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過去の私

11 高城大翔

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俺の名前は、高城大翔。
22歳の大学4年生だ。

俺の親友に二階堂文哉と結城優司というやつがいる。俺を含め、みんな長男だ。

俺には高校1年生の弟がいる。弟は、俺の大学の系列高校に通っている。弟の同級生に不登校の学年トップの成績の美少女がいるらしいと聞いた。あの学校は優秀じゃないと通えないのに、不登校でもOKとはよっぽど優秀な子なのだろう。

そんな話を文哉と優司にしたら、なんと!?その美少女が文哉の妹だとわかった。文哉の妹は、あの姫香だけではなかったようだ。

そこで文哉がその妹に会いに行く時に、優司と一緒について行った。

文哉がトントンと扉を叩くと、中から「はーい、どうぞ」とキレイな声が聞こえた。
部屋に入ると、時間が止まった。いや、あまりにこの空間がキレイ過ぎて何も言えなかった...

〈天使のオーラ〉どう表現したらいいのかわからないが、俺は初めて会った文哉の妹に一目惚れしたようだ。
その日は兄妹の会話を聞いているだけで、この俺が挨拶するだけで精一杯だった。ちなみに普段はうるさい優司も俺と同じ様になっていた。

その日から時間があれば、文哉について詩織ちゃんに会いに行く日々が始まった。

いつか「詩織」と呼べる日はくるだろうか?

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