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王の話を聞きます①
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昨日と違って、今日は王の私室に行くみたいです。
あっ、食後にマチルダさんにちゃんと身だしなみを整えてもらいましたよ。
レオナルドさんが私が人型になってるかわからなかったはずなのに、髪飾りを持参していたんです。
なぜか?って聞いたら、【黒】の方に言われたんですって。それも私に似合う色の髪飾りを選んだ上で。
【黒】の方々って一体どんな人達なんでしょうね...。
私は今、レオナルドさんの後をハルバートさんに抱っこされながらついていってます。
ちゃんと自分で歩くって言ったんですよ。でも、今日は私が履く靴がないからって...、歩かせてもらえませんでした。靴はちゃんとサイズを計ってもらって、オーダメイドじゃないとダメだって言うんです。ルームシューズ的な柔らかい物なら探せばあるはずだっていうので、マチルダさんにお願いしときました。
今の私は幼女ですから、抱っこ移動でも許されますよ。白猫姿でもありです。
でも、精神年齢は19歳なのですよ...。こっぱずかしいこともあるんです。
「さっ、ここが王の私室ですよ。」
ここまで、所々騎士が立っていましたが、レオナルドさんは顔パスでしたよ。
トントン...
「レオナルドか?」
「はい。いおり様をお連れしました。ハルバートもおります。」
「部屋に入ってくれ。」
部屋に入ると、王様がソファーに座っていました。その隣に女の人がいます。
「今日いおり様にお会いになるのは、ハリー様だけではなかったですかな?」
「そうなんだが...。知っているだろう?王妃の一族も聖獣と関わりを持つ一族だということを。それで聖獣様が現れたと知って、どうしてもお会いしたいと言うのでね。」
はぁ~
「ハリー様は相変わらずリリー様に甘いですな。」
「いおり様、すみません。王妃の同席をお許しください。」
「私は構いませんが...。」
私がそう言うと、ハルバートさんが私を抱っこしたまま王様達の向かいのソファーに座りました。レオナルドさんも隣に座ります。
「いおり様は人型になられたのですね。」
「ホント、なんと可愛らしいんでしょう。こんなに可愛い聖獣様は初めてですわよね?」
「そうですね。過去の聖獣様は、ある程度成長された方がほとんどでしたから、ここまで幼い方は初めてのことだと思います。」
「でも、聖獣の証の紋章は、過去の聖獣様と比べても一番濃い色ではないでしょうか。」
「ハルバート、そうなのか?私はまだ確認させていただいてないのでわかりませんが...。」
「それが本当なら、いおり様は紋章をあまり見せない方がいいですね。欲を持つ者にさらに狙われる理由になりますから。」
「私達には見せてもらってもいいですか?疑ってるわけではないんですが、人型になられたので聖獣の証を確認させていただきたいと...。」
「構いませんよ。姿が変わっているので、確認するのは当然だと思います。」
ハルバートが背中のホックを外して、私の両肩を出しました。(5歳児なので、後ろのホックは外せません。諦めも肝心です。)
!!!!!
「これは...、見事なものですわ。我が家にあった聖獣の記録書にも、ここまで見事なものだとは記されていませんでしたよ。」
「あぁ。ピンクの花の紋様だとは聞いていたが、ここまで濃いピンクだとは...。」
聖獣の証の紋章って、桜の花の形なんですね。本物の桜の花だと色は薄ピンクだと思いますが、私の紋章は色が濃いです。色が濃いほど、価値が高くなるのかな?それとも?
あっ、食後にマチルダさんにちゃんと身だしなみを整えてもらいましたよ。
レオナルドさんが私が人型になってるかわからなかったはずなのに、髪飾りを持参していたんです。
なぜか?って聞いたら、【黒】の方に言われたんですって。それも私に似合う色の髪飾りを選んだ上で。
【黒】の方々って一体どんな人達なんでしょうね...。
私は今、レオナルドさんの後をハルバートさんに抱っこされながらついていってます。
ちゃんと自分で歩くって言ったんですよ。でも、今日は私が履く靴がないからって...、歩かせてもらえませんでした。靴はちゃんとサイズを計ってもらって、オーダメイドじゃないとダメだって言うんです。ルームシューズ的な柔らかい物なら探せばあるはずだっていうので、マチルダさんにお願いしときました。
今の私は幼女ですから、抱っこ移動でも許されますよ。白猫姿でもありです。
でも、精神年齢は19歳なのですよ...。こっぱずかしいこともあるんです。
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トントン...
「レオナルドか?」
「はい。いおり様をお連れしました。ハルバートもおります。」
「部屋に入ってくれ。」
部屋に入ると、王様がソファーに座っていました。その隣に女の人がいます。
「今日いおり様にお会いになるのは、ハリー様だけではなかったですかな?」
「そうなんだが...。知っているだろう?王妃の一族も聖獣と関わりを持つ一族だということを。それで聖獣様が現れたと知って、どうしてもお会いしたいと言うのでね。」
はぁ~
「ハリー様は相変わらずリリー様に甘いですな。」
「いおり様、すみません。王妃の同席をお許しください。」
「私は構いませんが...。」
私がそう言うと、ハルバートさんが私を抱っこしたまま王様達の向かいのソファーに座りました。レオナルドさんも隣に座ります。
「いおり様は人型になられたのですね。」
「ホント、なんと可愛らしいんでしょう。こんなに可愛い聖獣様は初めてですわよね?」
「そうですね。過去の聖獣様は、ある程度成長された方がほとんどでしたから、ここまで幼い方は初めてのことだと思います。」
「でも、聖獣の証の紋章は、過去の聖獣様と比べても一番濃い色ではないでしょうか。」
「ハルバート、そうなのか?私はまだ確認させていただいてないのでわかりませんが...。」
「それが本当なら、いおり様は紋章をあまり見せない方がいいですね。欲を持つ者にさらに狙われる理由になりますから。」
「私達には見せてもらってもいいですか?疑ってるわけではないんですが、人型になられたので聖獣の証を確認させていただきたいと...。」
「構いませんよ。姿が変わっているので、確認するのは当然だと思います。」
ハルバートが背中のホックを外して、私の両肩を出しました。(5歳児なので、後ろのホックは外せません。諦めも肝心です。)
!!!!!
「これは...、見事なものですわ。我が家にあった聖獣の記録書にも、ここまで見事なものだとは記されていませんでしたよ。」
「あぁ。ピンクの花の紋様だとは聞いていたが、ここまで濃いピンクだとは...。」
聖獣の証の紋章って、桜の花の形なんですね。本物の桜の花だと色は薄ピンクだと思いますが、私の紋章は色が濃いです。色が濃いほど、価値が高くなるのかな?それとも?
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