sky of Quiet

ローロ

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第一章 天空への闘争

1.幼き戦士

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ここはメーテル帝国。

時は2625年

僕たちに両親はいない。

「アデス・ローザン。起床時間だ。」

「……はい。」

この「家」では毎日決まった時間に決まったことをすることが決まっている。

そして毎日「家族」と会話をする…のだが

僕はどうやらあまり好まれてないらしい。

だがそんな中でも数少なく僕に仲良く接してくれる「家族」がいる。

「ローザン!」

「…あ、レイ…!」

メタリカ・レイ

彼は唯一この「家族」の中で仲良くしてくれる人。

「外行こーぜ」

「うん!」

レイと外に出て特に何かをするということもない。

ただただ話をするだけ。

「俺はさーこのお国のためにいっぱい勉強してすごい部隊に入るんだ!」

「すごいね…レイはもう夢があるんだ…」

「当たり前だ!ローザンはないのか?」

「…まだはっきり決まってないかな…ただ…」

「?」

「…空軍が乗っているアレがすごくカッコイイなぁって思うなぁ…」

「あれかぁ…落ちたらヤバそーだけどな!」

「そうならないために訓練をするんだよ!僕たちはそのためにこの『家』にいるようなものさ。」

「そーだなぁ…」

「あと…」

「ん?」

「本当のお父さんとお母さんに会いたい。」

「…え?」

「どこにいるんだろう…」

「…ローザン何言ってるの…?」

「え?」

「ここにいる皆は親がいない子達だろ?そんなことも忘れたのかよ~」

そうだ

僕には親がいないんだ。

合ったこともない。

いや合ったことあるのかもしれないが記憶にない。

「僕らはいつから…親がいないんだろう…」

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