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13話 弟の弁当の中身は黒こげ…う、苦っ…
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「はい!飛鳥くん!僕が一生懸命つくった弁当食べて!」
パァッと優しい笑みで飛鳥くんに弁当を渡した。その弁当は───おれにくれた黒こげの弁当とは違い、とても美味しそうな完璧な弁当だった。…う、うまそうっ…!唐揚げ、玉子焼、ハンバーグっ…いいなっ!
「えっ…?いいの?申し訳ないよ。」
「いえ、飛鳥くんのためにつくったから!飛鳥くんに食べてもらえることが嬉しいからっ…どうぞ!」
女子か!おれの弟は女子だったのか!!弟は飛鳥くんとの距離を詰めて『はいっ、あーん♡』と唐揚げを差し出す。やめてっ…おれの前でそんな甘々なことしないでっ…。飛鳥くんは動じることもなく差し出された唐揚げを食べた。『とてもおいしい』と笑顔で感想を返す。すごいっ…慣れてるんだなぁっ…。
おれは弟にもらった焦げた全体的に黒い弁当を食べることにした。
最初に──弟がさつまいもじゃないかといっていた物体からっ…。パクッと勇気をもって食べるっ…。うっ…ヤバいこれっ…
「…にがっ。」
そういうと弟はギロッとこっちを見て
「えっ?」
と笑う。…怖い。
「お兄ちゃん、僕のつくったお弁当、おいしい?」
「…ちょっと苦いか「おいしい?」
「…うん、おいしい。」
「────そう、よかった。」
にこっと笑う弟の目は笑っていない。目がこういっている。『おい、せっかく弁当やったのになにいってんだ?ちゃんと誉めろよ。おれの評価あげろよ。おれと飛鳥くんを二人っきりにもできねぇ役立たずが。そんぐらいの役割ぐらいしろよ。』
「うん、おいしい。このさつまいも?ホクホク(バリバリ)してて…苦味が…いや、甘味があって…うん…食べれる、食べれるっ…。」
「お兄ちゃん─────舐めてるの?」
怖い。だめだ、おれ褒めるとかできない。苦手だ。
「…おいしい。ありがとう、勇太くん。」
「ほんとう!?とても嬉しいっ。」
キャッキャッと二人で美味しそうに弁当を食べる。うっ…苦いっ…。
おれが弁当を半分ぐらいまで食べたとき
─────ズキリっと視線を感じた。
────────弟の視線。
それに気づきじっと見ると目で訴えていた。
『おい、いつまでここにいんだよ。邪魔なんだよっ空気読めよ。───帰れ。』
うっわぁっ…。あからさまにギロギロとおれにキツい視線を当てる。これは…帰ったほうがいいよな…てか、おれがここにいずらいし…。…うん、これ以上弟に邪魔扱いされないためにも…帰ろう…。
「あー、おれちょっと…次の授業の教科委員だったなぁー(棒)行かないとなぁ(棒)」
「えっ!?お兄ちゃんそうなの!?じゃあ行かないとね!」『さっさといけ、クソ兄貴。』
心の声が聞こえてくるわぁ…。
「えっ!亮くん!?」
「後は二人で楽しくっ…「待って」
パァッと優しい笑みで飛鳥くんに弁当を渡した。その弁当は───おれにくれた黒こげの弁当とは違い、とても美味しそうな完璧な弁当だった。…う、うまそうっ…!唐揚げ、玉子焼、ハンバーグっ…いいなっ!
「えっ…?いいの?申し訳ないよ。」
「いえ、飛鳥くんのためにつくったから!飛鳥くんに食べてもらえることが嬉しいからっ…どうぞ!」
女子か!おれの弟は女子だったのか!!弟は飛鳥くんとの距離を詰めて『はいっ、あーん♡』と唐揚げを差し出す。やめてっ…おれの前でそんな甘々なことしないでっ…。飛鳥くんは動じることもなく差し出された唐揚げを食べた。『とてもおいしい』と笑顔で感想を返す。すごいっ…慣れてるんだなぁっ…。
おれは弟にもらった焦げた全体的に黒い弁当を食べることにした。
最初に──弟がさつまいもじゃないかといっていた物体からっ…。パクッと勇気をもって食べるっ…。うっ…ヤバいこれっ…
「…にがっ。」
そういうと弟はギロッとこっちを見て
「えっ?」
と笑う。…怖い。
「お兄ちゃん、僕のつくったお弁当、おいしい?」
「…ちょっと苦いか「おいしい?」
「…うん、おいしい。」
「────そう、よかった。」
にこっと笑う弟の目は笑っていない。目がこういっている。『おい、せっかく弁当やったのになにいってんだ?ちゃんと誉めろよ。おれの評価あげろよ。おれと飛鳥くんを二人っきりにもできねぇ役立たずが。そんぐらいの役割ぐらいしろよ。』
「うん、おいしい。このさつまいも?ホクホク(バリバリ)してて…苦味が…いや、甘味があって…うん…食べれる、食べれるっ…。」
「お兄ちゃん─────舐めてるの?」
怖い。だめだ、おれ褒めるとかできない。苦手だ。
「…おいしい。ありがとう、勇太くん。」
「ほんとう!?とても嬉しいっ。」
キャッキャッと二人で美味しそうに弁当を食べる。うっ…苦いっ…。
おれが弁当を半分ぐらいまで食べたとき
─────ズキリっと視線を感じた。
────────弟の視線。
それに気づきじっと見ると目で訴えていた。
『おい、いつまでここにいんだよ。邪魔なんだよっ空気読めよ。───帰れ。』
うっわぁっ…。あからさまにギロギロとおれにキツい視線を当てる。これは…帰ったほうがいいよな…てか、おれがここにいずらいし…。…うん、これ以上弟に邪魔扱いされないためにも…帰ろう…。
「あー、おれちょっと…次の授業の教科委員だったなぁー(棒)行かないとなぁ(棒)」
「えっ!?お兄ちゃんそうなの!?じゃあ行かないとね!」『さっさといけ、クソ兄貴。』
心の声が聞こえてくるわぁ…。
「えっ!亮くん!?」
「後は二人で楽しくっ…「待って」
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