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中等部

10 学校に行きますよ

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昨日みんながお見舞いにきてくれて安心したからか、スッカリ体調も良くなりました。
みんなの存在は心強いです!伊藤さんに何を言われても、もうグズグズ悩むのはやめます。
幼稚園や小学部からの付き合いのみんなを信じようと思います。みんなと過ごしてきた時間は裏切りませんよね?


いつもなら1年生のクラスの階で海香とわかれるんですが、今日は海香が私の教室までついてきてくれました。伊藤さんってどんな子?か確認したいのと、私を1人にしないっていう目的があったみたいです。

「翔太君達、おはよー。今日は詩織来れたよー。」
「おーぉ、海香・詩織おはよー。詩織、熱下がって良かったな。」
(↓ここから小声で...)
「ねぇ、伊藤さんってどの子?」
「あそこでこっちを見てる子だよ。ほら、こっちに向かってくるぞ。」


「おはよー。詩織ちゃん、今日は学校来れたんだ、良かったね。でっ、そっちの詩織ちゃんに似てる子は誰?」
「私は詩織の双子の姉、海香っていいます。私も翔太達と仲良くしてもらってるんだよ。」
「そーなんだ。私とも仲良くしてくれる?ぜひお友達になりたいわ。」
「え~、あなたのことよく知らないし、お友達は無理かなぁ~。(海香は詩織をイジメる人は大嫌いです!)」
「そっか~、じゃあ私のこと知ってもらえるように頑張るね!」
「でも私はクラス違うし、あなたを知る機会はないと思うよ。あっ、そろそろ自分の教室行かなきゃ。詩織、翔太達また後でね。」


ーー海香と美姫が会話中の翔太達ーー

(小声で会話中)
「やっぱり話しかけてきたな。」
「だね。絶対詩織ちゃんが学校に来れて良かったなんて思ってないよね?」
「そーだな。おいっ、海香に話しかけたぞ。」
「海香とお友達になりたいってさ、詩織ちゃんを孤立させたいのかな?」
「海香、拒否ったな。やっぱあいつすげーわ。」
「海香、伊藤さんには怒ってるから。詩織の気持ちを感じられるから、よけいに許せないんでしょ!私達もあれぐらいハッキリとした態度をとらなきゃね。」
「だな。詩織に取って代わろうとするのは、許せないしな。」
「うん。伊藤さんの態度が変わらない限り、仲良くするのはナシだね。」

ーーーーーーーーーーーーーーーーー


あれから、毎日変わらない日々を過ごしています。相変わらず伊藤さんは、翔太君達に話しかけてきますよ。なんとかして翔太君達の輪に入りたいみたいです。だからといって私に媚びをうるようなことはしません。
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