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ゲームの世界に転移したら美少女二人が迫ってくるんだが?
33.虹刀
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今日も朝食をとりながら、三人で何をするか相談をしている。昨日は一日中、空を飛ぶ練習をしていたのでモンスターと戦っていないから、今日はモンスターを倒してくるか。
三人揃って庭に出ると、転移ゲートが出現してルイさんが現れた。
「空を飛べるようになったみたいだね。ご褒美を持ってきたよ」
ルイさんはアイテムストレージから3本の刀を取り出し俺達に手渡した。
俺は受け取った刀を、鞘から少し抜いて刀身を確認した。白い刀身は見る角度によって微妙に色合いを変える、綺麗だな。
ミスリル刀よりずっと重いが、魂力の上昇によって力も上がっているので、振り回すのに全く不自由は無い。
「ミスリル刀より重いんですね」
「本来、刀剣というのは軽ければいいという訳でもない。軽いと威力が出ないからな」
「それに、ミスリル刀とそれっぽい名前を付けているけど、ただのアルミ合金製なんだよ。そのままじゃすぐ曲がってしまうから”我々の技術”でコーティングして丈夫にしてある。しかし、その白い刀はそれなりの素材で出来ているしコーティングもずっと上等なものだ」
「名前とかあるんですか?」
「開発コード W7‐P58だ。好きなように呼べばいい。オリハルコン刀とか天叢雲剣とかいろいろあるだろう?」
ルイさんがニヤニヤしながら言うと、結月が白い刀を手に取って、刀身を眺めながら言う。
「虹のように美しい刀身だから虹刀はどうかな?」
「虹刀か……、いいと思う」
「私もいいと思うよ」
俺と久奈も賛同する。というわけで虹刀で決定だな。
「そういえば久奈にも刀なんですね」
「久奈さんは固有スキルの効果の一つで周囲の事を正確に把握することが出来るだろう? 結月さんの動きを常に正確に把握し続けているから、ある程度模倣ができるはずだが……試しに剣技だけでPvPしてみてくれないか?」
「そうそう、君達の魂力で虹刀を振るうと箱庭内のセーフティー機能と端末の展開する防御フィールドを貫通しかねないからPvPの時はこっちでね」
ルイさんはそう言って久奈にミスリル刀を渡す。久奈はそれを受け取ると、結月と庭の空いているところへ歩いて行く。
久奈と結月が向かい合い、礼をして構える。
試合が始まると、まるで結月同士が戦っているかのような錯覚をしてしまう、鋭く速く、しかも美しく刀が振られている。華麗な剣技の応酬に思わず見惚れてしまう。
「久奈は魔法も刀も使えるのか、凄いな……」
俺が思わず溢した言葉に、ルイさんは二人の剣戟を見つめたまま答える。
「確かにセンスもあるようだが、あくまでも今はまだ模倣だ。その道を究めようと研鑽を続ける者には届かない」
その時、久奈のHPは0になり、結月が勝った。
「ただ、言いにくいが……樹君よりも久奈さんの方が上だね」
言いにくいと言いながらも嬉しそうに俺を見るルイさん。うん、そうだろうね。俺も今そう思ったところ。ガクッと両手を地面につける。
「まぁ気を落とすな。チームってのは役割分担だ」
「君は強化役とMP回復役。あの二人はオールラウンダー」
「それ、役割分担っていうんですかね……」
「ははっ、若いんだから細かいことは気にするな! 今からモンスターと戦ってくるんだろう。新しい刀の切れ味を試しておいで」
ルイさんに言われて、俺達は転移ゲートに入っていった。
転移した先は空中だった。足場は見当たらないので、咄嗟に風魔法で宙に浮く。
久奈も風魔法で浮いていたが、結月は浮いていると言うより空中に立っていた。よく見ると結月の足元がキラキラ光っている。氷か……。
「刀を振るうには地面に立たないとね」
氷を作り、魔法で固定してその上に立つことで、地上にいるときと変わらず刀を振る事が出来るのか。さすが結月だ。
「結月は氷魔法も取ってきたんだね」
「え?、一応全部の種類の魔法を取ってきたけど」
「……俺、風魔法しか取ってない」
確かに全種類の魔法を取ってくれば良かったな。また今度取りに行くか。
遠くの方から翼を羽ばたかせてドラゴンの群れがこちらに向かって飛んでくる。ワイバーンかな?
ワイバーン達は一斉に火球を吐き出し攻撃してくた。大量の火球が向かってくるが、すべての火球に対して久奈が正確に火球をぶつけ相殺する。
「久奈、樹を守ってて。半分倒してくるよ。半分倒したら、残りは久奈にあげるから」
「りょーかーい」
結月はワイバーンの群れに勢いよく飛び込んでいった。風魔法で高速かつ自在に飛び回りワイバーンとの間合いを詰める。瞬時に作った足場に乗って刀を振るいワイバーンを両断する。
結月が強いのか、虹刀がよく切れるのか、その両方なのか一撃でワイバーンは真っ二つだ。瞬く間にワイバーンの数を減らし戻ってきた。
「この刀、よく切れる。魔刃使わなくてもすごい切れ味だったよ」
息も乱さず余裕を感じさせる結月。
「次は私の番だね」
久奈はそう口にすると、暴風のような勢いで飛び出していった。
自在に宙を駆けながら、すれ違いざまにワイバーンを虹刀で切り捨てている。やはり瞬く間にワイバーンは全滅だ。
久奈も「この刀よく切れるね」と喜んでいる。ワイバーンを全滅して庭に戻ってくると、まだルイさんがいた。この人暇なのかな?
「虹刀ありがとうございました。凄い切れ味でした」
「喜んでくれたようで何よりだ」
「今日も昼食をご馳走しよう。別に私も暇な訳では無いが、君達も私に聞きたいことがあるだろう?」
ルイさんの後について転移ゲートに入っていくとレストランの個室だ。今日は寿司、天ぷら、刺身な和食だ。俺は食べながら気になっていたことをルイさんに質問をする。
「地球に出現するモンスターの事を教えて欲しいんですけど……」
三人揃って庭に出ると、転移ゲートが出現してルイさんが現れた。
「空を飛べるようになったみたいだね。ご褒美を持ってきたよ」
ルイさんはアイテムストレージから3本の刀を取り出し俺達に手渡した。
俺は受け取った刀を、鞘から少し抜いて刀身を確認した。白い刀身は見る角度によって微妙に色合いを変える、綺麗だな。
ミスリル刀よりずっと重いが、魂力の上昇によって力も上がっているので、振り回すのに全く不自由は無い。
「ミスリル刀より重いんですね」
「本来、刀剣というのは軽ければいいという訳でもない。軽いと威力が出ないからな」
「それに、ミスリル刀とそれっぽい名前を付けているけど、ただのアルミ合金製なんだよ。そのままじゃすぐ曲がってしまうから”我々の技術”でコーティングして丈夫にしてある。しかし、その白い刀はそれなりの素材で出来ているしコーティングもずっと上等なものだ」
「名前とかあるんですか?」
「開発コード W7‐P58だ。好きなように呼べばいい。オリハルコン刀とか天叢雲剣とかいろいろあるだろう?」
ルイさんがニヤニヤしながら言うと、結月が白い刀を手に取って、刀身を眺めながら言う。
「虹のように美しい刀身だから虹刀はどうかな?」
「虹刀か……、いいと思う」
「私もいいと思うよ」
俺と久奈も賛同する。というわけで虹刀で決定だな。
「そういえば久奈にも刀なんですね」
「久奈さんは固有スキルの効果の一つで周囲の事を正確に把握することが出来るだろう? 結月さんの動きを常に正確に把握し続けているから、ある程度模倣ができるはずだが……試しに剣技だけでPvPしてみてくれないか?」
「そうそう、君達の魂力で虹刀を振るうと箱庭内のセーフティー機能と端末の展開する防御フィールドを貫通しかねないからPvPの時はこっちでね」
ルイさんはそう言って久奈にミスリル刀を渡す。久奈はそれを受け取ると、結月と庭の空いているところへ歩いて行く。
久奈と結月が向かい合い、礼をして構える。
試合が始まると、まるで結月同士が戦っているかのような錯覚をしてしまう、鋭く速く、しかも美しく刀が振られている。華麗な剣技の応酬に思わず見惚れてしまう。
「久奈は魔法も刀も使えるのか、凄いな……」
俺が思わず溢した言葉に、ルイさんは二人の剣戟を見つめたまま答える。
「確かにセンスもあるようだが、あくまでも今はまだ模倣だ。その道を究めようと研鑽を続ける者には届かない」
その時、久奈のHPは0になり、結月が勝った。
「ただ、言いにくいが……樹君よりも久奈さんの方が上だね」
言いにくいと言いながらも嬉しそうに俺を見るルイさん。うん、そうだろうね。俺も今そう思ったところ。ガクッと両手を地面につける。
「まぁ気を落とすな。チームってのは役割分担だ」
「君は強化役とMP回復役。あの二人はオールラウンダー」
「それ、役割分担っていうんですかね……」
「ははっ、若いんだから細かいことは気にするな! 今からモンスターと戦ってくるんだろう。新しい刀の切れ味を試しておいで」
ルイさんに言われて、俺達は転移ゲートに入っていった。
転移した先は空中だった。足場は見当たらないので、咄嗟に風魔法で宙に浮く。
久奈も風魔法で浮いていたが、結月は浮いていると言うより空中に立っていた。よく見ると結月の足元がキラキラ光っている。氷か……。
「刀を振るうには地面に立たないとね」
氷を作り、魔法で固定してその上に立つことで、地上にいるときと変わらず刀を振る事が出来るのか。さすが結月だ。
「結月は氷魔法も取ってきたんだね」
「え?、一応全部の種類の魔法を取ってきたけど」
「……俺、風魔法しか取ってない」
確かに全種類の魔法を取ってくれば良かったな。また今度取りに行くか。
遠くの方から翼を羽ばたかせてドラゴンの群れがこちらに向かって飛んでくる。ワイバーンかな?
ワイバーン達は一斉に火球を吐き出し攻撃してくた。大量の火球が向かってくるが、すべての火球に対して久奈が正確に火球をぶつけ相殺する。
「久奈、樹を守ってて。半分倒してくるよ。半分倒したら、残りは久奈にあげるから」
「りょーかーい」
結月はワイバーンの群れに勢いよく飛び込んでいった。風魔法で高速かつ自在に飛び回りワイバーンとの間合いを詰める。瞬時に作った足場に乗って刀を振るいワイバーンを両断する。
結月が強いのか、虹刀がよく切れるのか、その両方なのか一撃でワイバーンは真っ二つだ。瞬く間にワイバーンの数を減らし戻ってきた。
「この刀、よく切れる。魔刃使わなくてもすごい切れ味だったよ」
息も乱さず余裕を感じさせる結月。
「次は私の番だね」
久奈はそう口にすると、暴風のような勢いで飛び出していった。
自在に宙を駆けながら、すれ違いざまにワイバーンを虹刀で切り捨てている。やはり瞬く間にワイバーンは全滅だ。
久奈も「この刀よく切れるね」と喜んでいる。ワイバーンを全滅して庭に戻ってくると、まだルイさんがいた。この人暇なのかな?
「虹刀ありがとうございました。凄い切れ味でした」
「喜んでくれたようで何よりだ」
「今日も昼食をご馳走しよう。別に私も暇な訳では無いが、君達も私に聞きたいことがあるだろう?」
ルイさんの後について転移ゲートに入っていくとレストランの個室だ。今日は寿司、天ぷら、刺身な和食だ。俺は食べながら気になっていたことをルイさんに質問をする。
「地球に出現するモンスターの事を教えて欲しいんですけど……」
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