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天水球
獣人のキリト ~葛藤 1~ **
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ルークは午後から少し時間が空いた為、宿り木のミーネの元へやって来た。
いつもリーンがココで身体を休めているからだ。
だが、そこにはリーンの姿が見えず、湖の方かな…と、森の湖に向かったが、湖にも姿が見え無かった。
森に入ったら探し様が無いので、屋敷に戻ろうとした時、微かに声が聞こえた。
何を話しているかはわからないが、声のする方に向かって、湖の縁を歩き、屋敷から一番離れた湖の端まで来たとき、森の中に淡い光が放たれた。
光に向かって近付き、そこで目にした光景に身体が硬直した。
灰色がかった黒髪と鋭い目を持つ狼の獣人の男の前に、リーンが裸で、ぐったりと寄りかかって座っていて、身体を赤く染めたリーンの荒い息が響びいていた。
「はぁ…はぁ…はぁ…」
何が、起こっている…。
よく見れば、獣人の男の手がリーンの股間にあり、そこから透明な濡れたものが溢れ出ていた。
それだけでない!
リーンが座っていたのは、男の腰の上…密着して座っている…。
それがどういう事なのか、ぐらいは、ルークにも検討がついた…。
…なぜだ…。
ルークはその光景に茫然と、立ち尽くした。
とろんとしたリーンに、獣人の男は愛しそうに髪に口付け、その光景を見て、ズキリと胸が痛んだ…。
「…。」
グッと力が入ったのか、側にあった枝葉を握り絞め、ガサリと音がして彼らがこちらに気付き、リーンは青ざめ震え顔を背けた。
「…見ないで…」
か細く弱々しいリーンの震える声に、さらに胸が痛んだ。
リーンは狼狽えて身体を縮込ませ、獣人の男がリーンを抱き締めこちらを睨み付けてきた。
「あんたに、見られたくないそうだ!あっちへ行け!」
獣人の男に睨まれ、ルークはふらふらと背を向け、その場を離れていった。
ルークは混乱していた。
いつも穏やかなリーンの、欲情に濡れた姿。
数日前、湖で互いのモノを擦りあって、潤んだ瞳で見られたのを思い出す。
あの時はもっと触れたいと思う本能を殺して、理性をたもっていた。
だけど今、リーンを満たしているのは…俺ではない…。
青ざめて、見られたくないと、震え、弱々しいリーンにさらに欲情が沸いてしまう…。
どうかしている…。
少し離れた所にある木に寄りかかって、冷静に落ち着かせようとした。
「んっっ…ああぁ…」
リーンの欲情に濡れた甘い声が響いて来る。
「つっ…!」
その声にルークの身体が反応する。
ゆっくりと股間がもたげてきて、狼狽える。
「ああぁん…あっ…あっ…」
リーンが目の前にいるわけでなく、触れることも出来ず、ズキズキと痛む胸を抱えながら耐えるしかない…。
だが、リーンの甘い声に、数日前の湖での姿を思いだし、さらに勃ち上がってきて、ルークはズボンを緩め、中から滾ったモノを取り出し、自分で慰めるしかなかった。
「んっっ…ああぁ…!」
リーンの声が森の中に響く…。
どれだけその状態が続いたのかわからない…。
リーンの声がしなくなり、ルークは自らの手の中で白濁を放って、もたれ掛かっていた木に頭を打ち付けた。
…冷静になれ!
「…。」
ルークも徐々に落ち着きを取り戻し、ズボンを元に戻すと、ため息をついた。
「…リーン…」
この感情がどんなモノかわからないが、獣人の男に対して感じたのは嫉妬だ。
リーンに触れ、欲情に濡れた顔をさせる…俺の知らないリーンをあの男は知っている…。
ルークは笑いが込み上げてきた。
…なに、言っているんだ?
出会ってまだ、ほんの少ししか一緒にいないのに…、知っている筈が無いのに…。
自暴自棄な考えになっていると、服を着た狼の獣人の男がそっと近付いて来た。
「あんた、それだけ保有魔力を持っているのに、なんでリーンと『魔力の交合』をしてやらない!!」
怒りに満ちた声だった。
いつもリーンがココで身体を休めているからだ。
だが、そこにはリーンの姿が見えず、湖の方かな…と、森の湖に向かったが、湖にも姿が見え無かった。
森に入ったら探し様が無いので、屋敷に戻ろうとした時、微かに声が聞こえた。
何を話しているかはわからないが、声のする方に向かって、湖の縁を歩き、屋敷から一番離れた湖の端まで来たとき、森の中に淡い光が放たれた。
光に向かって近付き、そこで目にした光景に身体が硬直した。
灰色がかった黒髪と鋭い目を持つ狼の獣人の男の前に、リーンが裸で、ぐったりと寄りかかって座っていて、身体を赤く染めたリーンの荒い息が響びいていた。
「はぁ…はぁ…はぁ…」
何が、起こっている…。
よく見れば、獣人の男の手がリーンの股間にあり、そこから透明な濡れたものが溢れ出ていた。
それだけでない!
リーンが座っていたのは、男の腰の上…密着して座っている…。
それがどういう事なのか、ぐらいは、ルークにも検討がついた…。
…なぜだ…。
ルークはその光景に茫然と、立ち尽くした。
とろんとしたリーンに、獣人の男は愛しそうに髪に口付け、その光景を見て、ズキリと胸が痛んだ…。
「…。」
グッと力が入ったのか、側にあった枝葉を握り絞め、ガサリと音がして彼らがこちらに気付き、リーンは青ざめ震え顔を背けた。
「…見ないで…」
か細く弱々しいリーンの震える声に、さらに胸が痛んだ。
リーンは狼狽えて身体を縮込ませ、獣人の男がリーンを抱き締めこちらを睨み付けてきた。
「あんたに、見られたくないそうだ!あっちへ行け!」
獣人の男に睨まれ、ルークはふらふらと背を向け、その場を離れていった。
ルークは混乱していた。
いつも穏やかなリーンの、欲情に濡れた姿。
数日前、湖で互いのモノを擦りあって、潤んだ瞳で見られたのを思い出す。
あの時はもっと触れたいと思う本能を殺して、理性をたもっていた。
だけど今、リーンを満たしているのは…俺ではない…。
青ざめて、見られたくないと、震え、弱々しいリーンにさらに欲情が沸いてしまう…。
どうかしている…。
少し離れた所にある木に寄りかかって、冷静に落ち着かせようとした。
「んっっ…ああぁ…」
リーンの欲情に濡れた甘い声が響いて来る。
「つっ…!」
その声にルークの身体が反応する。
ゆっくりと股間がもたげてきて、狼狽える。
「ああぁん…あっ…あっ…」
リーンが目の前にいるわけでなく、触れることも出来ず、ズキズキと痛む胸を抱えながら耐えるしかない…。
だが、リーンの甘い声に、数日前の湖での姿を思いだし、さらに勃ち上がってきて、ルークはズボンを緩め、中から滾ったモノを取り出し、自分で慰めるしかなかった。
「んっっ…ああぁ…!」
リーンの声が森の中に響く…。
どれだけその状態が続いたのかわからない…。
リーンの声がしなくなり、ルークは自らの手の中で白濁を放って、もたれ掛かっていた木に頭を打ち付けた。
…冷静になれ!
「…。」
ルークも徐々に落ち着きを取り戻し、ズボンを元に戻すと、ため息をついた。
「…リーン…」
この感情がどんなモノかわからないが、獣人の男に対して感じたのは嫉妬だ。
リーンに触れ、欲情に濡れた顔をさせる…俺の知らないリーンをあの男は知っている…。
ルークは笑いが込み上げてきた。
…なに、言っているんだ?
出会ってまだ、ほんの少ししか一緒にいないのに…、知っている筈が無いのに…。
自暴自棄な考えになっていると、服を着た狼の獣人の男がそっと近付いて来た。
「あんた、それだけ保有魔力を持っているのに、なんでリーンと『魔力の交合』をしてやらない!!」
怒りに満ちた声だった。
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