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コーヤダーイ

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大人になるギュンター

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 半年程かかり、いろいろ試行錯誤の末、ついに商品化しても問題ない試作品が完成した。大きさは三種類、長さは長めと普通の二種類とした。それぞれ試せる人間が試そうという話になり、自分の大きさを選んでもらう。マクシミリアンは迷わず『大の長』を選んでおり、ヤーデは内心びっくりした。張り型で見ても、娼館でそんなに立派な大きさは見ていなかったからだ。マクシミリアンがこちらを見て目を細めた。
 うぅ、また顔に出ていたらしい。悔しい。ヤーデとギュンターも、一応それぞれ手に取った。みんなでいくつか持ち帰り、後日使用感を話し合う予定である。できるだけたくさんの使用した感想を集めたかったので、マクシミリアンに頼んで娼館にも預けてもらった。

「ヤーデヤーデヤーデ!」
 その翌日である。侯爵家の離れに行くと大興奮したギュンターが、ヤーデにすがりついてきた。肩に両手を置いて、ぴょんぴょん跳ねている、子どもか。
「はいはい、何ギュンター?」
「なんと俺様! 脱! 童貞!」
「えっ?」
 もう本番をやってしまったのか。うらやまし……いやいや、魔力はどうなった。
「ちゃんと! 魔法使いの! ままだぜっ」
 どや顔で自分を指すギュンターに、おめでとうと憎らしいの気持ちが同時に沸き起こる。
「痛てっ、いててっ! 顔を掴むなっ」
「そうかそうか、おめでとうー」
 顔を正面から掴まれても笑っているギュンターの、顎と頬をぎゅむっと掴み直す。大して肉のついていない頬は、それほど見苦しい顔にはならない。ちっ、美形貴族め。
「使用感、どうだった?」
「すんんんごぉぉく! 気持ちよかったぁ!」
「感度じゃないよ、使・用・感の話」
「なんかもう、ずこずこばこばこ? 気持ちよくってよく覚えてない!」
「……役に立たないな」
「でも、精子漏れなかったし、外れなかった!」
「よかったね……」
 そう、よかったのだ。すべての試作品がそうであってほしいが、これからしばらくは、そういう感想を聞いていくのが仕事になるのか、と思うとぐったりしてしまう。いや、他人の性行為を覗き見るよりましか。
「昨日もらったのぜんぶ終わっちゃったから、もっとくれ!」
「使い切ったのか、あれを……」
「うん、だって射精するたびに外して新しいのつけるだろ? すぐ終わっちゃうよぉ」
 ちなみにギュンターの脱童貞は、侯爵家の使用人らしい。ギュンターの風呂担当係が、そのまま閨も担当してくれたそうで。
「俺初めてだからさぁ、どうしていいかわかんなくって。そしたら寝てる俺の上に跨がって、してくれたんだよねぇ。気持ちよかったなぁ」
「へえ……」
 できれば使用感と改善点以外の話は聞きたくなかった。
「そんで、手ぇ引っ張って起こされて、今度は座って抱き合ったまま動いてくれてさぁ」
 もう今日は魔方陣の研究の方でもやろうかな。
「次は俺が上になって、足開かせてずぼって! 俺、初めてあんなに腰振ったよね」
 お相手の使用人さん、体は大丈夫だったのか気になる。いってもギュンターは痩せているだけで、けっこうがっしりした骨太体型なのだ。初めてで相手を気遣う性交なんてできないだろうし、そんなに一晩で何度も使った穴は、無事か心配だ。
「ギュンターが気持ちよかったのはわかったけど、お相手は? 大丈夫だったの?」
「大丈夫って?」
「性行為って一人でやるものじゃないでしょ。お相手の人はちゃんと気持ちよくなってたのかってこと」
「さぁ? 知らない」
「知らない……終わった後、ちゃんといたわってあげたんだろうね?」
「終わったら、避妊具外して風呂に入れてくれたから、大丈夫なんじゃない? 今日も普通に働いてるし」
 どんだけ体力おばけなんだ、その人。
「だってほら、相手はシルビオだし」
 シルビオ、侯爵家使用人でその名前は一人しかいない。ギュンターの専属従者である。
「!」
 勝手に女性なのだと思っていた。そうか、風呂係は従者だったのか。それはそうだ、種こぼしを避けるために、娼館でも男娼しか呼ばない侯爵家なのだ。裸になる密室であるところの風呂に、女性と入るはずがないか。瞬間的に、先ほど語られてしまったギュンターとシルビオの昨晩のあれやこれやが、脳内で映像化された。
「お、おえ……」
「たいがい失礼なやつだな」
「ご、ごめん」
 いまだ残された童貞のヤーデは、ドミトリーのことが好きなだけであって、他人の情事には一切興味がない。娼館で覗き見した夜も、一度も勃起しなかったのだ。その辺りは潔癖なのである。



 他の面々からの使用感も上々だった。マクシミリアンだけは「すまない、まだ仕事が立て込んでいて未使用だ」と言った。特に王侯貴族御用達の高級娼館の情報は熱く、厚かった。熱い気持ちは紙何十枚にも渡りいくつもの束になっていた。避妊具を使うといった客に了承をを得たうえで、使用時の情報をつぶさに書き記してくれていた。
 一つの試作品に対して使用した時間、体位、精子の量まで。ひとつの避妊具を取り外さず、二回使用した者もいたようで、二回目は途中で根元から漏れてきた、とあった。そういう情報も、販売時禁止事項として注意書きに記せるので、先に知れておけるのはありがたかった。取り付けたときに破けたものがあったようだが、使用中に破ける、ということはなかったようだ。紙の最後には大きな飾り文字で「早く商品化してください」と書いてあった。
「すぐに商品化するには、まだ早いと思います。もう少し情報を集めて、改良点があれば随時更新していく予定です」
「うむ、それがいいだろう。情報収集はこの娼館で構わないか?」
「はい、三月ほど試してもらいたいです。都度改良したいので、一週間に一度報告をいただけるならば、試作品は無料でお渡しします」
「なるほど、先方も喜ぶだろう」
 客からの実入りがよい高級娼館ならば、今後もお得意様になるのは必須。先行投資というやつだ。

「工場の人手はすでに集まっています、商品化が決まり次第、いつでも量産体制に入れます」
「というわけで今日はこのあと、工場の視察に行きます」
 工場まで歩けない距離ではないのだが、全員で歩くと目立つため、馬車に乗り町を出て移動した。ギュンターは普段、町にも出かけない。必要なものは商人を呼び寄せて買えば良いのだから、買い物すらしたことがない。馬車に乗り町の外へ出かけるとあって、はしゃいでいる。馬車に乗ったのは、ほんの十数分だったけれど。

 ヴィンター商会は、動きが早い。確かな情報、先を読む目、素早い実行力。そうでなければこれほどまで大きな商会として、成長することもなかっただろう。
 ヴィンター伯爵は今から半年以上前の時点で、話を聞いてすぐに動いていた。これは投資額が大きくともすぐに取り戻せる、と莫大な投資をしていた。ヤーデは投資額の半分を支払った。工場地のために、町から徒歩で行ける範囲の広大な土地を買い取った。土地の買い取り時には、侯爵家にも力添えをしてもらっている。工場を作るというのに、爵位の低い貴族の領地ほどもあった。
 土地の周りをぐるりと塀で囲んであり、門からしか入れないようになっている。門は番人がいて、出るのは自由だが、勝手に入ることはできない。働くための登録を済ませた人間しか入れないようになっているのだ。塀の中では樹脂で象った札を首に提げる決まりで、札には本人の名前が彫られてあった。出かけるときは外して門番に預け、戻ってきたら名前を言って札を受け取るという仕組みである。樹脂で象ってあるため、たやすく偽造はできない作りだ。将来的に出てくるであろう、模造のための間者対策でもある。
 真ん中に工場を建てた。これは加工時の樹脂の匂いが独特なためである。町のような住宅地の近くでは、みな何事かと不審がるだろう。温室を幾棟も建て、南方の樹木を買ってきて植えた。温室をわけたのは、病気などで樹木が立ち枯れたりした場合に備えてのことである。
 樹木の世話をする人材と樹脂の加工を行う職人、門の番人に工場の管理人、彼らが生活するために必要な人材も揃えた。人間が住むための二階建て箱形の大きな建物を建て、中を廊下を挟んで左右に分け、さらに細かく仕切って部屋とした。南方の人々でも快適に過ごせるよう、配慮がなされた部屋である。
 土地柄暑くはならないが、冬はとても寒い。箱形集合住居は全館を暖かい風が巡るよう、床や壁に特殊加工を施してある。寒い時期には各部屋の金具を横にずらせば、暖かい空気が吹き出るようになっていた。
 風呂と洗面は共同だが広く、専属の掃除人と洗濯人がいる。一階には大部屋を作り、食堂とした。貴族の家のような設備を備えた厨房を作り、大人数の食事も作ることができる。もちろん専門の料理人がいて、南方から出稼ぎにくる人のために故郷の料理も作ることができる。

 総合責任者の人に、簡単に説明してもらいながら、見て回った。そこかしこに人がいて、南方独特の肌色が濃い人たちも多い。すでに避妊具工場として量産体制に入れる、というのもうなずける。ここではすでに人々が暮らしはじめている。
「ほぅ、まるで一つの町だな」
「活気もありますね」
 ここまで揃ったものをたとえ短期間といえど、維持するのには大金がかかる。その金はヤーデの懐から出していた。魔方陣で稼いだ分は、侯爵家に預けるばかりで使い道もない。貯まるばかりだったから、一旦出たとしてもまったく問題なかった。

「やりすぎましたか? 国から怒られるでしょうか」
 侯爵家へ戻ってから、マクシミリアンに尋ねてみる。
「侯爵家が噛んでいるのだ、問題ない。上にはすでに試作品を渡したうえで、話を通してあるからな。すでにこれは国家機密だ、このような作りになっている方が安心できる」
「ありがとうございます」
「むしろ、早く商品化せよ、とのことだ」
 なるほど、試作品を使用してみたのならば、そうなるだろう。商品化すれば粗悪な類似品が出回る。いつまでも専売特許というわけにはいかないが、正規品として何かわかりやすい目印を入れたかった。
「マクシミリアン様、もし本当に国家機密になるのだとしたら、王家御用達の目印とかを入れさせてもらえないでしょうか」
「目印?」
「はい、小さくていいんです。たとえば王冠の絵をインクを混ぜた樹脂で型押しする、とか」
「ほう、他との差とするか」
「ご明察です」
「王家に差し出す対価はどうする」
「ぼくには、何を出せばよいのかまったくわかりません。何かお知恵はありませんか?」
「ふむ……少し考えてみるか」
「はい、よろしくお願いします」
 やはりマクシミリアンは切れ者だし、非常に頼りになる。せっかくの会議なのに、ギュンターはもう話なぞ聞いていない。「俺の考える格好いい樹脂張り型」などと紙に無駄な落書きをしている。童貞ではなくなっても、やることは子どもだ。

「ヤーデ、少し話があるのだがこの後いいか」
「はい、いつでもどうぞ。場所を変えますか?」
「あぁ、庭でいい。歩きながら話そう」
「わかりました、ではみなさん。本日もありがとうございました。また来週の会議で」

 マクシミリアンの誘いで、離れを出て庭を歩く。いつ見ても素晴らしい庭である。誘っておきながら、マクシミリアンは難しい表情で隣を歩いていた。歩幅はヤーデに合わせてくれているので、忘れられているわけではないようだ。ここで「話は何ですか」と切り出すのも無粋であるし、ひとまずヤーデは美しい庭を堪能することにする。
 マクシミリアンの歩に合わせ、通ったことのない花の道を歩く。区画ごとに色分けされた花々の濃淡だけで楽しませる趣向のようだ。しばらくすると、背より高い葉がきれいに刈り込まれ生い茂る道に出た。濃い緑の壁のような葉以外、装飾は何もない道を歩くと、曲がったところで急に視界が開けた。
「わあ……」
 池があった。大きな丸い葉が浮かび、桃色の花が水面から顔を出している。池の中ほどに小島があり、緩い半円を描くような小さな橋が掛かっていた。侯爵家恐るべし。
「なかなか見事だろう」
「はい、庭も素敵なんですが、これはまたひときわ素晴らしいです」
「くっくっ、口がうまいな」
「ふふっ、本心ですけど?」
 池のほとりには、東屋があった。椅子に腰掛けると、池全体が見事な一枚絵のように見渡せる。わずかな風にそよぐ湖面だけが、これが景色なのだといっている。
「贅沢な時間ですねえ。いつまでも眺めていられます」
「そうだな。昔は当たり前だと思っていたが、今はこれが特別なのだとわかる」
「嫌みで言ったわけじゃないですよ?」
「あぁ、わかっている」
 マクシミリアンの表情が、難しいものから柔らかなものへと変わっていた。

「ヤーデ。もし本当の家族がいるとしたらどうする?」
 思ってもみなかった質問だった。おそらく避妊具の製法を、王家に献上するよう提案されるのだ、と思っていた。
「どうもしません」
 とだけ言った。マクシミリアンのことだ、こんな話をするということは、ヤーデの家族の目星がすでについているのだろう。害になるならば、絶対に近づけさせるわけがないから、家族と認められれば益となる人たちだと推測できる。でもいらない、と思った。ヤーデの家族は世界に一人だけでじゅうぶんだ。
「ぼくは捨てられて救われた。ぼくの家族はドミトリーさんだけです」
「何か事情があったとしても?」
 マクシミリアンはすべて知っているのかもしれない。でもヤーデは知りたくなかった。
「子どもを捨てたんです、いまさらですよ。ぼくが欲しいのはドミトリーさんだけで、あの人さえいれば、他はわりとどうでもいいんです」
 無表情で語るヤーデを見て、知らず眉根が寄った。ヤーデの言う『他』には、マクシミリアン自身も含まれていることに胸が痛い。
「生活に困らないだけのお金もありますし。ぼくの目下の悩みは、どうやってドミトリーさんの意識を変えさせるかってことですからね。あの人いまだに、ぼくを子ども扱いする時があるんですよ」
 かつての庇護を求める雛のような子どもはもういない。ぎらつく目でいかにドミトリーを落とすか語るのは十五歳(本当の年齢は十七歳になる)の成人した男だ。成長を遂げたヤーデは、獰猛でしなやかな大型の肉食獣を思わせた。賢くてしたたかで美しい。獲物を前にして、金色の長い尻尾がゆらゆらと揺れるのが、目に見えるようだ。かわいそうに、魔法使いは逃げられないだろう。

「楽しそうだな」
「ええ、実に」
「最初くらい優しくしてやれよ」
「そうしたいですけど、長年こじらせているもので」
 ふふっと笑うヤーデに、マクシミリアンはくつくつと笑う。
「もしもフられたら、涙が乾くまで懐を貸してやる。酒でも飲もう」
 きょとんとした顔をする。こやつ自分がまさか、フられるわけがないと思っていたな。
「もしも、の話はないですけど。たぶん、いや絶対。涙が止まらなかったら、そのときは胸をお借りします」
 そのときは頼るという、そんな言葉すら嬉しい。
「泣かなくても頼ってこい」
「いつもお忙しいでしょう、騎士団長様なんですから」
「頼られるほど、お前の守り人は本領を発揮するほうでな」
「そうでした。では今度お誘いします」
 ヤーデが東屋をあとにする。ひとり残ったマクシミリアンは、しばらくそこにじっとしていた。風景を眺めているようで、ぼんやりとした視線はどこも見てはいない。ヤーデの返答次第で、王にはヤーデの出自を伝えるつもりだった。
 だが今やヤーデは国宝級の錬金術師である。王としても国外に出すことは許しがたいはずだ。今しあわせである本人が、元の家族のことを知りたくないというのだから、それでいいのだろう。マクシミリアンはすべて飲み込んだ。この話は墓まで持っていく。
 王家には王家御用達の目印の使用料として、ヤーデという錬金術師が国外に出ないという話だけでじゅうぶんだろう。これからのことを考えたら、叙爵の可能性もあった。きっとヤーデは貴族になるなど嫌がるだろうな、と思うとおかしかった。



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