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第二部:王様に嫁入りした側妃ですが子供達の未来に悩んでいます
38:宰相一家到着
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イデアルにエスコートされて庭に戻り、マリカ嬢達の到着を待つ。
離宮の門の前に一台の馬車が止まり、馬車に刻まれた宰相家の紋章に緊張が高まった。
もちろん、隣のイデアルも僕と同じだ。
馬車の扉が宰相家の従者の手によって開かれると最初にノウリッジ様が降りて、次にサージュ様がノウリッジ様の手を取って降り……最後にマリカ嬢もノウリッジ様の手を取って降りてくる。
初めてこの目で見るマリカ嬢は柔らかい白銀の髪をハーフアップで纏めており、薄いピンクのドレスを来ている姿は、まるでおとぎ話のお姫様のようだ。
瞳の色はここからでは見えないが、王家の血は濃いと言うし、赤に近い色をしているのだと思う。
ノウリッジ様とサージュ様に挟まれるようにエスコートされているマリカ嬢がゆっくりとこちらへ近付いてくる。
言うまでもなく緊張は最高潮だ。
三人は、僕らの前まで来ると足を止め、臣下の礼を取る。
従者や侍女、護衛騎士にかしづかれるのは慣れてきたけど……立場ある人にかしづかれるのはまだ慣れない。
相手が古くから親交のあるノウリッジ様だからなおさらだ。
「よくぞお越しくださいました。宰相殿、宰相夫人、マリカ嬢。どうか、顔を上げてください」
僕の隣でイデアルが穏やかに三人へと声をかける。
緊張しているだろうに……それを隠しきる胆力に驚きつつも、さすがはシュロムの子供だと感心する。
僕も頑張らないと。
「この度は、お招きいただき有難う御座いますイデアル殿下」
「いえ、ノウリッジ殿もお忙しい中同席ありがたく思っています」
この離宮の主であるイデアルとノウリッジ様のやり取りを聞きながら、マリカ嬢へと目を向ける。
愛らしく着飾ったマリカ嬢は、お転婆だと聞いていたけど、姿勢よくイデアル達の話を聞いていて、さすがはノウリッジ様の孫娘。と、思うほどにご令嬢然としていた。
そして、イデアルを真っ直ぐ見ている瞳は赤みの強いオレンジで、お転婆だと言われる気の強さを湛えていた。
なんと言うか……原作の記憶にあるマリカ嬢の挿し絵そのまま小さくしたような感じだ。
マリカ嬢本人だからそりゃそうなんだけどね。
離宮の門の前に一台の馬車が止まり、馬車に刻まれた宰相家の紋章に緊張が高まった。
もちろん、隣のイデアルも僕と同じだ。
馬車の扉が宰相家の従者の手によって開かれると最初にノウリッジ様が降りて、次にサージュ様がノウリッジ様の手を取って降り……最後にマリカ嬢もノウリッジ様の手を取って降りてくる。
初めてこの目で見るマリカ嬢は柔らかい白銀の髪をハーフアップで纏めており、薄いピンクのドレスを来ている姿は、まるでおとぎ話のお姫様のようだ。
瞳の色はここからでは見えないが、王家の血は濃いと言うし、赤に近い色をしているのだと思う。
ノウリッジ様とサージュ様に挟まれるようにエスコートされているマリカ嬢がゆっくりとこちらへ近付いてくる。
言うまでもなく緊張は最高潮だ。
三人は、僕らの前まで来ると足を止め、臣下の礼を取る。
従者や侍女、護衛騎士にかしづかれるのは慣れてきたけど……立場ある人にかしづかれるのはまだ慣れない。
相手が古くから親交のあるノウリッジ様だからなおさらだ。
「よくぞお越しくださいました。宰相殿、宰相夫人、マリカ嬢。どうか、顔を上げてください」
僕の隣でイデアルが穏やかに三人へと声をかける。
緊張しているだろうに……それを隠しきる胆力に驚きつつも、さすがはシュロムの子供だと感心する。
僕も頑張らないと。
「この度は、お招きいただき有難う御座いますイデアル殿下」
「いえ、ノウリッジ殿もお忙しい中同席ありがたく思っています」
この離宮の主であるイデアルとノウリッジ様のやり取りを聞きながら、マリカ嬢へと目を向ける。
愛らしく着飾ったマリカ嬢は、お転婆だと聞いていたけど、姿勢よくイデアル達の話を聞いていて、さすがはノウリッジ様の孫娘。と、思うほどにご令嬢然としていた。
そして、イデアルを真っ直ぐ見ている瞳は赤みの強いオレンジで、お転婆だと言われる気の強さを湛えていた。
なんと言うか……原作の記憶にあるマリカ嬢の挿し絵そのまま小さくしたような感じだ。
マリカ嬢本人だからそりゃそうなんだけどね。
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