私が聖獣様!?

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猫、お風呂に入る

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結局、レオナルドさんとハルバートの話に結論が出るわけもなく、私の人語も戻らずで食事の時間が終了。

とりあえず様子見をしようってことでしょうか...。

レオナルドさん曰く、守護者であるハルバートさんが私を自分の【聖獣】だと認めてる以上、間違いはあり得ないとのことです。それに私には“聖獣の証”がハッキリと出ていますし、その証も最高のものであると考えられるので、過去の【聖獣】と違ったことがあっても、なんら問題もないだろうと...。

それよりもこれだけ濃い“聖獣の証”による期待値の方が高そうです。




ハルバートさんに抱かれ、自分達の部屋に戻ってきました。

考えてもどうにかなるわけではないですし、お風呂に入ってさっさと寝ちゃいましょうか。また起きたら、人型になってるってこともあるかもしれませんし。

「さぁ、お風呂に入るか...。」

えっ?ハルバートさんと一緒に?
たしかにハルバートさんと一緒に入るのは初めてではないし、今の私は猫ですけど...。昨日のお風呂は半分意識がなかったから恥ずかしくなかったけど、私、19歳のレディーですから。さすがにそれはなしだと思います!

「ミュ、ミューミュー。(ハルバートさんと一緒に入るのはなしでお願いします。)ミュー、ミューミュー。(アマリさん、私をお風呂に入れてください。)」

一生懸命、ハルバートさんの腕をカリカリして訴えますよ。

「ん?どうした?お風呂はイヤなのか?」

「ミュー。ミュッミュッ。(違います。お風呂は別でって言ってるんです。」

ハルバートさんに猫パンチを繰り出します。

「フフッ。ハルバート様、いおり様はハルバート様とお風呂は別がいいみたいですよ。いおり様は19歳のお嬢様ですよ、ハルバート様と一緒のお風呂はどうかと思いますよ。いおり様は私がお入れするので、ハルバート様はおひとりで入ってきてください。」

「あっ...、そうか、そうだな。たとえ猫の姿だろうといおりと一緒のお風呂はなしだな。すまん!」
ハルバートさんはそう言って私をソファーに下ろすと、お風呂に行っちゃいました。
ハルバートさんの後ろ姿の耳が真っ赤だったのは、指摘してはいけませんよ...。




私は、アマリさんがお風呂に入れてくれました。ベビーバスみたいな大きさのものにお湯をはってくれて、そこでキレイに洗われました。
もちろんちゃんと猫用のシャンプーとトリートメントで洗ってくれて、しっとりサラサラになりました。

ん~、いい香りです...。

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