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本編
21:黒い塊
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……二度目の気絶からおはようございます。
なんだか、気絶してばっかだな? なんて思って起き上がれば、ベッドの隣に黒い塊があってひゅっ……っと、息を飲む。
……えっ、何これ?
俺が起きた事に気づいたのか黒い塊がもぞもぞと動きだし、見慣れた形を作り上げた。
「なんだ……起きたのかヒカル」
「あ、ヒルドか」
触手の塊だとは認識できたが、寝起きなのもあってなにがなんだかわからなかったが、ヒルドだったらしい。
「すまない。気を抜くとああなるのだ」
「そういや、真似てるだけって言ってたな……あれがホントの姿?」
「ああ。だが、見せるつもりはなかったゆえに……少し気恥ずかしいな」
ヒルド的にはだらしのない姿を見せたという感じなのだろうか?
でも、ビックリはしたがあれはあれで可愛い姿だ。
こう……テレビとかでまれに流れる餌に集まるウナギみたいな……。いや、あれはちょっと衝撃的な映像かもしれない。
だけど、ヒルドのあれは可愛いんだよ。
「別に、愛嬌あってよかったと思うぜ? 上で寝たら気持ち良さそう」
「そうだろうか?」
「寝てみてもいい?」
「まだ婚前だからな……同衾は駄目だろう」
あ、それは一緒にベッドに入るのと同等の意味があるのか……。
言いよどむヒルドに残念に思いながら、気になった事を聞いてみる。
「でも、ヒルド俺の事抱えるじゃん? あれとは何がちげぇの?」
触れあっている面積はそれほど変わらないように思える。それなのに何が駄目なのだろう?
「気が緩んでいるゆえに、お前の服の中に……潜り込んでしまうかもしれん」
そう言われて、ボッ! と顔が熱くなる。
庇われた時、全身を包み込まれた感覚を思い出したのだ。
あれを服の中に感じる?
ダメだダメだダメだダメだ!
センシティブすぎる!
「ご、ごめん! 変な事を聞いた」
「いや……我も、堪え性のない性質ですまない……」
紳士的なヒルドだけど、その言葉からすると触手的な欲求もあるのだろう。
ってなると、俺はヒルドからしたら……魅力的、だったり?
「な、なぁ……ヒルド」
「……なんだ」
「その……婚前の接触って、どこまでオッケー……?」
俺の言葉にヒルドが固まる。
「やっぱりさ、ヒルドが前向きに……考えてくれているなら、もうちょっと……俺からも触れたりしたいなって……試してもいい?」
固まるヒルドの胸にそっと手を置いたら、ヒルドの体が面白いほどに蠢いた。
なんだか、気絶してばっかだな? なんて思って起き上がれば、ベッドの隣に黒い塊があってひゅっ……っと、息を飲む。
……えっ、何これ?
俺が起きた事に気づいたのか黒い塊がもぞもぞと動きだし、見慣れた形を作り上げた。
「なんだ……起きたのかヒカル」
「あ、ヒルドか」
触手の塊だとは認識できたが、寝起きなのもあってなにがなんだかわからなかったが、ヒルドだったらしい。
「すまない。気を抜くとああなるのだ」
「そういや、真似てるだけって言ってたな……あれがホントの姿?」
「ああ。だが、見せるつもりはなかったゆえに……少し気恥ずかしいな」
ヒルド的にはだらしのない姿を見せたという感じなのだろうか?
でも、ビックリはしたがあれはあれで可愛い姿だ。
こう……テレビとかでまれに流れる餌に集まるウナギみたいな……。いや、あれはちょっと衝撃的な映像かもしれない。
だけど、ヒルドのあれは可愛いんだよ。
「別に、愛嬌あってよかったと思うぜ? 上で寝たら気持ち良さそう」
「そうだろうか?」
「寝てみてもいい?」
「まだ婚前だからな……同衾は駄目だろう」
あ、それは一緒にベッドに入るのと同等の意味があるのか……。
言いよどむヒルドに残念に思いながら、気になった事を聞いてみる。
「でも、ヒルド俺の事抱えるじゃん? あれとは何がちげぇの?」
触れあっている面積はそれほど変わらないように思える。それなのに何が駄目なのだろう?
「気が緩んでいるゆえに、お前の服の中に……潜り込んでしまうかもしれん」
そう言われて、ボッ! と顔が熱くなる。
庇われた時、全身を包み込まれた感覚を思い出したのだ。
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ダメだダメだダメだダメだ!
センシティブすぎる!
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「いや……我も、堪え性のない性質ですまない……」
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ってなると、俺はヒルドからしたら……魅力的、だったり?
「な、なぁ……ヒルド」
「……なんだ」
「その……婚前の接触って、どこまでオッケー……?」
俺の言葉にヒルドが固まる。
「やっぱりさ、ヒルドが前向きに……考えてくれているなら、もうちょっと……俺からも触れたりしたいなって……試してもいい?」
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