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萌絵はネイルにもたびたび通うことになった。
職場で浮かないような、あまり派手でない色とデザインのネイルを毎回お願いして、その出来上がりにいつも感動し、自分の爪を見てうっとりした。
萌絵は徐々に、ネイリストの仕事に興味を持つようになった。
あるとき、ネイリストにたずねてみた。
「どうやってプロになったんですか」
「ネイルのスクールに通ったんです」
「スクールっていろいろあるけど、どこのスクールですか」
「ニューヨークでも活躍している、すごい先生が自宅でやっているスクールです」
「そんなスクールがあるんですか」
「ええ。ネイリストを目指している友達もたくさんできて、みんな今ネイリストとして活躍してますよ」
萌絵は思わず言った。
「そのスクール、教えてもらえませんか! わたしネイルを勉強したいんです」
萌絵はそのネイリストが教えてくれた先生のもとで勉強することにした。
好きこそものの上手なれで、萌絵はめきめきネイルの腕が上達していった。
みごと先生に見込まれ、ネイリストの仕事につくことができた。
会社をやめて、デパートの一角でネイリストの仕事をすることになり、自分の店を開くという夢も持つことができた。
毎日自分磨きに忙しく、自分の目標に向かって仕事をしている萌絵はすっかり婚活のことを忘れていた。
今では仕事が趣味で、充実した毎日を送っていて、結婚なんてしているひまがないと思うまでになった。
職場で浮かないような、あまり派手でない色とデザインのネイルを毎回お願いして、その出来上がりにいつも感動し、自分の爪を見てうっとりした。
萌絵は徐々に、ネイリストの仕事に興味を持つようになった。
あるとき、ネイリストにたずねてみた。
「どうやってプロになったんですか」
「ネイルのスクールに通ったんです」
「スクールっていろいろあるけど、どこのスクールですか」
「ニューヨークでも活躍している、すごい先生が自宅でやっているスクールです」
「そんなスクールがあるんですか」
「ええ。ネイリストを目指している友達もたくさんできて、みんな今ネイリストとして活躍してますよ」
萌絵は思わず言った。
「そのスクール、教えてもらえませんか! わたしネイルを勉強したいんです」
萌絵はそのネイリストが教えてくれた先生のもとで勉強することにした。
好きこそものの上手なれで、萌絵はめきめきネイルの腕が上達していった。
みごと先生に見込まれ、ネイリストの仕事につくことができた。
会社をやめて、デパートの一角でネイリストの仕事をすることになり、自分の店を開くという夢も持つことができた。
毎日自分磨きに忙しく、自分の目標に向かって仕事をしている萌絵はすっかり婚活のことを忘れていた。
今では仕事が趣味で、充実した毎日を送っていて、結婚なんてしているひまがないと思うまでになった。
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