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 結論から言えば、俺は大して伸びしろがなかった。
 魔力量が増加する年齢は超えていた。命を張って一人で魔物と対峙していたのだから、俺の練る魔力はすでに精錬されていた。コントロールについては、遠方へ投げすぎるので仕方ない、という扱いだ。あとは魔力回復ポーションを使いながら、長時間戦えるように頑張れ、というポーション頼み。魔力酔いには気をつけるように、と言われて郊外の訓練場へ連れて行かれた。魔法球を放ち魔力がなくなったらポーションで回復し、また放つという繰り返し。訓練時間とポーションを少しずつ増やされた。魔力酔いは、酒を飲み過ぎたときみたいな感じだった。
 あわせて体力体幹増幅訓練や、武器の扱いといった訓練を、第一部隊に混じってやったが、そちらはさっぱりだった。走り込みなどで多少マシになったが、おそらくそれでも一般人レベル。元々の持久力がないうえ、残念なことに筋肉のつきにくい体だった。真面目に三年間訓練したものの、体力も筋力もなく、剣も盾も使えない俺を、おっさんと最初に呼んだのは、誰だったか。適当に返事をしていた俺も悪い。いつの間にか、俺の呼び名はおっさんで定着してしまっていた。かなしいかな、二十二歳の話である。ちなみに都に来てから誰も俺の年齢を聞かないので、年をふたつ上にサバ読むのをやめた。もう大人になったしな。

 おっさんと呼ばれる俺は忙しかった。毎日休みなく続く基礎体力訓練、毎年新しく補充される新人、去ってゆく、あるいは死んでしまう同僚たち。魔物が出れば一番先頭に立つのが第一部隊だ。隣で戦う仲間が死なないように、俺は唯一できる攻撃魔法を磨き続けた。馬鹿のひとつ覚え、なんて陰口をたたかれてることも知ってる。それでもいい、そのたったひとつの魔法で、誰かの命を救えるなら。俺の攻撃魔法は威力を増した、コントロールはいまひとつ。消費するポーションの数が年を追うごとに増え、俺の魔法は魔物を影形もなく、消滅させるに至っていた。ついた通り名は焼け野原、本当に草一本残らず地面をえぐるのだから、笑えない。魔力酔いに陥ると、意識を失うようになる。

 俺が二十五の年、俺自身が死にかけた。第一はいつも通り、魔物と対峙していた。魔法を放った直後の俺に、背後から魔物が襲いかかってきたのだ。同僚が仕留め損ねて倒れていた魔物だった。ちょうど、どの仲間も俺を見ていなかった。鎧代わりに着ている革の装備では、魔物の牙は防げなかった。出血多量で倒れた俺に、焦った同僚がやったのは、ポーションを掛けるというものだった。いや、それあんま意味ないだろ。とにかく一命は取り留めたが、手足にしびれが残り、しばらく寝ているしかなかった。攻撃魔法を扱う魔法使いは、ほとんどいない。俺が第一に入ってから、俺以外の攻撃魔法の魔法使いは入ってきていない。よって俺は貴重な戦力だった。戦闘時、俺を魔物から守る護衛をつけることに決定した、と聞いたときは何もそんなと思ったが、大げさな話でもないのかもしれない。
 護衛といっても、弱くては困る。魔物を倒しつつ俺を守る、そんな守りながら戦うなんて、器用な戦士がいるだろうか。それこそ王族でも守る近衛に、持っていかれる人材だろう。そもそも戦士は脳みそが筋肉でできてるから、戦士なのだと俺は思っている。
 俺は半分諦めていた。俺がいることに慣れた同僚たちができないことを、よそから来た人間にできるわけがないと。部隊長は、諦めなかった。だいぶ前から、第一に入る人間が増えるたび、ずっと考えてくれてたらしい。
「すまなかった」
 部隊長に頭を下げられたから、俺の方がびっくりした。死ぬのも危険も、誰だって一緒だ。今回は俺の運が悪かった。同じように死んでいった同僚は数多いのだから。死にたいわけじゃない、覚悟が決まっているわけでもない。これしかできない、仕方ないから、そんな風に俺は自分の人生を考えていた。
 
 手足のしびれがなくなり、落ちた体力と筋力を戻さねばならなかった。俺は再び第一の訓練に参加するようになり、郊外の訓練場で魔法の練習も始めていた。朝の魔法訓練から戻ると、第一の訓練に混ざり、走り込みを終えてから基礎体力を鍛え直す。剣技のない、俺だけの特別メニューをこなしていると、突然周囲がザワつきだした。邪魔にならぬよう、訓練場の端で腹筋をしていた俺も、何だとみんなの視線の先を辿る。
 訓練場の渡り廊下に人がいた。案内するローブの人と、フードのついたマントの小柄な人。見学で人が訪れるのは珍しくない、戦士という職業の逞しい男を見てみたいお嬢さんというのは、いつの世にもいるものだ。ザワついたのは、フードを外した白い髪が、ふわふわで綺麗だったからだろうか。案内役から何かを聞き、うなずくたびに白い髪が揺れている。俺の場所からは顔なんて見えないけど、周りの浮かれ方を見るに、美人なんだろう。
 さて、再び魔法の訓練だ。魔力回復ポーションを多飲するので、魔力酔いを防ぐために、一日何回かに分けて攻撃魔法の訓練を行っている。訓練の一環として郊外の訓練場へは、基本走って移動する。昼前に終わらせたいから、さくっと行ってくるか。俺は起き上がってパンパンとついた土ぼこりを払い、お嬢さんのことは気にせず訓練場をあとにした。俺が出た直後、訓練場からドッと盛り上がる、男たちの叫び声が聞こえた。お嬢さんのために張り切って、模擬戦でも見せることにしたんだろうか。みんながんばってお嬢さんの笑顔でも獲得するといい。第一を見に来るようなお嬢さんは、筋肉ムキムキ男を見たいのだ。俺はおよびじゃない、かわいいこにモテなくてもいい、つらくない、意地なんかはってないぞ。

 十九で男に犯されて以来、どうにも勃起しなくなった。したい、したいのだ。欲もあるしすこぉしだけ、勃起の兆しはあるのだ。でも勃たない。巧みな技術をもつお姉さんのお店にも、もちろん行ったのだが勃たなかった。「疲れたわ、てゆかあたしも自信なくすわ」なんて大きなお胸のお姉さんが、お口まわりをべしょべしょにしてダルそうに投げ出す俺のオレ。「ごめんねぇ。金はちゃんと払うからね」なんて抜いてもいないのに、一晩分のお支払いする俺、哀しい。
 その後も今日はいけるかも、なんて思っていそいそと娼館に通った。結果惨敗。毎回一応余裕を持って一晩買うから、体力使わないお姉さんとのピロートークが弾む、はずむ。勃起しなくてもセックスはできる、なんて巧みな技をお姉さんのエッチな体を使って、直々に伝授してもらったり。お姉さんが気持ちよくなる接吻の仕方を練習したり。俺はほら、訓練慣れしてるからね、がんばりました。
「あ、待ってキちゃう、あぁん、エッチだめぇ」なんて、お姉さんのこと指だけでイカせちゃうしね。お金払ってんの俺なのにね? なんでお姉さんにだけ汗かかせて、愛液でぐしょぐしょになった指を、布で拭ってんだろうね。まぁいいか。
 んである時、勃起しないなら女の子みたいに中イキしたらいいじゃない、って名案思いついたみたいな顔した、顔なじみのお姉さんがおっぱい揺らして言いました。はい? あの、俺、昔ね、男に犯されて、それで勃起しないの。なんてしどろもどろで説明したんだけど。
「たかが一回。犯されたが何だ、不幸自慢か。こちとら十二の年から男咥えこんでんだ」おっぱいお姉さんが、突然キレた。
「よく見てよモルちゃん。あたしは男じゃないし、犯すもなにも生えてるモンないし。ねえ、考えてみて。あたしが怖い? あたしに身を任せるのは、怖い?」って押し切られて。それでもブルってた俺を、おっぱいお姉さん押し倒した。
「えぇい、まどろっこしいっ! まず、やってみる! あたしにされて嫌だったら抵抗しなさいよ」なんて啖呵きられて。はぁまぁそうですけど、じゃあ。みたいな流れになっちゃって。
 小声で言うね。開発されちゃったの。お尻の、穴を、お姉さんに。結局何度も通ってしまって、娼館で女の子みたいに中イキする、エッチな体になっちゃいました。だからね、もういいの。女の子にモテなくても、一生童貞のままでも。勃起しなくてもお尻で中イキしちゃう変態な俺、二十五歳。これ誰にも内緒よ?

 こうしてひそかな秘密を持つ俺は、一人郊外の訓練場へと走るのであった。ちっくしょー、俺だって都で一旗あげて、かわいい嫁さんもらって子どもが生まれて、なんて人生に憧れたこともあるよ。でもだめなんだ。俺の過去が、体のなかに埋まった意図不明の、たくさんの魔道具が。なにかのきっかけで暴発するかもしれない魔力が。俺が誰かとしあわせになれるかもなんて夢を、打ち砕く。
 うお―――っ! 勢いのままに、魔法球を作っては投げた。地形を変えるくらい好きにぶっ放していいんだから、やってやる! そんなに大きな魔法球でなければ、十発は放てるようになったのだ。小さな魔法球であれば、コントロールはしやすい。そして俺は今から魔法球十連発を放とうとしていた。一発目を放ったとき、影が通り過ぎた。大きな鳥でも横切ったのかと思った。着弾寸前、それが走って行く人影だと気づいた。二発目も三発目も放ってしまった魔法球は、止めることなどできない。
「逃げろっ!」俺は叫んだ。
 四発目以降は、魔法球自体を放たず消した。みっつの魔法球が着弾し、狙って撃った場所で見事に連続爆発した。なぜあんな場所を人が走っていったんだ、立ち入り禁止区域のはず。魔物を消滅させる爆発に、生きているはずがない。もうもうと上がる土煙がおさまりきる前に、黒い影が出てきた。黒い、大きな鎧。水蒸気のようなものを鎧から発生させながら、こちらに歩いてくる。赤く光る岩を砕いて造られたような、禍々しさ。そう、まるで鎧ごと呪われているような。
 俺の少し手前で立ち止まった鎧の、頭部全体を包む兜が後ろにはね上がった。と同時に胸から肩、腹、腕、腰、足と順に素早く鎧が外れていった。外れるというより、消えていく、という表現の方がいい。まさに鎧は空中に消えてしまったのだから。禍々しい大きな鎧の中から現れたのは、どうやってあの大きな鎧を動かしていたのだろう、ふわふわした白い髪の美少女だった。
「試験は合格か」男の声で、目の前の美少女がしゃべった。美少女、男の子だった。
「し、けん?」俺はもちろん何も聞いてない。一体何の試験の話? 俺は振り返った。だいぶ後ろの方にローブの人が手を上げている。話をするなら、あっちまで戻らないと駄目か。
「ええっと、あの、悪いんだけど、俺何の話か聞いてないもんで」あっちに戻っていいかな、はるか後ろにいる、ローブの辺りを示す。
「わかった」さっさと歩き出す美少年、俺より小さい、白い髪が歩くたびに揺れる。

「久しぶりだね、モル殿」
「フィズィ様、お久しぶりです」
 久しぶりに会うフィズィ様は、俺を迎えに来て、都まで連れてきてくれた魔法使いだ。実はすごく偉い人なんだって、後から知った。昔は恰幅よかったけど、最近だいぶ痩せた。声を聞かなきゃ、フィズィ様だとわからないかもしれない。
「君は立派な魔法使いになったね」
「ありがとうございます。日々努力しています」
「そのようだ。上がってくる報告では毎回、君の活躍を楽しみにしている」
「精進します」
 ところでこちらが、とフィズィ様が手のひらで示したのが、白い髪の美少年。
「モル殿の護衛役を任せたいと思っている、トッカ殿だ」
「護衛……」
 それでさっきのが試験だったわけだ。俺の魔法球に直接当たって死なない強さ……って強すぎるよ、魔物消滅するんだよ?
「見ての通り、君の爆発に耐えてみせた。先ほど訓練場で剣技も披露してもらったが、見事なものだった。第一部隊全員が一斉に斬りつけたのを、なぎ倒してしまったんだからね」
「う………嘘でしょ?」
「本当だ」無表情の美少年が答えた。フィズィ様も後ろで何度もうなずいている。
「見た人間には、呪いの鎧と呼ばれている。攻撃はすべて耐えられる」
「呪い……」え、なにそれ。そんな鎧、人がつけて大丈夫なやつなの?
「モル殿さえよければ、第一の訓練場へ戻って、モル殿を守りながら戦うというのも、確認したいのだが」
 フィズィ様の言うことに、逆らう俺ではない。こくこくとうなずく、昼飯食う以外に予定はない。
「よろしく、お願いします。えっと、モルです」
「トッカでいい」
「トッカ……守るのが、こんなおっさんでごめんね」
「なぜ謝る?」
 トッカが意味がわからないというように、首をかしげた。美少年がやるとかわいさ二倍だな。
「お前だから、仕事を受けた」何を当たり前のことを、みたいにかっこいい台詞を吐いて。トッカは実にさらりと俺の心を撃ち抜いた。
「トッカ殿は元々、他国から巡って来られた、名のある傭兵なのだよ」
 トッカがうなずいている。
「お前が魔法使うのを見て、側にいたいと思った」
 またさらりと、俺を悶え死にさせる台詞を吐く。この国は傭兵の必要がないから、傭兵としてではなく、第一部隊に入隊してくれたそうで。
「モル殿の護衛役に、名乗りをあげてくれたというわけだ」
「ひぇー……ありがとうー」
 俺は第一の仲間とか、けっこう仲良くやってるつもりなんだけど。みんな友達ってほどでもないし、俺を優先して物事の順位を決めるなんてこともなかったし。今まで俺だけのためになんて話、されたことなかったから。すげーうれしかった。
「よろしくねー、トッカ」
「任せろ」
 ふっと一瞬だけ笑ったトッカは、めちゃくちゃかわいかった。
 戻った第一の訓練場で、トッカは予想以上の動きをした。こんなに大きな鎧なのに死角がないうえ、動きが速い。俺はここで魔法を放つわけにいかないから、お姫様みたいに守られてた。やだ、トッカかっこいい。呪いの鎧はたまに赤く光ったりして、地獄から這い上がってきたみたいに恐ろしいけどな。
 トッカはその日から、第一部隊のメンバーになった。無口だけど頼もしい男は、すぐ人気者になった。以来八年間、俺はずっとトッカに守られている。
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