13 / 87
<二章:食料を確保せよ>
年長部下は粘着質
しおりを挟む
「若頭、お騒がせして申し訳ありません。手配頂いた壺の水なのですが、どうやら魔族の力を引き出す成分が含まれているようでして、そのせいで一種の酩酊状態になってしまい、お見苦しいところを晒してしまいました」
丁寧にそう頭を下げたタキシードに身を包みちょび髭を生やす初老の男性は、見るからに初老の男性にしか見えなかった。というのも、クスノは水ソムリエとしての活動をするときはこの格好をするのだとか。人間に対する商売なので。その水ソムリエとしての才覚があるからこそ、水の成分を看破してみせたのだろう。
日本中の桜のソメイヨシノは、遺伝子を媒介して作られたクローンで同じ個体であると言われているけれど、このクスノはクローンというよりは分身に当たるのだとか。その分身の一体を生成し、こうして目線の高さを合わせてくれているのだが、目を逸らしておきたかった。
「いや、その、こちらこそ本当にすみません」
気まずくて気まずくて、もう早く立ち去りたいところを、しかしこのクスノというジェントルマンは引き離してはくれないらしい。大人の余裕がにじみ出る柔和な笑みが痛かった。
「何をおっしゃいます、貴方様は若頭である魔王の代理。むしろわたくしめが頭を下げなければならない立場でございます。部下ですから、かような貧相な頭くらい、いくらでも下げましょう」
クスノはこれ見よがしに、ペコリと頭を下げる。頭を下げるというのは日本独自の礼儀作法なんだけれど、もしかするとこの世界もそういう礼儀作法が存在するのかもと思いたくなるけれど、今回に限っては完全に罪悪感を煽っているようにしか思えなかった。
クスノが下げた頭頂部は、綺麗なまでの頭皮を覗かせていた。床屋で散髪が失敗しても、こんな切られ方はすまい。ベジータの頭が気円斬で横に切断されたような、丁度そんな感じだった。その気円斬を発動したのは他でもない、俺なのだが。
あの一刀両断が発動してからというものの、強い衝撃のお陰か、クスノは意識を取り戻すことに成功した。暴れていた枝や根は動きを止めると、人面のような木は地面から人型の木人形を作りだした。それは木でできたタキシードを身にまとい、俺達の目の前に姿を現したということだ。
本来ならばその頭はブロッコリーのような頭をしているらしいのだが、今はてっぺん禿げ状態でそこはどうにもできないらしい。本体の木と連動するらしいので。
「いやー無事でなによりじゃよ、お前が暴れ出した時はマジでビビったからのぉ。どじゃ、元気でやっとるか」
「ご覧の通りでございます。例の水のお陰もあり、全細胞が活性化した思いでございます」
魔王も安心して、笑顔で挨拶。それに恭しく応じた。そんな魔族同士のやり取りが始まったところで、俺の腕にちょいちょいと突くやつがいる。上目遣いながらも、ムスッとしながら神官の女子は聞いてきた。
「あんたあんなこともできたの? 斬撃ぶっ飛ばすって何あれ? 意味わかんないんだけど」
「俺にもよく分かんねーんだよ。魔法とか知らねぇし、客観的に見てみたいところだ」
「見る? 動画撮ってたけど」
「でかした!」
神官の女子は杖で空間に四角を作ると、そこに撮影した動画を見せてくれた。
『保護石って宿と宿を一方通行だけどワープできるのよー。言ってなかったっけー?』
「消せつっただろうが!」
黒いテーブルクロスを身にまとう神官の女子の布を引っ張る。この神官、無謀にも抵抗を見せた。愚かしい。
「忘れてただけだから! 再生数多くて残してたわけじゃないから! ちゃんと消すから引っ張らないで!」
ちゃっかりpvを稼ぎやがって。
今度は削除している様子をしっかりと見たうえで、それから隣の動画再生した。動画に映る俺が、光る棒を振って大きな木に叫んでいる。
『エクスカリバー!』
恥ずかしいな。なんだこの口上だっせぇ、死にたくなる、無意識とはいえ。しかし自身の恥と戦いながら見ていると、全身がスーパーなサイヤ人のように黄色く輝いているのがわかった。魔の者寄りと判断された俺ならばもっと紫でもいいと思うのだが。
そんな分析をしていると、隣でクスノも見ていたようで(自身の髪が真っ二つにされている様子を)、しかしその事には大人の余裕で受け流し、俺の変化について語ってくれた。
「ふむ、あの水の力をコントロールしておりますな。素晴らしい」
「水の? コントロール?」
「はい。あの水には高濃度の魔力が込められており、普通ならば自我を保つことは難しいため、こうして自在には動けないはずなのですが。相当な心の持ち主とお見受けします。流石は魔王代理」
「頭を上げてください」
切実に言った。
しかし年の功ならぬ年輪の功を鵜呑みにするならば、そのコントロールというのには心当たりがある。
あの精神世界のようなところで交わした契約。あの魔王の大人の姿のような女性との。絶対にあれだろう。そんな気がする。
「これから鍛錬をすれば、良い使い手になるやもしれません」
そう言われると、素直に嬉しい。そういう大人は俺の周囲にはいかったからなぁ。どっちかと言うと、妬まれたりが多かった。如何なる分野でもすぐに追い抜いてしまったので。
神官の女子が動画を閉じると「さて」とクスノが俺たちに向き直る。
「ここまでご足労頂いたのには、何かわけがあるのではないですかな? 魔王様が弱体化なされたことも気がかりではありますが――」
魔王はクスノに、これまでの経緯を話した。するとクスノはウームと首を傾げたが、やがて自分を納得させるように口を開く。
「本来あの種はジメット湿原の宝とされていたものではございますが、魔王城の復興や、先ほどの無礼に対するお詫びとして、魔王様にお渡ししましょう」
俺達三人は歓喜にハイタッチ! これで当分の食糧難は解決する。早速その種を頂き、魔王城近くに植えることにしたいのだが、神官の女子があることに気が付く。腹がぐるるる~っと鳴ると、絞られるようにか細い声が出た。
「そ、その種って、どれくらいで食べられるようになるの? 育つまでどれくらい……」
元勇者パーティーで憎んでもおかしくないと思うのだが、憎まれるほど影響力を及ぼしていないのか、若者に諭すおじいさんのように語る。
「心配ご無用、その種は植えれば周囲の魔力を吸収し育ちます。魔王城の周辺ならば問題ないでしょう。しかし――」
そこで言葉を切った。まだ何か失念していることがあるのだろうか? もううんざりなんだが、とも思ったのだが、本当の本当に失念だったと言わざるを得ない。第三者に事情を話すと、一瞬で問題解決の糸口が見えてくるように、これまでの俺たちの話を聞いたクスノは、素朴に尋ねた。
「お聞きした話ですと、勇者一行は魔王城付近支店の1つ手前の宿にワープしたんですよね。なら、そろそろ魔王城に攻め込まれてもおかしくないのでは?」
「うげぇ! わしの壺置いたまんまじゃ!」
魔王の下あごが外れそうになる。そこじゃない。
第三章、大切なモノを奪還せよ
丁寧にそう頭を下げたタキシードに身を包みちょび髭を生やす初老の男性は、見るからに初老の男性にしか見えなかった。というのも、クスノは水ソムリエとしての活動をするときはこの格好をするのだとか。人間に対する商売なので。その水ソムリエとしての才覚があるからこそ、水の成分を看破してみせたのだろう。
日本中の桜のソメイヨシノは、遺伝子を媒介して作られたクローンで同じ個体であると言われているけれど、このクスノはクローンというよりは分身に当たるのだとか。その分身の一体を生成し、こうして目線の高さを合わせてくれているのだが、目を逸らしておきたかった。
「いや、その、こちらこそ本当にすみません」
気まずくて気まずくて、もう早く立ち去りたいところを、しかしこのクスノというジェントルマンは引き離してはくれないらしい。大人の余裕がにじみ出る柔和な笑みが痛かった。
「何をおっしゃいます、貴方様は若頭である魔王の代理。むしろわたくしめが頭を下げなければならない立場でございます。部下ですから、かような貧相な頭くらい、いくらでも下げましょう」
クスノはこれ見よがしに、ペコリと頭を下げる。頭を下げるというのは日本独自の礼儀作法なんだけれど、もしかするとこの世界もそういう礼儀作法が存在するのかもと思いたくなるけれど、今回に限っては完全に罪悪感を煽っているようにしか思えなかった。
クスノが下げた頭頂部は、綺麗なまでの頭皮を覗かせていた。床屋で散髪が失敗しても、こんな切られ方はすまい。ベジータの頭が気円斬で横に切断されたような、丁度そんな感じだった。その気円斬を発動したのは他でもない、俺なのだが。
あの一刀両断が発動してからというものの、強い衝撃のお陰か、クスノは意識を取り戻すことに成功した。暴れていた枝や根は動きを止めると、人面のような木は地面から人型の木人形を作りだした。それは木でできたタキシードを身にまとい、俺達の目の前に姿を現したということだ。
本来ならばその頭はブロッコリーのような頭をしているらしいのだが、今はてっぺん禿げ状態でそこはどうにもできないらしい。本体の木と連動するらしいので。
「いやー無事でなによりじゃよ、お前が暴れ出した時はマジでビビったからのぉ。どじゃ、元気でやっとるか」
「ご覧の通りでございます。例の水のお陰もあり、全細胞が活性化した思いでございます」
魔王も安心して、笑顔で挨拶。それに恭しく応じた。そんな魔族同士のやり取りが始まったところで、俺の腕にちょいちょいと突くやつがいる。上目遣いながらも、ムスッとしながら神官の女子は聞いてきた。
「あんたあんなこともできたの? 斬撃ぶっ飛ばすって何あれ? 意味わかんないんだけど」
「俺にもよく分かんねーんだよ。魔法とか知らねぇし、客観的に見てみたいところだ」
「見る? 動画撮ってたけど」
「でかした!」
神官の女子は杖で空間に四角を作ると、そこに撮影した動画を見せてくれた。
『保護石って宿と宿を一方通行だけどワープできるのよー。言ってなかったっけー?』
「消せつっただろうが!」
黒いテーブルクロスを身にまとう神官の女子の布を引っ張る。この神官、無謀にも抵抗を見せた。愚かしい。
「忘れてただけだから! 再生数多くて残してたわけじゃないから! ちゃんと消すから引っ張らないで!」
ちゃっかりpvを稼ぎやがって。
今度は削除している様子をしっかりと見たうえで、それから隣の動画再生した。動画に映る俺が、光る棒を振って大きな木に叫んでいる。
『エクスカリバー!』
恥ずかしいな。なんだこの口上だっせぇ、死にたくなる、無意識とはいえ。しかし自身の恥と戦いながら見ていると、全身がスーパーなサイヤ人のように黄色く輝いているのがわかった。魔の者寄りと判断された俺ならばもっと紫でもいいと思うのだが。
そんな分析をしていると、隣でクスノも見ていたようで(自身の髪が真っ二つにされている様子を)、しかしその事には大人の余裕で受け流し、俺の変化について語ってくれた。
「ふむ、あの水の力をコントロールしておりますな。素晴らしい」
「水の? コントロール?」
「はい。あの水には高濃度の魔力が込められており、普通ならば自我を保つことは難しいため、こうして自在には動けないはずなのですが。相当な心の持ち主とお見受けします。流石は魔王代理」
「頭を上げてください」
切実に言った。
しかし年の功ならぬ年輪の功を鵜呑みにするならば、そのコントロールというのには心当たりがある。
あの精神世界のようなところで交わした契約。あの魔王の大人の姿のような女性との。絶対にあれだろう。そんな気がする。
「これから鍛錬をすれば、良い使い手になるやもしれません」
そう言われると、素直に嬉しい。そういう大人は俺の周囲にはいかったからなぁ。どっちかと言うと、妬まれたりが多かった。如何なる分野でもすぐに追い抜いてしまったので。
神官の女子が動画を閉じると「さて」とクスノが俺たちに向き直る。
「ここまでご足労頂いたのには、何かわけがあるのではないですかな? 魔王様が弱体化なされたことも気がかりではありますが――」
魔王はクスノに、これまでの経緯を話した。するとクスノはウームと首を傾げたが、やがて自分を納得させるように口を開く。
「本来あの種はジメット湿原の宝とされていたものではございますが、魔王城の復興や、先ほどの無礼に対するお詫びとして、魔王様にお渡ししましょう」
俺達三人は歓喜にハイタッチ! これで当分の食糧難は解決する。早速その種を頂き、魔王城近くに植えることにしたいのだが、神官の女子があることに気が付く。腹がぐるるる~っと鳴ると、絞られるようにか細い声が出た。
「そ、その種って、どれくらいで食べられるようになるの? 育つまでどれくらい……」
元勇者パーティーで憎んでもおかしくないと思うのだが、憎まれるほど影響力を及ぼしていないのか、若者に諭すおじいさんのように語る。
「心配ご無用、その種は植えれば周囲の魔力を吸収し育ちます。魔王城の周辺ならば問題ないでしょう。しかし――」
そこで言葉を切った。まだ何か失念していることがあるのだろうか? もううんざりなんだが、とも思ったのだが、本当の本当に失念だったと言わざるを得ない。第三者に事情を話すと、一瞬で問題解決の糸口が見えてくるように、これまでの俺たちの話を聞いたクスノは、素朴に尋ねた。
「お聞きした話ですと、勇者一行は魔王城付近支店の1つ手前の宿にワープしたんですよね。なら、そろそろ魔王城に攻め込まれてもおかしくないのでは?」
「うげぇ! わしの壺置いたまんまじゃ!」
魔王の下あごが外れそうになる。そこじゃない。
第三章、大切なモノを奪還せよ
0
お気に入りに追加
64
あなたにおすすめの小説
45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる
よっしぃ
ファンタジー
2月26日から29日現在まで4日間、アルファポリスのファンタジー部門1位達成!感謝です!
小説家になろうでも10位獲得しました!
そして、カクヨムでもランクイン中です!
●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●
スキルを強奪する為に異世界召喚を実行した欲望まみれの権力者から逃げるおっさん。
いつものように電車通勤をしていたわけだが、気が付けばまさかの異世界召喚に巻き込まれる。
欲望者から逃げ切って反撃をするか、隠れて地味に暮らすか・・・・
●●●●●●●●●●●●●●●
小説家になろうで執筆中の作品です。
アルファポリス、、カクヨムでも公開中です。
現在見直し作業中です。
変換ミス、打ちミス等が多い作品です。申し訳ありません。
異世界定食屋 八百万の日替わり定食日記 ー素人料理はじめましたー 幻想食材シリーズ
夜刀神一輝
ファンタジー
異世界定食屋 八百万 -素人料理はじめましたー
八意斗真、田舎から便利な都会に出る人が多い中、都会の生活に疲れ、田舎の定食屋をほぼただ同然で借りて生活する。
田舎の中でも端っこにある、この店、来るのは定期的に食材を注文する配達員が来ること以外人はほとんど来ない、そのはずだった。
でかい厨房で自分のご飯を作っていると、店の外に人影が?こんな田舎に人影?まさか物の怪か?と思い開けてみると、そこには人が、しかもけもみみ、コスプレじゃなく本物っぽい!?
どういう原理か知らないが、異世界の何処かの国?の端っこに俺の店は繋がっているみたいだ。
だからどうしたと、俺は引きこもり、生活をしているのだが、料理を作ると、その匂いに釣られて人が一人二人とちらほら、しょうがないから、そいつらの分も作ってやっていると、いつの間にか、料理の店と勘違いされる事に、料理人でもないので大した料理は作れないのだが・・・。
そんな主人公が時には、異世界の食材を使い、めんどくさい時はインスタント食品までが飛び交う、そんな素人料理屋、八百万、異世界人に急かされ、渋々開店!?
転生貴族のハーレムチート生活 【400万ポイント突破】
ゼクト
ファンタジー
ファンタジー大賞に応募中です。 ぜひ投票お願いします
ある日、神崎優斗は川でおぼれているおばあちゃんを助けようとして川の中にある岩にあたりおばあちゃんは助けられたが死んでしまったそれをたまたま地球を見ていた創造神が転生をさせてくれることになりいろいろな神の加護をもらい今貴族の子として転生するのであった
【不定期になると思います まだはじめたばかりなのでアドバイスなどどんどんコメントしてください。ノベルバ、小説家になろう、カクヨムにも同じ作品を投稿しているので、気が向いたら、そちらもお願いします。
累計400万ポイント突破しました。
応援ありがとうございます。】
ツイッター始めました→ゼクト @VEUu26CiB0OpjtL
駆け落ち男女の気ままな異世界スローライフ
壬黎ハルキ
ファンタジー
それは、少年が高校を卒業した直後のことだった。
幼なじみでお嬢様な少女から、夕暮れの公園のど真ん中で叫ばれた。
「知らない御曹司と結婚するなんて絶対イヤ! このまま世界の果てまで逃げたいわ!」
泣きじゃくる彼女に、彼は言った。
「俺、これから異世界に移住するんだけど、良かったら一緒に来る?」
「行くわ! ついでに私の全部をアンタにあげる! 一生大事にしなさいよね!」
そんな感じで駆け落ちした二人が、異世界でのんびりと暮らしていく物語。
※2019年10月、完結しました。
※小説家になろう、カクヨムにも公開しています。
素材採取家の異世界旅行記
木乃子増緒
ファンタジー
28歳会社員、ある日突然死にました。謎の青年にとある惑星へと転生させられ、溢れんばかりの能力を便利に使って地味に旅をするお話です。主人公最強だけど最強だと気づいていない。
可愛い女子がやたら出てくるお話ではありません。ハーレムしません。恋愛要素一切ありません。
個性的な仲間と共に素材採取をしながら旅を続ける青年の異世界暮らし。たまーに戦っています。
このお話はフィクションです。実在の人物や団体などとは関係ありません。
裏話やネタバレはついったーにて。たまにぼやいております。
この度アルファポリスより書籍化致しました。
書籍化部分はレンタルしております。
悠々自適な転生冒険者ライフ ~実力がバレると面倒だから周りのみんなにはナイショです~
こばやん2号
ファンタジー
とある大学に通う22歳の大学生である日比野秋雨は、通学途中にある工事現場の事故に巻き込まれてあっけなく死んでしまう。
それを不憫に思った女神が、異世界で生き返る権利と異世界転生定番のチート能力を与えてくれた。
かつて生きていた世界で趣味で読んでいた小説の知識から、自分の実力がバレてしまうと面倒事に巻き込まれると思った彼は、自身の実力を隠したまま自由気ままな冒険者をすることにした。
果たして彼の二度目の人生はうまくいくのか? そして彼は自分の実力を隠したまま平和な異世界生活をおくれるのか!?
※この作品はアルファポリス、小説家になろうの両サイトで同時配信しております。
病弱が転生 ~やっぱり体力は無いけれど知識だけは豊富です~
於田縫紀
ファンタジー
ここは魔法がある世界。ただし各人がそれぞれ遺伝で受け継いだ魔法や日常生活に使える魔法を持っている。商家の次男に生まれた俺が受け継いだのは鑑定魔法、商売で使うにはいいが今一つさえない魔法だ。
しかし流行風邪で寝込んだ俺は前世の記憶を思い出す。病弱で病院からほとんど出る事無く日々を送っていた頃の記憶と、動けないかわりにネットや読書で知識を詰め込んだ知識を。
そしてある日、白い花を見て鑑定した事で、俺は前世の知識を使ってお金を稼げそうな事に気付いた。ならば今のぱっとしない暮らしをもっと豊かにしよう。俺は親友のシンハ君と挑戦を開始した。
対人戦闘ほぼ無し、知識チート系学園ものです。
捨て子の僕が公爵家の跡取り⁉~喋る聖剣とモフモフに助けられて波乱の人生を生きてます~
伽羅
ファンタジー
物心がついた頃から孤児院で育った僕は高熱を出して寝込んだ後で自分が転生者だと思い出した。そして10歳の時に孤児院で火事に遭遇する。もう駄目だ! と思った時に助けてくれたのは、不思議な聖剣だった。その聖剣が言うにはどうやら僕は公爵家の跡取りらしい。孤児院を逃げ出した僕は聖剣とモフモフに助けられながら生家を目指す。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる