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1章 一学期。
49.枕投げ
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(未来斗side)
「ごちそうさまでした~~!」
「はい、お粗末さまでしたー、風呂、誰から入る?」
俺が食べ終わる頃には優馬は既に食べ終わってて、頬杖をつきながらにこにこと俺を見ていた。
「じゃんけんでいいんじゃないか?」
「そうだな。はいじゃーんけーーん」
ポイ。
「……俺から………」
初めは海斗だった。
その次が郁人、澪、俺…優馬。
「あはは、残念だったな優馬!俺がいなかったら澪の次だったのに」
「僕の次………な、何する気!!?」
「何もしないよ!!……多分」
ーーー
食べ終わった料理の皿は優馬の妹が洗うと聞かないので、とりあえず海斗以外は部屋で待機してた。
「ふぁ……、僕もう眠いや……」
「風呂入るまで寝るなよ!風呂入った後は皆で怪談するんだから!!」
優馬……なんか楽しそう。
「枕投げもしたいな……」
「うん!お泊まりのだいごみ全部したい!」
楽しめる時は楽しまないと……!
そろそろ、5人でいれる時間も限られてくるから。
ーーー
「あがった……郁人、いいよ」
「分かったー、行ってきます」
とてとてとて。
……ぱたん。
「そっか……またあの郁人が見れるのか………」
「澪?」
「でもさでもさ!これって結局勉強会じゃん?夏休みにまた泊まろうよ!」
「何回泊まれば気が済むんだよ……まぁ、楽しそうだけど。」
海斗は呆れながらも少し笑った。
「今度は誰の家?」
「誰がいいかなー!俺ん家は散らかってるかは無理だぞ!」
「未来斗の部屋にいたら1日で不健全になりそうだからやめとく。」
「なんだよそれー!優馬は元から不健全だろ!」
…………楽しい、なぁ。
(いつまでも続いてくれればいいのに…………)
ーーーーー
数時間後……22時。
皆あがって、今から枕投げをします!
「ほらぁ……やっぱり郁人急に色気がぁ………」
「澪……?」
「郁人ってほんと髪質面白いよなー!」
「そうかな……?」
普段ふわふわしてると思えば、水に濡れると急にサラサラになる。
「うん……犬耳もどきがないから違和感……」
髪の横にあるアホ毛みたいなやつのことかな。
「!……それ自由自在に出せるんだよ~えい」
ぴょこ。
「!?」
「ほんとお前の髪どうなってんだよ…………」
「どうなってるんだろうね~あはは」
郁人はそう言うとまたアホ毛をしまった。
「…………ていっ!!」
「ぷは!!」
何…………?!
顔になにか柔らかくて重いものがぶつかって……それは、枕だった。
「あはは!優馬とろい!」
「未来斗……」
こいつ…………!
「ぷぎァ!!」
「仕返し!はは、あほ面」
「~~っ!か、海斗!!優馬に枕投げまくろ!!」
「お、おう………、!」
「ぐぇっ!!……い、息止まる…澪~!澪も協力し…………」
「澪ー、僕とこっちで2人だけで遊ばない?」ぐいっ
「え…う、うん……」
ーーー
(うたside)
「……あれ、2人とも何してるんですか?」
皿洗いが終わって少しリビングで休んで……部屋へ向かう道を歩いていると、
「……うたねぇ。」
「うたちゃん、」
妹ズが男達がいる部屋をドアの隙間から覗いていた。
「兄貴があんな無邪気になってるの久々に見たなーって思って。」
実梨と渚の頭の上から覗いてみると……優馬お兄…優馬が楽しそうに、枕投げしてた。
「ふーん…あんな顔するんですね。」
確認してすぐに頭を離した。
「まっ、いつも私達のことばっか考えて疲れてる優馬より、いいんじゃないですか?」
「そうだね!……ていうか、うたちゃんって兄貴の前でだけ兄貴のこと『お兄ちゃん』って言うけど……なんで?」
「シスコンはそれで喜ぶのかなーって思ったんですよ?」
「あー…うん……そっか」
「ごちそうさまでした~~!」
「はい、お粗末さまでしたー、風呂、誰から入る?」
俺が食べ終わる頃には優馬は既に食べ終わってて、頬杖をつきながらにこにこと俺を見ていた。
「じゃんけんでいいんじゃないか?」
「そうだな。はいじゃーんけーーん」
ポイ。
「……俺から………」
初めは海斗だった。
その次が郁人、澪、俺…優馬。
「あはは、残念だったな優馬!俺がいなかったら澪の次だったのに」
「僕の次………な、何する気!!?」
「何もしないよ!!……多分」
ーーー
食べ終わった料理の皿は優馬の妹が洗うと聞かないので、とりあえず海斗以外は部屋で待機してた。
「ふぁ……、僕もう眠いや……」
「風呂入るまで寝るなよ!風呂入った後は皆で怪談するんだから!!」
優馬……なんか楽しそう。
「枕投げもしたいな……」
「うん!お泊まりのだいごみ全部したい!」
楽しめる時は楽しまないと……!
そろそろ、5人でいれる時間も限られてくるから。
ーーー
「あがった……郁人、いいよ」
「分かったー、行ってきます」
とてとてとて。
……ぱたん。
「そっか……またあの郁人が見れるのか………」
「澪?」
「でもさでもさ!これって結局勉強会じゃん?夏休みにまた泊まろうよ!」
「何回泊まれば気が済むんだよ……まぁ、楽しそうだけど。」
海斗は呆れながらも少し笑った。
「今度は誰の家?」
「誰がいいかなー!俺ん家は散らかってるかは無理だぞ!」
「未来斗の部屋にいたら1日で不健全になりそうだからやめとく。」
「なんだよそれー!優馬は元から不健全だろ!」
…………楽しい、なぁ。
(いつまでも続いてくれればいいのに…………)
ーーーーー
数時間後……22時。
皆あがって、今から枕投げをします!
「ほらぁ……やっぱり郁人急に色気がぁ………」
「澪……?」
「郁人ってほんと髪質面白いよなー!」
「そうかな……?」
普段ふわふわしてると思えば、水に濡れると急にサラサラになる。
「うん……犬耳もどきがないから違和感……」
髪の横にあるアホ毛みたいなやつのことかな。
「!……それ自由自在に出せるんだよ~えい」
ぴょこ。
「!?」
「ほんとお前の髪どうなってんだよ…………」
「どうなってるんだろうね~あはは」
郁人はそう言うとまたアホ毛をしまった。
「…………ていっ!!」
「ぷは!!」
何…………?!
顔になにか柔らかくて重いものがぶつかって……それは、枕だった。
「あはは!優馬とろい!」
「未来斗……」
こいつ…………!
「ぷぎァ!!」
「仕返し!はは、あほ面」
「~~っ!か、海斗!!優馬に枕投げまくろ!!」
「お、おう………、!」
「ぐぇっ!!……い、息止まる…澪~!澪も協力し…………」
「澪ー、僕とこっちで2人だけで遊ばない?」ぐいっ
「え…う、うん……」
ーーー
(うたside)
「……あれ、2人とも何してるんですか?」
皿洗いが終わって少しリビングで休んで……部屋へ向かう道を歩いていると、
「……うたねぇ。」
「うたちゃん、」
妹ズが男達がいる部屋をドアの隙間から覗いていた。
「兄貴があんな無邪気になってるの久々に見たなーって思って。」
実梨と渚の頭の上から覗いてみると……優馬お兄…優馬が楽しそうに、枕投げしてた。
「ふーん…あんな顔するんですね。」
確認してすぐに頭を離した。
「まっ、いつも私達のことばっか考えて疲れてる優馬より、いいんじゃないですか?」
「そうだね!……ていうか、うたちゃんって兄貴の前でだけ兄貴のこと『お兄ちゃん』って言うけど……なんで?」
「シスコンはそれで喜ぶのかなーって思ったんですよ?」
「あー…うん……そっか」
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