19 / 87
<三章:大切なモノを奪還せよ>
大切なモノは失って初めて気づくモノ
しおりを挟む
状況から考えるに、答えは一つ。勇者があの壺を使うことで、神官の女子を召喚したのだ。壺が割れているところを見るに間違いないだろう。
「もったいな!」
と言ったのは魔王だった。超絶同感。もっと良い願いがあったのに、あの勇者は神官の女子を召喚することにしたのだ。様々願いを思いつくだろうに、それでもあいつは、願ったのだ。あの魔法使いには分が悪いな。こんなに思われていたなんて、な。
「助けに行くにしても、彼女は元勇者パーティーでございましょう。さてどうしますかな? 魔王代理」
クスノが言う。その声音には、クスノらしいねちっこいというか、含みのある感情が込められているような気がした。年長者にはお見通しってか? 余計なものを見通しやがって。
「いや、行こう。今すぐに」
「じゃが、ここから魔王城まで、それこそワープでもせんと助けられん距離じゃぞ? それに助けるのか? あいつ勇者パーティーに戻るかもしれんぞ?」
魔王はそう言うけれど、まったくもってその通りなんだけれど、なんだろうな。この気持ちは。独占欲というか、なんというか。
パン。と聞こえた。どこからだ? と音の方を向くと、それは魔王が投影している映像からだった。神官の女子が勇者に平手打ちをしていたのだ。それを見て、不覚にもうれしいと思ってしまった。
馬鹿め。本当に俺は馬鹿だな。人と食を囲んだ程度で、友達に抱くような感情を抱いてしまっている。それじゃあ牛丼チェーン店に通うサラリーマンは皆家族になっちまうよ。
ため息を吐き、意を決して魔王に聞く。
「おい魔王、確か魔王城で育てていた酪農生物には、固有種が含まれているとか言ってたよな」
俺の意図が読めないのか、馬鹿を見る目で首を傾げる。
「そりゃおったが、だから何なのじゃ?」
「一番旨いのってなんだ?」
「ええと、牛魔肉じゃな。しかし勇者に全部ボコされてしまったからのぉ……」
それでいい。それがいいんだよ。俺はほくそ笑む。時間がないから端的に、クスノと魔王に命じた。
「今すぐ向かう、準備はいいな」
「じゃが、さっき距離があると――」
「それに彼女は元勇者の一味ですぞ?」
ああ、もう。
「うるせぇな、いいから行くぞ、『俺に摑まれ』」
魔王代理命令だ。
俺の目は、もしかしたらすごく吊り上がっていたかもしれない。しかし怒りのような気持ちはないではなかった。
大人しく二人は俺にしがみつく。クスノは少し重かったが、この程度の重さ、屁でもない。成人男性一人分の重さなんて、重さの内に入らねぇよ。
俺はその状態でモモの木から樹の実を一つ取り、パカリと割る。そこから現れたモモの小さな肩を後ろから掴み、三人分の体重をモモにかけた状態で言った。
「牛魔肉のステーキ、四人分で。今すぐに」
「ご注文、承りました」
モモは伝票をサラりと書き、俺たちと共に空を飛んだ。
* * *
「急に叩くなよ! 痛いだろうが!」
「いやいや! 急に近づいてきたらびっくりするでしょ!」
それはその通りだった。しかし会いたいと思ったら、目の前に現れた。これはもう運命と言っても過言ではないだろう。そして抱きしめようとしてもいいじゃないか。そう言うと。
「いやいやいや、その彼氏面がキモイっての! それ以上近づいたら撮るわよ」
メアリーは杖を向けて放送魔法を発動しようとしている。ヤバイ、これはマジで怒ってる奴だ。前にメアリーのオフなところを隠し撮りして投稿したことがあった。その時は勇者ではなかったし俺の登録者数も皆無だったので、マジギレされた。それと同じ顔をしている。
「ご、ごめんごめん」
「勇者様、何故メアリー様がそちらに?」
と言ったのは、マサトだった。神官の杖を向けて少し警戒しつつ近づてくる。
「杖を向けなくてもいい、こいつは味方だ」
「でも、その真っ黒な見た目、それにはだけた状態、もう魔族なんじゃないの?」
「勇者、少し離れた方がいいよ」
サナとナイツは、やはり以前の険悪なイメージが払拭できないのか、警戒心というよりは敵愾心を抱いていた。二人の誤解、というか過度なその気持ちをマイルドにできればいいのだが。
「大丈夫だって二人とも、害はない」
言って「あ、これ言い方が野生動物へのそれだな」とも思った。振り向くと、めっちゃ嫌悪の視線で見てきた。
何にしても、これは俺から仲立ちするしかない。彼女を追加の仲間として、俺が三人を説得することができれば、皆も仲良くなるかもしれない。人類を守る勇者のパーティーの仲間が険悪では示しがつかないからな。
あれ、俺ってそこまで勇者として誇り持ってたっけ?
「そうですね、しかし一度魔に堕ちた者を仲間に引き入れるというのは、我々も信用するには難しい」
そう言ったマサトの持つ杖は光っていた。いや、明かりを灯してくれていたからな、そりゃ光っているか。しかし何故だろうか、その杖からは、光の魔法とは違うような、魔を感じる。
「勇者! そんな汚らわしい女から早く離れて!」
「勇者、早くそいつから離れろ、そいつは魔族なんだ!」
二人の様子が、おかしい。恨みを持っているとしても、かたくなすぎる。
「マサト、俺の直感だが、もしかすると二人は状態異常にあるのかもしれない、お前の魔法で浄化できないか?」
「いえ、彼らは正常ですよ。彼らの恨みは正しい。それは人間の当たり前の感情です。どういう効果か分かりませんが、その特殊な壺を消費してまでメアリーを呼びつける貴方の方が余程異常だ」
杖の光は白い光から、闇色の光に変わる。その闇は二人の体を包み込み、二人の目も同じ闇色に染まった。
「マサト、お前二人に何を!?」
「正当な恨みを膨らませただけですよ、そういう精神操作の魔法です。勇者様にはその剣の力でジャミングされてしまいますがね。流石は勇者様。魔王を撃退した男」
しかし。
「今の魔王は相当弱っているではありませんか、なら僕でも勝てそうだ。勇者様はお亡くなりになったが、からがら僕だけは生き残り魔王を倒した。いい筋書だと思いませんか?」
「お前、そんなことのために俺の仲間を!」
おかしい、俺はこんなに仲間を思う人間だったか? 女ならともかく。二人中一人は女なのだが。いや違う。
仲間ではなく、一緒に苦楽を共にした、友だから。それを仲間と呼ぶのかもしれないが。
「仲間」という、無意識に想起させた言葉よりも、俺が導き出した「友」の方が、相応しいような気がした。
だから。
「さぁ、まずはお仲間に殺されてから、次は同士討ちでもさせましょう。そうすれば僕が一人生き残り栄光を掴めるという寸法だ」
いやらしく笑むマサトに、怒りのままに剣を握る! 怒りのままに!
「俺の友達に何して――」
「とーーーおーーーちゃーーーく!」
蹴られた。それもただの蹴りではない、分厚いレンガの壁を、まるで古びたステンドグラスのように軽々しく突き破り、しかしそれでも何の抵抗もなく、真っすぐ突っ込んできた蹴りである。いやもうそれ、蹴りではなく隕石だろ! ってくらいの勢いで、俺は顔面を蹴られた。そのまま壁にぶっ飛ばされる。勇者の加護的なものが無ければ、まず即死の一撃だった。
「な、ななな、何だ貴様!?」
朦朧とした意識の中、マサトの慌てふためく声がエントランスに響く。ざまぁみろとも思ったが、それ以上にマサトと同じ感情を抱いていた。
一体、俺は何にぶっ飛ばされた?
「何ってそりゃ」
男は黄金の鎧をまとい、その力は小さな魔王と木の男を包んでいる。そしてそれを抱える小さなピンク色の爆発頭の小人が目に映った。
「ウーバーイーツだよ」
魔王の代理が、そこにいた。
「もったいな!」
と言ったのは魔王だった。超絶同感。もっと良い願いがあったのに、あの勇者は神官の女子を召喚することにしたのだ。様々願いを思いつくだろうに、それでもあいつは、願ったのだ。あの魔法使いには分が悪いな。こんなに思われていたなんて、な。
「助けに行くにしても、彼女は元勇者パーティーでございましょう。さてどうしますかな? 魔王代理」
クスノが言う。その声音には、クスノらしいねちっこいというか、含みのある感情が込められているような気がした。年長者にはお見通しってか? 余計なものを見通しやがって。
「いや、行こう。今すぐに」
「じゃが、ここから魔王城まで、それこそワープでもせんと助けられん距離じゃぞ? それに助けるのか? あいつ勇者パーティーに戻るかもしれんぞ?」
魔王はそう言うけれど、まったくもってその通りなんだけれど、なんだろうな。この気持ちは。独占欲というか、なんというか。
パン。と聞こえた。どこからだ? と音の方を向くと、それは魔王が投影している映像からだった。神官の女子が勇者に平手打ちをしていたのだ。それを見て、不覚にもうれしいと思ってしまった。
馬鹿め。本当に俺は馬鹿だな。人と食を囲んだ程度で、友達に抱くような感情を抱いてしまっている。それじゃあ牛丼チェーン店に通うサラリーマンは皆家族になっちまうよ。
ため息を吐き、意を決して魔王に聞く。
「おい魔王、確か魔王城で育てていた酪農生物には、固有種が含まれているとか言ってたよな」
俺の意図が読めないのか、馬鹿を見る目で首を傾げる。
「そりゃおったが、だから何なのじゃ?」
「一番旨いのってなんだ?」
「ええと、牛魔肉じゃな。しかし勇者に全部ボコされてしまったからのぉ……」
それでいい。それがいいんだよ。俺はほくそ笑む。時間がないから端的に、クスノと魔王に命じた。
「今すぐ向かう、準備はいいな」
「じゃが、さっき距離があると――」
「それに彼女は元勇者の一味ですぞ?」
ああ、もう。
「うるせぇな、いいから行くぞ、『俺に摑まれ』」
魔王代理命令だ。
俺の目は、もしかしたらすごく吊り上がっていたかもしれない。しかし怒りのような気持ちはないではなかった。
大人しく二人は俺にしがみつく。クスノは少し重かったが、この程度の重さ、屁でもない。成人男性一人分の重さなんて、重さの内に入らねぇよ。
俺はその状態でモモの木から樹の実を一つ取り、パカリと割る。そこから現れたモモの小さな肩を後ろから掴み、三人分の体重をモモにかけた状態で言った。
「牛魔肉のステーキ、四人分で。今すぐに」
「ご注文、承りました」
モモは伝票をサラりと書き、俺たちと共に空を飛んだ。
* * *
「急に叩くなよ! 痛いだろうが!」
「いやいや! 急に近づいてきたらびっくりするでしょ!」
それはその通りだった。しかし会いたいと思ったら、目の前に現れた。これはもう運命と言っても過言ではないだろう。そして抱きしめようとしてもいいじゃないか。そう言うと。
「いやいやいや、その彼氏面がキモイっての! それ以上近づいたら撮るわよ」
メアリーは杖を向けて放送魔法を発動しようとしている。ヤバイ、これはマジで怒ってる奴だ。前にメアリーのオフなところを隠し撮りして投稿したことがあった。その時は勇者ではなかったし俺の登録者数も皆無だったので、マジギレされた。それと同じ顔をしている。
「ご、ごめんごめん」
「勇者様、何故メアリー様がそちらに?」
と言ったのは、マサトだった。神官の杖を向けて少し警戒しつつ近づてくる。
「杖を向けなくてもいい、こいつは味方だ」
「でも、その真っ黒な見た目、それにはだけた状態、もう魔族なんじゃないの?」
「勇者、少し離れた方がいいよ」
サナとナイツは、やはり以前の険悪なイメージが払拭できないのか、警戒心というよりは敵愾心を抱いていた。二人の誤解、というか過度なその気持ちをマイルドにできればいいのだが。
「大丈夫だって二人とも、害はない」
言って「あ、これ言い方が野生動物へのそれだな」とも思った。振り向くと、めっちゃ嫌悪の視線で見てきた。
何にしても、これは俺から仲立ちするしかない。彼女を追加の仲間として、俺が三人を説得することができれば、皆も仲良くなるかもしれない。人類を守る勇者のパーティーの仲間が険悪では示しがつかないからな。
あれ、俺ってそこまで勇者として誇り持ってたっけ?
「そうですね、しかし一度魔に堕ちた者を仲間に引き入れるというのは、我々も信用するには難しい」
そう言ったマサトの持つ杖は光っていた。いや、明かりを灯してくれていたからな、そりゃ光っているか。しかし何故だろうか、その杖からは、光の魔法とは違うような、魔を感じる。
「勇者! そんな汚らわしい女から早く離れて!」
「勇者、早くそいつから離れろ、そいつは魔族なんだ!」
二人の様子が、おかしい。恨みを持っているとしても、かたくなすぎる。
「マサト、俺の直感だが、もしかすると二人は状態異常にあるのかもしれない、お前の魔法で浄化できないか?」
「いえ、彼らは正常ですよ。彼らの恨みは正しい。それは人間の当たり前の感情です。どういう効果か分かりませんが、その特殊な壺を消費してまでメアリーを呼びつける貴方の方が余程異常だ」
杖の光は白い光から、闇色の光に変わる。その闇は二人の体を包み込み、二人の目も同じ闇色に染まった。
「マサト、お前二人に何を!?」
「正当な恨みを膨らませただけですよ、そういう精神操作の魔法です。勇者様にはその剣の力でジャミングされてしまいますがね。流石は勇者様。魔王を撃退した男」
しかし。
「今の魔王は相当弱っているではありませんか、なら僕でも勝てそうだ。勇者様はお亡くなりになったが、からがら僕だけは生き残り魔王を倒した。いい筋書だと思いませんか?」
「お前、そんなことのために俺の仲間を!」
おかしい、俺はこんなに仲間を思う人間だったか? 女ならともかく。二人中一人は女なのだが。いや違う。
仲間ではなく、一緒に苦楽を共にした、友だから。それを仲間と呼ぶのかもしれないが。
「仲間」という、無意識に想起させた言葉よりも、俺が導き出した「友」の方が、相応しいような気がした。
だから。
「さぁ、まずはお仲間に殺されてから、次は同士討ちでもさせましょう。そうすれば僕が一人生き残り栄光を掴めるという寸法だ」
いやらしく笑むマサトに、怒りのままに剣を握る! 怒りのままに!
「俺の友達に何して――」
「とーーーおーーーちゃーーーく!」
蹴られた。それもただの蹴りではない、分厚いレンガの壁を、まるで古びたステンドグラスのように軽々しく突き破り、しかしそれでも何の抵抗もなく、真っすぐ突っ込んできた蹴りである。いやもうそれ、蹴りではなく隕石だろ! ってくらいの勢いで、俺は顔面を蹴られた。そのまま壁にぶっ飛ばされる。勇者の加護的なものが無ければ、まず即死の一撃だった。
「な、ななな、何だ貴様!?」
朦朧とした意識の中、マサトの慌てふためく声がエントランスに響く。ざまぁみろとも思ったが、それ以上にマサトと同じ感情を抱いていた。
一体、俺は何にぶっ飛ばされた?
「何ってそりゃ」
男は黄金の鎧をまとい、その力は小さな魔王と木の男を包んでいる。そしてそれを抱える小さなピンク色の爆発頭の小人が目に映った。
「ウーバーイーツだよ」
魔王の代理が、そこにいた。
0
お気に入りに追加
64
あなたにおすすめの小説
45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる
よっしぃ
ファンタジー
2月26日から29日現在まで4日間、アルファポリスのファンタジー部門1位達成!感謝です!
小説家になろうでも10位獲得しました!
そして、カクヨムでもランクイン中です!
●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●
スキルを強奪する為に異世界召喚を実行した欲望まみれの権力者から逃げるおっさん。
いつものように電車通勤をしていたわけだが、気が付けばまさかの異世界召喚に巻き込まれる。
欲望者から逃げ切って反撃をするか、隠れて地味に暮らすか・・・・
●●●●●●●●●●●●●●●
小説家になろうで執筆中の作品です。
アルファポリス、、カクヨムでも公開中です。
現在見直し作業中です。
変換ミス、打ちミス等が多い作品です。申し訳ありません。
異世界定食屋 八百万の日替わり定食日記 ー素人料理はじめましたー 幻想食材シリーズ
夜刀神一輝
ファンタジー
異世界定食屋 八百万 -素人料理はじめましたー
八意斗真、田舎から便利な都会に出る人が多い中、都会の生活に疲れ、田舎の定食屋をほぼただ同然で借りて生活する。
田舎の中でも端っこにある、この店、来るのは定期的に食材を注文する配達員が来ること以外人はほとんど来ない、そのはずだった。
でかい厨房で自分のご飯を作っていると、店の外に人影が?こんな田舎に人影?まさか物の怪か?と思い開けてみると、そこには人が、しかもけもみみ、コスプレじゃなく本物っぽい!?
どういう原理か知らないが、異世界の何処かの国?の端っこに俺の店は繋がっているみたいだ。
だからどうしたと、俺は引きこもり、生活をしているのだが、料理を作ると、その匂いに釣られて人が一人二人とちらほら、しょうがないから、そいつらの分も作ってやっていると、いつの間にか、料理の店と勘違いされる事に、料理人でもないので大した料理は作れないのだが・・・。
そんな主人公が時には、異世界の食材を使い、めんどくさい時はインスタント食品までが飛び交う、そんな素人料理屋、八百万、異世界人に急かされ、渋々開店!?
転生貴族のハーレムチート生活 【400万ポイント突破】
ゼクト
ファンタジー
ファンタジー大賞に応募中です。 ぜひ投票お願いします
ある日、神崎優斗は川でおぼれているおばあちゃんを助けようとして川の中にある岩にあたりおばあちゃんは助けられたが死んでしまったそれをたまたま地球を見ていた創造神が転生をさせてくれることになりいろいろな神の加護をもらい今貴族の子として転生するのであった
【不定期になると思います まだはじめたばかりなのでアドバイスなどどんどんコメントしてください。ノベルバ、小説家になろう、カクヨムにも同じ作品を投稿しているので、気が向いたら、そちらもお願いします。
累計400万ポイント突破しました。
応援ありがとうございます。】
ツイッター始めました→ゼクト @VEUu26CiB0OpjtL
駆け落ち男女の気ままな異世界スローライフ
壬黎ハルキ
ファンタジー
それは、少年が高校を卒業した直後のことだった。
幼なじみでお嬢様な少女から、夕暮れの公園のど真ん中で叫ばれた。
「知らない御曹司と結婚するなんて絶対イヤ! このまま世界の果てまで逃げたいわ!」
泣きじゃくる彼女に、彼は言った。
「俺、これから異世界に移住するんだけど、良かったら一緒に来る?」
「行くわ! ついでに私の全部をアンタにあげる! 一生大事にしなさいよね!」
そんな感じで駆け落ちした二人が、異世界でのんびりと暮らしていく物語。
※2019年10月、完結しました。
※小説家になろう、カクヨムにも公開しています。
【完結】神スキル拡大解釈で底辺パーティから成り上がります!
まにゅまにゅ
ファンタジー
平均レベルの低い底辺パーティ『龍炎光牙《りゅうえんこうが》』はオーク一匹倒すのにも命懸けで注目もされていないどこにでもでもいる冒険者たちのチームだった。
そんなある日ようやく資金も貯まり、神殿でお金を払って恩恵《ギフト》を授かるとその恩恵《ギフト》スキルは『拡大解釈』というもの。
その効果は魔法やスキルの内容を拡大解釈し、別の効果を引き起こせる、という神スキルだった。その拡大解釈により色んなものを回復《ヒール》で治したり強化《ブースト》で獲得経験値を増やしたりととんでもない効果を発揮する!
底辺パーティ『龍炎光牙』の大躍進が始まる!
第16回ファンタジー大賞奨励賞受賞作です。
【完結】転生少女は異世界でお店を始めたい
梅丸
ファンタジー
せっかく40代目前にして夢だった喫茶店オープンに漕ぎ着けたと言うのに事故に遭い呆気なく命を落としてしまった私。女神様が管理する異世界に転生させてもらい夢を実現するために奮闘するのだが、この世界には無いものが多すぎる! 創造魔法と言う女神様から授かった恩寵と前世の料理レシピを駆使して色々作りながら頑張る私だった。
素材採取家の異世界旅行記
木乃子増緒
ファンタジー
28歳会社員、ある日突然死にました。謎の青年にとある惑星へと転生させられ、溢れんばかりの能力を便利に使って地味に旅をするお話です。主人公最強だけど最強だと気づいていない。
可愛い女子がやたら出てくるお話ではありません。ハーレムしません。恋愛要素一切ありません。
個性的な仲間と共に素材採取をしながら旅を続ける青年の異世界暮らし。たまーに戦っています。
このお話はフィクションです。実在の人物や団体などとは関係ありません。
裏話やネタバレはついったーにて。たまにぼやいております。
この度アルファポリスより書籍化致しました。
書籍化部分はレンタルしております。
悠々自適な転生冒険者ライフ ~実力がバレると面倒だから周りのみんなにはナイショです~
こばやん2号
ファンタジー
とある大学に通う22歳の大学生である日比野秋雨は、通学途中にある工事現場の事故に巻き込まれてあっけなく死んでしまう。
それを不憫に思った女神が、異世界で生き返る権利と異世界転生定番のチート能力を与えてくれた。
かつて生きていた世界で趣味で読んでいた小説の知識から、自分の実力がバレてしまうと面倒事に巻き込まれると思った彼は、自身の実力を隠したまま自由気ままな冒険者をすることにした。
果たして彼の二度目の人生はうまくいくのか? そして彼は自分の実力を隠したまま平和な異世界生活をおくれるのか!?
※この作品はアルファポリス、小説家になろうの両サイトで同時配信しております。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる