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謎の異空間に飛ばされたら金髪美少女が迫ってくるんだが?

72.温泉

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 いつもどうり箱庭に転移してきた。今日はアサカと魔力を混ぜるのを試したいな。

 久奈と結月とアサカは三人で何かを話しているようだ。久奈はジト目で俺を見る。

「今日はアサカを指名するんでしょ?」

「う、……うん」

 結月もジト目で俺を見ている。何とも気まずい。

「あんまりえっちばかりしてると、おバカになるよ」

 アサカは結月に食って掛かる。

「じゃあ、結月が我慢してよ!」

「私はいいの! 例えおバカになったとしても樹とのえっちは我慢できないし」
 
「何それ!? 私だって我慢できないよ! ねぇイツキ、今日は一日中しようよ」

「流石に一日中するのはちょっとね……。最近はアサカと一緒に鍛錬していないからとりあえず午前中は普通に鍛錬しようか」

「うん、分かった。ヒナにしごかれて強くなったのを見せてあげるよ!」

 俺とアサカは訓練用フィールドに転移した。



 アサカの固有スキル、大気の支配者を使うイメージをする。アサカと魔力を混ぜるのを試すと気持ち良くなって、多分我慢できなくなるだろうから普通に鍛えることにする。

 水魔法や風魔法を試してみると、自在に操れているような気がする。久奈の固有スキル、魔法の支配者で水魔法や風魔法を使うよりも軽く使えているかもしれない。その反面、土魔法や、火魔法は使えないことも無いが使いにくいようだ。

 また氷魔法や雷魔法も自在に操れる。大気に関連する魔法が強化されるという事だろうか。

 ある程度アサカの固有スキルを試したところでアサカと手合わせすることにした。

 水と風の魔力を固めて槍の形にする。それを握り締めて構え、アサカと向かい合う。

 魔法を織り交ぜた槍術でしばらく戦った。アサカは見違えるほど強くなっており俺は必死になっていた。

「あれ? なんか遠慮してるの? もっと本気出していいよ」

「手加減してないよ。かなり本気だしてる」

「うそ!? イツキ弱くなった?」

「アサカが強くなったんだよ。アサカこそ本気を出してみて」

 アサカの動きが変わる。槍の技の鋭さと威力が増し俺は受けきれなくなってしまった。魔法の威力も段違いだ。少しずつ追い詰められていき俺は地面に伏していた。

「まいった」

「イツキに勝てちゃった!」

「少し前のアサカとはまるで別人のように強くなってる。頑張ったんだね」

「ヒナのしごきに堪えた甲斐があったよ! 頑張ったご褒美に今からセッ……」

 午前中からアレな事を言おうとしているアサカの唇に俺の唇を押し付け言葉を遮った。

「今夜はアサカと一緒に過ごすから、夜にたくさんイチャイチャしよ。それよりも、このままだと俺だけ弱くなりそうだから鍛錬に付き合ってよ。アサカの固有スキルをもっと使いこなせるようになりたいからね」

「イツキがそう言うなら付き合うよ。私ももっと強くなってヒナとユヅキに勝たないといけないし」

 二人で固有スキル、大気の支配者を使いこなすために魔法の練習をした。探りながら色々試してみて、少しは使いこなせるようになった気がした。

 そうこうしているうちに昼になり、俺達はログハウスに戻って休憩することにした。



 四人で談笑しつつ昼食をとっていると、俺のスマホに着信だ。ん? ルイさんからだ。なんだろ?

「シエラスの山地に強力なモンスターが確認された。今回は自然に発生したモンスターだ。空いてる者がいないので討伐して欲しい。強いと言っても魂力3万程度で君達からしたら雑魚だろう。スマホの機能の転移でモンスターの近くまで行けるようにしておいたからよろしく」

 通話が切れた。……仕方ないから行ってくるか。俺達はシエラスの山地に転移した。

 転移した先は一面銀世界の山地だった。山頂付近だろうか? 地球、というか日本では夏真っ盛りだが、レジーナのシエラスでは冬の様だ。夏の装いの俺達はかなり寒い。久奈が魔法で暖かい膜を作って俺達を覆ってくれた。

 しばらく周囲を探っていると、モンスターの気配を感じ取った。モンスターの気配に近づいていくと真っ黒なクマ型のモンスターがいた。5mはある巨体に、太い腕と鋭い爪が確認できる。さて斬るか、と思ったら、水の刃と青い斬撃それに一筋の閃光がモンスターに襲い掛かりモンスターは消滅した。

「任務完了だね!」

 笑顔のアサカに「ああ」と応える。俺はふと山の中腹を見下ろす。街があり湯煙が上がっていた。

「あっ、ここルディロだね。温泉で有名なところだよ。入ってから帰ろうか」

 アサカはそう言うと何やら電話を掛けだした。

「社長、モンスターを討伐したからご褒美にどこかの温泉を貸し切りにして欲しいな」

 無茶苦茶言ってるな。そんなの無理だろ……。

「えっ、本当に? ありがとう!」

 アサカは電話を切る。

「社長が温泉を貸し切りにしてくれたから行こ!」

 さすがルイさんだな……。

 俺達は中腹の街”ルディロ”まで飛んで行った。いくつものホテル風の建物や旅館風の建物が並んでいる観光地の様だ。

 俺達はアサカについていくと、立ち並ぶ建物の中でも一際立派な建物の前で立ち止まる。

 アサカはその立派な建物を指差し「ここだよ」と俺達に言う。どう見ても高級なホテルだな。大丈夫か? 俺達の心配をよそにアサカは堂々とその建物に入っていく。俺達も恐る恐るアサカについていくと、あっさり露天風呂付の客室に案内されてしまった。

 広い室内の奥には露天風呂があった。雪山が見渡せる絶景だ。久奈と結月は「素敵な部屋だね」とか「素敵な景色」などと感嘆の声を上げている。

「えーっと、風呂だよな? 俺も一緒でいいの?」

「何をいまさら。私達の裸なんて見慣れてるでしょ? しょうもないこと言ってないでさっさと入ろ」

 アサカは言いながら服を脱ぎだす。久奈と結月も遠慮なく服を脱いで風呂場に入って行った。仕方がないので俺も服を脱ぎ風呂に入ることにする。

 風呂場に入っていくと、湯気の中には三人の美少女の白い肌が露になっていた。俺のアレは膨張し硬化している、恥ずかしいので手で隠した。

 アサカはニヤニヤと笑みを浮かべ俺を見ている。

「隠してるのイツキだけだよ。逆に恥ずかしくないの?」

 久奈もアサカに続く。

「そうそう、樹の身体なんて見慣れてるんだから」

 俺は仕方なく、手で隠すのをやめる。俺の身体に三人の視線が集まる。

 結月は手のひらを口に当て目を見開く。

「樹……。こんなところでするつもりなの?」

「違うよ! これは身体が勝手にこうなるんだよ」

「「「へぇー、そうなんだー」」」

 三人は興味深そうに頷きながら見つめている。

「午前中の鍛錬で汗かいてるでしょ? 流してあげるからこっちにおいでよ」

 洗い場のシャワーを手にした久奈が手招きをしているので俺は久奈に近づく。「あーずるい! 私もイツキを洗う」「私も……」とアサカと結月も近づいてきた。

 俺の背中や腕に柔らかい部分を押し付けられながら、ボディーシャンプーを付けた素手で滑らすように全身を洗われた。硬化している部分は、特に念入りに洗れてしまった。しかも俺が暴発しないように絶妙な力加減で寸止めされた。素晴らしく息の合った三人の連携で焦らされて悶々とするのであった。

「それじゃ次は私達を洗ってね」

 俺は三人の身体を順番に洗った。日頃の感謝を込めて一人ずつ丁寧に隅々まで洗った。

 三人を洗い終わり流した後で四人で並んで絶景を眺めながら露天風呂につかる。ふぅー極楽だ……。

 風呂から出ると三人はアイテムストレージから服を取り出して着る、とはいってもタンクトップとパンツのみだ。

「風呂上りは暑いね」などと言いながら手をパタパタと仰いでいる。三人の肌はほのかに赤みを帯びており色っぽい。

 俺は目のやり場に困りきょろきょろと視線を泳がせていた。

「樹、どうしたの? 挙動不審だなぁー」

「もう箱庭に帰る? それとも……。ちょうど大きいベッドもあるし」

 いたずらな笑みを浮かべる久奈に手を引かれてベッドの上に倒される。三人は俺の上に覆いかぶさるようにのしかかる。

 アサカは俺の硬化している部分を指先で撫でながら言う。

「さっき樹にいやらしい手つきで洗われたからその気になっちゃった」

 結月は俺の首筋に唇を触れさせた後、囁く。

「私もだよ……責任取って最後までしてね」

 蕩けた表情の美少女三人に迫られて、なし崩し的に四人で体を重ねてしまったのだった。
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