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日常

快楽…。***

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「んっ…あアッ…」
 熱を持つ身体とは別に、どこか隅っこで冷静な自分がいた。
 ひたりと擦れるのが、気持ちいい…。
 これって…ハズキさんの…だよね…?
 …この状況って…えっと…。
 もしかして、僕、ヤバイ…?
 もしかして…襲われてる…?
 

 アヤトも一応、知識だけは有るが、特に興味も無かったし、屋敷の管理の事でいっぱいいっぱいだった為、適度に処理してきただけだった。
 そんな風に、性欲の対象になるとは思わないし、別に興味を持った子もいなかった。
 鈍感だっただけかもしれないが…。
 今、ハズキさんはそれを僕に向けている…?
 それとも、ハズキさんが欲求不満なだけ…?
「…アヤト…」
 ハズキさんの声にアヤトの背筋がゾクゾクする。
 ハズキさんの唇が、アヤトの首筋に口付け、ゆっくりとなぞるように降りていき、鎖骨に口付け、胸の突起をペロリと舐める。
「ヒンッ…!!」
 変な声が…出た…。
 アヤトが頬を染めると、ハズキは舌先でツツキながら突起を捏ね回す。
「ヒアッ…んっ…クッ…」
 ゾクゾクと背中を電気が走る…。
 …止めさせないと…。
 だけど、触られて、口付けられて、気持ちよくなってしまっている自分がいる…。
「…んっ…ああんっ…」
 身体がビクビクと跳ね上がり、擦れて気持ちが良い下半身からはトロトロと蜜が溢れ落ちているのを感じる…。
 …どうしよう…。
 …どうしたらいい…。
 アヤトが戸惑っていると、捕まれていた手首が離されて、覆い被さっていたハズキの身体が離れていく。
 アヤトがホッとしたのも、つかの間、アヤトの両足が開かされ、そそり立つアヤトのモノに口付けてきた。
「ヒヤァッ…!!」
 アヤトの身体がビクンと跳ね、ソロリと視線を下半身に向けると、ハズキがアヤトのモノを捕まえて舌でなぞり始めた。
「ヤダ!!ハズキさん!!つっ…ああアッ…」
 アヤトはゾクゾクとした気持ち良さに身悶え、涙が溢れた。
「やんっ…あっアッ…んっ…ああっ…」
 誰かに咥えられるなんて始めてで、アヤトは今まで知らなかった快楽を知る。
 腰をくねらせ快楽から逃れようとして求め、もっも気持ち良くしてと自ら腰を押し付け、声を上げて身悶えていた。
 アヤトはそれと同時に恥ずかしさと、気持ち良さと、温もりに、いつの間にかハズキに身を委ねていた。
「んっ…ああアッ…!!」

 アヤトはハズキの口の中に白濁を飛ばすと、ぐったりとベッドに沈んだ。
 半分意識が飛び、ぼんやりと天井を見上げていると、ハズキはアヤトの後孔をなぞり、指を突き入れてきた。
「…はああっ?!」
 アヤトの身体がビクンと跳ね、正気に戻り、慌てた。
「やっヤダ!!ハズキさん!!つっ…!!」
 ハズキの指が、アヤトの中にゆっくりと沈み、壁面をなぞる。
「ああっ…!!やっ!!」
 アヤトは体内でうごめく指の違和感と、恐怖に涙していた。
 ハズキに押さえ込まれた身体は逃げることも出来ず、知識だけしか知らない恐怖がアヤトを襲う。
「ヤダ!!ああああっ…?!」 
 身体が勝手にビクビクと跳ね、蜜がトロリと溢れてくる。
「ココか…」
 ハズキはそう言うと、同じ場所をグイグイと押してきた。
「ハァン!!ヤッ!!ヤァァ…!!」
 アヤトは頭を振り回し、強い刺激を逃そうとするが、ハズキの指を締め付けてしまい、さらに刺激が強くなる。
「ヤァ…!!」
 アヤトはハズキの指を締め付け、腹部に白濁を飛ばした。
 
 ゆっくりとハズキの指が抜かれ、両足が抱え上げられると、そこにハズキの熱く硬いモノが押し付けられ、アヤトの中に侵入してきた。
「…?!」
 アヤトは声にならない悲鳴を上げ、身体を硬直させる。
 圧迫感と恐怖に涙が零れ落ちた。
「っ…。力を抜くんだ」
 ハズキの辛そうな声にアヤトは頭を振る。
「分かんない…抜いて…」
 アヤトはシーツにしがみつき、涙でぐちゃぐちゃになった顔をハズキに向ける。
「…煽るな…キツイ…」
 アヤトはどうしたら良いのか分からず、頭を振るだけ。
 ハズキはしばらくじっとしていたが、アヤトが落ち着いてくると、ゆっくりと動かし奥へと入っていた。

「…もう…ああっ…ヤダ…」 
 中を擦られる痛みと、擦れてゾクゾクする痺れと、訳の分からない感じに、どうにかなってしまいそうだ。
「…ヒヤァッ!!」
 アヤトの身体が弓なりに跳ね上がる。
「ココだな…」
「ヤダヤダヤダ!!」
 中を激しく動かされ、痛いのと気持ちいいのが交互にアヤトを襲い、再び白濁を飛ばした。
 中は硬いまま、アヤトの中を圧迫し、ユルユルと動きはじめる。
「…もう…やめて…」
 アヤトは涙をこぼしながら訴えるが、ハズキはアヤトの涙を唇で拭き取り、再び動き出す。
 いつもの優しいハズキさんじゃない…。
 こんな怖いハズキさんは知らない…。
 恐怖と不安に震え、その奥で熱い身体がハズキに支配されていく…。
 溢れる涙が止まらない…。


 アヤトが意識を取り戻すと、ハズキに濡れタオルで身体を拭かれていた。
 身体は重く、指一本動かしたくない…。
 ハズキがアヤトが意識を取り戻した事に気が付き、罰が悪そうに、しょんぼりとして言う。
「…悪かった。隣に…あてられた」
「…。」
 アヤトは何も答えずハズキに背中を向けると、ハズキはタオルをテーブルの上に置いて、掛け布団をアヤトにかけ、アヤトの布団に潜り込んできた。
 そしてアヤトを抱き抱えるようにしてハズキは眼を閉じた。
 
 アヤトは背中に温かい温もりを感じながら、疲労に急速に目蓋が閉じていく。
 …いつものハズキさんに戻ってる…。
 …僕はいつものようにハズキさんと話せるのか…?
 顔を見るたび今日の事を思い出して、ハズキさんの事を避けてしまいそうだ…。
 …それに、隣に…あてられたからって…。
 …もしかして、カイトさんと、訪ねて来た青年が?!
 えっと…部屋を訪ねなくて良かった…。
 …だからって、何で僕の所に…。
 …手短な所にいたから…?
 腰がズキッと痛む。
 無理な体勢に身体を酷使したからだ。
 …ううっ…。
 ハズキさんのバカやろう!!
 アヤトは心の中で悪態を呟きながら眠りに落ちていた。
 

 真剣な怖いハズキの眼差しが、どういう意味を持ってアヤトを見ていたのか、アヤトにはまだ、分からなかった。





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