2 / 19
第一章 天空への闘争
1.幼き戦士
しおりを挟む
ここはメーテル帝国。
時は2625年
僕たちに両親はいない。
「アデス・ローザン。起床時間だ。」
「……はい。」
この「家」では毎日決まった時間に決まったことをすることが決まっている。
そして毎日「家族」と会話をする…のだが
僕はどうやらあまり好まれてないらしい。
だがそんな中でも数少なく僕に仲良く接してくれる「家族」がいる。
「ローザン!」
「…あ、レイ…!」
メタリカ・レイ
彼は唯一この「家族」の中で仲良くしてくれる人。
「外行こーぜ」
「うん!」
レイと外に出て特に何かをするということもない。
ただただ話をするだけ。
「俺はさーこのお国のためにいっぱい勉強してすごい部隊に入るんだ!」
「すごいね…レイはもう夢があるんだ…」
「当たり前だ!ローザンはないのか?」
「…まだはっきり決まってないかな…ただ…」
「?」
「…空軍が乗っているアレがすごくカッコイイなぁって思うなぁ…」
「あれかぁ…落ちたらヤバそーだけどな!」
「そうならないために訓練をするんだよ!僕たちはそのためにこの『家』にいるようなものさ。」
「そーだなぁ…」
「あと…」
「ん?」
「本当のお父さんとお母さんに会いたい。」
「…え?」
「どこにいるんだろう…」
「…ローザン何言ってるの…?」
「え?」
「ここにいる皆は親がいない子達だろ?そんなことも忘れたのかよ~」
そうだ
僕には親がいないんだ。
合ったこともない。
いや合ったことあるのかもしれないが記憶にない。
「僕らはいつから…親がいないんだろう…」
時は2625年
僕たちに両親はいない。
「アデス・ローザン。起床時間だ。」
「……はい。」
この「家」では毎日決まった時間に決まったことをすることが決まっている。
そして毎日「家族」と会話をする…のだが
僕はどうやらあまり好まれてないらしい。
だがそんな中でも数少なく僕に仲良く接してくれる「家族」がいる。
「ローザン!」
「…あ、レイ…!」
メタリカ・レイ
彼は唯一この「家族」の中で仲良くしてくれる人。
「外行こーぜ」
「うん!」
レイと外に出て特に何かをするということもない。
ただただ話をするだけ。
「俺はさーこのお国のためにいっぱい勉強してすごい部隊に入るんだ!」
「すごいね…レイはもう夢があるんだ…」
「当たり前だ!ローザンはないのか?」
「…まだはっきり決まってないかな…ただ…」
「?」
「…空軍が乗っているアレがすごくカッコイイなぁって思うなぁ…」
「あれかぁ…落ちたらヤバそーだけどな!」
「そうならないために訓練をするんだよ!僕たちはそのためにこの『家』にいるようなものさ。」
「そーだなぁ…」
「あと…」
「ん?」
「本当のお父さんとお母さんに会いたい。」
「…え?」
「どこにいるんだろう…」
「…ローザン何言ってるの…?」
「え?」
「ここにいる皆は親がいない子達だろ?そんなことも忘れたのかよ~」
そうだ
僕には親がいないんだ。
合ったこともない。
いや合ったことあるのかもしれないが記憶にない。
「僕らはいつから…親がいないんだろう…」
0
お気に入りに追加
2
あなたにおすすめの小説
校長室のソファの染みを知っていますか?
フルーツパフェ
大衆娯楽
校長室ならば必ず置かれている黒いソファ。
しかしそれが何のために置かれているのか、考えたことはあるだろうか。
座面にこびりついた幾つもの染みが、その真実を物語る
寝室から喘ぎ声が聞こえてきて震える私・・・ベッドの上で激しく絡む浮気女に復讐したい
白崎アイド
大衆娯楽
カチャッ。
私は静かに玄関のドアを開けて、足音を立てずに夫が寝ている寝室に向かって入っていく。
「あの人、私が
初夜に「君を愛するつもりはない」と夫から言われた妻のその後
澤谷弥(さわたに わたる)
ファンタジー
結婚式の日の夜。夫のイアンは妻のケイトに向かって「お前を愛するつもりはない」と言い放つ。
ケイトは知っていた。イアンには他に好きな女性がいるのだ。この結婚は家のため。そうわかっていたはずなのに――。
※短いお話です。
※恋愛要素が薄いのでファンタジーです。おまけ程度です。
【完結】もう…我慢しなくても良いですよね?
アノマロカリス
ファンタジー
マーテルリア・フローレンス公爵令嬢は、幼い頃から自国の第一王子との婚約が決まっていて幼少の頃から厳しい教育を施されていた。
泣き言は許されず、笑みを浮かべる事も許されず、お茶会にすら参加させて貰えずに常に完璧な淑女を求められて教育をされて来た。
16歳の成人の義を過ぎてから王子との婚約発表の場で、事あろうことか王子は聖女に選ばれたという男爵令嬢を連れて来て私との婚約を破棄して、男爵令嬢と婚約する事を選んだ。
マーテルリアの幼少からの血の滲むような努力は、一瞬で崩壊してしまった。
あぁ、今迄の苦労は一体なんの為に…
もう…我慢しなくても良いですよね?
この物語は、「虐げられる生活を曽祖母の秘術でざまぁして差し上げますわ!」の続編です。
前作の登場人物達も多数登場する予定です。
マーテルリアのイラストを変更致しました。
美しい姉と痩せこけた妹
サイコちゃん
ファンタジー
若き公爵は虐待を受けた姉妹を引き取ることにした。やがて訪れたのは美しい姉と痩せこけた妹だった。姉が夢中でケーキを食べる中、妹はそれがケーキだと分からない。姉がドレスのプレゼントに喜ぶ中、妹はそれがドレスだと分からない。公爵はあまりに差のある姉妹に疑念を抱いた――
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる