214 / 1,055
- 13章 -
- 事実は小説よりも奇なり -
しおりを挟む『いつもながら、お前は本当急だなぁ』
「良いじゃーん。どうせ休みは暇でしょ?」
『お前なぁ…少しは人の都合ってもんを』
「あ、なにか用事あった?」
『いや、ないけど…』
「だよね?じゃ、さっき言ったお店でね?」
『あいよー』
仕事が終わり、車の中で月影はとある人に電話をしていた。
口ぶりからして、だいぶ親しい人のようだ。
切り終わった電話をしまう事無くそのままアドレス帳を開き、続いてまた電話を掛け始める。
数回のコールの後…
『なになに!? 飲みに行くのっ!?』
通話が繋がり第一声、用件を伝える間もなく電話向こうから嬉々とした声が響いてきた。
「ごめんねぇ、今日は未成年が居るからお酒なしなのよー」
『えぇー…えっ、未成年? 誰?』
「うん。弟と、愉快な仲間たち!」
『弟…本当に? 会えたんだ?』
「…うん」
『そっか、良かったね』
「うん」
『俺達会ってもいいの?』
「もちろん!」
『…なんか凄く楽しみになって来た!!』
「可愛い過ぎて目に入れても痛くないよw」
『でしょうねっw じゃぁ、6時くらいで良い?』
「うん!じゃぁまた後でね」
『うん、またねっ!』
通話を切り暫し電話を見つめた後、今度は安積へとメールを入れた。
部活はもう終わったようで最寄駅での待ち合わせを決めると、軽快にエンジンを踏み込み車を発進させた。
0
お気に入りに追加
16
あなたにおすすめの小説
校長室のソファの染みを知っていますか?
フルーツパフェ
大衆娯楽
校長室ならば必ず置かれている黒いソファ。
しかしそれが何のために置かれているのか、考えたことはあるだろうか。
座面にこびりついた幾つもの染みが、その真実を物語る
食事届いたけど配達員のほうを食べました
ベータヴィレッジ 現実沈殿村落
BL
なぜ自転車に乗る人はピチピチのエロい服を着ているのか?
そう思っていたところに、食事を届けにきたデリバリー配達員の男子大学生がピチピチのサイクルウェアを着ていた。イケメンな上に筋肉質でエロかったので、追加料金を払って、メシではなく彼を食べることにした。
3人の弟に逆らえない
ポメ
BL
優秀な3つ子に調教される兄の話です。
主人公:高校2年生の瑠璃
長男の嵐は活発な性格で運動神経抜群のワイルド男子。
次男の健二は大人しい性格で勉学が得意の清楚系王子。
三男の翔斗は無口だが機械に強く、研究オタクっぽい。黒髪で少し地味だがメガネを取ると意外とかっこいい?
3人とも高身長でルックスが良いと学校ではモテまくっている。
しかし、同時に超がつくブラコンとも言われているとか?
そんな3つ子に溺愛される瑠璃の話。
調教・お仕置き・近親相姦が苦手な方はご注意くださいm(_ _)m
部室強制監獄
裕光
BL
夜8時に毎日更新します!
高校2年生サッカー部所属の祐介。
先輩・後輩・同級生みんなから親しく人望がとても厚い。
ある日の夜。
剣道部の同級生 蓮と夜飯に行った所途中からプチッと記憶が途切れてしまう
気づいたら剣道部の部室に拘束されて身動きは取れなくなっていた
現れたのは蓮ともう1人。
1個上の剣道部蓮の先輩の大野だ。
そして大野は裕介に向かって言った。
大野「お前も肉便器に改造してやる」
大野は蓮に裕介のサッカーの練習着を渡すと中を開けて―…
童貞が建設会社に就職したらメスにされちゃった
なる
BL
主人公の高梨優(男)は18歳で高校卒業後、小さな建設会社に就職した。しかし、そこはおじさんばかりの職場だった。
ストレスや性欲が溜まったおじさん達は、優にエッチな視線を浴びせ…
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる