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森の聖域クルーラ
クロス
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オルガは五人が見守るなか、『クロス』に魔力を入れて、変化を待った。
待つと言っても、ただジッと見ているわけには、いかないので、コレからの折り魔紙について、話し合いになった。
オルガが新しい折り方を出してきた時は、今まで通り、ヒナキとアレクが属性魔力を試してみて、その後、今回のような主要メンバーを集めて話し合いの場を作ること。
属性と使い道をある程度絞れたら、その部所が責任を持って管理する事。
お試しは『クルーラ』内に止め、外部でも試してもらう時は、話し合いをして、必要ならば『リマ商会』に協力してもらう事。
などなど…。
話し合いをしている途中だけど、オルガはお願いしなくてはいけないことがあった。
でも、なかなか口を挟めなくて、迷って隣にいるヒナキさんの方を向いて、服をクイクイと引っ張った。
「うん?どうした?」
「…あのね、折る人、増やして欲しい」
そう…。
ヒナキさんとリーンさんも、折り魔紙を折ることは出きるが、今、『クルーラ』で販売している『ツル』と『コップ』と『コバコ』は、僕が一人で折っているのだ。
『ツル』はいったん生産を止めるけれど、『コップ』は『リマ商会』に納めるので数が多い。
『コバコ』はそれほど多く作らないから、大丈夫だとしても、『ヤッコ』と『クロス』まで折るとなると、僕一人では、きっと無理になってくる。
なので簡単な折り方の『コップ』だけでも、折ってもらえる人がいれば、なんとか、なるだろうか…。
そんな不安を感じたので、折る人を増やして欲しいと思ったのだ。
「…そうだな」
ヒナキさんが苦笑いして、僕の頭を撫でていると、テーブルの上に置いた『クロス』から魔力が消え始めた。
僕達はハッとして、『クロス』に目をやる。
それに気が付いた他の四人も口を閉じ、『クロス』に視線を向けた。
変化したのは、青色に染まっていた水属性、水色の風属性、赤色の火属性、黄色の光属性の四つ。
土属性は変化なく茶色に戻っただけだった。
「四つもかよ…」
「闇属性を入れて、五個だ…」
テリヤさんとカナックさんが、大きなタメ息と共に、ボソリと呟く。
今までで、最高の数だ。
「他のも試した方が良い…。模様が浮き出たのが五個だ!土属性は茶色には変化してる!」
そう言ったのは、ヒナキさん。
…そうだった。
模様に気を取られていたけれど、属性魔力を入れて、色が付いている…。
本来、全く反応しない場合は、色が付かないのだ!
僕は鞄から折り魔紙を取り出し、再び『クロス』を折りだす。
えっと、あと何枚折れば良いんだ?
多くても良いか…。
そう思って、とりあえず『クロス』を折り始めると、出来上がったのから、他の人達が属性魔法をかけ始めた。
結局、他の属性は、色も染まらなかった。
なので、最初に選んだ五個だけが、直接魔力を入れて使用することが出来、土属性だけが、何か別の事に使えるようだ。
こっちは、追々いろいろと試してみて、用途を探っていくしかないだろう…。
それより、『クロス』の『放出』。
闇属性が闇を『放出』。
シュウベルさんの仮説で言うと、闇属性が向かってくる魔法を跳ね返す『盾』、持ち主を闇で覆い守る?ような用途?
まあ、コレは青の館の方で試してもらおう。
水属性が水を放出。
コレって『コップ』みたいに、水を出すって事なのかな?
風属性が風を放出。
何かを吹き飛ばす?
火属性が火を放出。
コレこそ危なくて、広い場所でしか試せない。
『クルーラ』は森の木々で囲まれているから、魔力の入れ加減を気を付けないと、火事になってしまう…。
光属性が光を放出。
コレって、光属性『ツル』とはまた違う光の放ち方なのだろうか…。
手分けして、全部、試してみるしかない…。
シュウベルさんが、火属性は、青の館の訓練所が広いので、ソコで試すと言って、火属性の『クロス』を手に取った。
闇属性の『ヤッコ』と『クロス』、火属性の『クロス』の実験をしてくれるようだ。
カナックさんは嬉しそうに、『クロス』の水、風、光、土属性を手に取った。
「いろいろ思い付いたんだよね。『放出』は、植物園の管理に使えそうな気がするんだよ」
何を思い付いたのか、話てはくれなかったが、とても楽しそうだ。
とりあえず、『クロス』の折り魔紙を追加で作って、各二枚づつになるように準備した。
属性魔力を入れて、僕以外が魔力を入れて、模様が同じようになるのを確認して、今日は解散になった。
『ヤッコ』の話だったはずが、思いがけない一言で『クロス』になり、属性魔力を繋ぎ止める折り魔紙になるとは思わなかった。
話し合いって大事だな…って、つくづく思った。
アッ!
折る人を増やして欲しいって話し、伝えれなかった!
待つと言っても、ただジッと見ているわけには、いかないので、コレからの折り魔紙について、話し合いになった。
オルガが新しい折り方を出してきた時は、今まで通り、ヒナキとアレクが属性魔力を試してみて、その後、今回のような主要メンバーを集めて話し合いの場を作ること。
属性と使い道をある程度絞れたら、その部所が責任を持って管理する事。
お試しは『クルーラ』内に止め、外部でも試してもらう時は、話し合いをして、必要ならば『リマ商会』に協力してもらう事。
などなど…。
話し合いをしている途中だけど、オルガはお願いしなくてはいけないことがあった。
でも、なかなか口を挟めなくて、迷って隣にいるヒナキさんの方を向いて、服をクイクイと引っ張った。
「うん?どうした?」
「…あのね、折る人、増やして欲しい」
そう…。
ヒナキさんとリーンさんも、折り魔紙を折ることは出きるが、今、『クルーラ』で販売している『ツル』と『コップ』と『コバコ』は、僕が一人で折っているのだ。
『ツル』はいったん生産を止めるけれど、『コップ』は『リマ商会』に納めるので数が多い。
『コバコ』はそれほど多く作らないから、大丈夫だとしても、『ヤッコ』と『クロス』まで折るとなると、僕一人では、きっと無理になってくる。
なので簡単な折り方の『コップ』だけでも、折ってもらえる人がいれば、なんとか、なるだろうか…。
そんな不安を感じたので、折る人を増やして欲しいと思ったのだ。
「…そうだな」
ヒナキさんが苦笑いして、僕の頭を撫でていると、テーブルの上に置いた『クロス』から魔力が消え始めた。
僕達はハッとして、『クロス』に目をやる。
それに気が付いた他の四人も口を閉じ、『クロス』に視線を向けた。
変化したのは、青色に染まっていた水属性、水色の風属性、赤色の火属性、黄色の光属性の四つ。
土属性は変化なく茶色に戻っただけだった。
「四つもかよ…」
「闇属性を入れて、五個だ…」
テリヤさんとカナックさんが、大きなタメ息と共に、ボソリと呟く。
今までで、最高の数だ。
「他のも試した方が良い…。模様が浮き出たのが五個だ!土属性は茶色には変化してる!」
そう言ったのは、ヒナキさん。
…そうだった。
模様に気を取られていたけれど、属性魔力を入れて、色が付いている…。
本来、全く反応しない場合は、色が付かないのだ!
僕は鞄から折り魔紙を取り出し、再び『クロス』を折りだす。
えっと、あと何枚折れば良いんだ?
多くても良いか…。
そう思って、とりあえず『クロス』を折り始めると、出来上がったのから、他の人達が属性魔法をかけ始めた。
結局、他の属性は、色も染まらなかった。
なので、最初に選んだ五個だけが、直接魔力を入れて使用することが出来、土属性だけが、何か別の事に使えるようだ。
こっちは、追々いろいろと試してみて、用途を探っていくしかないだろう…。
それより、『クロス』の『放出』。
闇属性が闇を『放出』。
シュウベルさんの仮説で言うと、闇属性が向かってくる魔法を跳ね返す『盾』、持ち主を闇で覆い守る?ような用途?
まあ、コレは青の館の方で試してもらおう。
水属性が水を放出。
コレって『コップ』みたいに、水を出すって事なのかな?
風属性が風を放出。
何かを吹き飛ばす?
火属性が火を放出。
コレこそ危なくて、広い場所でしか試せない。
『クルーラ』は森の木々で囲まれているから、魔力の入れ加減を気を付けないと、火事になってしまう…。
光属性が光を放出。
コレって、光属性『ツル』とはまた違う光の放ち方なのだろうか…。
手分けして、全部、試してみるしかない…。
シュウベルさんが、火属性は、青の館の訓練所が広いので、ソコで試すと言って、火属性の『クロス』を手に取った。
闇属性の『ヤッコ』と『クロス』、火属性の『クロス』の実験をしてくれるようだ。
カナックさんは嬉しそうに、『クロス』の水、風、光、土属性を手に取った。
「いろいろ思い付いたんだよね。『放出』は、植物園の管理に使えそうな気がするんだよ」
何を思い付いたのか、話てはくれなかったが、とても楽しそうだ。
とりあえず、『クロス』の折り魔紙を追加で作って、各二枚づつになるように準備した。
属性魔力を入れて、僕以外が魔力を入れて、模様が同じようになるのを確認して、今日は解散になった。
『ヤッコ』の話だったはずが、思いがけない一言で『クロス』になり、属性魔力を繋ぎ止める折り魔紙になるとは思わなかった。
話し合いって大事だな…って、つくづく思った。
アッ!
折る人を増やして欲しいって話し、伝えれなかった!
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