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実を結ぶ
新たなる旅立ち ***
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リーンが屋敷から森へ入る時間が増えていった。
初めは、朝出掛けていって、昼頃には帰ってきていた。
今は、夕方にしか帰って来なくなった。
それも、すごく疲れた顔をして帰ってきて、子供達の寝顔を見て、食事してそのまま眠る事が多くなってきた。
もうすぐ、森に戻っていくのだろう。
俺達にも手伝える事は無いかと、聞いたが、人見知りをする小人族のため、連れていけないと言われた。
倒木が川をせき止め、小人族の集落に水が流れ込んできて、水浸しになり、撤去作業をしているらしい。
小人族達だけでは、魔力も力も、人族の半分らしく、時間がかかるので、手伝っているのだと言うことだ。
俺達が手伝えれば、もっと早く出来るだろうが、人見知りで姿を隠してしまうのでは、どうにも出来ない。
リーンはいろんな所で、そうやって森に住む者達を助けているのだろう。
だから、俺達が独占してしまうわけにはいかない…。
その日は『人魚の湖』の事が少し落ち着き、久しぶりに1日、屋敷に居れる日だった。
本当ならば、リーンと子供達とのんびりと少したかったが、リーンは朝早くから出掛けて行っていた。
ルークは乳母に教えてもらって、ミルクをあげたり、抱っこして寝かしつけたりしていた。
そんな事をしなくてもと、言われたが、リーンがいない寂しさを紛らわせる為でもあった。
これから、そんな日が続くのだろう。
そう思いながら、眠たそうなユーリを抱いていると、リーンが帰ってきた。
まだ昼過ぎで、子供達の昼寝の時間だ。
「リーン」
「ただいま」
リーンが微笑んでくる。
この存在を、独占出来なくても、愛しいのは変わらない。
「だいぶん、似合ってきたね」
「お帰り。毎日、抱っこしているからな」
リーンは嬉しそうに笑う。
「…ユーリも眠ったみたいだ」
ルークは乳母にユーリを預け、部屋を出て、リーンに誘われるまま、小屋に向かった。
「…ルークに掛けられた、魔法を一つ解除できるから…」
小屋に入るなりそう言って、リーンはルークに口付けてきた。
「…リーン?」
リーンは頬を染め、ルークの首筋に掴まると、耳元で囁いた。
「『魔力の交合』…して…」
ルークはリーンを抱き寄せ、抱き上げると、奥の寝室に向かった。
最近疲れて帰ってくるから、添い寝ぐらいで、身体には触れていなかった。
その反動が来たのかもしれない。
リーンをベッドに寝かせると、覆い被さって、早急に服を脱がせながら身体中に口付けていった。
「…ああっ…んっ…はぁ…ルーク…ああっ…」
リーンの甘い声と艶めいた表情に下半身が痛くなる。
きっと当分、この姿は拝めない。
「はああっ…ああっ…」
じっくりと、脳裏に焼き付けて、俺の印を付けていく。
ルークは胸の突起を甘噛みして、舌でなぶる。
「あんっ…ああっ…あっ、あっんっ…」
リーンの腰がビクビクと跳ね、ルークに擦り付けてくる。
何が欲しいのかは、分かっている。
だけど、今日は直ぐには与えない。
帰ってくると言ったが、俺達を置いて行くのだ。
付いていけないのも分かるし、連れていけないのも分かる。
だけど、その葛藤が、ルークの中で渦巻いていた。
「…んっ…ルーク…」
潤んだ瞳で見上げられる。
ルークはリーンから一度離れると、服を脱ぎ落とし、はち切れんばかりに反り上がったモノを、リーンの顔の前に向け、リーンは躊躇いもなく咥えた。
「…くっ…」
ルークは顔を歪めて、放ちそうになるのを耐える。
「んっ…」
リーンは時折、物欲しそうに見上げてきて、ルークを煽る。
…俺の敗けだ…。
そんな目で見られたら、我慢出来るわけ無いだろ…。
ルークはリーンの口内に放ち、リーンはそれを飲み干し、口を離した。
リーンは両膝裏を掴み、頬を染めながら開脚してトロトロに濡れた股間をさらし、後孔が濡れて、ひくひく蠢き、ルークを誘う。
その姿に、グンと反り上がる。
この姿に誰が抗えるのか…。
ルークは誘われるまま、リーンの後孔に嵌め込む。
「んっ…」
誘い込むように蠢き、直ぐにでも打ち付けたいのを我慢して、リーンを見下ろす。
「はぁ…んっ…ルーク…早く…」
火照って欲情に溺れるリーンは蜜をトロトロと溢す。
「んっ…欲しい…あああああっ!!」
ルークが挿入すると、リーンは白濁を溢した。
「んっ…ルーク…ああっ…あんっ…あっあっ…はあんっ…ああっ…」
ルークはリーンを貪った。
愛しくて、止まらなくて、離したくなくて、ずっとこうして繋がって居たかった。
目覚めると、リーンは服を着てベッドに腰を掛けて座っていた。
「…行くのか」
「うん。ユーリとジーンはキリトにお願いしてきた」
ルークは身体を起こし、リーンを抱きしめる。
「また、…直ぐに…帰ってくるよ」
そう言って、リーンが右手をかざすと、巨大な魔方陣が壁一杯に写し出された。
「だから、行ってきます」
「ああ。行ってらっしゃい。待ってるよ」
リーンは微笑んで、魔方陣の中に消えていった。
残されたルークはうつ向いて、涙を溢していた。
初めは、朝出掛けていって、昼頃には帰ってきていた。
今は、夕方にしか帰って来なくなった。
それも、すごく疲れた顔をして帰ってきて、子供達の寝顔を見て、食事してそのまま眠る事が多くなってきた。
もうすぐ、森に戻っていくのだろう。
俺達にも手伝える事は無いかと、聞いたが、人見知りをする小人族のため、連れていけないと言われた。
倒木が川をせき止め、小人族の集落に水が流れ込んできて、水浸しになり、撤去作業をしているらしい。
小人族達だけでは、魔力も力も、人族の半分らしく、時間がかかるので、手伝っているのだと言うことだ。
俺達が手伝えれば、もっと早く出来るだろうが、人見知りで姿を隠してしまうのでは、どうにも出来ない。
リーンはいろんな所で、そうやって森に住む者達を助けているのだろう。
だから、俺達が独占してしまうわけにはいかない…。
その日は『人魚の湖』の事が少し落ち着き、久しぶりに1日、屋敷に居れる日だった。
本当ならば、リーンと子供達とのんびりと少したかったが、リーンは朝早くから出掛けて行っていた。
ルークは乳母に教えてもらって、ミルクをあげたり、抱っこして寝かしつけたりしていた。
そんな事をしなくてもと、言われたが、リーンがいない寂しさを紛らわせる為でもあった。
これから、そんな日が続くのだろう。
そう思いながら、眠たそうなユーリを抱いていると、リーンが帰ってきた。
まだ昼過ぎで、子供達の昼寝の時間だ。
「リーン」
「ただいま」
リーンが微笑んでくる。
この存在を、独占出来なくても、愛しいのは変わらない。
「だいぶん、似合ってきたね」
「お帰り。毎日、抱っこしているからな」
リーンは嬉しそうに笑う。
「…ユーリも眠ったみたいだ」
ルークは乳母にユーリを預け、部屋を出て、リーンに誘われるまま、小屋に向かった。
「…ルークに掛けられた、魔法を一つ解除できるから…」
小屋に入るなりそう言って、リーンはルークに口付けてきた。
「…リーン?」
リーンは頬を染め、ルークの首筋に掴まると、耳元で囁いた。
「『魔力の交合』…して…」
ルークはリーンを抱き寄せ、抱き上げると、奥の寝室に向かった。
最近疲れて帰ってくるから、添い寝ぐらいで、身体には触れていなかった。
その反動が来たのかもしれない。
リーンをベッドに寝かせると、覆い被さって、早急に服を脱がせながら身体中に口付けていった。
「…ああっ…んっ…はぁ…ルーク…ああっ…」
リーンの甘い声と艶めいた表情に下半身が痛くなる。
きっと当分、この姿は拝めない。
「はああっ…ああっ…」
じっくりと、脳裏に焼き付けて、俺の印を付けていく。
ルークは胸の突起を甘噛みして、舌でなぶる。
「あんっ…ああっ…あっ、あっんっ…」
リーンの腰がビクビクと跳ね、ルークに擦り付けてくる。
何が欲しいのかは、分かっている。
だけど、今日は直ぐには与えない。
帰ってくると言ったが、俺達を置いて行くのだ。
付いていけないのも分かるし、連れていけないのも分かる。
だけど、その葛藤が、ルークの中で渦巻いていた。
「…んっ…ルーク…」
潤んだ瞳で見上げられる。
ルークはリーンから一度離れると、服を脱ぎ落とし、はち切れんばかりに反り上がったモノを、リーンの顔の前に向け、リーンは躊躇いもなく咥えた。
「…くっ…」
ルークは顔を歪めて、放ちそうになるのを耐える。
「んっ…」
リーンは時折、物欲しそうに見上げてきて、ルークを煽る。
…俺の敗けだ…。
そんな目で見られたら、我慢出来るわけ無いだろ…。
ルークはリーンの口内に放ち、リーンはそれを飲み干し、口を離した。
リーンは両膝裏を掴み、頬を染めながら開脚してトロトロに濡れた股間をさらし、後孔が濡れて、ひくひく蠢き、ルークを誘う。
その姿に、グンと反り上がる。
この姿に誰が抗えるのか…。
ルークは誘われるまま、リーンの後孔に嵌め込む。
「んっ…」
誘い込むように蠢き、直ぐにでも打ち付けたいのを我慢して、リーンを見下ろす。
「はぁ…んっ…ルーク…早く…」
火照って欲情に溺れるリーンは蜜をトロトロと溢す。
「んっ…欲しい…あああああっ!!」
ルークが挿入すると、リーンは白濁を溢した。
「んっ…ルーク…ああっ…あんっ…あっあっ…はあんっ…ああっ…」
ルークはリーンを貪った。
愛しくて、止まらなくて、離したくなくて、ずっとこうして繋がって居たかった。
目覚めると、リーンは服を着てベッドに腰を掛けて座っていた。
「…行くのか」
「うん。ユーリとジーンはキリトにお願いしてきた」
ルークは身体を起こし、リーンを抱きしめる。
「また、…直ぐに…帰ってくるよ」
そう言って、リーンが右手をかざすと、巨大な魔方陣が壁一杯に写し出された。
「だから、行ってきます」
「ああ。行ってらっしゃい。待ってるよ」
リーンは微笑んで、魔方陣の中に消えていった。
残されたルークはうつ向いて、涙を溢していた。
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