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『平凡令嬢』の婚活終了
しおりを挟む───約1年後。王立学園卒業パーティー。
「……お前、『平凡令嬢』に今日のパーティーのパートナー申し込んで断られたんだって?」
「去年公爵令嬢にコテンパンにやられたのに懲りないなぁ。そんなに好きならもっとまともなアプローチをすれば良かったのに」
「……うるさい。卒業寸前になっても婚約者がいる様子がないから『もしかして』と思って誘ってみただけだよ。……最近は結構綺麗になってたし……」
男子生徒達が噂していると、入口から1組の男女が入って来た。彼らは何気なくその男女を見て、ギョッと驚く。
そして、周囲の人達も騒ついた。
「……えっ!? あれって……」
「あの方って、ハルツハイム伯爵家のマルクス様よね!? 昨年のパーティーの、王太子殿下の婚約解消騒ぎの内の1人の……」
「あの隣の方、このパーティーでパートナーをするって事は……もしかしてあの方が新たな婚約者!?」
入口付近の騒めきは、その内会場全体に広がっていく。この会場内にいる殆どは昨年のパーティーでの事件とその顛末を知っている。
この国の王太子の、公爵令嬢との婚約の解消。そしてその側近2人も同時に婚約解消をするという我が国始まって以来、前代未聞の大事件だった。
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……そして状況的に婚約の解消が難しかった彼らの必死の行動だったのだろうと、世間は今はそう理解している。
何故ならばあの後、王太子は隣国の王女と、そしてその婚約者だった公爵令嬢は公爵家の後継としてその義弟と、そして侯爵家の嫡男とその元婚約者、伯爵家嫡男の元婚約者もそれぞれ別な婚約をしたからだ。
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……しかしその王太子の側近の1人、ハルツハイム伯爵家のマルクスだけはその後婚約をしていなかったのだ。
───であるから、皆は今マルクスの隣に並び愛しげに恭しく手を引かれる、おそらくは彼の新たな婚約者の令嬢に注目した。
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「───ミランダ! ハルツハイム様。やっといらっしゃいましたのね」
皆が注目する中、同じく昨年の卒業生である公爵令嬢ツツェーリアが声を掛けた。隣には義弟であり今年の卒業生で婚約者であるアロイス。……あと少しすれば2人は結婚しアルペンハイム公爵家を継ぐ予定だ。
「え? ミランダ嬢? それってまさか『平凡……』」
そう言いかけた者は公爵令嬢とマルクスにギロリと睨まれて口を噤む。
「ツツェーリア様。……言いたい方には言わせておけば良いのです。私は私の大切な方にさえ分かってもらえればそれで良いのですから」
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「ミランダはお優しいのですのね。勿論、私もミランダの魅力は分かってましてよ?」
「ツツェの魅力は僕が1番分かってるからね?」
「もう! アロイスったら!」
公爵家カップルは婚約してから周りにイチャイチャぶりを隠す事はない。
王太子の婚約者だったツツェーリアの幸せそうな満ちたりたその様子に、人々はやはりアレは2人は同意の上での事だったのだと納得していた。
「ミランダの魅力を一番分かっているのは私ですから」
「マルクスの魅力を一番分かってるのも、私ですからね?」
そしてそのカップルに負けじと、サラッとミランダへの愛を主張するマルクス。その横で頬を染めつつ同じく愛を告げるミランダ。
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───え? なんだコレ? いったい我らは何を見せつけられている?
そして周囲の人々は呆然と彼らを見ながらも理解した。
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そして最後の1人だったハルツハイム伯爵家マルクスも、やはり他に好きな女性がいたということ。
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……いや、もう彼女は『平凡令嬢』などではない。
───何故なら、ミランダは愛する人の隣で誰よりも美しく輝いていたのだから。
◇
「今日のパーティー、みんな驚いていたわね」
ミランダは帰りの馬車でふふと笑いながら言った。
「……皆、ミランダの美しさに目が眩んでいて牽制するのが大変だった。だから半年後には結婚式を挙げると告げて来た。これで不埒な事を考える奴は多少は少なくなるだろう。……本当は、すぐにでも式を挙げて彼らを黙らせたかったのだが」
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「……私も。愛してる、マルクス」
マルクスは、私に優しいキスをした。
───そうして『平凡令嬢』ミランダの婚活は、無事終えることが出来たのだ。
《完》
最後までお読みくださり、本当にありがとうございました!!
本見りん
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