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番外編
風呂掃除 *
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アヤトは屋敷の一階に有る、大浴場の掃除をしていた。
大浴場の掃除は濡れるし汗をかいてしまうので、いつも動きやすいタンクトップに短パン姿だ。
湯船のお湯を抜きながら、湯船の底と壁をタワシで擦り、汚れを洗い流す。
湯船が終わったら、床磨き。
ゴシゴシと調子の良い音をたてて床を磨いていく。
そこへ、フラりとハズキがやって来て、脱衣場と風呂場の境目にしゃがみこんでアヤトを見ていた。
「良い眺め…」
ハズキのその声にアヤト振り向いた。
集中していたから、気が付かなかった。
「ウッ…」
何故か、ハズキが呻き声を上げる。
「ハズキさん…。どうしたの?」
アヤトが聞くと、ハズキはソワソワしながら答える。
「えっとね、今日、屋敷に誰も居ないから、昼ご飯、外に食べに行こうって…誘いに来たんだけど…」
「もうすぐ終わるから。久しぶりに外食したい」
アヤトが嬉しそうに、そう答えると、ハズキは視線をそらしながら、「うん。待ってる」と答えた。
アヤトはハズキの様子に首を傾げて、再び床を磨き始めた。
しばらくはハズキの視線を背中に感じていたが、集中し始めたら気にならなくなった。
久しぶりにハズキさんと外食。
さっさと終わらせて、着替えないと…。
少し浮かれていたアヤトは、背後にハズキが来ている事に気が付かなかった。
背後からハズキにお尻を揉まれてビックリして、手にしていた棒付きタワシを思わず放り投げた。
「は、ハズキさん?」
「…アヤトのお尻が…僕を誘っている…」
「はぁ?」
アヤトがハズキの方を振り向くと、そのままハズキが抱き締めてきて、腰を押し付けてきた。
「濡れる…よ?!」
アヤトのお腹にハズキの固いものが押し付けられる。
「ちょっちょっと?!」
慌てるアヤトのお尻をハズキが揉んでくる。
「だってアヤト、服が濡れて身体に張り付いて、透けて見えるんだよ…。ソレが目の前でユラユラ揺れてたら、我慢出来なくなるって…」
アヤトはそう言われてハッとする。
そう言えば薄着だ…。
だが、汗と水で濡れて、服が身体に張り付いたようになっているのは、いつもの事だが…。
ハズキが左腕でアヤトの腰を抱き、右手でタンクトップの上からアヤトの胸の突起を摘まむ。
「ウッ…?!」
「ココがね、透けて立ってるのが見えて、腰に来るんだよ」
そう言ってハズキはクニクニと突起を指先で擦る。
「んっ…」
アヤトの下半身がピリピリと痺れてくる。
「誰にもこの姿を見せてないよね?」
少し強い口調でハズキが言う。
…この姿?
アヤトは意味が分からなく、答えないでいると、ハズキは苛立ったように言う。
「濡れた生足を太股まで見せて!半分透けたタンクトップが身体に張り付いて!ほとんど裸と一緒でしょう!そんな姿でお尻を振られたら押し倒したくなるって!」
「…。」
アヤトはその言葉を理解すると、頬を染めた。
そんな風に見えるのは、ハズキさんだけ…。
きっと欲目でそう見てえしまうのだと思う…。
そんな事を思っていると、腰を支えていたハズキの手が、短パンの中に侵入してきて、直接アヤトのお尻を揉み出す。
「はぁ…ねぇ、一回だけ」
ハズキは興奮した様子でゴリゴリと腰を押し付け、アヤトの胸の突起を服の上から強く摘ままれる。
「つっ…!!」
微弱な痺れがズキズキに変わる。
ハズキの匂いを側で嗅いで、胸を刺激され、下半身がピクピクと反応してしまっているのを感じる。
まだ掃除の途中で、後は床を水で流すだけだが、このままの状態で手を離されて、掃除を終らせ、外食になど行けるはずもない…。
「…んっ…」
アヤトは頬を染め、モジモジしながらハズキの方を見上げる。
「…一回…だけ…なら…」
そう言ったのに、一回で終らず、外食に出掛けられなくなって、後悔するのは後の事…。
動けなくなったアヤトは、タンクトップだけ着たまま、大浴場と脱衣場の間で、壁に寄りかかっていた。
タンクトップが少し長いので、かろうじて下半身を隠してくれる…。
脱がされた短パンと下着は白濁でベトベトのまま、バケツに入れて横に置いてある。
後で洗わないと…。
どうせ濡れているからと、短パンを履いたまま、両胸をタンクトップの上からいじり回され、下着の中で白濁を飛ばして汚していた。
その後、短パンの下から太股を伝ってこぼれ落ちる白濁に、興奮しすぎたハズキに、短パンと下着を全部脱がされない状態で交わって、下だけ脱がされて交わって…。
結局、タンクトップは脱がされないまま、ハズキが満足するまで抱かれたのだ。
そのハズキは床に飛び散った情事の後を棒付きタワシで擦りながら、水で流していた。
それくらいしてもらわないと…。
そんな様子をぼんやりとアヤトは見て思った。
今度から、大浴場の掃除は鍵を掛けよう…。
ハズキさんが入ってきて、掃除にならない…。
今日は掃除の終りがけだったらか良かったが…。
はぁ…。
外食に行けないや…。
後日、大浴場の前で、中に入れてもらえなくて、嘆いているハズキが、屋敷の住人に目撃されていた。
大浴場の掃除は濡れるし汗をかいてしまうので、いつも動きやすいタンクトップに短パン姿だ。
湯船のお湯を抜きながら、湯船の底と壁をタワシで擦り、汚れを洗い流す。
湯船が終わったら、床磨き。
ゴシゴシと調子の良い音をたてて床を磨いていく。
そこへ、フラりとハズキがやって来て、脱衣場と風呂場の境目にしゃがみこんでアヤトを見ていた。
「良い眺め…」
ハズキのその声にアヤト振り向いた。
集中していたから、気が付かなかった。
「ウッ…」
何故か、ハズキが呻き声を上げる。
「ハズキさん…。どうしたの?」
アヤトが聞くと、ハズキはソワソワしながら答える。
「えっとね、今日、屋敷に誰も居ないから、昼ご飯、外に食べに行こうって…誘いに来たんだけど…」
「もうすぐ終わるから。久しぶりに外食したい」
アヤトが嬉しそうに、そう答えると、ハズキは視線をそらしながら、「うん。待ってる」と答えた。
アヤトはハズキの様子に首を傾げて、再び床を磨き始めた。
しばらくはハズキの視線を背中に感じていたが、集中し始めたら気にならなくなった。
久しぶりにハズキさんと外食。
さっさと終わらせて、着替えないと…。
少し浮かれていたアヤトは、背後にハズキが来ている事に気が付かなかった。
背後からハズキにお尻を揉まれてビックリして、手にしていた棒付きタワシを思わず放り投げた。
「は、ハズキさん?」
「…アヤトのお尻が…僕を誘っている…」
「はぁ?」
アヤトがハズキの方を振り向くと、そのままハズキが抱き締めてきて、腰を押し付けてきた。
「濡れる…よ?!」
アヤトのお腹にハズキの固いものが押し付けられる。
「ちょっちょっと?!」
慌てるアヤトのお尻をハズキが揉んでくる。
「だってアヤト、服が濡れて身体に張り付いて、透けて見えるんだよ…。ソレが目の前でユラユラ揺れてたら、我慢出来なくなるって…」
アヤトはそう言われてハッとする。
そう言えば薄着だ…。
だが、汗と水で濡れて、服が身体に張り付いたようになっているのは、いつもの事だが…。
ハズキが左腕でアヤトの腰を抱き、右手でタンクトップの上からアヤトの胸の突起を摘まむ。
「ウッ…?!」
「ココがね、透けて立ってるのが見えて、腰に来るんだよ」
そう言ってハズキはクニクニと突起を指先で擦る。
「んっ…」
アヤトの下半身がピリピリと痺れてくる。
「誰にもこの姿を見せてないよね?」
少し強い口調でハズキが言う。
…この姿?
アヤトは意味が分からなく、答えないでいると、ハズキは苛立ったように言う。
「濡れた生足を太股まで見せて!半分透けたタンクトップが身体に張り付いて!ほとんど裸と一緒でしょう!そんな姿でお尻を振られたら押し倒したくなるって!」
「…。」
アヤトはその言葉を理解すると、頬を染めた。
そんな風に見えるのは、ハズキさんだけ…。
きっと欲目でそう見てえしまうのだと思う…。
そんな事を思っていると、腰を支えていたハズキの手が、短パンの中に侵入してきて、直接アヤトのお尻を揉み出す。
「はぁ…ねぇ、一回だけ」
ハズキは興奮した様子でゴリゴリと腰を押し付け、アヤトの胸の突起を服の上から強く摘ままれる。
「つっ…!!」
微弱な痺れがズキズキに変わる。
ハズキの匂いを側で嗅いで、胸を刺激され、下半身がピクピクと反応してしまっているのを感じる。
まだ掃除の途中で、後は床を水で流すだけだが、このままの状態で手を離されて、掃除を終らせ、外食になど行けるはずもない…。
「…んっ…」
アヤトは頬を染め、モジモジしながらハズキの方を見上げる。
「…一回…だけ…なら…」
そう言ったのに、一回で終らず、外食に出掛けられなくなって、後悔するのは後の事…。
動けなくなったアヤトは、タンクトップだけ着たまま、大浴場と脱衣場の間で、壁に寄りかかっていた。
タンクトップが少し長いので、かろうじて下半身を隠してくれる…。
脱がされた短パンと下着は白濁でベトベトのまま、バケツに入れて横に置いてある。
後で洗わないと…。
どうせ濡れているからと、短パンを履いたまま、両胸をタンクトップの上からいじり回され、下着の中で白濁を飛ばして汚していた。
その後、短パンの下から太股を伝ってこぼれ落ちる白濁に、興奮しすぎたハズキに、短パンと下着を全部脱がされない状態で交わって、下だけ脱がされて交わって…。
結局、タンクトップは脱がされないまま、ハズキが満足するまで抱かれたのだ。
そのハズキは床に飛び散った情事の後を棒付きタワシで擦りながら、水で流していた。
それくらいしてもらわないと…。
そんな様子をぼんやりとアヤトは見て思った。
今度から、大浴場の掃除は鍵を掛けよう…。
ハズキさんが入ってきて、掃除にならない…。
今日は掃除の終りがけだったらか良かったが…。
はぁ…。
外食に行けないや…。
後日、大浴場の前で、中に入れてもらえなくて、嘆いているハズキが、屋敷の住人に目撃されていた。
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