140字小説まとめ

雪鐘

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「よし!私がいっちば~ん」 

あの後も人生ゲームは進んでいき、最初にゴールしたのはヘルだった。

「えっと…1番にゴールしたプレイヤーには10万Gをプレゼントだってよ」

これでヘルの所持金は33万8000Gになって上がりだな。

「くっそ~ 俺もあとちょっとで上がりだったのに先を越された」

そう、最初のゴール争いはヘルとレンのふたりで、レンの方がゴールに近かったのだが、最後の最後でヘルが先にゴールした。

これで現在のトップはヘルになった訳だが、まだ勝敗はわからない。

その理由は後半でヘルがマイナス効果のマスを踏みまくって所持金が少なくなっていたからだ。

その後は、レン、俺、シュウ、ユイ、シフォンの順番でゴールをし、人生ゲーム(異世界バージョン)は終了した。

因みにゴールしたプレイヤーに送られる賞金は1位が100000G、2位が50000G3位が30000G、4位が20000G、5位が10000Gになっていて、それ以降のプレイヤーは5000Gが送られる。

「じゃあゲームも終了したことだし総資産の確認とみんなの順位を確認するぞ」

ゲームを終了するを選択すると目の前に皆の順位と総資産が表示された。

総資産とはゲーム終了時に持っていた所持金とは別にゲーム内での手に入れた家やアイテムなどの価値を計算してたした物だ。

ゲームが終了したから全てのアイテムを売ったと考えて総資産の金額で順位が決まる。

1ユウ 386000G
2ユウヤ 369000G
3ヘル 338000G
4シュウ 335000G
5ユイ 329000G
6シフォン 323000G
7レン 320000G

皆の総資産と順位はこんな感じだ。

俺の順位は2位、ゴールした順番で勝敗が別れた感じだな。

3位のヘルからは前後の総資産の差は少なく、あと少し違っただけでも順位は変わっていた事だろう。

「いや~楽しかったね!」

「ああ、楽しかったな」

やはりこういうゲームは皆でやると楽しいな、普段はやらないし、設定が異世界風なのでマスに書いてある設定も面白かった。

「次は何をしますか?」

「そうだな~よし!王様ゲームなんてどうだ?勿論過度な命令は無しにするが」

皆で次にやる遊びを考えていたらユウが王様ゲームをしようと提案をする。

「いいじゃん!パーティーぽいし、それに楽しそう」

「じゃあ決定ですね、割りばし持っている人居ます?」

シュウが皆に聞くが返事はない。

どうやら皆持ってないみたいだな。

「皆持ってないんだったら今作るぞ、勿論細工が出来ない様にシステムでの製作だが」

「じゃあユウヤさん、よろしくお願いいたしますわ」

という事でストレージからトレントの木材を取り出し細工スキルを使用して割りばしを作成する。

そして割りばしに1~6の番号を書いていき、最後の一本先端を赤く色付けをしていく。

「さて、完成したぞ!」

皆の元に向かうと皆は雑談しながらお菓子を食べていた。

因みにこの世界ではプレイヤーが作ったりするお菓子の他にNPC等から買うことが出来るケーキ類の他にショップで現実に売っているお菓子も買うことができる。

勿論支払いはGだぞ、まぁ食感や味を再現したお菓子って感じだ。

これは月毎に売れた商品の数に応じてお菓子会社にお金を支払っているらしい。

こう皆で遊んでいる時にアイテムが無かったりしたら困るよな、と考えた所で1つ良い考えを思い付いた。

前回のコロシアムイベントの時のオリジナルスキル作成権を使っていなかったので、何処からでもショップに接続出来るスキルを作ってくれる様に申請すれば良いと。

これが通れば欲しいアイテムが簡単に手に入れる事が出来るしな。

という事でメニューからオリジナルスキルを申請しておく。

そして王様ゲームを開始する

「じゃあ王様ゲームを始めるぞ」

皆で割りばしを引き、せーので皆でかけ声を言う。

「王様だーれだ!」
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