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過去の私

15 詩織

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最近、お兄ちゃん達と一緒に姫香も来るようになった。いつの間に姫香は3人と親しくなったのかな?でも3人は姫香と目を合わせないし、姫香に話しかけたりしていない。姫香が一方的に喋ってるだけ。

私は、前まで楽しかった空間に苦痛を感じるようになった。あんなに快適な生活を送っていたはずなのに...私は1人が好きだったのに。

いつの間にか1人でいる時間より、お兄ちゃん達と過ごせる時間の方が好きになっていたみたい。

姫香が来るようになって、体調を崩す事が増えた。完治する前にまた体調を崩すから、どんどん体力がなくなっている気がする。体重も減った...

私が体調を崩すようになって、お兄ちゃん達が病室に来なくなった。パソコンやスマホでの連絡は頻繁にくれるし、色々な物も届く。溺愛具合に変化はないけど、やっぱり直接会えないのは寂しい。
私はお兄ちゃん達3人とも好きだけど、○○さんは特別な好き。これが恋するって事なんだって会えなくなってわかった。いつかこの気持ちを伝えたかったな。

姫香は相変わらず私の病室にやってくる。パパとママに~してもらったや~買ってもらったとか、お兄ちゃん達と~したとか、一方的に喋って帰っていく。
でもね、私知ってるよ。姫香が、お兄ちゃん達に全く相手にされていない事を。
姫香は大翔さんと優司さんのどっちが好きなのかな?私が2人と親しくするのが許せないんだろうね。

嘘なんかつかなくても、私はもうすぐいなくなるのに。姫香はこれからもお兄ちゃん達と過ごせるのに、私の好きな○○さんが姫香の彼氏・夫になるかもしれないに。
私にもらえなかった愛情を持っているんだから、私とお兄ちゃん達との少ない時間は奪わないでほしかったな。

私の双子の妹。今は彼女が妬ましい。







18歳の雪の降る日、薄汚れたウサギのぬいぐるみを抱きしめ、片手を○○さんに握られながら私は消えた...
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