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6.治療[R18:ハインツ×シモン]
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「うぅ……う……うぅぅ……」
子供が泣くみたいにしゃくり上げて泣く。
それなのに体は、快楽を感じる。
しゃくり上げる喉が。嗚咽を漏らす口が。頬を伝う涙が。全てが全て快楽に繋がった。
「うぁ……あぁあ……」
「……嫌なのは理解した。だが、治療はする」
俺の事を見捨ても、死なせてもくれなさそうな様子のハインツが断言する。
俺に拒否権は、ないようだった。
「いやだ……やだっ……」
治療がどんなものかは知っている。媚薬となっている果汁を洗い流し、体内にあるものも全て流すのだ。
それをハインツの手で行われる。
ただでさえ自尊心は粉々なのに、羞恥心まで限界を向かえてしまう。
しかも、それをされたとして症状を緩和させる程度の効果しかない。
血に溶けた媚薬が抜けるまで数日から数週間。
感度の上がった体との付き合いは一生。
だけど、体を洗い、中の物を出さなければ、感度は上がるばかり……。
ハインツの言葉通り、ハインツに身を任せるという選択肢しか存在しなかった。
「うぅ……ぅー……」
「すぐに済ませる。大丈夫だ」
いつもより柔らかい声で語りかけてきたハインツは、湯船にお湯を溜めながら、俺の体に残っていた布切れや靴を取り払う。
「うぅ……あぁあ……」
ハインツの手が触れる度、果汁で湿った布が擦れる度に快楽が沸き上がる。
絶頂とまでは、いかない。だが、一度醜態を晒したからだろうか……確かな快楽をハインツの手でも感じるようになってしまっていた。
「うぁ……っ、あぁあっ……!」
「……流すぞ」
悶える俺にハインツが告げる。そして、いつの間にか桶に汲まれていたお湯を俺の体へとかけた。
「あぁあああっ!」
温かなお湯が肌を撫で、その快楽に身悶える。
じんわりとした温もりが体を包み込み、触手によってできた細かな傷にしみた。
だが、それすら快楽になる俺にとって全身を愛撫されているに等しい快楽となる。
乳首はジリジリとした快楽に尖り、勃起したままの陰茎は震えながら透明な先走りを溢れさせた。
「あぁ……あぁあ……」
「……細かい擦り傷が多いな。薬浴も必要か……もう少し堪えるんだ。お前ならできるだろうシモン」
快楽に身もだえる俺を撫でるハインツの表情は、普段よりは柔らかい気がする。
本当にコイツがわからない。
なんで、そんな顔するんだ。
本当に……さっきの言葉が……想い人って言葉が事実なのか……?
快楽に浮かされ始めた思考にそんな考えが過る。
だけど……そんなわけが……。
「っあ、あぁあああっ!」
ぼんやりとした思考は、体にかけられたお湯に洗い流されるかのように消えていく。
「あっ、あぁっ……! はいん、つ……! あぁあああっ!」
お湯がかけられる度に軽く達し、その快楽が怖くて、ハインツへと助けを求めるように名前を呼んだ。
「まだだ」
淡々とした言葉とは裏腹に、俺を宥めるように撫でる手は優しい。
「ぁ……あぁ……」
体も。頭も。全ての果汁が洗い流され、快楽に疼きながらもどこかさっぱりとした気持ちになった。
「シモン。まだ堪えれるな」
ぼんやりとする俺をハインツが覗き込む。
まだ、終わっていない。でも、もう抵抗する気力はなかった。
「ん……」
「それでこそシモンだ」
頷いた俺にハインツは笑みを浮かべて、俺の体を抱えた。そして、俺の上半身を湯船の縁に置き、力の入らない足を支えるように左腕と左足で俺の腰を支えた。
「大人しくしていろよ」
「っ、あ……あぁあああああっ!」
ハインツの指が俺の後孔へと潜り込み、中の果汁を掻き出す。
散々嬲られたそこは、容易くハインツの指を受け入れ、快楽を生み出た。
俺の、中に……ハインツの指が入っている……。
羞恥心と快楽で粉々になった自尊心を練り上げられるような、何とも言えない感覚に襲われた。
嫌なのに。ハインツにそんな事をさせたくない。してほしくないのに……俺を傷つけないように丁寧に、慎重に、中を掻き回す指にねだりたくなる。
嫌だ。駄目だ。それなのに気持ちいい。もっと、してほしい。
「あぁ……はいんつ……はいんつぅ……!」
助けを求められるのも、縋れるのもハインツしかない。
粉々になった自尊心は、快楽によって信じがたいほどにあっさりとハインツへと堕ちたのだった。
「きもちいぃ……はいんつ……はいんつぅ……!」
「そうか」
頭を撫でる代わりだろうか。ハインツが腰を支えている腕の手で俺の尻を撫でる。
「あぁあっ……!」
優しく労るような手つきが心地よくて、中を掻き回しているハインツの指を締めつけてしまう。
「あぁあっ……!」
「締めつけるんじゃない。中身が掻き出せないだろう」
「んあ……あぁ……!」
二本の指で後孔を開く感覚に体が震える。
気持ちいい。気持ちいい。気持ちいい。
「はっ……あぁあ……ぁ……あぁ……!」
ぐちゅぐちゅと響く音。自分の後孔から立つ音だという羞恥心は既にない。
ただ優しい指の動きが気持ちよくて、気持ちよくて……それだけしか考えられなかった。
「……指だけでは、全て掻き出せないな。……大人しくしておくんだぞ」
「うぇ……ぇ……? っ、あ……あぁあああっ!」
ハインツの言葉を理解しようとしている間に後孔に何か固いものが入り込んでくる。
ハインツの指とは違う固いもの。どこか冷たくてつるりとしているそれは、無機物であることは間違いなかった。
「あっ! あっ! あっ! あっ!」
後孔に入れられた無機物から中に何かが流れ込んでくる。
「出せ」
「んおっ! おぉおおおおおっ!」
ちゅぽんと音を立てて抜かれたそれに、中に入り込んできた何かをこらえることができずに全て排泄する。
出したくないのに。見られたくないのに。体は言う事を聞かなかった。
「うあ゛っ……! あぁ゛っ……! あ゛ーーーーーっ!」
何度も何度も繰り返される洗浄。気持ちよさと羞恥心からぐずぐずに泣いて嬌声を上げる。
もう全ては、ハインツの手の上。俺は、ただ快楽に溺れ、喘ぐ事しかできなかった。
子供が泣くみたいにしゃくり上げて泣く。
それなのに体は、快楽を感じる。
しゃくり上げる喉が。嗚咽を漏らす口が。頬を伝う涙が。全てが全て快楽に繋がった。
「うぁ……あぁあ……」
「……嫌なのは理解した。だが、治療はする」
俺の事を見捨ても、死なせてもくれなさそうな様子のハインツが断言する。
俺に拒否権は、ないようだった。
「いやだ……やだっ……」
治療がどんなものかは知っている。媚薬となっている果汁を洗い流し、体内にあるものも全て流すのだ。
それをハインツの手で行われる。
ただでさえ自尊心は粉々なのに、羞恥心まで限界を向かえてしまう。
しかも、それをされたとして症状を緩和させる程度の効果しかない。
血に溶けた媚薬が抜けるまで数日から数週間。
感度の上がった体との付き合いは一生。
だけど、体を洗い、中の物を出さなければ、感度は上がるばかり……。
ハインツの言葉通り、ハインツに身を任せるという選択肢しか存在しなかった。
「うぅ……ぅー……」
「すぐに済ませる。大丈夫だ」
いつもより柔らかい声で語りかけてきたハインツは、湯船にお湯を溜めながら、俺の体に残っていた布切れや靴を取り払う。
「うぅ……あぁあ……」
ハインツの手が触れる度、果汁で湿った布が擦れる度に快楽が沸き上がる。
絶頂とまでは、いかない。だが、一度醜態を晒したからだろうか……確かな快楽をハインツの手でも感じるようになってしまっていた。
「うぁ……っ、あぁあっ……!」
「……流すぞ」
悶える俺にハインツが告げる。そして、いつの間にか桶に汲まれていたお湯を俺の体へとかけた。
「あぁあああっ!」
温かなお湯が肌を撫で、その快楽に身悶える。
じんわりとした温もりが体を包み込み、触手によってできた細かな傷にしみた。
だが、それすら快楽になる俺にとって全身を愛撫されているに等しい快楽となる。
乳首はジリジリとした快楽に尖り、勃起したままの陰茎は震えながら透明な先走りを溢れさせた。
「あぁ……あぁあ……」
「……細かい擦り傷が多いな。薬浴も必要か……もう少し堪えるんだ。お前ならできるだろうシモン」
快楽に身もだえる俺を撫でるハインツの表情は、普段よりは柔らかい気がする。
本当にコイツがわからない。
なんで、そんな顔するんだ。
本当に……さっきの言葉が……想い人って言葉が事実なのか……?
快楽に浮かされ始めた思考にそんな考えが過る。
だけど……そんなわけが……。
「っあ、あぁあああっ!」
ぼんやりとした思考は、体にかけられたお湯に洗い流されるかのように消えていく。
「あっ、あぁっ……! はいん、つ……! あぁあああっ!」
お湯がかけられる度に軽く達し、その快楽が怖くて、ハインツへと助けを求めるように名前を呼んだ。
「まだだ」
淡々とした言葉とは裏腹に、俺を宥めるように撫でる手は優しい。
「ぁ……あぁ……」
体も。頭も。全ての果汁が洗い流され、快楽に疼きながらもどこかさっぱりとした気持ちになった。
「シモン。まだ堪えれるな」
ぼんやりとする俺をハインツが覗き込む。
まだ、終わっていない。でも、もう抵抗する気力はなかった。
「ん……」
「それでこそシモンだ」
頷いた俺にハインツは笑みを浮かべて、俺の体を抱えた。そして、俺の上半身を湯船の縁に置き、力の入らない足を支えるように左腕と左足で俺の腰を支えた。
「大人しくしていろよ」
「っ、あ……あぁあああああっ!」
ハインツの指が俺の後孔へと潜り込み、中の果汁を掻き出す。
散々嬲られたそこは、容易くハインツの指を受け入れ、快楽を生み出た。
俺の、中に……ハインツの指が入っている……。
羞恥心と快楽で粉々になった自尊心を練り上げられるような、何とも言えない感覚に襲われた。
嫌なのに。ハインツにそんな事をさせたくない。してほしくないのに……俺を傷つけないように丁寧に、慎重に、中を掻き回す指にねだりたくなる。
嫌だ。駄目だ。それなのに気持ちいい。もっと、してほしい。
「あぁ……はいんつ……はいんつぅ……!」
助けを求められるのも、縋れるのもハインツしかない。
粉々になった自尊心は、快楽によって信じがたいほどにあっさりとハインツへと堕ちたのだった。
「きもちいぃ……はいんつ……はいんつぅ……!」
「そうか」
頭を撫でる代わりだろうか。ハインツが腰を支えている腕の手で俺の尻を撫でる。
「あぁあっ……!」
優しく労るような手つきが心地よくて、中を掻き回しているハインツの指を締めつけてしまう。
「あぁあっ……!」
「締めつけるんじゃない。中身が掻き出せないだろう」
「んあ……あぁ……!」
二本の指で後孔を開く感覚に体が震える。
気持ちいい。気持ちいい。気持ちいい。
「はっ……あぁあ……ぁ……あぁ……!」
ぐちゅぐちゅと響く音。自分の後孔から立つ音だという羞恥心は既にない。
ただ優しい指の動きが気持ちよくて、気持ちよくて……それだけしか考えられなかった。
「……指だけでは、全て掻き出せないな。……大人しくしておくんだぞ」
「うぇ……ぇ……? っ、あ……あぁあああっ!」
ハインツの言葉を理解しようとしている間に後孔に何か固いものが入り込んでくる。
ハインツの指とは違う固いもの。どこか冷たくてつるりとしているそれは、無機物であることは間違いなかった。
「あっ! あっ! あっ! あっ!」
後孔に入れられた無機物から中に何かが流れ込んでくる。
「出せ」
「んおっ! おぉおおおおおっ!」
ちゅぽんと音を立てて抜かれたそれに、中に入り込んできた何かをこらえることができずに全て排泄する。
出したくないのに。見られたくないのに。体は言う事を聞かなかった。
「うあ゛っ……! あぁ゛っ……! あ゛ーーーーーっ!」
何度も何度も繰り返される洗浄。気持ちよさと羞恥心からぐずぐずに泣いて嬌声を上げる。
もう全ては、ハインツの手の上。俺は、ただ快楽に溺れ、喘ぐ事しかできなかった。
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