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無為で無意味な時間は気づかれないもの
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和樹「世の中に無意味な時間ってあると思う?」
隆太「そりゃあるだろ、ほら、今とか」
和樹「より一層人が離れること言わないで、ただでさえpv身内だけで凹んでるんだから。言わんとすることは分かるけれども」
隆太「つっても、これに限らず無駄な時間なんていくらでもあるだろ。代表としてはyoutubeとかツイッターが挙がるが、この前の時間もそうだったろ?」
和樹「この前? ああ、隆太が理科の宿題で発表した、グループ自由研究のこと?」
隆太「やめろマジ、いや否定しないけどね無駄だと一番思ったのは他でもない俺だけどね? 改めて、俺は集団行動が苦手だって思ったよ。下手に指摘したら反発して、あらぬ方向に行くんだからさ。あの乾いた拍手はもう二度と見たくない」
和樹「スーパーボールを食べた時の食感って、調べたから何なんだよって感じだよね。どういうルートをたどればそんなバッドエンドに行きつくのさ」
隆太「この話はマジでやめよう。そうじゃなくてさ、昨日の話だよ、昨日の、あの無駄な時間だよ」
和樹「昨日の……ああ、学園祭の出し物か」
隆太「そそ、なーんか最初は何をするのかの意見集める雰囲気あったんだけどさ、途中から前夜祭後夜祭のやりたいこと決めたり、各々グループ作ってくっちゃべったり」
和樹「あはは、まぁ皆楽しそうだったから、止めようにも止められなかったんだろうね」
隆太「そうなんだよな、それが特に質が悪い。無為で無意味な時間ってのは、気づけば過ぎてるもんなんだよな。このままだと中途半端な状態で学園祭を迎えることになってしまう」
和樹「だねぇ、つまり、皆が楽しそうにしている空気感を保ちつつ、ちゃんと決められるところは決めないとってことだよね」
隆太「そう言うと難しいなぁ、俺別にクラスの空気をコントロールできる、エアーコンダクターじゃないんだが」
和樹「エアコンじゃん。でも実際問題そういうのは得意分野の人に任せた方が良くない? 隆太はドライヤーって感じだし」
隆太「乾いてるってか? 感情ドライってか?」
川澄「あ! また楽しそうなこと話してる?」
和樹「お、エアコンだ」
隆太「本当だ、エアコンだ」
川澄「誰がエアコンよ~、楽しそうな雰囲気壊したくないから、その空気を読んで当たり障りなく学園祭企画の進行したいとかそういう話?」
和樹「空気読みすぎでしょ! エアコンどころじゃないよ、背筋冷蔵庫だよ!」
隆太「良いところに来てくれたよ、エアコンのプロに聞きたいことがあるんだけど」
川澄「誰がエアコンのプロよ! 聞きたいことって?」
隆太「人のボルテージが盛り上がってしまって、本来の目的が果たせそうにない場合、どうすればいい?」
川澄「んー、難しいねぇ、でも盛り上がってるんならそれで良いんじゃない? 祭りは準備が一番楽しいんだから。」
隆太「でも本来の目的が果たせないだろ、学園祭の出し物も決まらないで」
川澄「それはパパっと決めれば良いんじゃない? そういう会議そのものがもう面倒だし、決める人が決めて、後はやれる人がやれば、さ。モチベーションなんて人それぞれだし、何を楽しいと感じるのも人それぞれ。なら、それこそ得意分野に任せておけば良いと思うな。反発されるよりはマシだし。後から文句言われても『いや最初から言ってよ~』って言ったら文句言えないしさ」
隆太「え、ありなの?」
川澄「アリアリ! 一部反発する人も出るけど、大抵は盛り上がった空気がどうにかしてくれるから」
和樹「このエアーコンダクター、フィルター掃除されてないね……」
隆太「そりゃあるだろ、ほら、今とか」
和樹「より一層人が離れること言わないで、ただでさえpv身内だけで凹んでるんだから。言わんとすることは分かるけれども」
隆太「つっても、これに限らず無駄な時間なんていくらでもあるだろ。代表としてはyoutubeとかツイッターが挙がるが、この前の時間もそうだったろ?」
和樹「この前? ああ、隆太が理科の宿題で発表した、グループ自由研究のこと?」
隆太「やめろマジ、いや否定しないけどね無駄だと一番思ったのは他でもない俺だけどね? 改めて、俺は集団行動が苦手だって思ったよ。下手に指摘したら反発して、あらぬ方向に行くんだからさ。あの乾いた拍手はもう二度と見たくない」
和樹「スーパーボールを食べた時の食感って、調べたから何なんだよって感じだよね。どういうルートをたどればそんなバッドエンドに行きつくのさ」
隆太「この話はマジでやめよう。そうじゃなくてさ、昨日の話だよ、昨日の、あの無駄な時間だよ」
和樹「昨日の……ああ、学園祭の出し物か」
隆太「そそ、なーんか最初は何をするのかの意見集める雰囲気あったんだけどさ、途中から前夜祭後夜祭のやりたいこと決めたり、各々グループ作ってくっちゃべったり」
和樹「あはは、まぁ皆楽しそうだったから、止めようにも止められなかったんだろうね」
隆太「そうなんだよな、それが特に質が悪い。無為で無意味な時間ってのは、気づけば過ぎてるもんなんだよな。このままだと中途半端な状態で学園祭を迎えることになってしまう」
和樹「だねぇ、つまり、皆が楽しそうにしている空気感を保ちつつ、ちゃんと決められるところは決めないとってことだよね」
隆太「そう言うと難しいなぁ、俺別にクラスの空気をコントロールできる、エアーコンダクターじゃないんだが」
和樹「エアコンじゃん。でも実際問題そういうのは得意分野の人に任せた方が良くない? 隆太はドライヤーって感じだし」
隆太「乾いてるってか? 感情ドライってか?」
川澄「あ! また楽しそうなこと話してる?」
和樹「お、エアコンだ」
隆太「本当だ、エアコンだ」
川澄「誰がエアコンよ~、楽しそうな雰囲気壊したくないから、その空気を読んで当たり障りなく学園祭企画の進行したいとかそういう話?」
和樹「空気読みすぎでしょ! エアコンどころじゃないよ、背筋冷蔵庫だよ!」
隆太「良いところに来てくれたよ、エアコンのプロに聞きたいことがあるんだけど」
川澄「誰がエアコンのプロよ! 聞きたいことって?」
隆太「人のボルテージが盛り上がってしまって、本来の目的が果たせそうにない場合、どうすればいい?」
川澄「んー、難しいねぇ、でも盛り上がってるんならそれで良いんじゃない? 祭りは準備が一番楽しいんだから。」
隆太「でも本来の目的が果たせないだろ、学園祭の出し物も決まらないで」
川澄「それはパパっと決めれば良いんじゃない? そういう会議そのものがもう面倒だし、決める人が決めて、後はやれる人がやれば、さ。モチベーションなんて人それぞれだし、何を楽しいと感じるのも人それぞれ。なら、それこそ得意分野に任せておけば良いと思うな。反発されるよりはマシだし。後から文句言われても『いや最初から言ってよ~』って言ったら文句言えないしさ」
隆太「え、ありなの?」
川澄「アリアリ! 一部反発する人も出るけど、大抵は盛り上がった空気がどうにかしてくれるから」
和樹「このエアーコンダクター、フィルター掃除されてないね……」
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