116 / 119
ファンタジーな異世界に召喚されたら銀髪美少女が迫ってくるんだが?
116.真のラスボス
しおりを挟む
俺が目を覚ますと、天蓋付きの豪華なベッドに寝かされていた。
久奈と結月が右側にアサカとセフィリアが左側に座っていた。
「久奈、結月、アサカ、セフィリア……、良かった。みんな無事だったんだね」
久奈が優しく微笑む。
「樹こそ無事で良かった」
結月も笑顔で俺に声を掛ける。
「ようやく、樹を守ることが出来たね」
「結月、そうとも言い切れないよ」
「あ、そうだね……」
久奈と結月のやり取りに俺は不安になる。
「え、何か守れなかったの?」
俺の問いに久奈、結月、アサカの表情が曇る。
「セフィリアとちゃっかり恋人になったことは百歩譲って許してあげる」
「でも、セフィリアと結婚するなんて……。どういう事なのかな?」
「しっかり説明して欲しいなー」
久奈、結月、アサカが一言ずつ俺に言う。目が覚めたと同時に俺の身に降りかかる厄災。俺は切り抜けるべく必死に言葉を探す。
「それは……、ほら、この世界の決まりというか、それにこの世界で、だからね! 元の世界に帰ればノーカンだよ!!」
俺の苦しい言い訳を聞いたセフィリアは、目に涙をためて俺の腕に掴みかかる。
「イツキ、酷い! 私と永遠の愛をこの世界の神様に誓ってくれたじゃない!!」
「へー、誓ったんだー」
「ふーん、誓ったんだー」
「えーー、誓ったんだー」
久奈と結月とアサカはプレッシャーを放ちながら半眼で俺を見ている。どうやら、あの大猿モンスターはただの前座だったようだ。今、俺の周りにいる四人の美少女達こそが真のラスボスに違いない。
俺がガクガク震えていると、部屋のドアが開きルイさんが入ってきた。美少女達が俺に向けるプレッシャーが収まる。ひとまず助かったようだ。
「樹、気が付いたようだな」
「転移ゲートをこの世界に開通して迎えに来てくれたんですよね。ありがとうございます」
「礼には及ばばいよ。こんなに興味深い世界に転移させられた樹に礼を言いたいぐらいだ」
こっちは色々大変だったけどね。と思いつつ愛想笑いで返す。
「樹が眠っている間に女王と話を付けておいた。私のやりたいように、この世界を調査しても良いと快く許可を頂けた」
「快く許可?」
「ああ、うちの大事な樹とセフィリアが世話になった、とお礼を言っただけなのだが、女王陛下も騎士団長の面々もにこやかに私の我儘を許してくれたよ。いい人達ばかりだな」
「そうですか……」
嘘だな。絶対なんか脅しただろ。そう言えば……。
「ルイさんってこの世界の言葉が分かるんですか?」
俺の問いにアシストが答える。
「柳津樹、セフィリア=アーレスト、高平光希、陵木穂乃香の翻訳魔法を介したこの世界の人々とのやり取りを分析して、この世界の言語を翻訳できるようになりました」
アシストに続いて、ルイさんが補足する。
「ついでに四人分の端末のログを解析した情報をシステムアシストに聞いているから、こっちで何があったのかは大体把握している」
「なら、グレンガルドの王と宰相は?」
「モンスターを使って、樹とセフィリアに重傷を負わせたことを軽く咎めておいた」
軽く咎める? 俺が疑問に思うと、ルイさんは不敵な笑みを浮かべて続ける。
「はじめは私の話を聞こうともしなかったが、ピュクシスを呼んで軽く魔力を開放したら、大人しく話を聞いてくれたし、真摯に受け止め謝罪もしていた。グレンガルド国内も自由に調査しても良いと許可も貰った。我々に今後干渉してくることは無いだろう」
軽くを強調しているが、ピュクシスを呼んでる時点で思いっきり威圧をしたのだけは想像がつく。あの二人の恐怖に引きつった顔が目に浮かぶ。なんかお仕置しに行く気も失せたな。
「アイラスタニアとグレンガルドの国家間のやり取りには、一切口を出してはいない。それで良かったのだろう?」
「はい、ありがとうございます」
「それはそうと、樹はこの世界でかなり楽しんだようだな?」
ルイさんは悪い顔をしてニヤリと笑みを浮かべる。
「いや……まぁ……そうでも、ないかも」
歯切れの悪い俺にアサカが半眼で言う。
「セフィリアと固有武器を作ったのは楽しかったでしょ?」
ギクリ……。冷や汗をかいて黙っていると、久奈が続く。
「セフィリアとたっぷりイチャついたんだもん。楽しかったよね?」
さらに結月が追い打ちを掛ける。
「セフィリアと結婚したのも楽しかったんじゃない?」
そこへセフィリアが「ちょっと待って!」と割り込む。庇ってくれるのか?
「みんなで私の旦那様を責めないで! 私はイツキの正妻としてあなた達三人を側室として認めてあげるわ!」
おっふ、なに煽ってるの? セフィリアに視線を送ると、得意げに胸を張っている。久奈と結月とアサカは目を見開いて黙ってしまった。室内は不穏な静寂に包まれる。
「何言ってるの? 樹の正妻は私に決まってるでしょ!」
アサカが口火を切ると、四人の美少女がギャーギャーと言い争い始めた。ルイさんは黙って部屋を出て行き、俺は窓の外を見る。はー、いい天気だな。
「樹! 誰が正妻なの!? この場ではっきり言って!!」
しばらく口論をした後、四人が声をそろえる。はぁ、言うと思った。
「四人とも同じくらい大事だし、同じくらい愛してるよ。だから四人とも正妻かな……」
我ながらクズな事を言っているなと自覚はある。不満そうに俺を見る四人。
「それに、まだ俺達に結婚は早いでしょ? もう少し年を重ねたら状況も変わってくるかもしれないし……」
「樹の恋人が増える可能性はあるよね」
「「「そうだね」」」
久奈の言葉に結月とアサカとセフィリアがそろって頷く。そこだけ満場一致なんだね。
その後も四人にしばらくいじられる。こういうのも十日ぶりだからな……。この世界に召喚された時はどうなる事かと慌てたけど、こうして再会できて良かった。そう考えれば悪くないか……。
「こら、樹! なにひとりでニヤニヤしてるの!? 大体、樹はいっつも……」
四人が口々に俺に文句を言っている。俺は恋人達の説教をしばらく聞くことにした。
俺に対しての文句を言い切った四人は、途中から他の話題に変わって話を続けている。
俺のお腹がギュルルと鳴いた。うー、腹減った。
セフィリアが部屋にいたメイドさんに頼むと、食事を用意してくれた。
食事を乗せたカートがベッドのわきに運ばれてくると、セフィリアがフォークを持って肉料理を突いて「あーん」と俺の口へ運ぶ。
それを見た三人は即座にまねをして、俺の目の前に四つの食べ物が並んでいる。俺が口を開けると四人同時に突っ込んだ。
「美味しい?」と微笑む四人に、自分のペースで食べたいな、とはとてもじゃないが言えなかった。
久奈と結月が右側にアサカとセフィリアが左側に座っていた。
「久奈、結月、アサカ、セフィリア……、良かった。みんな無事だったんだね」
久奈が優しく微笑む。
「樹こそ無事で良かった」
結月も笑顔で俺に声を掛ける。
「ようやく、樹を守ることが出来たね」
「結月、そうとも言い切れないよ」
「あ、そうだね……」
久奈と結月のやり取りに俺は不安になる。
「え、何か守れなかったの?」
俺の問いに久奈、結月、アサカの表情が曇る。
「セフィリアとちゃっかり恋人になったことは百歩譲って許してあげる」
「でも、セフィリアと結婚するなんて……。どういう事なのかな?」
「しっかり説明して欲しいなー」
久奈、結月、アサカが一言ずつ俺に言う。目が覚めたと同時に俺の身に降りかかる厄災。俺は切り抜けるべく必死に言葉を探す。
「それは……、ほら、この世界の決まりというか、それにこの世界で、だからね! 元の世界に帰ればノーカンだよ!!」
俺の苦しい言い訳を聞いたセフィリアは、目に涙をためて俺の腕に掴みかかる。
「イツキ、酷い! 私と永遠の愛をこの世界の神様に誓ってくれたじゃない!!」
「へー、誓ったんだー」
「ふーん、誓ったんだー」
「えーー、誓ったんだー」
久奈と結月とアサカはプレッシャーを放ちながら半眼で俺を見ている。どうやら、あの大猿モンスターはただの前座だったようだ。今、俺の周りにいる四人の美少女達こそが真のラスボスに違いない。
俺がガクガク震えていると、部屋のドアが開きルイさんが入ってきた。美少女達が俺に向けるプレッシャーが収まる。ひとまず助かったようだ。
「樹、気が付いたようだな」
「転移ゲートをこの世界に開通して迎えに来てくれたんですよね。ありがとうございます」
「礼には及ばばいよ。こんなに興味深い世界に転移させられた樹に礼を言いたいぐらいだ」
こっちは色々大変だったけどね。と思いつつ愛想笑いで返す。
「樹が眠っている間に女王と話を付けておいた。私のやりたいように、この世界を調査しても良いと快く許可を頂けた」
「快く許可?」
「ああ、うちの大事な樹とセフィリアが世話になった、とお礼を言っただけなのだが、女王陛下も騎士団長の面々もにこやかに私の我儘を許してくれたよ。いい人達ばかりだな」
「そうですか……」
嘘だな。絶対なんか脅しただろ。そう言えば……。
「ルイさんってこの世界の言葉が分かるんですか?」
俺の問いにアシストが答える。
「柳津樹、セフィリア=アーレスト、高平光希、陵木穂乃香の翻訳魔法を介したこの世界の人々とのやり取りを分析して、この世界の言語を翻訳できるようになりました」
アシストに続いて、ルイさんが補足する。
「ついでに四人分の端末のログを解析した情報をシステムアシストに聞いているから、こっちで何があったのかは大体把握している」
「なら、グレンガルドの王と宰相は?」
「モンスターを使って、樹とセフィリアに重傷を負わせたことを軽く咎めておいた」
軽く咎める? 俺が疑問に思うと、ルイさんは不敵な笑みを浮かべて続ける。
「はじめは私の話を聞こうともしなかったが、ピュクシスを呼んで軽く魔力を開放したら、大人しく話を聞いてくれたし、真摯に受け止め謝罪もしていた。グレンガルド国内も自由に調査しても良いと許可も貰った。我々に今後干渉してくることは無いだろう」
軽くを強調しているが、ピュクシスを呼んでる時点で思いっきり威圧をしたのだけは想像がつく。あの二人の恐怖に引きつった顔が目に浮かぶ。なんかお仕置しに行く気も失せたな。
「アイラスタニアとグレンガルドの国家間のやり取りには、一切口を出してはいない。それで良かったのだろう?」
「はい、ありがとうございます」
「それはそうと、樹はこの世界でかなり楽しんだようだな?」
ルイさんは悪い顔をしてニヤリと笑みを浮かべる。
「いや……まぁ……そうでも、ないかも」
歯切れの悪い俺にアサカが半眼で言う。
「セフィリアと固有武器を作ったのは楽しかったでしょ?」
ギクリ……。冷や汗をかいて黙っていると、久奈が続く。
「セフィリアとたっぷりイチャついたんだもん。楽しかったよね?」
さらに結月が追い打ちを掛ける。
「セフィリアと結婚したのも楽しかったんじゃない?」
そこへセフィリアが「ちょっと待って!」と割り込む。庇ってくれるのか?
「みんなで私の旦那様を責めないで! 私はイツキの正妻としてあなた達三人を側室として認めてあげるわ!」
おっふ、なに煽ってるの? セフィリアに視線を送ると、得意げに胸を張っている。久奈と結月とアサカは目を見開いて黙ってしまった。室内は不穏な静寂に包まれる。
「何言ってるの? 樹の正妻は私に決まってるでしょ!」
アサカが口火を切ると、四人の美少女がギャーギャーと言い争い始めた。ルイさんは黙って部屋を出て行き、俺は窓の外を見る。はー、いい天気だな。
「樹! 誰が正妻なの!? この場ではっきり言って!!」
しばらく口論をした後、四人が声をそろえる。はぁ、言うと思った。
「四人とも同じくらい大事だし、同じくらい愛してるよ。だから四人とも正妻かな……」
我ながらクズな事を言っているなと自覚はある。不満そうに俺を見る四人。
「それに、まだ俺達に結婚は早いでしょ? もう少し年を重ねたら状況も変わってくるかもしれないし……」
「樹の恋人が増える可能性はあるよね」
「「「そうだね」」」
久奈の言葉に結月とアサカとセフィリアがそろって頷く。そこだけ満場一致なんだね。
その後も四人にしばらくいじられる。こういうのも十日ぶりだからな……。この世界に召喚された時はどうなる事かと慌てたけど、こうして再会できて良かった。そう考えれば悪くないか……。
「こら、樹! なにひとりでニヤニヤしてるの!? 大体、樹はいっつも……」
四人が口々に俺に文句を言っている。俺は恋人達の説教をしばらく聞くことにした。
俺に対しての文句を言い切った四人は、途中から他の話題に変わって話を続けている。
俺のお腹がギュルルと鳴いた。うー、腹減った。
セフィリアが部屋にいたメイドさんに頼むと、食事を用意してくれた。
食事を乗せたカートがベッドのわきに運ばれてくると、セフィリアがフォークを持って肉料理を突いて「あーん」と俺の口へ運ぶ。
それを見た三人は即座にまねをして、俺の目の前に四つの食べ物が並んでいる。俺が口を開けると四人同時に突っ込んだ。
「美味しい?」と微笑む四人に、自分のペースで食べたいな、とはとてもじゃないが言えなかった。
0
お気に入りに追加
78
あなたにおすすめの小説
【R15】断罪された公爵令嬢は婚約者の兄に囲われる
yori
恋愛
公爵令嬢であるヴィクトリアは、第二王子との婚約発表パーティーで心当たりのない罪を突き付けられる。
冷静に対処していると、皇太子殿下がヴィクトリアを助けてくれて……?
ちょろインが好みのイケメンヒーローにデレデレする、サクッと読めちゃう3000字ほどの小話です。ヒーローがちゃんとヤンデレになっていたらいいな。でも多分ぬるめのヤンデレ。
今さら、私に構わないでください
ましゅぺちーの
恋愛
愛する夫が恋をした。
彼を愛していたから、彼女を側妃に迎えるように進言した。
愛し合う二人の前では私は悪役。
幸せそうに微笑み合う二人を見て、私は彼への愛を捨てた。
しかし、夫からの愛を完全に諦めるようになると、彼の態度が少しずつ変化していって……?
タイトル変更しました。
ドン引きするくらいエッチなわたしに年下の彼ができました
中七七三
恋愛
わたしっておかしいの?
小さいころからエッチなことが大好きだった。
そして、小学校のときに起こしてしまった事件。
「アナタ! 女の子なのになにしてるの!」
その母親の言葉が大人になっても頭から離れない。
エッチじゃいけないの?
でも、エッチは大好きなのに。
それでも……
わたしは、男の人と付き合えない――
だって、男の人がドン引きするぐらい
エッチだったから。
嫌われるのが怖いから。
二周目貴族の奮闘記 ~シナリオスタート前にハーレム展開になっているんだけどなぜだろう?~
日々熟々
ファンタジー
僕、ゲームの世界のキャラクターだった。
このゲームの主人公である勇者ユーキの保護者として生きた、僕、ラインハルト・フォン・ヴァイシュゲールは、中ボスに乗っ取られ、死んだ瞬間にこの世界の真実を理解した。
この世界が『ゲーム』の世界であり、シナリオ通りいけば今作主人公のユーキくんが次回作では魔王となることを知った僕は、『二周目』の世界で未来――シナリオ――を変えるために力を尽くすことに決めた。
序盤のお助けキャラに過ぎない僕になにが出来るのかは分からないけど、大事な家族のために頑張るしか無い。
…………そう思ってたんだけど、あれ?
なんかこの世界変じゃない?
知識と力こそ残っていても体の頭の中身も子供に戻ってしまった『主人公』がメインシナリオを変えようと奮闘……。
しようとしたらメインシナリオが始まる前に色々と変わってしまって大忙しになるお話です。
どうしてもエッチな方向に話がいきがちになるので、根本的に封印するためにキャラクターの年齢を極端に下げたのですが、なぜかどんどん女の子が増えてきています。
不思議です。
だいぶ書き溜めてあるものなので、しばらく定期連載になると思います。
他サイトにも投稿しています。
茶番には付き合っていられません
わらびもち
恋愛
私の婚約者の隣には何故かいつも同じ女性がいる。
婚約者の交流茶会にも彼女を同席させ仲睦まじく過ごす。
これではまるで私の方が邪魔者だ。
苦言を呈しようものなら彼は目を吊り上げて罵倒する。
どうして婚約者同士の交流にわざわざ部外者を連れてくるのか。
彼が何をしたいのかさっぱり分からない。
もうこんな茶番に付き合っていられない。
そんなにその女性を傍に置きたいのなら好きにすればいいわ。
性奴隷を飼ったのに
お小遣い月3万
ファンタジー
10年前に俺は日本から異世界に転移して来た。
異世界に転移して来たばかりの頃、辿り着いた冒険者ギルドで勇者認定されて、魔王を討伐したら家族の元に帰れるのかな、っと思って必死になって魔王を討伐したけど、日本には帰れなかった。
異世界に来てから10年の月日が流れてしまった。俺は魔王討伐の報酬として特別公爵になっていた。ちなみに領地も貰っている。
自分の領地では奴隷は禁止していた。
奴隷を売買している商人がいるというタレコミがあって、俺は出向いた。
そして1人の奴隷少女と出会った。
彼女は、お風呂にも入れられていなくて、道路に落ちている軍手のように汚かった。
彼女は幼いエルフだった。
それに魔力が使えないように処理されていた。
そんな彼女を故郷に帰すためにエルフの村へ連れて行った。
でもエルフの村は魔力が使えない少女を引き取ってくれなかった。それどころか魔力が無いエルフは処分する掟になっているらしい。
俺の所有物であるなら彼女は処分しない、と村長が言うから俺はエルフの女の子を飼うことになった。
孤児になった魔力も無いエルフの女の子。年齢は14歳。
エルフの女の子を見捨てるなんて出来なかった。だから、この世界で彼女が生きていけるように育成することに決めた。
※エルフの少女以外にもヒロインは登場する予定でございます。
※帰る場所を無くした女の子が、美しくて強い女性に成長する物語です。
兄がいるので悪役令嬢にはなりません〜苦労人外交官は鉄壁シスコンガードを突破したい〜
藤也いらいち
恋愛
無能王子の婚約者のラクシフォリア伯爵家令嬢、シャーロット。王子は典型的な無能ムーブの果てにシャーロットにあるはずのない罪を並べ立て婚約破棄を迫る。
__婚約破棄、大歓迎だ。
そこへ、視線で人手も殺せそうな眼をしながらも満面の笑顔のシャーロットの兄が王子を迎え撃った!
勝負は一瞬!王子は場外へ!
シスコン兄と無自覚ブラコン妹。
そして、シャーロットに思いを寄せつつ兄に邪魔をされ続ける外交官。妹が好きすぎる侯爵令嬢や商家の才女。
周りを巻き込み、巻き込まれ、果たして、彼らは恋愛と家族愛の違いを理解することができるのか!?
短編 兄がいるので悪役令嬢にはなりません を大幅加筆と修正して連載しています
カクヨム、小説家になろうにも掲載しています。
青い華が選んだのは。
さん。
ファンタジー
不慮の事故(?)をきっかけに
愛読するハーレム系少女漫画
「僕の手をとって下さい」
通称:僕の手の世界に脇役ナル・ラズリとして転生した橋本奈留。
最初は転生したショックを受けるよりも
推しが存在している事を喜び、
推しのソウ・フロストが
ヒロインのラアラ・ガネットと結ばれるように脇役(モブ)として、
なろう系小説のように主人公達と関わっていこうとおもっていたが、
転生してからは裏都市に引きこもっていたため、ストーリーをあんまり思い出せなくなり、それなら昔を懐かしみながら、皆を見守りつつ推し活しよう!!
そう思っていたのに、
恋愛漫画の強制力?なのか、
何故か主人公達とは親しくなっていき誰かと結ばれる事に・・・
果たして誰を選ぶのか!
推し?推しのライバル?それとも?!
-----------------------------
いつも自分が好きなキャラとは結ばれないので、なら自分で書こうと思い書いてみました。遅筆です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる