私が聖獣様!?

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お偉いさん方に会いました

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「そうだ、謁見の準備ができたから呼びに来たんだった。」

「親父~、またグチグチ言われるだろーが...。」

「すまん、すまん。そんなこと気にするようなおまえじゃないだろ。」

「俺は何を言われてもいいが、いおり様が気になさるだろう?」

「いおり様を悪く言う、大バカ者はいないだろう?そこまであやつらもバカじゃないさ。」

「じゃあ、行くか。親父もついてきてくれるんだろう?だから、わざわざこの部屋に来たんだろうし...。」

「あぁ、大事な息子の一大事だからな。それにいおり様も守らなくてはな。」

「では、いおり様行きましょう。先ほどのようにこちらに入って行きますか?」

抱っこ紐(布)の中ですか...。あの中は安心できますし、お願いしましょーか。

「お願いします。」
そう言って、ハルバートさんに飛びついちゃいました。




「ハルバート様、お待ちしておりました。レオナルド様もご一緒でしたか。皆さん、もう中でお待ちです。どうぞお入りください。」




中には巨大な円卓テーブルがドーンと存在してました。皆さん、もう着席しているようですね。

「ハルバート、遅かったな。城にはすでに着いていたはずであろう?おまえが一番最後だぞ。」

「まぁまぁ、息子は○○様をお連れしているのですよ。○○様を優先するのは当たり前のことですが。○○様が怪我などしてないか確認して、身綺麗にしてお連れしたまでのこと。それに何か問題でも?」

「わかった、わかった。レオナルドもそこまでにしてやれ。」

一段高い席に座ってるのが王様ですかね?今、言い争いに発展しそうなのを止めた方ですね。

「それでハルバートの腕の中にいるのが○○様か?」

「はい、そのようです。あの首飾りをちゃんと付けました。なので人語も話せるようになっております。」

「そうか。【聖獣】様、はじめまして。ようこそ我が国ベスティーにおいでくださいました。ベスティー国の王〈ハリー〉でございます。聖獣様のお名前をお聞きしてもよろしいですかな?」

えっ?【聖獣】様?
それって私のこと?
私って、すごい存在?ただの白猫ではないんですね...。

「大丈夫ですよ、私がついております。ゆっくりお話になってくださいね。」
頭をナデナデしながら、ハルバートさんが言ってくれました。

「あのっ、はじめまして。〈いおり〉っていいます。(フルネームは言わない方がいいよね?)【聖獣】と言われても、私がそのような存在などとはわかりませんが...。」

「いおり様と申されるのですね。大丈夫ですよ。あなたは間違いなく【聖獣】様です。何も心配することはありません。我が国で穏やかにのんびりお過ごしください。」
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