシを抱えている筋肉隆々男達に囲まれてはそれ以上何も出来ない。
 この騎士も、教会の権威を笠に着て偉そうにするのが精一杯の程度なのだろう。それでもここで剣を抜いたら、ボコられるのは自分だというくらいは分るらしい。そういう力関係に敏感なのが、小物の特徴なのだ。

 「そう言えば、こいつが正教国の祭司だって証拠もまだ無いような。ここはもう、誘拐犯として処理した方が良いかもと思い始めました」

 すでに、致命的に私と敵対してしまっている。お付きの人が耳打ちすると、太った司祭もさすがに諦めたらしい。

 「さぁ、さっさと出発したほうが良いですよ。先日も近くで魔獣が出ていますしね。日が暮れる前にせめて次の村に着かないと、どうなるやら」

 とりつく島も無いと理解したのか。一行はエイゼル市方面へ歩きで去って行った。…もっとも、太った祭司はそうとうキツそうだが。

 …村の方に迷惑かかりそう…と思っていたら。護衛騎士の方が説明してくれました。
 あの太った祭司は、数日前にエイゼル市にいきなり海路で訪れて。貴族街の教会宿舎に宿泊しながら、中央通りのレストランを踏破する勢いで食べまくり、支払いに難癖を付け、私に合わせろと伯爵邸に押しかけ…ということを繰り返したそうで。
 私が単身こ工事現場に来ているというのをどっかで聞いたようで。エイゼル領の方で正教国への苦情をどう出すか?で奔走している間に、貴族街から勝手に出発してしまっていた…ということでした。

 まぁ。私に護衛が必要ないのは、皆よく知っていることですが。アイリさんにしても、護衛というよりは案内と事務折衝が主な役割になっていますし。エカテリンさんも、虫除けと言っては失礼だけど、伯爵領関係者が側に付いているということで。トラブルを未然に遠ざけるのがお役目です。

 騎士さん、監督官やら人足の人たちに話を聞いています。
 太った祭司達一行は、派手騎士たちが簡単な腕の手当だけを受けただけで歩き始めました。歩ける内は、けが人扱いしてもらえないようです。
 近くの村まで、五キロメートルくらい。あの体躯でたどり着けるかな?

 村の方には、騎士さんが手配してくれるそうですが。実はこの辺の展開を見越して、馬車は馬車でも護送馬車がこちらに向かっている途中だとか。村に着く前に、あれらは確保されるでしょうとのこと。
 騎士さんには、現場でやらかした証拠を集めろという指示がてでいるそうで。ほんと手際が良い人ばかりです。

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